生活水準を下げるには?生活レベルやコストが下げられない時の対策

生活水準を下げるには?生活レベルやコストが下げられない時の対策

まとまったお金が必要になったときなど、生活水準を下げるにはどうしたらよいのでしょう。生活レベルや生活のコストが下げられないと様々なデメリットがあります。生活水準を下げるための対策や下がったときのメリットを紹介します。

目次

個人が生活レベルを下げる理由とは

個人・家庭レベルの家計でも、さまざまな理由から生活レベルを下げる必要に迫られることがあります。具体的な原因があるのかを見てみましょう。

未来の貯金のため

将来の目標、老後の生活費、子どもの学費、事業を始める、結婚資金、金額の大きな買い物をする、旅行を控えている、などの理由からまとまった金額を用意する必要があるときです。

収入が減ってしまったため

人事異動、転職、勤務条件の変更、定年退職などにより、収入が減ってしまったときです。世帯全体で考えると、家族の離職・定年退職なども家計に影響があります。

借金やローン返済のため

周囲の人や金融機関などから借金をしたり、ローンを組んだりして、その返済に回すお金が必要なときです。月々または一括で返済するのに、ふだんの家計にその返済分が必要になります。家や車をローンで買った場合は年単位で返済することもあり、生活レベルを下げることが大事になります。

生活レベルを下げられないとどうなるか?

生活コストを減らさなくてはいけない、生活レベルを下げる必要がある、と頭でわかっていても、多くの人は生活水準を下げるのは難しいという問題にぶち当たります。欲しいものは買ってしまうし、おいしいお店には行ってみたくなる。身につけた生活習慣や行動パターンを変えるのは大変です。

一度上げてしまった生活レベルはなかなか下げられないとよく言われますが、下げられないとその先はどうなるのでしょうか。Twitterで意見を集めてみました。

さらに仕事をしなくてはならない

生活レベルが下げられなかった場合、どんなことが起こるでしょうか。Twitterで意見を拾ってみました。

生活コストを下げられない場合、もともとの生活レベルを維持するために収入を落とさないようにしなくてはなりません。アルバイトを増やしたり、副業をするなど、自分の時間を削って仕事をしていかなくてはなりません。一定に収入を保つことがノルマになってしまうと、精神的にも時間的にもストレスが増える原因となります。

借金で首がまわらなくなり、信頼を失うことも

生活のコストが下げられないと、手持ちのお金を使い果たし、家族や友人など借りられるところにお金を無心してしのぎ、それも返せないとなると、家計だけではなく人間関係や信頼も失ってしまいます。破産になると社会的に制限も出るうえ、自分でも立ち直るのは大変です。そうなる前に家計のバランスをとれるようになりたいものです。

高齢者の「老後破産」も問題になっている

定年退職後に生活レベルを下げられなかった高齢者に起こっている「老後破産」も社会問題となっています。年金生活に入った高齢者が、自分の生活レベルを下げられなかったことが原因の一つに挙げられています。

多くの人は人生の中で40〜50代に収入のピークを迎えます。その後定年を迎えると退職金をもらったり、定年後も仕事を見つけたりと収入がある場合もあれば、老後の生活費として貯めていたお金で生活する人もいます。

しかし、徐々におもな収入が年金だけの生活へと移行する中では、人生で最も稼いでいたときと同じ生活レベルを続けるのはむずかしくなります。さらに住宅ローンが残っていたり、病気やケガで病院通いや介護生活が始まったりすると、支出も続いたり、増える可能性すらあります。

社会全体の貧困化が起こる

アメリカの中産階級の人々は、収入が減り続ける社会状況にあっても生活レベルが下げられなかったために、社会保障対策を打ったものの、最終的には社会的な貧困化が起こりました。日本も他人事ではありません。

社会全体に貧困化が起こると、医療や教育などの現在の日本では当たり前に享受できている社会サービスでも、お金がないと受けられない、ということが起こります。

変化の激しい先の読めない世の中では、生活水準を柔軟に下げられるのは、生き残りの「勝ち組」の条件ともいえるでしょう。

生活水準を下げるメリット

生活水準を下げることには実はメリットもたくさんあります。生活レベルを下げた人の中には新しいライフスタイルに満足している人もたくさんいるのです。生活コストは下がっても生活レベルには満足できるとは、いったいどんなメリットがあるのでしょうか。

経済的に余裕が生まれる

収入が変わらないで生活レベルだけ下げることができれば、生活にかかるコストを減らすことができ、それまで無駄使いをしていた出費が手元に残るお金となります。

ギリギリだった家計にゆとりが生まれると心理的にも落ち着き、浮いたお金を貯蓄や借金返済にまわしたり、これまでできなかったことを少しずつ片付けたり、お金を理由にあきらめていたことを将来の計画として実現していくベクトルが生まれます。

