スライムを作る時の定番材料として、ホウ砂が挙げられます。
しかしホウ砂は危険なことも多いのであまりお子さんとのスライム作りには向かないかもしれません。
ウッカリ手を舐めてしまった…なんてことも考えられます。
そこで本記事ではほう砂を使わないスライムの作り方をご紹介。
洗濯のり・洗剤・ボンド・片栗粉・重曹を使うことで簡単に作ることができるのです。
※これらももちろん口に入ったら危険です!
スライムはホウ砂なしでも作ることができる手作り
今回は、ホウ砂なしでのスライム作りを解説しますが、私も小学生の頃、学校の工作と自由研究で2度作った経験があります。
工作で作ったのは、洗濯のりと洗剤、水彩絵具で手作りしたスライム。工作でつくったスライムは、分量を自分で計量して作りましたが、固まらないユルユル液体に近い状態で失敗でした。
分量の計量ミスですね。
私の友達などは中にビーズなどを入れたスライムの遊び方をしていました。
2度目は自由研究。これは、通信教育の学研の付録についてきたスライムで材料とかは分かりません。
ただ、野球ボールくらいのアクリル製のガチャガチャカプセルみたいなものに、その材料を入れて作るものです。ただ材料を入れるだけなので、見事に成功。その材料に蛍光塗料が入っていたのか、暗くなると光る物でした。
この2度のスライム作りから学んだことは、なにか実験するときは「しっかり計量をしましょう」ということを、勉強させて頂き良い経験になりました。
スライムを使った遊び方はいろいろとしましたよ。
ただ、遊び方を考えることが楽しいので、ここであえて遊び方は紹介しません。スライムの遊び方を考えて自由研究で発表しても良いかも。
安全で楽しいスライムの遊び方を考えてみましょう。
ほう砂を使わないスライムのメリット
ホウ砂を使うと危険が多い
ホウ砂を使うと危険が多いです。その理由を解説します。
ホウ砂はアルカリ性の薬品。
このホウ砂は、洗浄するちからや消毒する効果があり、主に乾燥剤や除草剤などに使われています。
この薬品を誤って食べたり、手についた状態で目をこすったりすると、さまざまの悪い症状を起こすので、使うときは注意が必要です。たとえば、発赤・痛み・腹痛・下痢・頭痛等の症状が上げられます。
小さい子供は、作るのに夢中になりそのままの手で目をこすったり、スライムを触った手を洗わずに、食べ物を食べたりもするので危険が多いです。
ホウ砂を購入しても余りやすい
また、注意してホウ砂を使った手作りスライムを使ったとしても、ホウ砂を使う量は少量で、使い切れなく残ることがあります。
これを誤って触ったりすることも考えられるので、ホウ砂なしで手作りスライムを作れるのなら、そちらの方法で作ったほうが危険が少なく安全です。
ホウ砂は危険だがスライムには必要
ホウ砂を使って手作りスライムを作ると危険が多いとは言いました。
しかし、手作りスライム作りには微量でも良いのでホウ砂が必要です。
まず、洗濯のりは網の役割と考えてください。これに水を留めようとしても無理ですよね。しかし、ここにホウ砂を使うことで水を留めることができます。
この危険なホウ砂を安全に使うには、ホウ砂を含む製品を上手く使うことで解決できます。
以下で説明しています。
ホウ砂の代わりは?ホウ砂を含む材料
液体洗濯用洗剤
ホウ砂の代わりに使うもの、1つ目は液体洗濯用洗剤です。液体洗濯用洗剤にホウ砂の成分が含まれている製品があるのでそちらを使います。たとえば、「アリエール」「ボールド」「ナノックス」などの洗剤。
匂いは洗剤の匂いなのか「臭い」という感想が多いです。換気をしながらスライムを作りましょう。
これなら、家で使っている方もいると思いますので、わざわざ買いに行く必要もなく、余っても洗濯に使えるので便利。ただし洗剤の注意書きには、「用途意外には使わないこと」となっているので、十分に注意して使いましょう。
なお、洗濯のりも若干必要です。
目薬
2つ目のホウ砂の代わりは目薬です。目薬にも防腐剤の役割として微量ですが、ホウ砂が入っているものがあります。
目薬なら安全に使えるので良い代用品です。入れる量も少量。
量で硬さも選べるようなので、少しずつ入れて硬さを調整しましょう。
コンタクトレンズの洗浄液
3つ目のホウ砂の代わりにできるのが、コンタクトレンズの洗浄液。
こちらは、ホウ酸が入っているものと、ホウ砂が入っているもの、どちらも入っていないものがありますので、ホウ酸とホウ砂が成分の製品を選びましょう。
なお、ホウ砂はホウ酸にナトリウムを混ぜたものです。このまま、ホウ酸入りの洗浄液を使っても、ホウ砂ではないので固まりません。ホウ酸入りの洗浄液の場合は、重曹を使いホウ砂に戻してから使う必要があります。重曹を使う理由は「炭酸水素ナトリウム」でナトリウムを含むからです。
