雨戸やシャッターが風でうるさい時は防音対策をしなければなりません。その理由はまず自分が寝られないこと。そして近隣住民に迷惑が掛かってしまうからです。
この記事では雨戸・シャッターが風でうるさい時の防音対策や、雨戸がうるさくて眠れない時はどうすると安眠できるのかについて解説しています。
雨戸やシャッターの音がうるさい原因
雨戸やシャッターが騒音を立てて、近所に迷惑をかけていないか心配になる、耳障りの悪い雨戸やシャッターの開閉音がどうにかならないか、雨戸やシャッターから出る異音の原因は何かと悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。
雨戸やシャッターの音がうるさい原因を解説します。
雨戸を戸袋におさめていない
雨戸をきちんと戸袋におさめていないと、隙間から風が入り、大きな音を立てます。
きちんと戸袋に雨戸が収まっているか、確認してみましょう。
戸袋に隙間がある
老朽化した戸袋は様々な箇所が緩んでくることから、隙間が出来てきます。
ぴったりと合わなくなった戸袋に雨戸を入れても、隙間に風が入り込み、大きな音を立てていることがあります。
雨戸や戸袋の経年劣化
取り付けてからメンテナンスを行ったこともなく数十年経った雨戸や戸袋は、様々な箇所が緩んでいたり、戸車が劣化していたり、本来の機能を正確に果たせない状態になっていることがあります。
そのため、隙間に風が入り込んでガタガタと音をたてたり、雨戸を動かすだけでキーキーと音がなったりします。
雨戸やシャッターが故障している
雨戸やシャッターが動かなくなっていたり、動かすとひどい異音がするときは雨戸やシャッターの故障が考えられます。
特にシャッターのガイドレールや巻き取りシャフト、シャッタースラットに故障が発生すると、いつもより大きな音が出たり、異音を発生させたりします。
雨戸やシャッターが変形している
台風や強い雨風にさらされ、飛来物の衝撃を受け止めたことのある雨戸やシャッターは、様々な箇所に変形が発生していることがあります。
見た目にはわからないところが変形していると、動かしたときに異音が発生します。
雨戸やシャッターの変形をそのままにしていると、全く動かなくなったり、崩落することがあるので、異音に気付いた時点ですぐ修理をする必要があります。
雨戸やシャッターが経年劣化している
年数を重ねて徐々に劣化してきた雨戸やシャッターは様々な箇所に緩みが発生します。
すると窓ガラスとの隙間が大きくなって、少しの風でも大きく揺れ、ガタガタと大きな音を立てることがあります。
窓は外の音を通しやすい
窓は壁などに比べると音を通しやすい構造をしています。
1枚だけのガラス戸に雨戸やシャッターを取り付けている場合は、風に揺れる音だけでも大きく感じやすいです。
雨戸や戸袋、シャッターそのものに音の原因がなかった場合は、窓を2重サッシに変えることも検討してみてください。
雨戸やシャッターのうるさい風音対策
雨戸やシャッターが少しの風でもガタガタと揺れてうるさい時の対策をご紹介します。
雨戸と窓の間に緩衝材を入れる
雨戸が少しの風や地震の揺れでもガタガタとうるさい時は、窓との間に隙間が出来ている可能性が高いです。
詰める場所は、左右2か所またはそこにプラスして中央にも詰めて3か所。
必ず、ガラス戸のサッシ部分に詰めてください。
ガラス戸のガラス部分に緩衝材を詰めてしまうと、雨戸に飛来物が飛んで着たり、強風で大きくい揺れた時に圧力がかかって、ガラス戸が割れてしまいます。ここだけご注意いただければ、レジ袋の緩衝材はとても便利です。
レジ袋の他に、以下の代用品でも緩衝材になりますので、ご自宅にあるものから使ってみてください。
- 発泡スチロール
- 段ボール
- バスタオル
- プチプチ
- ナイロンタワシ
- 古くなったトレーナー(サイズは切り分けて端切れ状態にして使うと便利です)
雨戸のレールや戸車にシリコンスプレーを注油
雨戸を引くとキーキーと音を立ててうるさい時は、戸車やレールが劣化している可能性があります。
シリコンスプレーはホームセンターや通販でも手に入りやすい商品です。
シリコンスプレーを使った注油はご自宅で比較的簡単にできる対策ですが、潤滑油が飛び散ると滑りやすく、けがの原因になることがあるので、新聞紙などを引いたり、飛び散った潤滑油をぼろ布でふき取ったりなどして安全に使うようにして下さい。
