キッチン・台所の換気扇はつけっぱなしにする?火事の危険性や電気代は?
窓を開けて換気をすると、ホコリや季節によっては花粉や黄砂が気になることも多いですよね。
そんな時、窓を開けずにお部屋の換気ができる「キッチンの換気扇」を活用すると便利です。
ただ、台所の換気扇はつけっぱなしにしたら「壊れるのでは?」「火事にならないの?」「電気代は?」と心配な点もあります。
そこで、キッチンの換気扇をつけっぱなしにしたらどんなメリット・デメリットがあるのか、解説していきます。
家の換気扇の種類
家に設置されている換気扇は2つあります。
- 「24時間換気システム」
- 「個別の換気扇」
です。
24時間換気システム
外の空気をお家の中に取り入れ、中の空気を外に出すシステムで、時間をかけてお家の中の空気を循環させていきます。
個別の換気扇
一方こちらは、特に強いニオイや湿気が発生する場所で、必要な時にピンポイントで換気を行うことができるものです。 一般的には、キッチンをはじめトイレや浴室に設置されています。
お家全体をゆっくり空気循環させる役割は24時間換気システム、集中的かつスピーディに換気をしたい時には「個別の換気扇」を併用すると効果的でしょう。
キッチンの換気扇の種類
さらに、換気扇を分類していくとキッチンの換気扇は2種類「シロッコファン式」と「プロペラファン式」に分けられます。
シロッコファン式
内部に筒のようなファンが付いたレンジフードと一体化した換気扇です。
板のような短い羽が多くついており、回転することによりダクトを通じてお家の中の空気を外に出す仕組みです。
プロペラファン式
築年数が古いアパート等によく使われている、プロペラがついた換気扇です。
扇風機の羽がついており、スイッチを入れると羽がと回りはじめ、お家の中の空気を外に出す仕組みです。
キッチン・台所の換気扇をつけっぱなしにするメリット
それでは、キッチンの換気扇をつけっぱなしは、どんな良いことがあるのか解説していきます。
生活臭をお家の中から排出できる
室内の空気を常に循環させることで、お家の中で臭いをこもらせず、常に空気の入れ替えが可能です。
臭いニオイが充満し続けていると、そのニオイが部屋に染みついてしまいます。
常時台所の換気扇を回しておくことで、料理臭や生活臭を排出し澪委が染みつくのを防ぐことができます。
湿気を出すことでカビが生えにくくなる
キッチンは湿気が発生しやすい場所ですので、カビが生えやすい環境です。
カビによる掃除の手間や健康被害の予防に有効です。
換気扇をつけっぱなしにしておくことで、湿気対策にもなって一石二鳥。
虫やゴキブリが入ってくるのを防止できる
換気扇は外とつながっていますので、虫の侵入経路のひとつとなっていますので、つけっぱなしにすることより、虫の侵入の予防効果が期待できます。
蚊も換気扇から入ってくるので台所の換気扇のつけっぱなしは虫の侵入に効果的です。
家を建てる時に使われる化学物質を部屋の外へ排出できる
シックハウス症候群は、建材等から発生する化学物質によりお家の空気が汚染され、健康への影響が出ることをいいます。
換気扇をつけっぱなしにすることで室内の空気が循環し、シックハウス症候群の予防効果が期待できます。
外から持ち帰ったウイルスを換気し、排除できる
冬になると、風邪やインフルエンザが流行し、家に持ち帰ったウイルスは換気をしないと室内に充満し、家族に感染りやすくなってしまいます。
寒い冬は特に窓をあけるのがおっくうになりがちですが、換気扇を利用することで、室内の温度が下がるのを抑えながら、ウイルスの排除をすることが可能です。
キッチン・台所の換気扇をつけっぱなしにするデメリット
一方で、キッチンの換気扇をつけっぱなしにすることで、デメリットになることはあるのでしょうか。
電気代が通常より高くなる
使い続ければその分、電気代はかかります。
ただし、つけっぱなしにしたからといって、驚くような金額にはなりませんのでご安心ください。
詳しくは後ほど説明いたします。
汚れがつきやすくなる
換気扇は空気中のホコリを吸い寄せて運転しているので、換気扇周辺に汚れやホコリが溜まりやすくなります。
裏を返せば、汚れを吸い取っているようなもので1点に集中させてくれているとも言えます。
こまめに掃除をすればむしろ油の蒸気などをかき集めてくれるのでメリットとも言えるでしょう。
暖房、冷房が効きにくくなる
エアコンでせっかく快適な温度にしたものが、換気扇をつけることで室内の空気を逃がしてしまう為、エアコンの効果を下げてしまうことがあります。
キッチン・台所の換気扇をつけっぱなしの電気代はどれくらい上がる?