こちらもホウ砂の量は微量で、目の消毒にも使われているので安心して使えます。
以上のようにホウ砂は入っていますが、入っている量が微量なので安全に使うことができますけど、スライムを作るときは子供だけで作らずに、大人の方と一緒に作りましょう。
ちなみに、100均にスライム作成キッドなども販売されているので、そちらを使うのもいいです。
スライム作り時は化学火傷に注意
なお、傷口のある手などからもホウ砂は吸収されます。
傷口から吸収されたホウ砂でも、同じような症状が出ることがあるようです。ですから、手に傷口がある場合は、しっかりと手袋をしてスライムを作り、安全なスライムの遊び方を考えて楽しみましょう。
スライムを洗濯のりで作る方法
洗濯のりスライムの特徴
現在、工作や自由研究などで手作りスライムを作ることが多くなっています。その代表的な作り方は、洗濯のりを使った方法です。
洗濯のりスライムの硬さ?ユルユル感?は水の割合できまります。あまり水が多いと固まらなくなるようです。これは、上記で説明したスライムの構造で、あまり多い水ですと水を留めておけないからですね。ですから、うまく作りたいなら1:1を心掛けましょう。
準備するものと分量
今回は、洗濯のりと目薬、重曹を使ったスライム作りを紹介します。
- 洗濯のり(PVA配合)
-
今回は50ccですが、量が多ければその分多く作れます。
- 目薬
-
1個
- 重曹
-
3g程度あれば十分です。
- 混ぜるもの
-
割り箸、プラスチックのスプーンなど捨ててもいいもの。
- 容器
-
紙コップ、プラスチックのコップなど捨ててもいいものやボウル。
- 色付け
-
色を付けたいなら絵の具や食紅。
キラキラスライムを作りたいならラメ。
蛍光スライムなら100均やアマゾンなどでも売っている、蛍光パウダーや夜行パウダー。 - スライムを保管するもの
-
密封できる袋や瓶などがいいです。
なお目薬は混ぜながら固まりを確認しつつ入れていくので、分量は目分量となります。
目薬以外は、100均でも揃えられます。
洗濯のりでスライムを作る手順
混ぜる容器に洗濯のりを50cc入れる。色を付ける、ラメを付けるなどしたいならここで混ぜます。忘れても出来上がりに入れても大丈夫。ただし混ぜるのに時間が掛かります。
1,2滴では固まらないので、10滴くらいは入れてみましょう。あとで硬さをみて入れるのでこのくらいの量にしておきます。
3g用意しましたがここでは、ひとつまみ程度で良いです。あとは、スプーンなどで混ぜ始めます。
粘りが少くなく感じたら目薬を入れて粘りを調整しましょう。手順2のように入れると、多い場合がありますので数滴、数滴で様子をみてください。
手順4を繰り返していくうちに粘りが強くなってきます。モチモチ、プルプルになってきたら手に少し乗せてみましょう。スライムの感触、手に乗せたときのベタベタ感がなければ完成。ベタつきが気になる方は、重曹を少量入れて混ぜます。感触が柔らかいと感じたら、目薬で調整しましょう。
スライムで遊びおわったら、密封が効くものに入れて保管しましょう。密封しないとスライムの水が蒸発して固くなります。
スライムが要らなくなったら捨てましょう。私の地域では可燃ごみでも良いようですが、自治体で違うこともあるので確認して捨てましょう。
スライムを洗剤で作る方法
洗剤スライムの特徴
ホウ砂の代わりに使う液体洗濯洗剤。ただし、どの液体洗濯洗剤でも使えるというわけではなく、ホウ酸入りの液体洗濯洗剤に限ります。
たとえば、「アリエール」「ボールド」「ナノックス」などです。
ナノックスでは失敗することがあるらしく、おすすめはアリエールです。
また、洗剤成分が入っているので、網戸の掃除などにも流用可能で、使わなくなったスライム、または、スライムを多く作って掃除に使う方もいます。
しかし、匂いは洗剤の匂いになるので、それを臭いと感じる方もいるようです。ですから、作るときは換気をしながら作りましょう。
準備するものと分量
今回は洗濯のりではなく水のりをつかった方法で作ります。洗濯のりでも同じ作り方です。
準備するもの
- 水のり
-
液体の物でPVA製の物、のりの裏などに表記があるものが理想:適量
- 液体洗濯洗剤
-
アリエール(推奨)、ボールド、ナノックスなど:適量
- 混ぜるもの
-
割り箸、プラスチックのスプーンなど捨ててもいいもの。
- 容器
-
紙コップ、プラスチックのコップなど捨ててもいいものやボウル。
- 色を付けるもの
-
色を付けるなら絵の具、食紅など。
キラキラにしたいならラメ。
蛍光スライムなら、蛍光パウダーや100均などでも売っている夜行パウダーなど - 保管する容器
-
スライムを保管するもの。密封できる袋や瓶などがいいです。
蛍光スライムにするなら!
