いきなりですが、ハッカ油をご存じですか?
コロナ禍で今や日常生活の一部になったマスクですが、そのマスクにMyスプレーボトルのハッカ油をシュッとひと吹き。
清涼感溢れる香りで即効リフレッシュ!!なんて人もいるようです。
このハッカ油、ハッカ特有のスーッとした爽快感を楽しめるだけでなく、防虫・消臭・除菌など、さまざまな効果があります。
さらにハッカ油は天然成分なので安心感もありますよね。
ダイソーなどの100均で売っている小型のスプレーボトルを携帯すれば、いつでもどこでもシュッとひと吹き、瞬時にリフレッシュできちゃいます。
でもハッカ油を入れる容器はプラスチックじゃダメなのです。
ではハッカ油を入れられるスプレーボトルや容器はどんなものでしょうか。それらは100均に売っているのでしょうか。
そんな素敵なハッカ油を、いつでも・どこでも・安心・安全に使うためのアレコレをご紹介していきます。
そもそもハッカ油ってなに?
ハッカ油とは文字通りハッカソウというハーブを乾燥させて抽出した植物油です。
ハッカとは日本語で、英語ではミント(mintやJapanese mintなど)といいます。
世間一般的にはミントと言ったのほうピンとくるかも知れませんね。
コロナ禍で一躍脚光を浴びたハッカ油ですが、次のような効能があると言われています。
- 除菌・抗菌
- ハッカ油に含まれるメントールに抗菌作用があるそうです
- 消臭
- 優れた消臭力。靴や寝具のニオイにシュッとひと吹き。ゴミ箱にだってシュッ!!
- 虫よけ
- 蚊・アブ・ハチ・ゴキブリなどが嫌う成分を含んでいて寄せ付けない効果
- 覚醒
- メントールの清涼作用を使って眠気を覚ます。目の周りに塗るそうな。。。
- 鼻づまり
- 花粉症や風邪で鼻がつまって苦しい時、マスクの内側にシュッ!!
ほかにも防腐や消炎、冷却作用、香りでリフレッシュはもちろん、水で薄めてマウスウォッシュに使ったり用途はいろいろ。
ハッカ油はまさに天然由来の万能オイルなんです。
ハッカ油を入れられないスプレーボトルや容器
ここではハッカ油を入れられない容器の材質についてお話します。
なぜいけない?
それは、ある材質の容器は、ハッカ油に含まれる成分で溶けてしまうからです。
その特定の材質とは、ずばりポリスチレン(PS)。
下の画像のうよに「プラ」「6」の下にPSと書いてあるものは溶けます。スチロール樹脂も同様にダメです。
容器が溶けるのは目で見ても分かりますが、プラスチックが溶けることで異臭も発生します。
なぜハッカ油で溶けるの? ハッカ油って本当に安全なの?
先述したとおり、ハッカ油はハッカソウというハーブを乾燥させて抽出した天然の植物油です。
安心・安全なイメージの天然成分なのに、一体なぜプラスチックが溶けるのでしょうか。
理由は2つあります。
- 無水エタノール
- スプレーハッカ油を作るときに使う素材
- アルコールの一種
- 油にも水にもなじみやす性質なので溶剤に最適
- リモネン
- ハッカ油に含まれる天然成分
- オレンジやレモンなど柑橘系の精油にも含まれる
- ポリスチレンに含まれるスチレンに作用して溶かす
無水エタノールで溶ける
霧吹きやスプレーボトルで私たちが日常使いしているハッカ油は、正確にはスプレーハッカ油またはハッカ油スプレーというものです。
このスプレーハッカ油とは、ハッカ精油・無水エタノール・水(水道水または精製水)の3つの素材を混ぜて作ります。
水に溶けにくいハッカ精油を無水エタノールで溶かして、さらに水を加えて作るのがハッカ油スプレー液をですが、この無水エタノールこそがプラスチックを溶かす1つめの要素なんです。
アルコールの一種であるエタノールは、濃度にもよりますが、プラスチックを溶かします。
身近な例では、液晶TVの画面のコーディングが剥がれてしまったり、液晶枠のプラスチックが変色したり、部屋のフローリングを白く変色してしまった経験などありませんか?(私、あります笑)。
リモネンで溶ける
さて、もうひとつの要素は、ハッカ油に含まれるリモネンという成分ですが(オレンジやレモンなど柑橘系の精油にも含まれる)、このリモネンがポリスチレンに含まれるスチレンという成分を溶かします。
どちらの場合も、溶け出した成分が混ざってしまったハッカ油は当然ながら有害です。
なので人体には絶対に使用しないでくださいね。
虫よけにゴミ箱や庭に撒くというのはアリなのかも知れませんが、個人的にはオススメしません。
どこに使おうと、何に使おうと、有害なものは有害。勿体なくても処分するのがベストかな、と思います。
ハッカ油を入れられるスプレーボトルや容器の材質
ハッカ油を入れてもOKな容器の材質は下の3種類です。
ガラス製
絶対に溶けないという特徴と、インテリアとしても使えます。
ハッカ油に対しての耐性は抜群ですが、落とすなどの衝撃に弱く、簡単に割れるのがデメリット。
安心の日本製ガラススプレーボトル
陶器
ガラス製と同じく溶けないという特徴がありますが、こちらも割れるかもしれないというデメリットがあります。
プラスチックのスプレーボトル
- ポリプロピレン
- 塩化ビニル樹脂(PVC・硬質のみ)
- ポリエチレン(PE)
一般的なプラスチックのスプレーボトルを選ぶ場合、上記の3つの素材でできているものを選びましょう。
その理由はもちろん溶けるからです。
上記のスプレーボトルならハッカ油を入れても溶ける心配がありません。
小さくてハッカ油のスプレーボトルにおすすめ!