シンプルでミニマムな生活に近づく

身の回りの断捨離やモノを所有しないミニマリストの生き方が注目されていますが、現代社会はモノや情報があふれています。どれが自分にとって必要なものか考えることもなく、とにかくなければ買って間に合わせる、なんてことも日常茶飯事。

しかし、生活コストを下げるということは、無駄なものを買わない、無用な贅沢をしないということにつながります。家にあるのに重複して買ったり、使わなくなるとわかっているのに衝動買いしてしまったり、ということがなくなり、本当に必要なもの、長く使えるものを厳選して購入することになります。

さらには不要なものが家の中から減ることで置き場所に困ることもなくなり、スペースが増え、家を広く使ったり、もう少し面積の小さい家に引っ越しして家賃を浮かすこともできます。

収入が減っても生活できる

収入が減少しているのに、生活レベルをなんとか維持しようとすると、減った分をどこかで稼ごうと残業や休日出勤をしたり、アルバイトを増やしたりと、労働時間を増やそうとしてしまいます。収入はキープできても労働に追われて生活の満足度は下がってしまった、なんてことになりかねません。

収入に合わせた生活レベルにせず、日頃からあえて生活レベルを下げる意識をもっていれば、貯蓄ができ、万が一リストラや異動などで収入の減少があっても、焦る必要はありません。

健康で豊かな生活になる

生活コストを下げるために自炊をしたり、一駅歩いたり、家で本を読んだり、飲みに行くのを減らしたり、ということを繰り返しているうちに、余計なものを新しく生活に取り入れることはせず、今あるものや自分の身体を使って日々を楽しむことができるようになります。

塩分とカロリーの高い外食を自炊でシンプルな和食に切り替えて健康になったり、タクシーに乗らずに歩くようにしたら健康的に痩せたり、収入をキープするためにむやみに働くことをやめたら精神的に楽になって人相がよくなったり、家にある積ん読を読む時間がもてたり、お酒を飲みすぎることもなくなったり。

いままでの生活レベルで不要なものや無理していたものを削ぎ落とすことで、生活レベルが健全に下げられることもあります。

生活水準を下げる方法1・固定費を減らす

実際に生活水準を下げるのはとても大変、といわれています。どんなふうに生活水準を下げるのがよいのでしょうか。毎月の支出として出ていくお金を把握し、見直すことで、継続的・安定的に生活レベルを下げることができます。具体的に考えるべき支出を以下にまとめました。

家賃を下げる

毎月決まって出費となる固定費を削減すると、支出を継続的に抑えることができます。家を借りている人はまず家賃を見直してみましょう。

一般的に、間取りが小さくなったり、ターミナル駅や最寄り駅からの距離が遠くなったり、築年数が古くなると家賃は安くなる傾向があります。引っ越しするとなると、まとまった金額の初期費用がかかりますが、長く住むなら引っ越しを検討したほうがコスパがよくなります。

またリモートワークが定着しつつあり、インターネットさえあればどこでも仕事ができ、会社の近くに住む必要がなくなった場合もあります。生活コストは地方に行くほど低くなりますので、この機会に思いきってUターン、Iターンも選択肢に入れてみるのと、大きなコスト削減になりえます。

通信費を見直す

使っていない固定電話や携帯電話の月々の支払いを見直すのもすぐにできる対策です。

固定電話があるけれど使うこともないしかかってくるのはセールス電話ばかり、というときは思いきってNTTに契約内容を相談してみましょう。使わない電話番号は、今後の電話を使う可能性などによって「利用休止」「一時中断」「解約」を申し込むことができます。工事費のみでその後の電話代金は不要となります。

また携帯電話の月々の支払いも、大手キャリアでも料金の見直しが入ってはいるものの、格安SIMに切り替えたほうが依然として安くすむ状態が続いています。ナンバーポータビリティで番号を変えずに格安SIMへと変更することもでき、通話品質もまったく問題なし。

データ通信量も自分の使用量と合ったプランかどうかを確認してみましょう。また、携帯プランはよりお得なものが出てくることがあります。こまめに情報収集もできると理想的です。

使っていないサービスを見直す

在宅勤務が広がったこともあって、自宅でインターネットを利用したサブスクリプション(定額サービス)を利用している方も多いことでしょう。動画、ゲーム、音楽サービス、著名人のサロンなどは、定額サービスで使い放題になったり、広告非表示や有料会員限定などの魅力的な機能がついたりします。

