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加湿器の赤カビ掃除!害や影響は?ピンクカビは何?

加湿器の赤カビ掃除!害や影響は?ピンクカビは何?

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加湿器には赤カビが発生することがあります。

では加湿器の赤カビの効果的な掃除方法はどうすればよいのでしょうか。放置しているとどのような害や影響があるのでしょうか。

また、加湿器に発生するピンクカビはいったい何なのでしょうか。

この記事では

  • 加湿器の赤カビ掃除方法
  • 害や影響
  • 加湿器のピンクカビ

について解説しています。

目次

加湿器に赤カビが発生する原因

加湿器に赤カビが発生する原因は1つではありません。3つの要因が重なった時に赤カビが加湿器に発生するのです。

では、その3つの要因を一つずつ見てみましょう。

湿度

カビが育成しやすい湿度は70%から100%です。水と水蒸気で満たされた加湿器はカビが育ちやすい環境と言えます。

温度

カビが育成しやすい温度は20度から30度です。加湿器を稼働させる時期は冬が多く、密閉された室内で暖房やエアコンを使って室温は25度から28度くらいになっていることが多いです。

加湿器内部のモーターの熱と室温で加湿器内の温度はカビが育成しやすい環境になっています。

栄養源

衣食住や工業製品のほとんどを栄養源として分解・劣化させる。さらに、カビは天然有機物や人工有機物のみならず無機物や鉱物までも栄養源としており、博物館・図書館等の資料などは格好の栄養源(炭素源、窒素源)として物理的、化学的に分解(破壊)される。特に、木質系、天然繊維系、皮革系および膠等は経年劣化(物理的劣化・化学的劣化)した場合には、資料素材が本来持っていた僅かの抗菌性物質(テルペノイド、リグニン、フラボノイド、芳香族化合物、精油成分、抗菌性色素等)が分解あるいは蒸散して減少しているため、細菌やカビによる微生物劣化を容易に受ける。さらに、カビ類は有機性染料(植物由来、動物由来)を含む全ての天然有機物を分解する酵素群を有しており、酵素分解により資化し、カビの細胞増殖の原料として利用する。したがって、カビ被害は不可逆的(一方通行)な生物反応で、決して元に戻らない劣化であることに改めて注意する必要がある。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/sonota/003/houkoku/08111918/002.htm

カビが活発に増殖するのは温度や湿度の条件が良いだけではなく、栄養源も不可欠です。上記の引用文に書かれている通り、カビは人の手あかや皮脂だけではなく、空気中や水中に漂う自分より弱い菌すらも食べて栄養源とします。

この他に、金属や鉱物も栄養源にしてしまうのです。

カビの栄養源を断ち切ることは難しいと言えます。

加湿器のピンクのカビは何?

加湿器にいつの間にか現れる、ヌメヌメしたピンク色のカビは「ロドトルラ・ムシラギノーサ」という名の赤色酵母です。

私たちが赤カビと呼んでいるもので、厳密にいうとカビではなく「酵母菌」なのです。

「ロドトルラ・ムシラギノーサ」は加湿器にだけ発生するカビではなく、水場を好んで繁殖するので、お風呂場や流し台の排水溝にも現れます。

「ロドトルラ・ムシラギノーサ」は、どこのご家庭にもある常在菌なのです。

私たちがお風呂場で目にする、根を張るタイプの黒カビに比べると繁殖するスピードが早く、黒カビが根を張って増殖するのに5日から7日かかるのに対して「ロドトルラ・ムシラギノーサ」は2日から3日でピンクの分泌物「カロテノイド」を放出する集落を作ってしまいます。

