雪の日の洗濯物は、どうしたものかな?と悩まれませんか?そもそも気温が氷点下の時に洗濯ものを干したところで乾くのか疑問です。今回は雪の日の洗濯について、困りごとの対処法など詳しく見ていきたいと思います。
洗濯物が凍ると起こる悪影響
洗濯物が凍ってしまったらどんな悪影響が起こるのでしょうか?
考えられることは3つありますので、みていきましょう。
衣類の傷みを早めてしまう!
洗濯物が凍ると衣類の繊維は傷みます。
どうしてかというと、氷はとがっているので繊維同士が擦り合わさり、傷つけあってしまうためです。
さらに急速に氷を溶かそうとして、熱や風をあててしまうと、気温変化によって氷が水に戻る際、繊維が伸びたり縮んだり余計に傷み、仕上がりはゴワついてしまいます。
ニオイの原因になってしまう
凍るとなかなか洗濯物は乾かず、長時間濡れたままの状態になります。
すると雑菌が繁殖してしまい、ニオイが洗濯物についてしまうのです。
また雪や霜自体が汚れているので、洗濯物に付いてしまうと、キレイに洗った意味がなくなってしまうでしょう。
衣類の色あせが起こる
洗濯物が凍ってしまうと乾くのに時間がかかってしまい、日に当てている時間が長くなります。
よって色物の衣類ですと、太陽の光で色あせを起こしやすくなるという悪循環が生まれます。
凍った洗濯物が乾くとどうなる?
雑菌が繁殖して臭い
雪や寒さで霜が干していた洗濯物に付いたにも関わらず、干したまま放置して乾かすと、洗濯物から雑菌臭がする場合があるのです。
なぜなら、雪や霜には雨同様、大気中の汚れであるホコリやチリが含まれています。
その汚れが付いたまま乾かすことと、濡れたことによって湿っている時間が長くなることで、雑菌が繁殖し、さらに生乾きの嫌なニオイが乾いた後は発生してしまうでしょう。
ですので、そのまま干していて例え乾いたとしても、もう1度洗いなおすことをおすすめします。
洗濯物が凍らないようにする対応
そもそも洗濯物が凍らないようにどのような対応をすればよいのかみていきたいと思います。
できれば、問題なくスムーズに冬の洗濯を行いたいものです。
干す日の最低気温をチェックする
洗濯物が凍ってしまう温度は何度くらいなのか考えてみると、やはり氷点下くらいかな?と思ったのですが、洗濯物は5℃くらいで凍ってしまうようです。
なぜかというと水が蒸発する際、気化熱が発生し、その気化熱によって洗濯物の温度を氷点下に下げるので凍ってしまいます。
ですので洗濯物を干す前に、その日の最低気温をチェックする習慣をつけて、洗濯物が凍らないよう予防したいですね。
洗濯指数の確認を行う
天気予報でお住まいの地域の洗濯指数が発表されると思いますので、それを参考に外干しか部屋干しか決めるといいでしょう。
干し場所に迷ったらテレビがある場合、リモコンの「dボタン」を押されると、そこにお天気情報が表示されますので、確認されてみてください。
洗濯指数が30以下と小さいと洗濯物は乾きにくいです。
室内に干すか、洗濯乾燥機を使われたほうが良いでしょう。
洗濯物が凍った後にする対応
気を付けていてもうっかり洗濯物が凍ってしまうこともあると思います。
そんなときはどのような対応をすれば良いのでしょうか?
調べていきたいと思います。
自然解凍を行う
食品のような表現ですが、洗濯物が凍っていることに気が付いたら急いで部屋に取り込みましょう!
凍ったまま放置してはいけません。
そして、自然解凍とお伝えしたのは、急速にヒーターの前で溶かすなどではなく、ゆっくり溶かしていただきたいからです。
室温でかまいませんので自然に乾かしましょう!
急いで溶かそうと洗濯物に熱を加えてしまうと、急激な温度の変化と水分が抜けることも加わり、衣類の繊維が縮んでしまい、生地が傷むからです。
凍っただけの場合は洗い直し不要
雪や雨に濡れてしまったわけではなく、洗濯物の水分自体が凍っているだけでしたら洗いなおす必要はありません。
そのまま乾かし、畳んでしまいましょう。
※ただし、雨や雪がかかり、その水分が凍ってしまったのなら上記でもお伝えしましたが洗い直しが必要です。
凍りそうなときは外干しか部屋干しか
雪の日や、降ってはいないけどとても寒い日は外に干すべきか部屋干しか悩みますよね。
雪国の人はどうされているのでしょうか?
雪国の洗濯事情
半数の方が部屋干しを選択されているようです。
加湿もできるし、雪国は昼間もマイナス気温なことが多いので、最初から部屋干しが安心なのでしょうね。
次いで、乾燥機を使用することが挙がっていて、乾燥機にかけられない衣類は洗濯をしないという方もいました。
晴れていれば外に干して日光で殺菌するという方もいらっしゃるようです。
やはりいくら寒くても、たまには洗濯物を日にあてたいと思いますよね!
雪国の方たちの知恵も参考にさせていただき、まとめていきましょう。
気温が低かったり、外出する日は部屋干しが安心
結論からお伝えしますと、雪の日は洗濯物を外干しするのはやはり向いていません。
昼の太陽が出ている時間のみ洗濯物を外に干すことは可能ですが、晴れた5℃以上気温のある、在宅日のみにされることをおすすめします。
5℃以下になる予報の日や、長時間外出される日などは部屋干しがおすすめです。
万が一凍ってしまうと上記で説明させていただいたように、手間が増えてしまいます。
ですが部屋干しもニオイが発生しそう…と不安に思われる方もいらっしゃいますよね。次は部屋干しでの洗濯物の臭い対策についてみていきましょう!
