毎日の食卓は、どんなに気を付けても野菜不足になりがちです。そのため、野菜ジュースを飲んで野菜不足を解消します。しかし、この野菜ジュース。効果なし意味がないと言われています。では、野菜ジュースを飲むことは本当に無意味なのか?の紹介です。
野菜ジュースは効果なしで意味がないと言われる理由
野菜ジュースは、ジュースの一種のため飲んでも効果なし意味がないと言われます。では、具体的に野菜ジュースの何がマイナスなのかの紹介です。
野菜ジュースは生野菜よりも栄養が少ない
野菜ジュースは、工場で製造されます。その際に、工程上の関係で野菜の栄養が減少するのは避けられません。
ただ、栄養と言っても様々な種類があります。その中でどの栄養が少ないのかを見ていきます。
不溶性食物繊維が少ない
野菜ジュースは、食物繊維が含まれています。食物繊維は「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」がありますが、不溶性食物繊維が野菜よりも少ないです。
なぜなら、不溶性食物繊維は、野菜ジュースの製造工程で取り除かれてしまうからです。
野菜ジュースを飲んでも水溶性食物繊維しか摂ることが出来ません。
毎日の食事の理想は、「水溶性:不溶性=1:2」の割合で摂ることが良いとされています。
ビタミンCが少ない
食物繊維の他に野菜ジュースは、ビタミンCが少ないです。
ビタミンCも食物繊維と同様に、製造工程で減少してしまいます。
野菜ジュースを製造する際は、安全に飲むために加熱殺菌処理を行うことが必要で、殺菌のために加熱処理をした際にビタミンCが少無くなってしまうのです。
野菜ジュースを飲み過ぎると太る
野菜ジュースは、野菜が入っているため健康に良いと思われがちです。
しかし、野菜ジュースは、飲み過ぎると糖分の過剰摂取で太ります。なぜなら、野菜ジュースは、一般的には200mlで糖質が13~17g入っているからです。
ロカボによれば、一日の理想の糖質量は70g~130g(一食の糖質量は、20g~40g)となっています。
そのため、野菜ジュースを飲んで糖質を13g~17gを摂取することは、健康面から考えると摂りすぎです。
ですので、野菜ジュースを飲むならば、糖分を抑えたジュースを飲むと、病気のリスクが下がると同時に栄養を摂取出来ます。
本当に野菜ジュースは無意味なの?
野菜ジュースは、不溶性食物繊維やビタミンCが摂れないです。しかし、野菜ジュースは、野菜を原料にしているため、野菜ジュースを飲んで補える栄養はあります。
リコピンやβカロテンは、野菜ジュースで補いやすい
不溶性食物繊維やビタミンCは、野菜ジュースにすると減少することは前述しました。
しかし、生の野菜よりも、逆に野菜ジュースにすると吸収率が上がるものがあります。
それは、「リコピン」と「βカロテン」です。野菜ジュースを製造するKAGOMEによると、野菜ジュースに加工すると生野菜を食べた時よりもリコピンは3.8倍で、βカロテンは1.5倍の吸収率になります。
野菜ジュースを選ぶ基準
適当に選んではいけない
野菜ジュースだからと言って適当に選んで飲んではいけません。
なぜなら、商品によって原材料が違うからです。例えば、生活習慣病の予防のためにリコピンを摂取したいならば、トマトが多く入っている野菜ジュースを飲む必要があります。
しかし、トマトが入っていない野菜ジュースを飲んでもリコピンを摂取出来ないため、生活習慣病の予防にはなりません。では、何を基準に考えて野菜ジュースを選ぶのかの紹介です。
マイナスになるものが入っていないか
体に悪影響を及ぼす「糖分」「塩分」「添加物」。これからが入っていない野菜ジュースを選ぶと病気になる確率を減少させることが出来ます。つまり「無糖」「無塩」「無添加」であることが望ましいです。「糖分」「塩分」「添加物」が入った野菜ジュースを飲みすぎることにより、糖尿病や体重の増加等病気になることがあります。そのため、「無糖」「無塩」「無添加」の野菜ジュースを飲むと良いです。
果汁が高い野菜ジュースは避ける
果汁が高い野菜ジュースは、避けるようにします。なぜなら、果汁が高い野菜ジュース(例えば果汁60%)は、野菜ジュースではなく、フルーツジュースになるからです。
もちろん果汁が高いと飲みやすいですが、健康志向であれば、野菜汁が高い(例えば野菜汁100%)ジュースを飲むようにします。
摂りたい栄養と原材料を確認
野菜ジュースの原材料は、商品によって野菜の使用の割合が異なります。
原材料の表示は、最初に書かれたものの重量が一番多いです。
