今度のお休みは布団を干してふわふわにしよう!と意気込んだものの、迎えた日曜はあいにくの天気……
「最近曇りの日が続いて、なかなか布団が干せないなぁ~」
「でも曇りの日に干してもなんだかすっきりしないし……」
なんて、お悩みの方は多いのではないかと思います。なるべくならカラっと晴れた日に干したいですよね。
曇りの日に布団を干しても大丈夫なんでしょうか?
曇りの日に布団を干しても大丈夫?
- 曇りの日に布団を干すことはできる?
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いくつかのことに気をつければ、曇りの日でも問題なく布団を干すことはできます。
場合によっては晴れの日に布団を干すよりも曇りに干す方が有利な点もあるくらいです。
ではこれから、曇りの日に布団を干すメリットや、干すときの注意点をまとめていきたいと思います!
布団を干す主な理由4つ
曇りの日に布団を干すことの前に、布団を干す理由について少しお話させてくださいね。
そもそも、なんで布団って干すんでしょうか。布団を干すことには主に4つの意味があります。
湿気を飛ばす
人間は寝ている間におおよそコップ一杯分(200ml)の汗をかくと言われています。代謝の良い子供や、寝る前にアルコールをたしなむ方ならもっと多くなるかもしれません。
この布団にしみ込んだ水分を放っておくと、あなたのお布団は湿気や人間の皮脂を栄養にして成長するカビやダニの温床に……。お世辞にも清潔とは言えない状態になってしまいます。
もちろん布団カバーにも汗は染みているので、カバーも干すのが良いです。
布団を干し、風を当てることで、この嫌な湿気を飛ばしてくれる効果があります。
紫外線による殺菌
太陽光に含まれる紫外線には殺菌効果があります。
紫外線は遮られやすいという特性があるため、窓ガラス越しなどでは効果を十分に発揮できません。
なので外に天日干しをして、布団を直接日光にさらしてあげるとよいです。
消臭効果
布団を風に当てると、においの元を飛ばしてくれる効果もあります。
強すぎる風だと布団ごと飛んで行ってしまうので注意が必要ですが、心地いいくらいの風であればあった方が消臭効果が期待できます。
余談ですが、外に干した布団を取り込むときにする、あのふんわりした優しい匂い。
「お日様の匂い」なんて言ったりしませんでしたか?あの匂いはダニの死骸の匂い、という都市伝説めいた噂もありますが、あれは太陽の紫外線が布団の繊維に当たるときに出る匂いなんだとか。
布団を敷いていた場所が乾く
布団と同様に、布団を敷いている場所にも湿気は溜まってしまいます。
床やマットレスにたまった湿気をそのままにしておくと、カビの原因になりますので、こちらも布団をどけて風をあててあげるとよいでしょう。
私も布団と布団を敷いている場所を干すことの重要さを全く理解していなかったとき、たまたまマットレスをめくって絶句したことがあります。(布団は捨てました)
布団を干す理由はこの4つです。
ですので曇りの日でも、『湿度が低く、ある程度日光があり、風も吹いている』ならば、布団を干す意味はあると言えるでしょう。
晴れの日に布団を干すメリット
「曇りの日に布団を干しても意味ないんじゃ?」と考えている人の多くは、先ほどお話した4つの意味のうち「湿気を飛ばす」ということを重視しておられるのでしょう。
曇りの日ってなんだかどんより、湿っぽい感じもして、布団がふんわり乾く気がしないですよね。
湿気は布団を清潔に保つうえで最大の敵ですから、そこは譲れないという方がいらっしゃるのもわかります。
では、晴れの日ではなく曇りの日に布団を干すメリットはあるのでしょうか?