他にもカーシェアリングやニュース・雑誌などの定期購読、ジムの会費なども一度利用しただけのつもりでも、月々の定額出費に含まれている人もいます。

便利で気軽なサービスで月々この金額ならと登録して利用するものの、いつの間にか使わなくなってそのままになっていることもありがちです。使わないサービスがサブスクリプションに入っていないか、使わなくなったサービスへの会費などが引き落としされていないか、見直してみるのも大切です。

車の維持費を見直す、車を手放す

生活によっては車が不可欠な土地もありますが、公共交通機関が発達しているエリアに住んでいるなら、車を手放すのもよいでしょう。車はローンで買うことも多く、支払いが終わっても所有している間に税金、保険、維持費などがかかります。

一ヶ月にかかる自動車の維持費の平均額は1万円強といわれます。任意保険や駐車場代を見直したり、思いきって手放して必要なときだけレンタカーやカーシェアを利用するという方法をとることで十分な節約ができます。

生活水準を下げる方法2・行動パターンを変える

毎月固定の支出を見直すことで支出の減少が期待できますが、それ以外でも日々の習慣や意識が変わることでも出費を減らすことができます。以下のうち、自分の生活で変えられるポイントがないか考えてみましょう。

家計簿をつける

基本的なことですが、日々の出費がどのくらいなのか書き出して把握するだけで、生活レベルの見直しにつながります。

短期間でも記録した家計簿を振り返って見てみると「思ったより食費に使っていた」「この買い物はムダ遣いだった」「なぜたった一ヶ月でこんなにおやつを買っているんだろう」など、客観的に自分の消費行動を見直すことができます。こうして意識せずに使っていたお金を意識することで、その後の無駄な支出が自然と減っていき、生活レベルを下げることにつながります。

スマホでかんたんに記録できる家計簿やおこづかい帳アプリも無料でたくさん出ていますので、自分に合いそうなものや楽しく続けられそうなものを見つけて、記録してみるとよいでしょう。

自炊する

とくに一人暮らしだと、外で食事をとってしまうことが多くなりがちです。外食をすると一度につき一人1,000円前後の出費となります。ランチは金額を抑えられるかもしれませんが、夕食でビールを飲んでしまったりするとすぐに1000円を越えます。自炊を心がけ、外食費をおさえることで月1〜2万円の節約になります。

お昼をお弁当持参にしたり、ペットボトルのドリンクのかわりに家から水筒を持って出かけるなど、毎日の小さな習慣も自宅から用意するくせをつけるとよいでしょう。自炊を習慣づけると、料理の腕も上がり、栄養面も自分で管理できることで健康につながるというメリットがあります。

旬の食材を使ったり、家にある材料でメニューを編み出したり、決まった金額のなかでおいしいものが作れると幸福度も高くなりますね。

見栄で買い物するのをやめる

破産手続きをした人に共通する特徴の一つに「見栄っ張りな人」というポイントがよく挙げられます。ステータス志向が強い人は自分の立場をよく見せたり、自己顕示欲のための消費行動をとりやすいとされています。

洋服のブランド、年に一度の海外旅行、子どもの教育を私立にするなど、自分をリッチに見せたい気持ちや、これまでのプライドから少しぐらい無理をしてもしがみつきたいものがある場合も。しかし、重要だと思いこんでいるのは本人ばかりで、人は思っているほど他人のことなど見ていないものです。実益のない、見栄のためだけの出費は生活レベルを下げたいときの大敵です。

移動を徒歩や自転車にする

ふだんの交通手段にはどんなものを使っていますか。生活水準を下げるにあたって、ぜひ交通手段も見直してみましょう。疲れたときや重い荷物を持っているときなど以外はタクシーには乗らない、一駅分なら徒歩にする、電動自転車で通勤するなど、交通費を減らすことを考えてみましょう。

歩いたり自転車移動を日常に取り入れると、毎日の交通費が減らせるうえ、運動量が増えることで肥満や運動不足の解消にも。さらには混雑した電車やバスを避けて、風の通り抜ける川沿いの道などを歩くのも気分がいいものです。いままで気づかなかった風景や季節ごとの変化を味わえるのも生活の醍醐味の一つです。

一人でできるお金のかからない趣味をもつ

趣味も、一人でできて、お金がかからないものを見つけましょう。空いた時間に友達と会ってショッピングやカフェ巡りをするのより、読書や手芸をしたり、自宅でコーヒーを入れて読書をすればそのほうが経済的で、精神的にも満たされます。ジムに行って会費を払うのもよいですが、自宅で動画を見ながら筋トレやヨガをするのでも同じような効果が得られます。