リコピンを摂りたい場合は、トマトが一番目に表示されているジュース。βカロテンを摂りたい場合は、人参が一番目に表示されているジュースといったように原材料の表示一番目に書かれている野菜を確認します。
おすすめの野菜ジュース
野菜ジュースは、摂れる栄養素の違い(例、リコピンが多く摂れる。βカロテンが多く摂れる等)や糖分の量の違い等、様々な商品があります。そのため、どの野菜ジュースを飲むと良いのか簡単には分かりません。そのため、より意味がある野菜ジュースをランキング紹介します。
1位 つぶより野菜
つぶより野菜はコンビニ等では買うことは出来ず、通販でのみ買うことが出来ます。
使用されている野菜は6種類(にんじん、トマト、セロリ、プリヴェール、レタス、ほうれん草)と少ないですが、野菜の量は多いです。その量は350g。
農林水産省によると、野菜の量350gは健康で生活をするための目標として1日に必要な量です。100%野菜汁の野菜ジュースのため、野菜不足を補うことが出来ます。
野菜の栄養と旨味の良いところを凝縮したような野菜ジュースです。
全て国産のため、国産の野菜ジュース派におすすめ。
ただ、1缶当たり約260円なので、紙パックの野菜ジュースよりは値段が若干高めです。
高価なため、お中元やお歳暮等にも使えます。
手軽に遠方の家族やお世話になった人にも送ることが可能です。
2位 48種類の濃い野菜
トマトを中心ににんじんやセロリ等、48種類の野菜を使用(野菜汁100%)したジュースです。濃いジュースですが、レモン汁を入れることにより飲みやすくしています。
摂れる栄養素は、トマトに含まれるリコピンやにんじんに含まれるβカロテンと、1位のつぶより野菜と同じです。
さらに糖質が8.4gとつぶより野菜の15.2gよりも低く、カロリーも47kcalと健康志向であれば心配なく飲みことが出来ます。
つぶより野菜と違うのは、コンビニ等で簡単に購入することが出来ること。
値段も店舗によって多少の違いがありますが安いです。
3位 野菜一日これ一本
つぶより野菜や48種類の濃い野菜と同様に、トマトとにんじんをベースにした野菜ジュース(野菜汁100%)です。
野菜の量は350gと一日に必要な量が入っています。
にんじんとメキャベツ以外は外国産の野菜が使われています。
そのため、値段は200mlの紙パックでコンビニで安価で買うことが可能です。
糖質は、13.7gと48種類の濃い野菜よりも高いので、健康志向の人にとっては気になります。
ただ、野菜汁は100%なので、砂糖は入っていません。
4位 カゴメ野菜ジュース
この野菜ジュースは、「GABA」という栄養成分が入っています。紙パックには、「血圧が高めの方に」と書かれているため、血圧が気になる人が主な対象者です。
また、機能性表示食品の認定を受けています。この機能性表示食品とは、「国からこの商品は、血圧に関していい影響があります」という証明をもらっている商品です。
よって、カゴメ野菜ジュースは、このランキングで紹介する野菜ジュースの中で安も比較的安心して飲むことが出来ます。
ただ、安心して飲むことは出来ますが、「効果がある」ではないという点に注意する必要があります。あくまでも、野菜ジュースのため「栄養の補給」と考えると良いです。
5位 あまいトマト
商品名の通り、原材料はトマトのみです。そのため、トマトに含まれるリコピンを摂ることが出来ます。
リコピンは、1位のつぶより野菜や2位の48種類の濃い野菜等でも摂ることは可能です。
しかし、あまいトマトはトマトのみが原材料のため、他の野菜ジュースよりもトマトの成分が多く摂れます。
その量は、19~49mgと他の野菜ジュース(例えば、つぶより野菜は、5~16mg)よりも摂れるリコピンの量は多いです。
摂れるリコピンの量は多いですが、カロリーや糖質も高めになっています。
(カロリーは72kcalとカゴメ野菜ジュースの41kcalよりも高め。また、糖質もカゴメ野菜ジュースの7.6gに比べて13.9gと高め)
また、紙パック195mlですが、48種類の濃い野菜や野菜一日これ一本と比べて価格は若干高いです。
6位 野菜生活100
使われている野菜は、21種類(にんじん、たまねぎ、レタス等)を原材料にしたもの。
リンゴやレモン汁を入れているため飲みやすい味にしています。
トマトが原材料に含まれていない点以外は、他の野菜ジュースと変わりありません。
ただ、他の野菜ジュースは野菜汁100%に対して、野菜生活100は、野菜汁60%で果汁40%と果汁が含まれています。
