料理をする時に便利なボウル。みなさんはどんな素材のボウルを使用していますか?
軽くて丈夫なステンレスボウル・アルミボウル・金属ボウルを使用している方も多いのではないでしょうか。
これらのボウルで調理したものを、時短ができる電子レンジ等で温めることができたら便利ですが、使用して大丈夫なのかちょっと心配ですよね。本日はそんな疑問にお答えする内容をご紹介したいと思います。
ステンレやアルミボウルは電子レンジで使えない理由
電子レンジ部品の故障につながる
ステンレスやアルミボウルは残念ながら、電子レンジで使用することができません。
その理由は、ステンレスやアルミボウルは金属製だから電子レンジで使えないのです。
金属ボウルが電子レンジで使えないのはなぜか?
電子レンジはマイクロ波と呼ばれる電磁波を発生させ調理をする装置です。マイクロ波の発生にはマグネトロンと呼ばれる真空管が使われ、2,450MHzのマイクロ波が放出されます。この2,450MHzの振動数というのは、水分子の固有振動数に一致するため、食品に含まれる水分子の振動を激しくさせる働きがあります。物質中の水分子の振動が激しくなると、そこに摩擦熱が発生し、物質の温度が高くなるのです。その結果、電子レンジは食品を温めることができるのです。
電子レンジの不思議
ステンレスやアルミボウルはこのマイクロ波を反射させ、そのマイクロ波が電子レンジの中の温度上昇をさせ、電子レンジの部品を故障させてしまう原因になります。
火災につながる
ステンレスやアルミボウルを電子レンジで加熱すると火花が発生し、電子レンジ内の商品に引火し火災につながってしまうことがあるのです。
クックパッドでレシピ検索してると、電子レンジにアルミホイルやら金属製の型を投入している例が沢山…
— 塩狸 (@SenriEnri) June 26, 2013
電子レンジに金属は危険ってみんな知らんのかい?
火事やケガのもとなので絶対にやめて下さい。#cookpad
金属製のものが電子レンジNGなことを知らない人も結構多いのかもしれません。
手軽に使用できる電子レンジだからこそ、使用する際は注意が必要ですね。
電子レンジを使わずにステンレスやアルミボウルを温める方法
ステンレスやアルミボウルが電子レンジ使用不可となると、他にどのような方法で温めることができるのでしょうか。
湯煎する
ステンレスやアルミの特性として、熱伝導が良いので湯煎で温めたり、氷水で冷やしやすい素材です。 また、ステンレスやアルミの耐熱温度は約300℃ですので、ステンレスボウルより大きな容器準備できれば、湯煎で温めることが可能です。
直火で温める
基本的にステンレスやアルミボウルは直火やIHのクッキングヒーターでの温めも可能です。
但し、最低限コンロのサイズ以上のステンレスやアルミボウルを選ぶことと、念の為直火で使用ができるか確認しておくと良いでしょう。
【注意事項】
・直火にかけることで、ボウルの底が黒くなってしまう可能性があります。
・ボウルはフライパン等と違い取っ手がない為、直火で使用する場合は火傷に十分注意をして作業しましょう。
直火不可のステンレスやアルミボウルもありますので、製品の取り扱い説明を確認の上、安全に使用するようにしましょう。
電子レンジ対応の金属ボウルを見分ける方法
ボウルを購入する時に、耐熱性の有無をはじめ、電子レンジに対応しているかどうかの表記があります。
耐熱温度の表記に-20~140℃等の記載があれば、電子レンジの使用が可能なタイプです。
金属ボウルで電子レンジを使用したい場合は、購入前にこの表記内容について必ず確認の上、購入・使用するようにしましょう。
金属ボウルのメリット
金属ボウルは、軽く落としても壊れないので長く使えますし、購入の際には選べる種類が多く、選択肢の幅が広いのも特徴です。
また、熱伝導率の良さからお菓子作りの際の湯煎で材料を溶かす作業に向いています。
例えばチョコレートを湯煎で溶かす場合には、余熱で溶かしやすく作業効率が良いのです。
その他、ボウル使用時に食材の臭いや色がうつりにくく、油汚れも落ちやすい為、衛生的に使用できます。
ボウル選びのポイント
ここまでで金属ボウルの使用方法や特徴をご紹介してきましたが、ボウルには他にもいろんな種類があります。 それぞれの特徴を理解した上で、使い分けると良いでしょう。
ホーロー製
ホーロー製のボウルは表面をガラス質でコーティングされており、臭いうつりがしにく、汚れも落ちやすいのが特徴です。
見た目が白いガラス質の素材の為、調理した食材をホーロー製ボウルに入れたまま食卓に並べても違和感がありません。
尚、電子レンジには使用できませんが、直火やオーブンには使用できます。 注意事項としては、表面がガラス質の素材の為、衝撃に弱く落とすとひび割れたり破損してしまう可能性がありますので、取り扱いには注意しましょう。
