急に発生してしまう、車のタイヤのパンク。気づかないうちにタイヤが潰れてしまっていた、というケースもあるのではないでしょうか。
今回は、車のタイヤがパンクしてしまう原因や、見分け方・確認方法などを紹介していきます。
車のタイヤがパンクしてしまう原因
そもそも、車のタイヤがパンクしてしまう原因はどのようなものがあるのでしょうか。普通に車に乗っているだけでは、パンクしてしまうということはありませんから、そこには何かしらの原因があります。
主な原因には、以下のようなものがあげられます。
- 釘やネジなどが刺さってしまった
- 縁石などによるタイヤ側面への衝撃
- タイヤの空気圧が低すぎる
- タイヤの劣化
- 悪質ないらずら
それでは、実際にこのような体験をした方々の声をふまえながら、具体的に見ていきましょう。
釘やネジなどが刺さってしまった
道路上に落ちている釘やネジ、異物などを踏んでしまい、パンクしてしまうという例です。
落ちている釘をたまたま踏んでしまうというケースは、確率的にかなり低いと思われがちですが、意外と多いケースではあります。
小さな釘1本が原因で、車が走らなくなってしまうという大事に繋がってしまいますから、とても恐ろしいケースです。
乗っている車のタイヤがいきなりパンクをしたら、驚いてしまいますよね。
真っ先に釘が原因だと思うことも、難しいでしょう。厄介なパンクの原因のひとつです。
もし、タイヤに釘が刺さっていることに気がつき、応急処置ができる状態でなかったら、刺さったまま走行するようにしましょう。釘を引き抜いてしまうと、穴ができ、そこから空気が抜けてしまうからです。
縁石などによるタイヤ側面への衝撃
サイドウォールと呼ばれる、タイヤの側面に衝撃が加わってしまうと、パンクの原因になってしまうこともあります。
例えば、縁石や道端の障害物などにぶつけてしまうと、そこから傷ができたり穴が開いたりしてしまい、パンクを引き起こしてしまうのです。
こちらの方も、縁石に擦ってしまったのが原因で、パンクを引き起こしてしまった方の一人です。残念なことに、走行不可能なほどタイヤがパンクしてしまっています。
やってしまった💧#車 #縁石 #擦った #パンク? pic.twitter.com/muThtM6AZb
— konchan l0c0l (@KL0c0l) September 30, 2020
このように、縁石などによるタイヤ側面への衝撃が、パンクの原因になってしまうのは多いケースです。
なぜなら、タイヤの側面は、地面に接している面と比較して、柔らかくできているからです。
そのため、タイヤの地面と接している面はある程度の衝撃には耐えられますが、側面は衝撃に弱い傾向があります。
もしタイヤの側面を擦ってしまったら、パンクしていないかチェックするのが良いでしょう。
タイヤの空気圧が低すぎる
タイヤの空気圧が適切でないというのも、パンクを引き起してしまう原因のひとつでしょう。
特に空気圧が低すぎる場合が、要注意です。
空気圧が低すぎると、タイヤが変形してしまう範囲も増えてしまい、その範囲が多いと、パンクがしやすくなってしまいます。
こちらは、タイヤの空気圧が低いために、パンクの可能性が出てきてしまい、お困りになっている方です。
仕事終わったし帰って原神すっかーと思いつつガソスタよって給油ついでに空気圧見てもらったら右後輪の空気圧だけ異様に低くてパンクの可能性出てきて頭抱えてる
— 九字 (@Kuji_0043) March 6, 2021
パンクはやめてくださいお願いしますなんでも
気づかないうちに、空気圧が低くなってしまっていたのでしょう。
しかし、この方が言うように、ガソリンスタンドで空気圧を見てもうことが可能なのは便利な点ですね。定期的に空気圧を見てもらい、低くなっていないか確認する必要があります。
タイヤの劣化
長年使っているタイヤであれば、劣化が原因でパンクになってしまう可能性もあります。
この方は、タイヤの劣化、主に空気口の蓋にあたるバルブゴムの経年劣化が原因で、パンクをしてしまいました。