戸袋と雨戸の間をゴムパッキンで埋める
強風でガタガタと音がうるさい時は、戸袋の中で雨戸が風にあおられて揺れているときに出る音でもあります。
雨戸を戸袋に収納したときに、戸袋の上部と雨戸との間に隙間がないか確認してください。もし隙間があれば、経年劣化などにより、戸袋と雨戸の間に隙間が生まれたのが原因です。
この戸袋上部と雨戸との間の隙間を測って、その大きさのゴム板や発泡スチロールを切り出しましょう。
作り終えたら、戸袋側の中央部分にゴム板や発泡スチロールを貼りつけると隙間が埋められ、ガタガタとした音が和らぎます。
窓ガラスに防音シートを貼る
緩衝材を入れたり、シリコンスプレーを注入しても異音が気になるときは、窓ガラスに防音シートを貼るのも効果的です。
特に、2重窓ではない窓は、外からの音を通しやすいので、防音シートを貼りましょう。
夜だけ音がうるさくて眠れない時は、防音ボードを部屋側からはめるのもおすすめです。
透明で窓に貼れる防音シートと部屋側からはめる防音ボードは通販でも購入可能です。
防音カーテンを室内につける
防音カーテンを室内につけることは根本的な解決にはなりませんが、強風や暴風でガタガタと揺れる雨戸やシャッターの騒音が部屋の中に響かない、または騒音を和らげる効果があります。
防音カーテンには、レース使用のものもあります。
昼間、強風によってガタガタ揺れる雨戸やシャッターの騒音を、遮光せずに、防音のレースのカーテンで防ぐこともできます。
更に、カーテンレールの上から音が漏れることがあるので、カーテンボックスを併用するのもおすすめです。
室内で多くの時間を過ごす部屋の窓で、雨戸やシャッターが揺れて騒音を立てているときは、室内に防音カーテン、防音レースカーテン、カーテンボックスの設置をしてみるのも一つの手段です。
窓を二重サッシにする
窓が1枚ガラスの場合、二重サッシにすることで雨戸やシャッターが強風や暴風による揺れでガタガタとなる騒音を室内に響かせない、または音を和らげる効果があります。
騒音の根本的な解決方法ではありませんが、少しの風でも揺れて雨戸やシャッターから出る音が気になる人には一つの防音手段になります。
二重サッシにすることで、防音の他に防犯、断熱効果もありますので、一石二鳥です。
電動式シャッターに取り換える
室内から窓の開閉をせずに操作ができる電動式シャッターは、音が静かで人気があります。
電動式シャッターにすることは、何より、戸袋が不要になるので、見た目がすっきりする他、戸袋の中で雨戸が揺れて騒音がでる仕組みとは無縁になります。
しかし、電動式シャッターは取り付けの際、初期費用が掛かるので、たくさんの窓がある家をお持ちの人には高額の費用が掛かってしまうことも。
その場合は、騒音がうるさい雨戸が付いている窓だけ電動式シャッターに取り換えて、音が出ない、または普段開け閉めが少ない窓はそのまま手動の雨戸と戸袋を使うというのも良いでしょう。
強風で雨戸やシャッター音がうるさくて眠れない時の対策
強風や暴風でガタガタと揺れる雨戸やシャッター。前章の対策を行っても、音が気になる、音がうるさくて眠れない時の対策をご紹介します。
サウンドピーツのT2
昼間は外出をしたり、家事で掃除機をかけたり、テレビを見て過ごしたりして気にならなかった雨戸やシャッターの騒音も、寝る時間が近づく夜間になると気になってしまうという人は少なくないでしょう。
気になるだけではなく、なかなか寝付けなくなって寝不足になってしまうのでは、何かしら対策が必要です。
窓を2重サッシにしたり、防音カーテンをしたりしてもまだ気になるときは、サウンドピーツのT2を使ってみるのも一つの方法です。
サウンドピーツのT2にはアクティブノイズキャンセリング機能が付いているので、この機能を使えば外の低音を軽減させることができます。
使い方は簡単。スマホやパソコンにBluetoothでペアリングして、ノイズキャンセリング機能をオンにするだけです。
ここで大切なのはノイズキャンセリングではなく、アクティブノイズキャンセリングという事です。
ノイズキャンセリングだけでは通話の時のにしか効果を発揮しません。
外部音の対策ならアクティブノイズキャンセリングのイヤホンにしましょう。
ちなみにサウンドピーツ「T2」を購入した理由はとにかくコスパの高さで選びました!