洗濯物の部屋干し臭対策
まずは、どうして室内干しをするとニオイが気になるのかみていきましょう。
部屋干し臭の原因とは?
部屋干し臭の原因は、雑菌が増えることにあります!
洗濯物に付いた菌は、湿っている時間が長いほど増えていってしまうのです。
さらに冬の室内は暖かく、換気の機会も減るので湿気がこもりがちで、高温多湿の環境なので、菌にとってまさに好都合な環境となります。
こうしてどんどん菌が増えていき、乾いたころにはニオイを発生させてしまう事態になるのです。
部屋干し臭を防ぐには?
部屋干し臭の原因がわかったところで、防ぐにはどうすれば良いのかまとめていきます。
- 湿気を取り除く
- 早く乾かす
- 洗濯段階からできることを行う
とにかくこの3つがとても重要です。
1つずつみていきましょう。
湿気を取り除く
湿気を取り除くにはまずは、除湿器を使うことが思い浮かぶのではないでしょうか?
除湿器を使うとカラッとした空気になり、洗濯物を早く乾かすことができて結果的に部屋干し臭を抑えることができます。
除湿器がない場合は、窓を少し開けて換気を行うだけでも、湿度を下げることが出来ます。
早く乾かす
洗濯物を早く乾かす方法は、除湿器と扇風機を使うこと以外に、家にあるものでもできます。
- 干す場所を工夫する
- 洗濯物の下に新聞紙を敷く
- 裏返しにして干す
- アーチ状に干す
干す場所を工夫する
湿度は低い場所に集まる性質です。
ですので、部屋干しする際は、天井付近になるべく近い場所に干す方が乾きが早いです。
また空気がよく循環する部屋の真ん中に干すほうが、早く乾かすことができます。
洗濯物の下に新聞紙を敷く
新聞紙は水分をよく吸ってくれるので洗濯物の下に敷くと除湿器の代わりになってくれます。
お家に古新聞がある方はぜひお試しください。
さらにピンチハンガーの上の空間にも新聞紙を置き、上下で挟むことが出来れば、より除湿の効果が上がります!
裏返しにして干す
生地が厚手のものは、より乾きにくいので裏返しで干すことをおすすめします。
というのも、中のポケットなどはしっかり風にあてるほうが早く乾くからです。
洗うときも裏返しの方が表の生地があまり傷まず済みますし、外に干す際も裏返しの方が色あせの予防になりますよ。
アーチ状に干す
ワンピースなどの長い衣類を両側に、短い衣類を真ん中に干すという干し方をアーチ干しというそうです。
真ん中に空間があることで、空気の流れができ、さらに洗濯物全体にいきわたるので早く乾きます。
これらの方法を取り入れると、除湿器やサーキュレーターがなくても早く乾かすことができるでしょう!
冬にサーキュレーターは必須
ですがやっぱり、サーキュレーターがあると段違いに早く乾きます。
洗濯物が凍る時期は逆にサーキュレーターが必須。
安価なもので良いので絶対に持っておきましょう。我が家でも寒い時期のサーキュレーターは重宝しております。
こちらのサーキュレーターで問題なく洗濯物を乾かせていますよ!
洗濯段階からできること
洗濯段階からできることとして、洗濯洗剤や柔軟剤は除菌・抗菌対策用のものを使って、部屋干し臭を抑えたり、脱水の際、乾いているバスタオルを1枚入れるのもおすすめです。
乾いたバスタオルが水分を吸収してくれて他の洗濯物が早く乾きやすくなります!
寒い時期の洗濯物は最低気温を確認しよう
今回は洗濯物が凍ってしまう雪の日の洗濯についてまとめていきました。
洗濯物が凍ると起こる悪影響は3つで、
- 衣類の傷みを早めてしまう
- ニオイの原因になってしまう
- 衣類の色あせが起こる
などがあります。
また雪で濡れた洗濯物が乾くとどうなるかについては
- 雑菌臭がしてしまう
- 汚れが洗濯物に付着し、洗濯の意味がなくなってしまう
ということがわかりました。面倒でも洗いなおしましょう!
洗濯物が凍らない為にできることは、
- 干す日の最低気温をチェックする
- 洗濯指数の確認を行う
などを習慣にしてなるべく二度手間を防ぎたいですね。
気を付けていても凍ってしまった場合は
- 自然解凍を行う
- 洗濯物の水分が凍っただけの場合は洗い直し不要
できるだけ手間は省きたいですが、衣類を綺麗に保つためにひと手間かけましょう。
雪の日の洗濯干しは、外干しか部屋干しか迷いますが、雪国の人も半数が行っているように部屋干しがおすすめです。
部屋干しによるニオイ対策もまとめましたのでチェックしていただければと思います。
寒いとなかなか乾かずプチストレスな洗濯ではありますが、対処方法を参考に冬の洗濯が少しでも快適に行っていただければなと思います。
冬の部屋干しまとめ
最後に寒冷地に住む筆者流の簡易的な部屋干しをご紹介します。
部屋干し用洗剤で洗う
石油ファンストーブを点火
サーキュレーターを付ける
めっちゃ早く乾いて臭くない!
たったのこれだけ。本当にこれだけで早く乾きますし、冬の部屋干し臭も全く気になりませんよ。
筆者が使っているものはコチラ
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