専門家の力を頼ったり、道具を借りたり買ったりする趣味だと自然とコストがかかります。同じことを一人で家でできないか考えてみましょう。

収入が増えたときも生活レベルを上げない

一度引き上げてしまった生活レベルを下げるのは大変な苦労がつきものです。生活レベルを上げるということは、別の言い方をすれば、欲望を満たすため楽をするためにお金を使うことといえます。それに慣れてしまうと、生活レベルを下げることは、欲望をおさえて苦労をすることとイコールになってしまいます。

そうならないために、お給料が増えたり臨時収入があったときも、あらかじめ生活レベルを上げないようにするほうが賢明です。

生活水準が下がらない時に確認したい項目

生活水準を下げたいのに下がらない。そんなときにもう少し確認してみるポイントや支出を抑えるためのコツを紹介します。

クレジットカードの利用に注意する

生活コストを低く抑えるために、買い物をするときにはクレジットカードよりデビットカード、できれば現金払いのほうが無駄遣いが減ります。

クレジットカードで支払ってしまうと、現在の家計状況を意識しにくく、その場で商品が手に入って満足してしまうため、お金を使う感覚、減らしている意識をもちにくくなります。銀行残高以上は使えないデビットカードに切り替えたり、クレジットカードの限度額を低く設定するなどしておきます。

また、クレジットカードや携帯電話の利用明細には必ず目を通しましょう。最近ではケータイのキャリア払いや交通系ICカードで買い物ができてしまうため、携帯電話料金や交通費のなかに意識していない無駄遣いが含まれている可能性があります。

銀行の自動積立を利用する

給料日の直後に銀行の自動積立などを設定し、自動的に収入の一部を貯蓄にまわしてしまうというのも生活コストを抑えるために有効な方法です。

家計簿などをつけて一ヶ月にかかるコストが把握できたら、貯蓄にまわせる金額を先に定期口座に入れてしまいます。自動積立を利用すると便利です。そうすると一ヶ月の生活コストちょうどしか銀行口座にないので、無駄な支出を防ぐことができます。

生活水準が下がらない時におすすめの本

生活水準を下げたいのになかなか気持ちや行動がついてこないというとき、読書で本から知恵をもらって、心にエネルギーを蓄えてみませんか。本なら図書館で無料で借りられ、読みきったら売ることもできます。そのうえ、世界中のの天才、有名人から経験談や考え方を直接感じ取ることができるメディアです。ぜひ活用しましょう。

『<貧乏>のススメ』(齋藤孝)

大学教授の著者が、32歳ごろ定職もなく収入もなかった、生活レベルの低かったころに、どんなことをして過ごしていたかを振り返って、生活レベルの低い時期の意味の大きさや有益さを語る一冊です。お金はないけど時間はあるという時間にどんなことをしていたかは必読。お金がなくてもプライドを捨てて誇りを持つ、経験を石油にして後のエネルギーにするなど、生活レベルが下がっている間も後年の飛躍のバネになるヒントが満載です。

『ぼくたちに、もうモノは必要ない 断捨離からミニマリストへ』(佐々木典士)

ミニマリストのブームで話題となった一冊。他人と自分を比べたり、周りの目を気にして生きている。情報やモノにあふれている。買っても買ってもモノは消えない。そんな息苦しさといったん距離を置くことで、本当の豊かさに気づいた経緯が描かれています。ただのおしゃれや実験的生活ではなく、ミニマリストは生まれるべくして生まれた存在だったことがわかります。

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -

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『予想どおりに不合理:行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶ理由」』(ダン・アリエリー)

ニューヨーク・タイムズが選ぶベストセラーで、この本によって「行動心理学」が世界的にブームとなりました。著者は心理学者であり行動経済学者。面倒なことを先のばししたり、わかっているのに我慢ができない、といった誰にでもよくある行動心理について、実験や検証が紹介されています。生活レベルを下げられない、という心理もこの本で理解してうまく扱えるようになるかも。

予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版

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自分に合った生活水準に下げるのは必須

お金を使わないようにして生活コストを下げることは、生活レベルを下げることとイコールではありません。生活コストを下げたことで健康になった、暮らしが丁寧になった、満足度が上がったなど、生活のレベルとしては上がったという声もたくさん見かけます。無理して節約するのではなく、健全な暮らしを追求することでコストを削減できるのです。

現代は家にいても外出しても、さまざまな商品、サービスを買わせようとさまざまな広告であふれています。自分に必要かどうか見極めて、余分なものにお金を使わないようにできるだけで満足度や幸福度が変わってきます。その力がなかったら、いくら年収が何億あっても、生活満足度は低いままなのです。