そのため、こまめな掃除を怠って放置するとピンク色のシミのようになって残ります。

加湿器の赤カビの害や影響

加湿器に発生する赤カビ単体は健康な人へ害を及ぼすことはありませんが、赤カビが発生後放置していると赤カビをエサにして繁殖をする黒カビが現れます。

赤カビにとってかわった黒カビによって病人や赤ちゃん、免疫力の弱っている人にも害を及ぼします。

具体的な症状としては、鼻炎や気管支喘息といった呼吸器系の疾患を発症します。

加湿器内で増殖している黒カビの胞子が蒸気と一緒に室内に放出され、人の鼻や口から体内に侵入してアレルギー反応を起こさせるのです。

鼻炎や気管支喘息を起こさないためにも、加湿器のこまめな掃除が必須となります。

加湿器の赤カビ掃除方法

加湿器にできる赤カビの掃除方法をご紹介します。

赤カビの掃除はいたって簡単です。

ご自宅にある重曹を歯ブラシにつけて、赤カビをこするだけです。

キャップの溝や水受けの赤カビ掃除は重曹を付けて擦るだけで簡単に除去することができます。

これだけでは心配という人は重曹で掃除した後、精製水で薄められている消毒用エタノールで拭きあげてください。

赤カビの掃除は黒カビと違ってとても簡単なのです。

加湿器フィルターの赤カビの掃除方法

加湿器のフィルター内の赤カビは歯ブラシなどでは擦れませんよね。

赤カビは2~3日放置するとすぐにまた発生してしまいます。少しでも赤カビの生息環境を悪くするためにもアルカリ性の環境を作ってあげることが大切です。

2~3日置きに重曹液を作ってつけ置きしましょう。

重曹液の作り方と掃除方法をご紹介します。

【用意するもの】

  • 重曹・・・・・・・140g
  • 水道水・・・・・・2ℓ
  • 大きな鍋・・・・・1個(2ℓ入る鍋が理想)
  • バスタオル・・・・1枚

【作り方と掃除方法】

  1. 大きめの鍋に水道水2ℓを入れ沸騰させます。
  2. 沸騰したお湯に重曹140gを投入してよくかき混ぜます。
  3. 重曹をとかしたお湯が常温になるまで放置します。
  4. 常温になったら、加湿器の説明書通りにタンクやキャップ、フィルター、水受けを分解します。
  5. 大きなタライなどに分解した加湿器のタンクやキャップ、フィルターを入れて重曹液でつけ置きします。
  6. 水受けの水は一度捨てて、その後重曹液を流し込んでつけ置きします。
  7. 一時間たったらつけ置きした重曹液を捨てて、各パーツを水道水でよく洗い流してください。
  8. 風通しの良いところにバスタオルを敷いて、よく洗い流した加湿器のパーツを置いてよく乾かします。
  9. しっかり加湿器のパーツが乾いたら組み立て、タンクに水道水を入れて使いましょう。

汚れがひどい時はフィルターを買い替えましょう

フィルターの構造によっては分解して洗えないものや、洗えたとしても何度もブラシで擦ったりしては破損してしまうこともあります。

つけ置きだけではフィルターの中身すべてをきれいにできない場合があるので、一冬使ったフィルターは新しいものを別途購入するのがおすすめです。

加湿器の機種によってはフィルターを別途購入することができないタイプがあります。

あまりに汚れがひどい時は、加湿器そのものを買い替えることも検討してください。

加湿タンクに生えた赤カビの掃除方法

日常のお手入れではとれない、白い水垢が加湿器のタンク内部にできたことはありませんか。こうした汚れも赤カビのエサとなるので、見つけた時にお手入れをしましょう。

白い水垢を落とすのにはクエン酸液へのつけ置きがおすすめです。

クエン酸液の作り方と掃除方法をご紹介します。

【用意するもの】

  • クエン酸・・・・・30g
  • 水道水・・・・・・2ℓ
  • 大きな鍋・・・・・1個(2ℓ入る鍋が理想)
  • バスタオル・・・・1枚

【作り方と掃除方法】

  1. 大きめの鍋に水道水2ℓを入れ沸騰させます。
  2. 沸騰したお湯にクエン酸30gを投入してよくかき混ぜます。
  3. クエン酸をとかしたお湯が常温になるまで放置します。
  4. 常温になったら、加湿器の説明書通りにタンクやキャップ、フィルター、水受けを分解します。
  5. 大きなタライなどに分解した加湿器のタンクやキャップ、フィルターを入れてクエン酸液でつけ置きします。
  6. 水受けの水は一度捨てて、その後クエン酸液を流し込んでつけ置きします。
  7. 2時間たったらつけ置きしたクエン酸液を捨てて、各パーツを水道水でよく洗い流してください。
  8. 風通しの良いところにバスタオルを敷いて、よく洗い流した加湿器のパーツを置いてよく乾かします。
  9. しっかり加湿器のパーツが乾いたら組み立て、タンクに水道水を入れて使いましょう。

赤カビに手が届かない時の掃除方法

加湿器の内部に生えた赤カビに手が届かない時の掃除の仕方をご紹介します。

オキシクリーンでつけ置きする

「オキシクリーン」とは酸素系漂白剤の商品名です。「カビキラー」や「ハイター」といった塩素系漂白剤のようにツンとした匂いがしないのが特徴です。

また、酸素系漂白剤は加湿器のキャップについているゴムパッキンを傷めることがありません。

「オキシクリーン」でつけ置きする方法をご紹介します。

【用意するもの】

  • オキシクリーン・・・・・・・15g
  • 水道水・・・・・・・・・・・2ℓ
  • 大きな鍋・・・・・・・・・・1個(2ℓ入る鍋が理想)
  • バスタオル・・・・・・・・・1枚

【作り方と掃除方法】

  1. 大きめの鍋に水道水2ℓを入れ沸騰させます。
  2. 沸騰したお湯にオキシクリーン15gを投入してよくかき混ぜます。
  3. オキシクリーンをとかしたお湯が50度くらいになるまで放置します。
  4. 50度くらいになったら、加湿器の説明書通りにタンクやキャップ、フィルター、水受けを分解します。
  5. 大きなタライなどに分解した加湿器のタンクやキャップ、フィルターを入れてオキシクリーンでつけ置きします。
  6. 水受けの水は一度捨てて、その後オキシクリーンを流し込んでつけ置きします。
  7. 2時間たったらつけ置きしたオキシクリーンを捨てて、各パーツを水道水でよく洗い流してください。
  8. 風通しの良いところにバスタオルを敷いて、よく洗い流した加湿器のパーツを置いてよく乾かします。
  9. しっかり加湿器のパーツが乾いたら組み立て、タンクに水道水を入れて使いましょう。

