松ぼっくりを食べる事はできる?ジャムから様々な食べ方を紹介

松ぼっくりを食べる事はできる?ジャムから様々な食べ方を紹介

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公園や山を歩いていると、道端に転がっている松ぼっくり。秋から冬によく見かけ季節を感じることが出来ます。

カサを開いた独特の形状は、クリスマスの飾りつけや工作材料としておなじみ。他にも松ぼっくりをモチーフとした手作りスイーツも人気です。 

落ちているとつい拾ってしまう松ぼっくりですが

「これって食べられるの?」

と考えたことはありませんか?

こちらの記事でその疑問を解決。他にも松ぼっくりの食べ方やジャムの作り方などまとめてみました。

目次

松ぼっくりは食べることができる?

松ぼっくりは緑色の若くて小さいときに食べることができます。

砂糖と煮込むとフルーツのような食感になり、甘酸っぱいジャムになります。また木の皮も食材として使用されていました。食用以外にも松の木は防風林や樹脂材料、たいまつの原料として使われていたのです。

松ぼっくりは正式には松の木の果実です「果実」と言われると、なんだか食べられそうな感じがしますね。

松ぼっくりはシベリア人気お土産

ロシアのシベリア地方は広大な松林があり、豊富に取れる松ぼっくりも有効活用されています。

特にお土産として観光客に人気なのが松ぼっくりを使ったジャム。「ヴァレーニエ」と呼ばれ松ぼっくりと砂糖を煮込んだものです。他にもシベリアでは松ぼっくりを使ったハチミツやお茶、お酒などがあり、いろいろな料理の材料としても親しまれているのです。

日本ではほとんど見かけることがない瓶詰めの松ぼっくりジャム。非常に興味をそそられます。

松ぼっくりは日本でも食べていた?

日本の城には松の木をたくさん植えています。これは籠城戦になったときの非常食として、松の木を植えていたのです。籠城戦とは敵の攻撃を防いで城にたてこもる作戦のこと。

城の中には籠城戦に備えて米などの食料を備蓄していましたが、食料が尽きた時のために松の木を植えていました。

調理法は木の表面の皮を剥ぎ、中の白い樹皮を取り出します。それを煮込み他の穀物と合わせて、お餅のように食べていたのです。現在でも秋田県の郷土菓子「松皮餅」として伝承されています。

松ぼっくりを食べていたかどうかは諸説あるようですね。

松の葉はお茶に

松の木の葉はお茶として飲むことができます。あのツンツンした細長い葉の部分ですね。作り方も簡単でハーブティーのような、すがすがしい風味が特徴です。

【準備するもの】

松の葉15g
急須

【手順】

  1. 洗って乾燥させた松葉を急須に入れる
  2. 熱湯を注ぎ3、4分ほど置く
  3. お好みの濃さになったら飲み頃です

乾燥させた松葉や、お茶パックも市販されていますのでお手軽に松葉茶を楽しむことができます。

松の葉は簡単に採取できるのでアウトドアにも重宝します。

松ぼっくりは全部食用?

茶色で固くカサの開いている松ぼっくりは食用ではありません。道端に転がっているあの松ぼっくりは食べられないのです。確かにあのかたさは、どう調理しても食べられそうにないですね。

緑色の若い松ぼっくりが食べられる

食べられるのは、まだ若い緑色の柔らかい実の部分です。梅雨入り前の時期に、2cmほどの大きさになると収穫期を迎えます。

まさに赤ちゃんですね。おなじみの松ぼっくりになるまで、ここから1年以上かかります。

松の実は食べられる

茶色で固くカサの開いている松ぼっくりは食べることはできませんが、その中に入っている松の実は食べることができます。

日本でよく見かける品種のアカマツやクロマツは、松の実が小さいため食用に不向きです。松の実が食べられる品種はチョウセンゴヨウと呼ばれ日本では四国や中国地方に自生しています。

松の実はイタリアン、中華、韓国料理などによく使われており、ナッツ類のような食感が料理を引き立たせています。

またタンパク質と植物性の脂質を多く含み、ビタミンB、Eや鉄分、亜鉛、カルシウム、銅、マンガン、リンなどのミネラル分も豊富。非常に栄養価の高い食材なのです。

参考:日本食品標準成分表2020年版(8訂)

中国では「仙人の食物」と称されるほどの滋養強壮食。また栽培が困難ことから高級食材でもあります。

【松の実の取り方】

  1. 手で松かさを剥いで松の実を取り出す
  2. 松の実をペンチで割り、中の白い実を取り出す
  3. 天日干しで乾燥させて薄い皮をむく

こちらがチョウセンゴヨウの松ぼっくり。よく見かける松ぼっくりとは形状がかなり違います。

かたい松の実の殻を割る作業は大変なようです。

松ぼっくりの味

丸ごと食べられる松ぼっくりは、まだ若い緑色で柔らかい状態のもの。ここで実際に松ぼっくりを食べた方の感想を見てみましょう。

松ぼっくりジャムを食べた方の感想

なんと針葉樹や木造家屋のような香りなんですね。さわやかなイメージがあるので確かにのどによさそうです。

甘さが口中に広がった後は木の香りが残る他にはない食べ物です。

ホームセンターの木材コーナーの味がするとのこと。みなさん一様に木の香りを強調されてますね。

松ぼっくりの食べ方は何がある?

