蚊の侵入経路はエアコン?部屋に蚊を入れさせないエアコンの環境整備

いつの間にか部屋の中にいる蚊はどこから入ってくるのでしょうか。

実はエアコンが侵入経路になっているかもしれません。

本記事では部屋に蚊を入れさせないエアコンの環境整備について解説しています。

目次

蚊の侵入経路はエアコンの可能性あり

夏になると発生する、人間の天敵”蚊”。蚊の侵入を防ぐために窓を開けず、万全の対策をしていたにも関わらず、気が付いたら蚊が家の中に侵入して、刺されてしまった経験というのは誰にでもあるものではないでしょうか。

実はエアコンも蚊の侵入経路になりえます。私たちに最も身近な蚊の種類として、夕方から夜にかけて吸血するアカイエカや昼から夕方にかけて吸血するヒトスジシマカ。どちらも体長は4.5~5.5mm程と小さく、エアコンにある隙間から容易に侵入できるのです。

加えてエアコン自体が持つ特徴から、エアコンが蚊の活動を促したり、発生源となる場合もあります。

蚊の侵入経路がエアコンになる原因

蚊の侵入経路がエアコンになる原因は3点あります。

ダクト穴や配管の穴にできる隙間

エアコンの室内機と室外機をつなぐ配管やダクト。壁に開けたダクト穴や配管の穴にできる隙間は通常エアコンパテで穴埋めされます。

ここが侵入原因となる理由は、エアコンパテの経年劣化です。エアコンパテは月日が経つにつれて固くなり、剥がれ落ちて隙間や穴ができます。この隙間が蚊の侵入経路となります。

ダクト穴や配管の穴にできる隙間は、蚊の侵入経路となるだけでなく、その他の害虫や雨風が室内に入ってくる原因ともなります。

窓を閉じているのに隙間風がある場合や、害虫がよく侵入してくる場合は確認してみることをお勧めします。

ドレンホース(排水ホース)からの侵入

次に蚊の侵入経路として考えられるのが、ドレンホース(排水ホース)。ドレンホースとは、エアコン使用時に発生した水を室外へ排出するためのものです。要するに、室外とエアコン本体が直接つながっている通路です。

外からドレンホースを逆行し、エアコン内に侵入した蚊が吹き出し口から室内に容易に侵入できます。

加えて、ドレンホースからは水が排水されるので、ホース先端周囲に水たまりやができた状態で放置しているとボウフラ(蚊の幼虫)の繁殖を助長させます。アース製薬はボウフラの生息場所について次のように述べています。

幼虫(ボウフラ)の生息場所も、池や下水溝、浄化槽、水田、古タイヤ、墓地の花立、空き缶など様々。ヒトスジシマカは、空き缶に溜まったような少量の水でも増殖できます。

アース製薬

よって少量の水分でもあれば、蚊が発生すると考えられます。ドレンホースの直径は大きくありませんが、蚊の数が多くなればなるほど、ドレンホースから侵入してくる可能性も高くなりますので、注意が必要です。

エアコン内で蚊が繁殖・生息している

上記の対策も問題なく、それでも蚊が吹き出し口から侵入してくる場合は、エアコン内で蚊が繁殖・生息しており、蚊が侵入してきていると考えられます。

日本防疫殺虫剤協会によると、アカイエカは下記のようの特徴があります。

アカイエカは4月頃から吸血活動を初め、10月頃まで続きますがその後休眠状態に入って洞穴等で雌成虫が越冬します。

日本防疫殺虫剤協会

蚊の活動温度は18~30℃程度です。蚊が死ぬ温度自体はありませんが、15℃以下または35℃以上になると蚊の活動は低下します。そのため、晩秋に羽化した雌蚊は翌春までの半年以上の間を冬眠して、次の繁殖に備えます。

蚊は越冬する場所を選びます。

必要条件は

  1. 湿気
  2. 暖かい温度環境
  3. 暗い場所

という3要素。

前述のとおり、エアコン使用時に発生した水は、ダクトホースを通して室外に排出されますが、一部は機械に残っています。

そのほかにも、エアコンは暑い空気を取り込み、冷たい空気を排出するため、内部に水や湿気がたまりやすい状態となります。

加えて、暖かい空気は、天井付近に停滞します。したがって、エアコン内で湿気、暖かい環境が維持されます。また、エアコンはカバーで保護されているので、内部は暗い環境になります。

以上のことから、エアコンは蚊の越冬する場所としては好条件です。

さらに、問題となるのがエアコン内に溜まる少量の水。この少量の水に蚊が卵を産み付けている場合、エアコン内部でボウフラが羽化し蚊が増殖します。

以上から、エアコン本体も蚊が侵入する原因となります。

エアコン内部にいる蚊を駆除する方法

エアコン内部に蚊がいる場合は越冬するだけでなく、糞などが原因で漏電やエアコンの故障を引き起こします。そのため、速やかに対処する必要があります。

エアコン用洗剤でフィルターを掃除する

掃除を開始する前にまず、肌の露出をできる限り少なくし、厚手長袖や長ズボンを着用しましょう。手はゴム手袋などで保護しましょう。

絶対に控えてほしいことは殺虫剤の直接噴射。殺虫剤を直接エアコンにかけたい気持ちは理解できます。しかしながら、そうすることはエアコン内部の精密機器の故障を引き起こします。