洗剤でスライムを作る手順
水のりを容器に入れます。適量で良いですが今回は50cc。色、ラメ、蛍光などのスライムを作るならここで入れて混ぜます。蛍光スライムを作るなら、灯りを消すなどをして、蛍光具合を確認しながら入れましょう。
ここに液体洗濯洗剤を少しずつ入れて混ぜます。今回はアリエール使用です。洗剤を入れすぎて固くなったら水のりで調整。
しばらく混ぜるとアリエールスライムの完成です。
アリエールスライムで遊び終わったら、しっかりと密封できる容器、袋などで保管しましょう。使わなくなったスライムは、自治体の捨て方にあった廃棄方法で捨てます。
スライムをボンドで作る方法
ボンドスライムの特徴
スライムボンドの作り方は、「洗濯のりあり」と「洗濯のりなし」の作り方があります。
- 洗濯のりありのボンドスライムはノビノビします
- 洗濯のりを使わないボンドスライムは、感触だけのスライムです。
ボンドの匂いは、洗濯のりを使うとあまりしません。
また、ボンドスライムの作り方には、片栗粉を使って作るやり方、液体洗濯洗剤を使って作るやり方があるので、自由研究で作り比べてみるのもいいですね。
今回解説する作り方は、洗濯のりあり、なしの作り方を解説します。
準備するものと分量
準備するもの
- お湯
-
50mlで少し熱め。ボンドがよく溶けます。
- 洗濯のり PVA配合
-
25ml
- 木工ボンド
-
50ml
- コンタクトレンズの洗浄液(ホウ酸入)
-
スプーン1杯位
- 重曹
-
スプーン1杯位
- 混ぜるもの
-
割り箸、プラスチックのスプーンなど捨ててもいいもの。
- 容器
-
紙コップ、プラスチックのコップなど捨ててもいいものやボウル。
- 色を付けるもの
-
色を付けるなら絵の具や食紅。
- スライムを保管するもの
-
密封できる袋や瓶などがいいです。
ボンドでスライムを作る手順
まずは洗濯のりなしの場合
混ぜるボウルなどにお湯とボンドを入れて混ぜます。色を付けるならここで入れましょう。
溶け切ったら重曹を入れてかき混ぜます。
適度に混ざり次第、コンタクトレンズの洗浄液を(ホウ砂水でも可)入れてしばらくかき混ぜると完成。
モチモチのボンドスライムが完成しますが、洗濯のりなしの場合はブヨブヨ感だけ楽しめます。伸び感は楽しめません。
次に洗濯のりありの場合ですが、木工ボンドの分量を半分にして、手順1で洗濯のりを入れるだけ。あとの手順は一緒です。
それだけで、伸びが良くモチモチのボンドスライムの完成。
保管は密封できる容器、袋に入れましょう。要らなくなったら、自治体の指示に従い捨てます。
スライムを片栗粉で作る方法
片栗粉スライムの特徴
片栗粉スライムは作るのが簡単です。材料も水と片栗粉を混ぜるだけ。食べるものなので、安心安全。
ただし、これまでに紹介したようなネバネバスライムにはなりません。感触としてはドロドロの液体スライムといった感じでしょうか。
この片栗粉スライムにボンドを入れるとドロドロの液体が固まり、いつもとは感触が若干違いますが個体スライムになります。
準備するものと分量
片栗粉スライムを作る時に準備するもの
- 木工用ボンド
-
30cc
- 片栗粉
-
60g
- 水
-
50cc
- 食塩
-
適量
- 混ぜるもの
-
割り箸、プラスチックのスプーンなど捨ててもいいもの。
- 容器
-
紙コップ、プラスチックのコップなど捨ててもいいものやボウル。
- 色を付けるもの
-
色を付けるなら食紅か絵の具
- スライムを保管するもの
-
密封できる袋や瓶などがいいです。
片栗粉でスライムを作る手順
水を入れます。色を付けるならここで入れて溶かしましょう。