少し遠出したら、タイヤがパンクした…(空気バルブゴムの経年劣化)
— ソライロ@不眠症de不安定 (@I_Sou) November 27, 2021
タイヤ交換したの、つい数日前よ…ついでに点検はしてくれないかー…
タイヤ1本駄目になった。車本体は無事そう。
不幸中の幸い… pic.twitter.com/WRltaNy2Vl
タイヤは、5年以上使ったら交換するというのが、ひとつの目安になります。
また、バルブゴムだけでなく、ホイール部分なども劣化すると、変形してしまいます。
長年使っている場合はこまめにチェックをし、5年以上使っているタイヤは交換するのが良いでしょう。
悪質ないたずら
こればかりは対策の施しようがないですが、他者からの悪質ないたずらにより、パンクをさせられてしまうというケースもあります。
釘などが刺さっておらず、縁石にもぶつけていない、タイヤも劣化していないなど、思い当たる節がない場合は、最後はいらずらを疑うしかないでしょう。
このケースは、人通りがないような駐車場やコインパーキングなどで起きてしまう可能性が高いです。
注意しようがありませんが、そのようなことが起こる可能性も、頭に入れておく必要があります。
停車中におけるタイヤのパンクの見分け方・確認方法
それでは、車のタイヤがパンクしてしまっている時は、どのようにして気づいたら良いのでしょうか。タイヤがパンクしている際の見分け方・確認方法を紹介していきます。
まずは停車中における確認方法です。
停車中は、実際に走行しているわけではないので、感覚で気づくことができません。そのため、事前のチェックで見抜くしかありません。
タイヤに釘やネジなどが刺さっていないか確認
1つ目の事前確認は、タイヤに釘やネジなどの異物が刺さっていないかの確認です。
タイヤがパンクしてしまう原因のひとつに、釘やネジが刺さってしまい、空気が抜けてしまうというものがありましたよね。
それを防ぐために、車の周りをぐるりと1周し、タイヤに異物が刺さっていないかをチェックするようにしましょう。
タイヤが損傷していないか確認
2つ目の事前確認は、タイヤが損傷していないかの確認です。
釘やネジなどが刺さっている、というのは確率的には低いかもしれません。
しかしタイヤの損傷は、劣化によるものもあれば、知らぬ間に傷付けていたという場合もあります。
パンクの原因でも紹介しましたが、ホイールに損傷がないかを確認するようにしましょう。
ホイールに損傷があるという事は側面を傷つけている可能性があるので、亀裂と膨らみができていないかという点も要チェックです。
この前のタイヤの空気が抜けてた件。側面損傷のため修理は不可!ご臨終です。
— 富士山写真家 オイ (@fujitomo_oi) July 6, 2016
ついでに今日はフロントガラスに超ガラゴ施工。ほんとは梅雨前にやりたかった。笑 pic.twitter.com/uAiQ4rxUvp
縁石などの障害物にタイヤをぶつけた際、ピンチカットと呼ばれる亀裂が出来てしまう場合があります。この亀裂ができてしまうと、タイヤを交換するしか選択肢はありません。そのまま走行してしまうと大変なことになります。
タイヤの内部から変形することで出来る、バルジデントと呼ばれる膨らみは、亀裂ほど危険なものではなく、安全面でも問題ないとされていますが、タイヤが変形していることには違いありません。気にする方は、タイヤの交換がおすすめです。
このように、様々な部品で構成されているタイヤには、気にする点がいくつかあります。
自分の車のタイヤが何年使っているのかをしっかり把握し、乗車時にはしっかり損傷の有無を確認するようにしましょう。
走行中におけるタイヤのパンクの見分け方・確認方法
続いて、走行中における、タイヤのパンクの見分け方・確認方法です。
走行中では実際に車に乗っているわけですから、「いつもと何か違うな」「あれ、何か変だな」という感覚が大事になります。