加湿器の赤カビ対策

冬の間は毎日使う加湿器。つけ置き掃除の他に赤カビを発生させない対策はあるのでしょうか。

誰でも実践できる簡単な方法をご紹介します。

タンクの水はつぎ足しない

温度と湿度、そして栄養源の3つが揃うとカビは増殖します。

タンクの水をつぎ足しして使っていると、古い水にカビの栄養源となる菌や細菌が残ってしまいます。

栄養源を断つためにも、タンクの余った水は捨て、軽くゆすいでから新たに水道水を入れてください。

また、ミネラルウォーターは水道水のように殺菌されていません。そのため、加湿器に使ってしまうとカビが発生しやすくなるので水道水を使うようにしましょう。

使わない時は加湿器を乾燥させる

外出などで家を空ける時は加湿器のスイッチも切りますね。

そういったときに、加湿器のタンクや受け皿の水を抜いて、風通しの良いところで乾燥させましょう。

たったこれだけで、赤カビの発生を防ぐことができます。

加湿器の除菌液を使う

タンクの水の量に対し薬液を規定量入れて加湿器を稼働させるだけでヌメリや赤カビを防いでくれる「加湿器の除菌タイム」は、加湿器をこまめに掃除ができない忙しい人に重宝する商品です。

除菌液の成分

  • エタノール
  • カチオン系抗菌剤
  • 柿シブエキス

タンクに入れる規定量を守って使っていれば、赤ちゃんのいるご家庭でもお使いいただけます。

天然成分にこだわりがあるという人におすすめなのが空間除菌液「ディフェンドウォーター」です。

こちらもタンクの水に対し薬液を規定量入れて加湿器を稼働させるだけでヌメリや赤カビを防いでくれる他に、タンクから出た蒸気がお部屋の空間を除菌してくれるという優れものです。

グレープフルーツの種を主体に作った薬液を使用しているので体への影響もなく安心です。

赤ちゃんの哺乳瓶消毒液「ミルトン」をタンクの水に薄めて加湿器を使っている人もいますが、「ミルトン」正規の使い方ではなく、除菌成分も加湿器にあっているものではないのでやめましょう。

事故が起きたとしてもメーカーが指定した方法で使っていなければ訴えることもできません。

加湿器の赤カビ掃除におすすめの掃除道具

加湿器の赤カビ掃除におすすめの掃除道具を改めてご紹介します。

加湿器の赤カビに重曹

こまめに掃除できる人であれば2日から3日置きに重曹液を作ってつけ置きをしたり、出来てしまった赤カビに重曹を直接つけて歯ブラシで擦るときれいに掃除することができます。

加湿器の赤カビにクエン酸

赤カビのエサになる白い水垢はクエン酸液でつけ置き掃除をしましょう。

オキシクリーン

タンクの中やフィルターにできてしまったヌメリや赤カビの除菌に酵素系漂白剤「オキシクリーン」がおすすめです。

手の届かないタンク内側やフィルターの中の汚れもきれいに漂白してくれます。

塩素系漂白剤のようなツンとした匂いがないのが嬉しいですね。

加湿器用洗剤

クエン酸液でつけ置きしてもとれなかった頑固な白い水垢や黄ばみを落としてくれるのがパナソニック「加湿器用洗剤」です。

パナソニック「加湿器用洗剤」はフィルターを30分つけ置きすると新品のようにまっさらできれいになります。

この他、タンク内のつけ置き、本体の洗浄も得意としているので、この1本で加湿器の洗えるパーツはすべてきれいにできます。

時間をかけずにしっかり加湿器を洗浄したい人におすすめの商品です。

加湿器用除菌液

タンクの水に対して薬液を規定量入れて加湿器を稼働させるだけでヌメリや赤カビの予防ができる「加湿器の除菌タイム」や「ディフェンドウォーター」は忙しくてこまめに掃除ができない人におすすめの商品です。

加湿器の赤カビまとめ

鼻やのどの粘膜、皮膚の潤いを補佐する役割の加湿器。

一冬使った加湿器を押し入れに収納する前に、赤カビの除去をしっかり行いましょう。

赤カビは黒カビのエサです。
したがって放置していると根を張るしつこい黒カビが繁殖してしまいます。

ご自宅にある重曹をお湯に溶かしてつけ置き洗いをし、最後に消毒用エタノールをスプレーをして加湿器をしっかり乾燥させるだけで清潔さに違いがでます。

また、加湿器専用の洗剤を使うと時間をかけずに洗浄することができるので、冬の終わりにしっかりと清掃してから加湿器をしまいましょう。

来年の冬も清潔な加湿器で鼻やのどの粘膜、皮膚の乾燥を防ぎましょう。

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