片栗粉を入れて粉が無くなるまで混ぜる。固まったり、だまになったりした場合で水分が足りないようなら、水を足して溶かします。これで片栗粉スライムの完成。一度ここで、片栗粉スライムの触感を楽しんでみましょう。
ここに木工用ボンドを入れてかき混ぜます。
ある程度混ぜたら、食塩を少しずつ入れて硬さを調整。良い硬さになれば完成です。
遊び終わったら密封できる容器や袋などで保管。捨てるときは自治体の指示に従い捨てます。
スライムを重曹で作る方法
重曹スライムの特徴
重曹スライムは、ホウ酸をホウ砂に変えてスライムを作ります。ですから、重曹スライムに入れるものは、ホウ酸で作られている製品です。
たとえば、目薬やコンタクトレンズの消毒液。それらにPVA成分の洗濯のり入れることによって、スライムを作ることができます。
重曹スライムは、洗濯のりとホウ砂以外に何を入れるかで、ドロドロ、ノビノビが変わります。たとえば、液体洗濯洗剤を入れることでノビノビ伸びるスライムを作れます。
そこで、今回はハンドソープを使った「フワフワの重曹スライム」の作り方を解説します。
準備するものと分量
準備するもの
- 洗濯のり PVA配合
-
50ml
- ハンドソープ
-
50ml以上
- コンタクトの洗浄剤(ホウ砂、ホウ酸がはいっているもの)
-
大さじ2
- 重曹
-
適量
- 色を付けるもの
-
色を付ける場合は、食紅や絵の具
- 混ぜるもの
-
割り箸、プラスチックのスプーンなど捨ててもいいもの。
- 容器
-
紙コップ、プラスチックのコップなど捨ててもいいものやボウル。
- スライムを保管するもの
-
密封できる袋や瓶などがいいです。
重曹でスライムを作る手順
色を付けたいならここで混ぜましょう。
ハンドソープを入れて混ぜます。マシュマロのようにフワフワにしたいなら多めに入れる。
ある程度混ぜたら重曹を入れてさらに混ぜます。
しっかり混ぜたら、コンタクトの洗浄液を数回に分けて入れましょう。
ある程度固まってきたら、手で混ぜます。そうすれば、フワフワの重曹スライムの完成です。
遊び終わったら密封できる容器や袋などで保管します。捨てるときは自治体の指示に従い捨てましょう。
ほう砂を使わないスライムの作り方まとめ
今回はホウ砂を使わないスライムの作り方を解説しました。
ホウ砂は扱いを間違えると危険です。特に子供は、手についたまま目をこすったり、遊んでいて誤って口に入れてしまったりすることがあります。できるだけホウ砂を使わない方法でスライム作りが良いかもしれませんね。
しかし、洗濯のり(PVA配合)とホウ砂が結びつかないと、あのネバネバのスライムは作れません。ですから、そのホウ砂が入っている製品をホウ砂の代わりとして使う必要があります。
ホウ砂の代わりに使えるものは、
- 液体洗濯用洗剤
- 目薬
- コンタクトレンズの洗浄液
この製品でホウ酸かホウ砂が入っているものを使います。ただし、ホウ酸製品を使う場合は、重曹も必要。
これらを使うことで安全にスライム作りを楽しむことができます。
また、ボンドや片栗粉を使うことで全くホウ砂を使わずにスライム作りができるので、そちらで作るのも楽しいです。
作るときは子供だけでは作らず、大人が見ていところで安全に作り、スライムを触ったら手を洗いましょう。
スライムで遊び終わったら乾燥を防ぐためにも、密封できる容器や袋に入れて保管し、要らなくなり捨てるときは、自治体にの指示に従って捨てます。
スライムを作ったら適切に捨てましょう!
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