以下のような違和感がある際は、パンクの疑いがあります。
- ハンドルが取られる
- 加速やブレーキが鈍い
- タイヤから普段聞かない音がする
- 振動がする
- カーブやコーナーで膨らみが発生する
それでは、それぞれについて具体的に見ていきましょう。
ハンドルが取られる
朝月極出た時からトランクからゴトゴト聞こえる
— とんぐ (@tongu_36) February 25, 2022
↓
普通に走れてるからそのまま出発
↓
異音が大きくなると同時にハンドルが左にとられる
↓
道路左側の凸凹でチェック
前OK 後ろショック感じず
↓
おかしいと思い、裏道へ曲って下車
↓
パンクしてるうううwwwwwww https://t.co/UkMKEnQ4YB
ハンドルが取られるということは、タイヤの回転を防ぐ何かがあり、走行がスムーズにいっていないということです。
それは、パンクによって引き起こされている現象だと思って良いでしょう。
パンクによってタイヤが潰れてしまうと、潰れたタイヤが地面に持っていかれ、ハンドルが取られて重くなるということがおきます。
いつもより「ハンドルが重いな」「ハンドルが取られるな」と思ったら、パンクを疑いましょう。
加速やブレーキが鈍い
加速やブレーキがいつもより鈍いと感じた時も、タイヤがパンクしている可能性が高いです。
なぜなら、パンクしているタイヤは、地面とタイヤの間に生じる摩擦のグリップ力というものがなくなっているからです。
このような支障は、パンクしているタイヤだけでなく、空気圧が低くなっているタイヤにも共通して言えることができます。
加速やブレーキの反応が遅いと思ったら、タイヤがパンクしているか、空気圧が低くなっているかを疑いましょう。
タイヤから普段聞かない音がする
ゴゴゴゴと音がする
走行中に外から異音してパンクしてるのかと見てみたらドデカいクギ?的なものど真ん中で踏んでた💦
— ザキ@天才純正ノーアタパッド (@zakitakusan) May 8, 2019
通算5回目かな?
ツルツルのこのタイヤで本当に良かった(^◇^;)
にしてもクリティカルヒットしすぎでびびった笑笑 pic.twitter.com/lmclcrxC0u
パンクしているタイヤは形が変形しているため、「ゴゴゴゴ」や「ガタガタ」など、普段聞かないような異音が発生する場合もあります。
金属音は釘
また、金属音がする場合は、釘やネジなどが刺さっているというケースも考えられます。
キキキキと音がする
劣化や空気圧の低下が原因の場合は、「キキキキ」といった甲高い音がするのが特徴です。
ギシギシと音がする
「ギシギシ」といった音がする場合は、ホイールを締めているナットが緩んでいるなどといった、ホイールに原因がある可能性が高いです。
パンクとは限らなくても、タイヤ周辺から異音がする場合は、タイヤをチェックしたり自動車整備士に見てもらったりするのが良いでしょう。
ただし、タイヤ周辺から発生する異音は、パンクが原因だけではありません。
タイヤが劣化してしる場合や空気圧が低くなっている場合、ホイールに原因がある場合などがあります。そのため、一概にパンクだけが理由とは限りません。
しかし、タイヤの劣化や空気圧の低下は、結局パンクに繋がってしまう可能性もありますから、いずれにしてもタイヤの交換の合図ではあります。
振動がする
普段はしないはずの振動がする場合は、タイヤのパンクが原因であることが多いです。
なぜなら、パンクしているタイヤは変形しているため、地面からの衝撃が直接伝わってしまうからです。
前輪のタイヤがパンクしている場合は、車の前部にかかる衝撃が強くなりますし、後輪のタイヤがパンクしている場合は、車の後部にかかる衝撃が強くなります。
カーブやコーナーで膨らみが発生する
タイヤがパンクしてしまうと、グリップ力がなくなるという説明をしたかと思います。
カーブやコーナーを曲がる際は、曲がる時の重力に抵抗するために、このグリップ力が必要になってきます。
