クレイジーソルトは岩塩と6種類のハーブをブレンドした万能調味料として人気がありますが、保管方法を間違えると虫がわく原因を作ってしまいます。
今回はクレイジーソルトに虫がわく原因や、それを防ぐ適切な保管方法などを見ていきましょう。
クレイジーソルトにわく虫の種類
タバコシバンムシ
シバンムシは害虫として知られておりいくつかの種類が存在しますが、中でも食品害虫としてクレイジーソルトにわく虫の一つがタバコシバンムシです。
体長は2mm~3mm前後でカブトムシに似た体型をしており、成虫の活発な活動は5月頃から始まり11月頃までとされていますが、人間同様に過ごしやすい暖かさの室内などでは年間を通して活動できるようです。
食性が広く、小麦粉やパスタなどの乾麺類をはじめクレイジーソルトのような調味料から一味や山椒といった香辛料にまで食害が及びます。
ジンサンシバンムシ
ジンサンシバンムシはタバコシバンムシ同様に食品害虫で、体長は2mm前後から3mm前後でタバコシバンムシより少し細身で円筒形に近い形をしています。
タバコシバンムシに比べると適応温度の範囲が狭いとされますが、家庭内の発生率はジンサンシバン虫の方が若干高いようです。
乾燥食品類の食害以外にも書籍類や木材、畳などにも被害を及ぼすことがありタバコシバンムシと同じ場所で発生するとジンサンシバンムシが競争力で勝ります。
クレイジーソルトに虫がわく原因
常温で保存していた
クレイジーソルトやハーブソルトは万能調味料であっても砂糖や食塩などと比べて、毎日のように使いことは少ないのではないでしょうか。
クレイジーソルトは開封した後に使い切らず長期にわたって常温保存してしまうと、虫がわく原因となってしまいます。
塩は基本的に虫がわくことはないのですが、クレイジーソルトは岩塩と乾燥したハーブの混じったミックスであるためシバンムシが好んでしまうようですね。
密閉に向かない構造
クレイジーソルトの代表的な113gサイズのふたはその構造上、密閉できるタイプではありません。
使用後にふたを閉めたつもりでも簡単に隙間が出来てしまい、そこから害虫が侵入する可能性があります。
食卓に放置してしまう
密閉タイプでないふたを使用のたびに適当に回して食卓に放置していたり、しっかりふたをしない状態で保管してしまうことで虫が侵入しやすくわきやすい環境を作ってしまいます。
詰め替え用の袋のまま使用
クレイジーソルトを通常の容器ではなく詰め替え用の袋のまま使用してしまうのも、虫がわきやすい環境を作ってしまいます。
タバコシバンムシ・ジンサンシバンムシなどはビニール袋へ簡単に穴を開けて侵入します。
クレイジーソルトに入っていた虫を食べてしまったらどうなる
誤って口に入れて食べてしまった
クレイジーソルトに入っていたシバンムシなどの虫を誤って食べてしまっても、基本的には人の胃液によって死んでしまうので問題はないようです。
とはいえ、虫を食べてしまうのは好ましいとはいえませんので長期にわたって常温保存していたクレイジーソルトについては一度白い皿などに出してみて虫がわいていないかチェックすると良いかもしれませんね。
ダニは注意
注意したいのは小麦粉などの粉末調味料などに入ったダニで、食べてしまった場合アレルギー反応を起こしてしまう恐れがあります。
クレイジーソルトに直接侵入していなくても、様々な調味料を同じ場所で常温保存した場合に混じってしまうことも考えられます。
パンケーキ症候群について
パンケーキ症候群とはダニアレルギーを持った人が誤ってダニに侵食された小麦粉やミックス粉などの粉末調味料で作られた料理を食べてアナフィラキシーショックを引き起こしてしまう症状です。
アナフィラキシーショックはじんましんが出たり呼吸困難になったり、血圧の低下や循環器などに障害を持ってしまう症状が出ます。
一度開封した小麦粉やミックス粉は早めに使い切るのが理想で、常温保存された古い粉末調味料などの使用はできるだけ避けたほうが良いでしょう。
クレイジーソルトの保管方法
開封したら常温は避ける
クレイジーソルトの国内公式サイトにおいて、開封後は冷蔵庫で保管するよう推奨されています。
冷蔵庫に保管することで鮮度を保つだけでなく虫の侵入や繁殖を防ぐことができるということになりますね。
サイトリンク:クレイジーソルトの開け方
冷蔵保存したほうが良い調味料
調味料は種類によって冷蔵保存したほうが良いものと常温保存で良いものがあります。
砂糖や塩、油類などはキッチンの戸棚などで保管しても問題ありませんが、クレイジーソルトのような粉末調味料は常温で保管した場合に虫がわく被害の恐れがあります。