身近なものでハッカ油の容器を代用
ここでは、家にあるものでハッカ油の容器に使える例をご紹介します。
芳香剤の瓶
写真はスティックを挿すタイプの液体芳香剤の瓶。
これ、我が家でも大活躍しています。
香りの良さもさることながら、瓶がオシャレで絵になるので大好き。ちょっとしたインテリアになっちゃいます。
霧吹き
室内での観葉植物への水やりに大活躍の霧吹き。
ハッカ油も安心なガラス製のものからその他、プラスチック製、ステンレス製までいろいろな霧吹きがあります。
ステンレス製のボトルならアルコールに左右されないので安心です。
飲料ペットボトル
その理由をノズルと本体に分けてお話します。
スプレーノズルはアルコール対応のもの
もし、プラスチック製のスプレーノズルを購入するのであれば、材質がポリスチレン(PS)やスチロール樹脂でないことを必ず確認してくださいね。
以下の商品なら飲料ペットボトルに使用できます。もちろんアルコール対応なのでハッカ油にも使用できます。
ペットボトルの材質に注意
次に、本体に使うペットボトルについてお話します。
ペットボトルの原素材はポリエチレンテレフタレート(PET)です。
「PET」という表記は目にしたことがある方も多いかと思います。
このポリエチレンテレフタレート(PET)は、さまざまな耐性や、燃やしても有毒ガスが出ないなど、優れた点も多いのですが、ハッカ油の保存に求められるレベルの耐薬品性は備えていない可能性があります。
つまり、無水エタノールに溶けてしまう可能性があるということです。
ペットボトルには
- 「アルコール濃度は20%未満で」
- 「ペットボトルのように成型したPET素材はダメ」
など条件があります。
一方で、近年では「エタノール対応」のPET商品(ワインなど)が増加傾向だったりします。
最終的には容器に書かれている注意書きを確認して、自分で判断するしかないようです。
「なんか不安」「めんどくさ~」なら、ここはもう潔くペットボトルの代用を諦める、という方法が無難です。
100均でハッカ油のスプレーボトルや容器は買える?
ダイソー
ダイソー、アルコール液対応スプレーボトルが出てる。(セリアも出てたはず)
— ぱんくま (@clipnotebook) June 22, 2020
無地が良いかなと思ったけど、他のスプレーボトルと見分けやすいからかも。#ぱんくまピックアップ pic.twitter.com/GTU12XBBPV
持ち歩きに便利なサイズでアルコール液対応の容器があります。
こちらにハッカ油を入れることが可能です。
セリア
セリアなかなか考えるね!アルコール消毒を持ち歩けるボールペン( ≖͈́ㅂ≖͈̀ )
— ちでですけど何か( ・᷄ὢ・᷅ )ゴラァ‼︎ (@chipdele0904) January 22, 2021
自慢気に見せてきたけど私めっちゃ感動したらくれたw pic.twitter.com/PC83f72eh3
セリアでのハッカ油を入れられる容器は売っています。
その中でもスプレーボールペンがユニークです。
受付とか、不特定多数の人が使う共有ペンとして置くのも便利そうですね。
その他の100円にショップは売っていない?
キャン★ドゥ、ニトリ、無印良品、カインズホーム、マツモトキヨシ、ウェルシアには、スプレーボトルは取り扱っていても、それらがアルコール対応かどうかのエビデンスが見当たりませんでした。
「アルコール非対応なスプレーボトルを使ってるけど何も問題ないよ~」といった内容のコメントをいくつか見かけましたが、問題が起きてからでは遅いです。
確実性が無いのであればやめておきましょうね。
ハッカ油のスプレーボトルや容器まとめ
ハッカ油とスプレーボトルの材質の相性について詳しくお話してきました。
スプレーボトルもなかなかカラフルで、部屋置きサイズからバッグに入る携帯サイズまであって便利ですよね。
うん、便利ですけど。。。どうせ持ち歩くのなら、もっとオシャレなのがいい!!
出し入れするのが楽しくなるような。。。
香水用の小さな携帯スプレーですが、デザインや色柄がとても豊富で、気分が揚がること間違いなし!!
もちろん香水用なのでアルコール対応です。
ハイブランドのものからプチプラまで本当にいろいろあるので、お好みのものがきっと見つかるはず。
ただしスプレーボトル同様、プラスチック製品は材質に要注意です。
最後に、アマゾンで好評のアトマイザーをご紹介しておきますね。
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