また、送風時に殺虫成分が大量に含まれた風がでてくる可能性があり、人体にも悪影響です。

まず、エアコンを新聞紙などで軽くたたき、出てきた蚊を殺虫剤で駆除しましょう。出てこなくなったら、ボウフラや蚊の卵が本体に残った状態となりますので、取り外せるフィルターなどを専用の洗剤で洗います。

ボウフラは水分がないと生きていけないので、水分を逃さないようにふき取ってください。

エアコンのクリーニング依頼

自身で掃除するのが苦手であったり、掃除できないほど多いボウフラがいる場合、または、汚れがひどすぎて手に負えない場合は業者のクリーニングサービスがおすすめです。

個人で掃除する場合は、取り外せる場所が限られますが、プロの業者に任せれば、高圧洗浄機など特別な機材を使用し掃除してもらえます。

よって、素人ではできないような内部の細かい部分まで掃除でき、蚊を徹底的に駆除できます。

エアコンから侵入してこないようにする対策

エアコンパテで穴埋め

エアコンパテが剥がれてできた隙間には穴埋め対策が必要です。これは、市販のエアコンパテで隙間を簡単に防ぐことができます。エアコンパテはネット通販、ホームセンターで購入することが可能です。

使い方もパテをよく捏ねて、隙間を防ぐようにパテをつけるだけ。簡単ですが注意点は、どこの隙間を防ぐのか。

危険な場所への作業は事故の原因にもなります。その場合は専門の業者に依頼してください。

ドレンホースの防虫キャップ

ドレンホースから蚊が逆行している場合は、ドレンホース排出口に防虫キャップを取り付けることで、蚊の侵入を防ぐことができます。防虫キャップはネット通販やホームセンター、最近ではダイソー・セリアなどの100円均一ショップでも購入可能です。

防虫キャップといえども、水を排出するための穴が開いています。

それすらも避けて対策をしたいという方は、防虫メッシュフィルターがおすすめです。ドレンホースの先端にメッシュフィルターを装着し、専用のクリップで止めるというもの。

目が細かく、あらゆる害虫の侵入をも防ぐメリットがある反面、ほこりなどの小さなごみで目詰まりしやすいので1~2か月に1度を目安に交換が必要です。

こまめにエアコン本体の掃除

アース製薬は、卵から成虫になるまでの期間を下記のように述べています。

気温25~30度の場合、アカイエカはわずか10日ほどで卵から成虫になるため、条件が揃えば爆発的に増えることがあります。

アース製薬

よって、週1回ほどの頻度の掃除が必要です。そうすることで、卵やボウフラが羽化する前にエアコンから取り除くことができ、エアコン内部での蚊の増殖も防ぐことができます。

具体的には、フィルターや吹き出し口の掃除をしっかりと行いましょう。その際、水気が残らないように水分はしっかりふき取ることが重要です。

エアコンの内部クリーン設定

エアコンによっては内部クリーン・内部乾燥設定というものがあります。これは、エアコンの内側を乾燥させて、カビを予防し清潔に保つ働きのための設定です。三菱電機は内部クリーン・内部乾燥設定について次のように述べています。

冷房運転や除湿運転では、室内機内部で空気が冷やされ結露するため、カビが繁殖しやすくなります。内部クリーン/内部乾燥を設定しますと、運転停止後にエアコン内部を乾燥させて、カビの発生を抑制することができます。

三菱電機

カビ対策の機能ですが、エアコン内部の乾燥を促す作用があるので、蚊の増殖を促す湿潤環境を防ぐ対策にもなります。

また、一度設定すると、解除するまでの間、毎回自動的に行ってくれるので便利です。

シーズンオフ前には乾燥を

シーズンオフ前には、上記に記したエアコン本体の掃除に加え、必ず内部の乾燥をする必要があります。エアコン内部に湿気があると越冬する蚊の温床となるので、しっかり乾燥させる必要があります。

具体的には、エアコンの送風機能を使用し、内部の水分を飛ばします。エアコンの機種によって、送風機能がないものもあります。その場合も含めて、三菱電機はシーズンオフ前の乾燥について下記のように述べています。

エアコン内部を乾燥させて清潔に保つために

送風運転を3~4時間行い、エアコン内部を乾燥させる。送風運転機能がない機種は、室温が30℃以下の時に、冷房運転でリモコンの設定温度を一番高く(31℃)設定して3~4時間運転してください。
室温がリモコンの設定温度以下の場合は、室外機が作動しないため、送風運転になります。

三菱電機

内部クリーン・内部乾燥設定をしている場合でも、シーズンオフ前は徹底的に乾燥させるためにも送風機能を使用しましょう。

蚊の侵入経路とエアコンのまとめ

エアコンから蚊が侵入してくる原因としては、ダクト穴などの隙間、ドレンホース、エアコン内部が挙げられます。それぞれの対策方法もありますので、原因がわかり次第速やかに対処する必要があります。

エアコン内部に蚊が侵入し、繁殖している場合は厄介なので、こまめな掃除と乾燥が重要です。

内部クリーンなどの設定は一度設定すると、解除するまで毎回エアコンの使用時に乾燥をしてから電源が切れるので、今日から設定することをおすすめします。対策できることは早めに対策し、蚊のストレスが少ない状態で暑い夏を乗り越えましょう。

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