曇りの日に布団を干すメリット
布団が痛みにくい
紫外線には殺菌効果があるということはさきほどお話しましたが、実は強すぎる紫外線は布団が早く痛む原因になってしまいます。
季節にもよりますが、快晴の日を100%とすると、薄曇りの日で80~70%、曇りの日で50%程の紫外線があると言われているので、殺菌効果としては十分です。
また、強すぎる日差しに長時間晒してしまうと、布団に必要な水分・油分まで蒸発して乾いてしまいます。
羽毛布団などは特に繊細なため、快晴の日に外干しをしすぎると、痛みが早くなってしまいます。
繊細は布団の場合は、曇りの日に干すという選択肢があります。
花粉が付きにくい
一般的に、花粉は良く晴れた風の強い日に飛散量が増えると言われています。
花粉症の方は布団に花粉がついているとくしゃみが止まらなくなりますよね。
ですので、花粉の気になる時期は風の弱い曇りの日に布団を干すことをお勧めします。
やはり布団を干すことの最大の理由は湿気を飛ばすことですから、晴れの日よりも曇りの日が有利な点というのはこの2つになるでしょう。
曇りの日に布団を干す方法と注意点
曇りの日でも布団を干すことができ、少ないですがメリットがあることもわかりました。
となれば気になるのは、曇りの日の布団の干し方ですよね。
どんなことに気を付けて干せば、清潔で快適な布団になってくれるのでしょう。
湿度に注意
いくら曇りの日に干しても大丈夫とはいえ、あまりにも湿度の高い日に干していたのでは、かえって布団が水分を吸ってしまいます。そうならないために、湿度50%~40%以下の日を狙って干すと良いでしょう。
湿度はyahoo天気なんかで簡単に確認できるので、干す前にはチェックしてみてください。
時間帯
どうしても気温が下がり、湿度は上がってしまう早朝や夕方などは避けた方が無難でしょう。
季節によっても若干差がありますが、年間を通じて10:00~16:00くらいまでが適した時間帯です。
また、紫外線による殺菌効果は、日光を当てている時間が長いほど高くなるということが報告されています。
曇りの日は晴れの日と比べてやや紫外線の量が少なくなるので、その分長めに干してあげましょう。
雨の直後は避ける
単純に湿度が高くなっているということもありますが、花粉の飛散量は雨の降ったあとに著しく増えると言われています。
「雨が上がり、日が差し始めると、今だ!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ここはぐっとこらえましょう。
曇りの日に布団を干す時の便利アイテム
上記の注意点につけることに加えて、いろんな便利グッズを行使するのも、曇りの日に布団を干す効果を高める一つの手です。
布団干しカバー
干した布団の上からかけて使用するカバーです。
布団干しカバーは花粉やPM2.5などを防ぐ効果もありますが、それだけではなく黒い色のものを選ぶと曇りの日でも効率的に日光を集められます。
特に布団の中のダニは50℃以上になると死滅するので、ダニ対策にもぴったりです。
※ただ、先ほどお話しましたが殺菌効果のある紫外線は遮へい物(主に窓ガラス)を通り抜けられないので、そこだけは注意が必要です
布団乾燥機
紫外線による殺菌は問題なくても、湿気対策という点ではどうしても晴れの日に劣ってしまいます。
ですので、外で日光に当てた後は、布団乾燥機を使って湿気を飛ばしてしまいましょう。安いものだと7000円くらいから手に入るので、一つ持っておいて損はないと思います。
布団の除湿シート
曇りの日が続くなら、もうあらかじめ布団に湿気がたまらないようにしちゃいませんか?
布団の下に敷いておくだけで寝汗などの湿気を吸い取ってくれるシートは手軽でとてもおすすめです。
布団だけでなく床への湿気もカバーしてくれるので、曇りがちな季節で布団が心配な方だけでなく、日当たりの良くない場所にお住まいの方もぜひ導入を検討してみてください。
曇りの日の布団干しまとめ
最後に、簡単におさらいしましょう。
曇りの日に布団を干すメリット…紫外線が強すぎないので、布団が早く痛むのを防ぐことができる。また、花粉の量が比較的少なくなるので、布団に花粉がつくのを防ぐのにも有効である。
干すときの注意点…湿度が40~50%以下のタイミングを狙って、10:00~16:00の間に、晴れの時よりも少し長めに干す。
結局のところ、晴れの日にパーっと干すのが一番気持ちいいことに変わりはないと思います。
それでもお仕事やお天気の関係で仕方ない時は、ここまででお話したことに気を付けて、曇りの日をうまく使って布団を清潔に保っていきましょう!
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