果汁が入っているため、甘くて飲みやすくなっていますが、栄養成分には注意が必要。5位までの野菜ジュースにはなかった糖類が入っているからです。
糖類は、糖質の一種のため血糖値が気になる人は飲み過ぎに注意が必要です。
7位 充実野菜
にんじんを主にレタスや赤ピーマン等20種類の野菜が使われています。
野菜汁が60%で果汁が40%と6位の野菜生活と同じです。
また、充実野菜も野菜生活100と同様に糖類が栄養成分に含まれています。そのため、飲み過ぎに注意が必要です。
糖質が野菜生活15.7gに対して充実野菜は、16.4gになっています。
また、糖分も野菜生活の15.7gに対して充実野菜が14.9gとほぼ同じです。唯一異なる点は、野菜生活はビタミンCが摂れますが充実野菜はビタミンCを摂ることが出来ません。
8位 豆乳でまろやか 毎日1杯の青汁
野菜汁100%なので、野菜不足を補うためには飲んでも良いジュースです。
黒砂糖が入っているため飲みやすくはなりますが、糖分が気になるのであれば、飲み過ぎないようにするのが良いです。
カルシウムが110mg入っているところが特徴的。
他の野菜ジュースと比べても、豆乳でまろやか毎日1杯の青汁は、多いです。
例えば、充実野菜の8~37mg。他には、48種の濃い野菜にはカルシウムは含まれていません。
そのため、運動不足で骨が心配な人や骨粗鬆症が苦になる人にとっては、カルシウムの補給になります。
野菜ジュースを意味のあるものにする飲み方
野菜ジュースは薬ではありません。そのため、意味がない物だと思われがちです。しかし、野菜ジュースを飲む量や時間帯によっては、野菜不足のための意味がある物になります。
野菜ジュースを飲む時間帯を考える
野菜ジュースは、1日の中でいつでも飲んで良いわけではありません。野菜ジュースを意味のあるものにするためには、飲む時間帯を考える必要があります。野菜ジュースを飲んでも良い時間帯は、「朝食前」「15時」が一番飲んでも良い時間帯です。
朝食前に飲む
野菜ジュースを飲むと意味あるものになる時間帯の1つは、起床後で朝食前です。
なぜなら、野菜ジュースに含まれるリコピンは、朝に吸収率が高くなります。リコピンは、ダイエットや血糖値の抑制に効果があるため、吸収率が高い朝に飲むと良いです。
また、コップ1杯の水を飲んで、朝食と一緒に野菜ジュースを飲むと、栄養や糖質を補給摂ってエネルギーを補給することが出来ます。
15時におやつとして飲む
15時は、間食をする時間です。この間食の時間に野菜ジュースを飲むのは栄養補給になります。
なぜなら15時は、一番体が太りにくい時間だからです。
15時が一番太りにくいのは、BMAL1というたんぱく質が関係しています。BMAL1の働きは、体内に脂肪を蓄積させることです。このBMAL1が一番多い時間帯は、午後10時~午前2時で、野菜ジュースを飲みすぎると太るのと栄養が吸収されないという悪影響があります。逆にBMAL1が一番少ないのは15時です。
このBMAL1が一番少ない15時に野菜ジュースを飲むことが、栄養補給になります。
適量を飲む
野菜ジュースを飲むときの適量は、1日の量で「コップ1~2杯」か「200mlのパックの野菜ジュース1本~2本」です。
なぜなら、野菜ジュースは、糖分が含まれています。商品にもよりますが、糖質は9g~18g(スティックシュガー3本~6本分の糖質)です。そのため、野菜ジュースと言っても飲み過ぎないようにします。
食生活が乱れているときに飲む
「外食が多い」「コンビニの弁当をよく食べる」等食生活が乱れているときに野菜ジュースを飲むと栄養補給になります。
なぜなら、外食やコンビニの弁当は、栄養が偏っているからです。栄養が偏っているときに野菜ジュースを飲むことにより、栄養のバランスが良くなります。
特にリコピンとβカロテンは、生野菜を食べるよりも吸収率が高いです。
野菜ジュースは無意味ではない
野菜ジュースは、ジュースのため野菜の代わりになることはありません。ただ、野菜不足を補うためなら野菜ジュースを飲みましょう。野菜ジュースの中でも「野菜汁100%」や「野菜汁と果汁が入っているもの」といった様々なものがあるため、野菜汁の割合に注意が必要です。例えば、果汁の割合が高い野菜ジュースは、果汁が入っているため飲みやすいですが、多く飲みすぎると糖分の摂りすぎにより、逆に野菜ジュースが体に悪いものになる可能性があります。
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