プラスチック製
プラスチック製のボウルは軽くて種類も豊富で価格も安く、気軽に購入・使用できるのが特徴です。
尚、電子レンジには「耐熱プラスチック」でないと使用できませんので、電子レンジで使用したい場合は、購入の際に耐熱表記を確認するようにしましょう。
また、耐熱プラスチックであっても、オーブンには使用できません。
デメリットとしては、傷がつきやすいので傷の箇所には汚れが残りやすいのと、食材の色や臭いがうつりやすい為、長く使う上では衛生面での不安があります。
その為、傷がついたら早めに買い替えをし、清潔に使用できるようにするのが良いでしょう。
ガラス製
ガラス製のボウルは、電子レンジ使用可能で、モノによってはオーブンでも使用できるのが特徴でです。
また、ガラス製のシンプルなデザインから調理後に食卓にそのまま出しても違和感がない為、調理用だけではなく、食器としてもそのまま活用できるので、食材を移し替えの手間を省けるのが嬉しいですよね。
その他、酸や塩分による食材の色や臭いうつりもしにくい為、ドレッシング作りも安心して行えます。
デメリットとしては、重さがあるのと、落とすと割れてしまう可能性がある点です。
ポリカーボネート製
ポリカーボネート製のボウルは、軽くて安く、電子レンジにも使えるのが特徴です。
また、透明なので中が見えますし、酸にも強くガラス製のボウルと同じように使用できます。
デメリットとしては、細かい傷がつきやすい為、ハンドミキサー等の固い調理器具での使用には向きません。
傷がつくとそこに汚れが残りやすくなる為、衛生的に使用する為にも傷がついたら買い替えるようにしましょう。
木製
木製のボウルは熱伝導率が低いのが特徴で、熱い食材を入れても手でもちやすいのが特徴です。
また、木製ということで温かみのある雰囲気ですので、食卓に食器として並べて使用するのも素敵ですね。
デメリットとしては、水分がついたまま放置しているとカビが発生しやすくなる点です。
使用後は早めに洗浄して乾燥するように心がけましょう。
電子レンジ使いにおすすめのボウル
ここまで様々なボウルをご紹介してきましたが、やっぱり料理の調理時間を左右する電子レンジ対応可能なボウルがいい!という方の為に、電子レンジ対応でおすすめのボウルをご紹介します
iwaki(イワキ) 耐熱ガラス ボウル 丸型 外径21.3cm 1.5L KBC323
ガラス製ボウルで電子レンジだけではなくオーブンにも使用可能です。
厚みがあり重さもありますが、その分安定感があります。
臭いうつりの心配もなく、汚れも落ちやすい衛生的に使用できます。
ガラス製のボウルは金属ボウルに比べて、電子レンジやオーブンでも使用できるので、調理時間の時短につながりそうですね。
シービージャパン 耐熱ボウル グリーン レンジ対応 食器ボウル 23cm atomico
電子レンジ対応のポリプロピレン素材の軽くて使いやすいボウルです。
カラフルな色ですので、調理後そのまま食卓に出すことで食卓を彩ってくれます。
冷凍庫や食器洗浄機にも使用でき、食事の準備や片付けに便利な万能ボウルです。
こちらのボウルは金属ボウルに比べて、電子レンジで使用できる上、見た目が食器のようにオシャレなので食卓に食器のようにそのまま出せるところが利点ですね。
エムテートリマツ ポリカーボネート クックボール 21cm 0824321
ポリカーボネート製のボウルで、軽くて電子レンジに使用できます。
こちらのボウルは金属ボウルと比べて電子レンジで使用できるのはもちろん、透明なので中身が見え、ガラスボウルのような見た目なので調理後食卓にそのまま出してもオシャレなのがいいところですね。
リス ザル ボウル セット ふた付きボールコランダーL レッド 22cm リベラリスタ 電子レンジ対応 日本製
こちらはシリコン製のボウルで、ボウルだけではなくコランダーとフタ付きの使い勝手の良いボウルです。
こちらのボウルは金属ボウルと比べて電子レンジで使用できるのはもちろん、
コランダーで野菜を洗って、ボウルとフタをつけて電子レンジで加熱すれば温野菜が出来上がります。
また、フタをつけて冷蔵庫にいれて食材を保存することもできますし、そのまま食卓に出しても違和感がないデザインです。
金属ボウルと電子レンジまとめ
今回はステンレスやアルミの金属ボウルを温める方法やおすすめ商品についてご紹介しました。
ボウルの特性を理解した上で、使用目的ごとに選ぶことで便利に活用することができますので、この機会に自分にとって使い勝手が良いボウルを探してみてはいかがでしょうか。
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