松ぼっくりの主な食べ方はジャムやハチミツになります。他の果実にはない森林の風味は、まさに自然のめぐみといえるでしょう。

松ぼっくりのジャムやハチミツの作り方は、砂糖と混ぜて「煮る」「漬ける」といったシンプルな調理方法。若い果実の松ぼっくりが収穫できれば、ご家庭にあるものだけでカンタンに調理ができます。

松ぼっくりジャムの作り方

松ぼっくりの収穫

まずは松の果実の収穫から。収穫時期は梅雨入り前の時期です(5月頃)松の木に生えている2cmほどの大きさの果実を採ります。

採取した果実をよく洗い、1日水に浸けます。果実に虫食いがあると虫が出ててくるので、しっかり取り除きましょう。

松ぼっくりを煮込む

【準備するもの】

松ぼっくり 100g
砂糖 150g
水 100g

松ぼっくり1:砂糖1.5:水1の割合です。

【手順】

  1. 最初に水と松ぼっくりだけ15分ほど煮込みアクを取る
  2. 次に砂糖を入れて1時間ほど煮込み完成

松ぼっくりは煮込むと赤くなります。木の香りさわやかな甘酸っぱさ。不思議なジャムの完成です。

松ぼっくりジャムの食べ方

トースト

白カビチーズとの意外な組み合わせ。とてもおいしそうです。

甘酸っぱい松ぼっくりジャムはフレンチトーストにぴったり。

クッキー

手作りクッキーにもオススメ。松ぼっくりの果肉がドライフルーツの代わりになります。

ケーキ

食べるとおいしい松ぼっくりジャム。食欲をそそる色に仕上がっています。

紅茶

紅茶に松ぼっくりジャムを入れたものです。ロシアの家庭では一般的な飲み方。さわやかな風味でのどに良さそうです。

松ぼっくりのハチミツの作り方

【準備するもの】

  • 密閉性のある耐熱ガラスの容器
  • 松ぼっくり1:砂糖:1.5

【手順】

  1. 容器をよく洗い、熱湯をかけて殺菌した後乾燥させる
  2. 容器に洗った松ぼっくりを入れて1.5倍の量の砂糖を入れてフタをする
  3. 容器を布でくるみ3週間ほど室温で寝かせる
  4. 松ぼっくりから出たエキスが砂糖水に溶けてハチミツのようになる
  5. 別の容器に詰め替えて冷蔵庫で保存

松ぼっくりハチミツもジャムと同様に、パンなどのスイーツにとてもよくあいます。

松ぼっくりのお茶の作り方

【準備するもの】

  • ポット
  • 松ぼっくり 75g
  • 水 100g

【手順】

  1. よく洗った松ぼっくりをカットしてポットに入れる
  2. 熱湯をそそぎフタをして15分ほど蒸らす

切った松ぼっくりにお湯を注いだシンプルなお茶。森林のアロマができそうです。

松ぼっくりのお酒の作り方

松ぼっくりのお酒は梅酒などの果実酒と同じ作り方になります。

【準備するもの】

  • 果実酒用のガラス容器(3~4L)
  • 松ぼっくり 1kg
  • 氷砂糖 200g
  • ホワイトリカー(または焼酎)1.8L

【手順】

  1. 容器をよく洗い、熱湯をかけ殺菌して乾燥させる
  2. 松ぼっくりを洗い、水気をよくきり布でふきとる
  3. 容器に先に松ぼっくり入れて氷砂糖を入れる
  4. ホワイトリカーを入れてフタをする
  5. 日の当たらない冷暗所で3カ月ほど漬ける

手作りの松ぼっくりの果実酒。美味しく飲みやすいと評判のようです。

炭酸水で割ってぼっくりトニック。芳香なお酒を楽しみます。

松ぼっくりの食べ方まとめ

おなじみの松ぼっくりは、若く緑色の柔らかいときに食べることができます。松ぼっくりでジャムやハチミツを作ると、他では味わえない自然の風味を堪能することができるのです。

松ぼっくりはお茶やお酒とも相性がよく、飲んだ時に口に広がる森林の香りはアロマのように楽しめます。

普通のジャムで物足りなさを感じている方は、松ぼっくりのジャムを作ってみてはいかがでしょうか。

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