ほんのちょっとだけ上がる
換気扇をつけっぱなしにすることで気になるのは電気代ですが、実は月々数十円~数百円上がるくらい。
ご家庭で使っている換気扇の種類や製品にもよりますが、消費電力は約30Wで、蛍光灯1灯分と同等です。
省エネタイプならつけっぱなしでも
また、最近のものは省エネモードがついているものもあります。
その場合の消費電力はなんと「約5W」となっており、電気代は約97円/月で済むのです。
その為、つけっぱなしにしたとしても電気代が大きく跳ね上がるということは考えにくいので、換気扇をつけっぱなしにする電気代とメリットを比較してご家庭にあった使い方をすると良いでしょう。
とはいえ、キッチンの換気扇は他のものと比べて消費電力が大きい傾向がありますので、なるべく電気代を抑えたいという方も多いと思います。
少しのことを意識するだけで電気代を抑えることは可能ですので、以下をぜひ参考にしてみてください。
台所の換気扇のつけっぱなしでも節約するコツ
スイッチを「弱」にする
キッチンの換気扇には強弱などの切り替えスイッチがついていると思いますので、「弱」で運転させることにより、少しでも電気代を抑えることが可能です。
エアコンを使っている時は使用を控える
換気扇をつけることで部屋の空気が外へ出てしまう為、エアコンの消費電力も増えてしまい、結果的に電気代が上がってしまいます。
また、キッチンは汚れやすい場所ですので、汚れがたまることで換気扇の運転に負担がかかり、余計な電気代がかかってしまいますので、こまめに掃除を心がけましょう。
台所の換気扇のつけっぱなしの火事
「換気扇を常につけっぱなしにしていたり、うっかり消し忘れたことで火事が発生した」という話を聞いた人も
いるのではないでしょうか。
換気扇はどこのお家でも普段から使用している身近なものなので、心配ですよね。
そこで、火事になってしまった事例や、火事が起こらないようにする対応策についてご紹介します。
台所の換気扇で火事になった事例
結論からいうと、換気扇をつけっぱなしにしたことが原因の火事はありません。
ただ、換気扇から発火して火事になった事例は実際にあります。
火事の原因は「製品不良」「経年劣化」によるものです。
よくある換気扇による事故は、製造後5年以内であれば初期不良が起因となっているものが多く、それ以外は経年劣化による事故が多い状況です。
台所の換気扇で火事が起こる予兆
以下4つの予兆があると、換気扇から火事が発生しやすい状況になっている可能性があります。
- ファンが動かなくなる時がある
- いつの間にか止まっていることがある
- いつもとは違う音がする(例:ガタガタとうるさい音がする等)
- 電源コードが折れ曲がり、さわると換気扇が止まってしまう
台所の換気扇で火事予防策
それでは、普段からどういうことに気をつけておけば良いのでしょうか。
予防策を以下3つにまとめました。
- 換気扇の掃除を定期的にする
- 換気扇の近くに燃えやすいものを置かない
- いつもと違う感じを受けたら使用を停止する
台所の換気扇のつけっぱなしは故障しやすい?
結論からいうと、換気扇のつけっぱなしは故障時期が早まります。
なぜなら、普段から常に使用している状態ですので、それだけ換気扇の劣化が早く進むからです。
換気扇の耐久年数は10~15年と言われていますので、そこを目安に交換やメンテナンスを検討すると良いでしょう。
その他の耐用年数の記事
キッチン・台所の換気扇はつけっぱなしのほうが良いか?
キッチン・台所の換気扇をつけっぱなしにしたいけど、電気代や火事が心配だったという方も多かったのではないでしょうか。
今回調べてみた結果、電気代は使用方法を意識することで抑えることができますし、火事の心配については定期的な掃除や、異常を感じたら使用を停止するなど、適切な使い方をすることで防止できることがわかりました。
換気扇の連続使用はメリットも多いので、注意点をおさえた上で上手に活用しましょう。
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