キングジム デジタル耳栓
イヤホンを使って音楽を聴かないのに、ノイズキャンセリング機能が欲しくて音楽プレイヤーを買うのは高上りだという方におすすめしたいのが、キングジムから販売されているデジタル耳栓。
ノイズキャンセリング機能が付いています。
Twitterのつぶやきのように、空気清浄機が稼働している音も消えるほどです。
強風で雨戸やシャッターがガタガタ揺れて騒音が気になって眠れない夜におすすめします。
更に耳栓と併用して、防音カーテンを使ったり、防音ボードを窓にはめたり、窓そのものを二重サッシに変えてみたりなどの対策も行ってみてください。
Quietide 耳栓
これをつけると、だいぶ違う。#Quietide #耳栓 pic.twitter.com/kNSH3OMRug
— ゆずき ここ (@K_Yuzuki2843) November 11, 2020
Quietideの耳栓はデジタル耳栓のように完全に音を遮断するのではなく、目覚ましのアラームや屋内に設置した防犯ベルや警報といった聞き逃せない音が聞き取れるようになっています。
いつ避難警報が出てもおかしくない夜には、強風による雨戸やシャッターの騒音の音量は下げて、必要な音が聞き取れるQuietideの耳栓がおすすめです。
耳栓の素材も、無毒性のリキッドシリコーン素材を使っているので、長時間、耳に装着していても痛くならないと評判です。
大切な音を聞き逃したくないけれど、耳障りな雨戸やシャッターの騒音をなんとかしたいという方におすすめです。
ホワイトノイズ
こちらは筆者おすすめの方法なのですが、台風の騒音を騒音で消すというイメージです。
たとえば、台風の風でシャッターがガタガタうるさい時に耳元でホワイトノイズが流れる装置を置いておくと、ザーッというノイズが台風の騒音を消してくれます。
台風の騒音は急に大きな音が鳴るのでびっくりします。
しかし、耳元で常にホワイトノイズを一定の音量で流しておくと、あら不思議。安眠できるんです。
一定の音量でノイズが流れているのがポイント。
急に鳴る音のようにびっくりしないです。
むしろ、一定の音量で音が出ていることで冷蔵庫の音や外の車の音までかき消してくれるので、いつもより熟睡できるのです。
ホワイトノイズは本当にオススメです。
ちなみに筆者はこのホワイトノイズマシンを使っていますが、廃盤になってしまいました…。
もう5年以上自室で鳴り続けています。ホワイトノイズの電源を消すことはほとんどありません(笑)
台風の騒音どころか、車のドアの開け閉め、早朝の新聞配達などの騒音にも効果があり大満足です。
雨戸・シャッターが風でうるさい時の防音対策まとめ
雨戸やシャッターが強風にあおられてガタガタと揺れて騒音を出したり、動かすとキーキーという異音が聞こえる原因は故障や変形、経年劣化でした。
騒音や異音の根本的な解決策は、修理をしたり、電動式シャッターに取り換えたりすることです。
雨戸やシャッターからの騒音や異音は一つのサインです。
台風や地震、犯罪者からの侵入に備えて修理や交換を計画したり、検討して下さい。
しかし、手間をかけずに改善したい、費用を抑えたい、そんな時に有効な方法や対策として、雨戸やシャッターに緩衝材を入れたり、シリコンスプレーを注入したり、ゴムパッキンを入れる方法をご紹介しました。
騒音や異音の根本的な解決策ではありませんが、音が気になる人には、防音シートや防音ボード、防音カーテンや二重サッシの併用もおすすめします。
これらの対策をしても、夜寝る時に、騒音や異音が気になる人には、ノイズキャンセリング機能がついた耳栓、防犯ベルや警報を聞き逃さず騒音を調節してくれる耳栓を利用してみてください。
そして、将来的に修理や交換を検討して、安心して過ごせる雨戸やシャッターを設置しましょう。
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