そのため、カーブやコーナーを曲がる際に膨らみが発生したり、踏ん張れなかったりします。
車のタイヤがパンクした時の対処法
タイヤのパンクの見分け方や確認方法を紹介してきました。
それでは、タイヤがパンクしてしまった時はどうすれば良いのでしょうか。
もちろん、パンクを直すのには修理をするしかありません。
しかし、応急処置的な意味も込め、してはいけないことの2つをこれから紹介します。
釘やネジなどを抜かない
すでに説明しましたが、釘やネジが刺さってしまったからと言って、抜いてはいけません。
刺さっている釘やネジを抜いてしまうと、一気に空気が漏れてしまいます。
どうしても走行しなければいけない時は、釘やネジは刺したままの状態で車に乗り、修理に出す時もそのままの状態にしておきましょう。
パンクしたタイヤで走行しない
基本的に、タイヤのパンクだけであれば、パンク修理やゴム部分の交換だけで済みます。
しかし、パンクしたタイヤで走行してしまうと、振動によってホイール部分を傷付けることにもなってしまいます。
そうすると、タイヤ丸ごと新品のものに交換しなければならず、費用がその分かかってしまいます。
費用の目安としては、パンク修理が2000円~3000円で済むのに対して、新品タイヤへの交換が安くても1つ1万円ほどです。
それだけでなく、パンクしたタイヤで走行し続けると、タイヤが引きちぎれてしまい、全く走行することができない状態にもなってしまいます。その場合は、修理に出すどころか、JAFなどの救援をお願いするしか手段がなくなります。
そのため、パンクしたタイヤでは走行してはいけません。
パンク修理液を使う
外出先でのパンクにこちらの商品はオススメです。
エアバルブから液体ゴムとガスを流し込み穴をふさぐというもの。
ただし、裂けや劣化によるパンクには対応していません。つまり経年劣化のパンクには対応していないという事です。
当たり前ですが、その場合はタイヤの買い替えを行ってください。
使用期限がありますが、旅行時のお守りとして持っておくと安心できます。
使用して1か月後もエアーが抜けていないとの声もありますが、これでパンクを修理したら直ると考えるよりはあくまでも応急処置として考えたほうが良いです。
タイヤの買い替えを考えていたり、空いた穴をすぐに応急処置したい問う方にオススメのアイテムです。
パンク修理キットを使う
チューブレスタイヤ用。
こちらの商品は釘を踏んでいることに気が付いたら素早く修理できるアイテムです。
先ほど紹介したものとは違って空気が入らないので注意してください。
外出先で使用するなら自分で空気を入れなければなりません。
この修理キットの仕組みは、釘を踏んで空いた穴の部分にあえてスクリュードライバーで穴をあけます。
その穴にタイヤに同化するラバースティックを挿し込み、タイヤの摩擦熱で溶かして穴をふさぐというものです。
穴がふさげますので、穴が開いたタイヤをこの先も使いたいと言う人におすすめです。
しかしタイヤの取り外し、空気を自分で入れなければならないというデメリットがあります。
まとめ
今回は、車のタイヤがパンクした際の見分け方や確認方法、そして対処方法を紹介してきました。
タイヤがパンクしてしまうのには、以下のような原因があります。
- 釘やネジなどが刺さってしまった
- 縁石などによるタイヤ側面への衝撃
- タイヤの空気圧が低すぎる
- タイヤの劣化
- 悪質ないらずら
まずは、これらのパンクの原因をしっかり把握しましょう。
そして、パンクの見分け方・確認方法は、停車中であれば釘やネジが刺さっていないか、損傷はないかの事前確認を大事にし、見た目に異常がないかをチェックしましょう。
走行中は、乗っている時の感覚を大事にし、以下のような場合はパンクを疑いましょう。
- ハンドルが取られる
- 加速やブレーキが鈍い
- タイヤから普段聞かない音がする
- 振動がする
- カーブやコーナーで膨らみが発生する
応急処置なら!
穴をふさいで修理するなら!
コメント