新品から開封した後は冷蔵庫で保管したほうが良い調味料には
- 七味や山椒、香辛料
- 小麦粉や片栗粉
- 醤油、みりん
- ソースやケチャップ
ざっと上げても結構あるので、記載内容に常温で保存可能かまたは冷蔵保存か改めて自宅内にある調味料の表記指示を確認してみましょう。
密閉できる瓶
クレイジーソルトは容器をそのまま冷蔵庫に保管できますが、使いやすさを考えて密閉できる瓶などに詰め替えるのも良いかもしれませんね。
クレイジーソルトの賞味期限
新品からの賞味期限
クレイジーソルトの賞味期限は販売状態や在庫状態などで一概にはいえませんが、新品で2年から3年ほどあるようです。
ネットなどでは賞味期限を気にせず4年以上使っている、といった人もいましたが風味の変化はあるかもしれませんね。
一度開封して空気に触れれば賞味期限の長い食品や調味料であっても、味の劣化は避けられないと考えて良いと思いますので開封後はなるべく早めに使いきれるのが望ましいでしょう。
保存の仕方次第では虫がわく
賞味期限が長いからといって、クレイジーソルトを常温保存した場合虫がわいて使用できなくなる可能性は考えられます。
クレイジーソルトの表記には高温多湿、直射日光は避けるように指示してあり、開封後は10度以下で保存するようにとされています。
指示された保存方法を実施して使い切るまで美味しく使いたいですよね。
クレイジーソルトに虫を発生させない対策
使いきれる容量
クレイジーソルトはいくつかの容量で販売されており、代表的なサイズは113gですがホテルレストランサイズになると269gとなり一般家庭で使い切るまでにかなりかかりそうですよね。
またネットの販売では詰め替え用に500gの袋サイズがありますが、これは業務向けといっても良いかもしれません。
普段の料理する頻度と並行してクレイジーソルトの使用回数などを考えて容量を選びたいところです。
たまにする料理で使用するのであれば30gのミニサイズでも十分に風味を楽しみながら使いきれるのではないでしょうか。
開封後は冷蔵庫で保存
クレイジーソルトを使用した後は、テーブルや戸棚などで放置したり常温保存せずにしっかりと冷蔵庫で保管しましょう。
未開封でまだ使用していないものについても、高温多湿や直射日光などを避けられる場所での保管がマストになります。
容器を詰め替える
先述の「保管方法」でもお伝えしましたが、クレイジーソルトを密閉できるふた付きの瓶などに詰め替えておくとより安心ですね。
さらに、詰め替えた容器の中にお菓子の袋などに入っている乾燥剤(シリカゲル)を一緒に入れるのもアリだと思います。
冷蔵庫からの出し入れは温度変化を生んで湿気により水分が発生すると、中身が固まってしまう可能性もありますのでそれを防ぐためにも乾燥剤は重宝します。
ジップロック
クレイジーソルトに虫が湧く!!
— kan (@Buuhi22) May 17, 2021
何かでクレイジーソルトの保存の仕方を間違えるとダニが…って見て怖くなって。 今までのは捨てて、新しく買ってあったやつはジップロックに入れて冷蔵庫保存。 もー怖すぎ。笑#クレイジーソルトは#Ziplocへ#冷蔵庫保存しよう pic.twitter.com/mcpkv6v8Xh
クレイジーソルトのフタの構造を考えると冷蔵庫への保管だけでは不安に感じる人も中にはいるかもしれませんね。
そんな時にはジップロックなどのジッパーのついた袋に容器ごと入れておくと安心です。
クレイジーソルトに虫が湧く原因と対策一覧まとめ
塩や砂糖、胡椒といった調味料を普段から常温で保存しているためにクレイジーソルトを同じような保管方法をしていた、という場合も決して珍しい話ではないのかもしれません。
虫がわいてしまう原因
- 開封後に常温で保存していた
- 容器のふたをきっちり閉めていなかった
- 使用した後にテーブル等に放置していた
- 詰め替え用の袋のまま使っていた
- 使用頻度に対して容量が大きすぎた
虫がわかないための防止措置
- 開封後は冷蔵庫で保管
- 未開封であっても高温多湿や直射日光を避ける
- 容器のふたはしっかり閉める
- 使用頻度を考えて容量を選ぶ
- 容量の大きい詰め替え用はできれば避ける
「一振りでシェフの味」と謳われるほどクレイジーソルトはあらゆる料理にふりかける事ができる万能調味料ですが、間違った保管方法では虫がわいてしまい調味料として活躍できなるかもしれません。
開封した後は冷蔵庫で保管して、なるべく早めに美味しい調味料として使い切りましょう。
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