雨の日、いざ傘(折り畳み傘)を使おうとしたら「黒い点々としたカビが生えてる」「黒ずんでいる」なんてことはありませんか?一度傘にカビが生えていたり黒ずんだりしてしまうと、もう捨てるしかないのでしょうか。
いいえ、そんなことはありません。今回は傘(折り畳み傘)のカビや臭い、黒ずみ汚れを取る方法をご紹介していきます。
傘が汚れる原因
そもそも、傘はなぜ汚れるのでしょうか?
ホコリ
ホコリは空気が乾燥している時に舞い散っているイメージがあるかもしれませんが、実は雨にはたくさんのホコリが含まれているのです。その他にも、花粉、黄砂など、風にのって様々な汚れが傘に付着します。
皮脂
傘をたたむ時、手で傘をさわりますよね?実はその時、傘に皮脂汚れがついてしまうのです。
このように、ホコリや花粉、黄砂や皮脂など、様々なものが傘に付着することで汚れがつきます。
傘に臭いが付く原因
それでは、なぜ傘から臭いが発生するのでしょうか?
ホコリ・皮脂汚れ
先ほどご紹介した様々な汚れが傘につくことにより、雑菌が水分やホコリ、皮脂などを餌として繁殖し、結果カビや嫌な臭いが発生してしまいます。
撥水加工の弱まり
傘に施されている撥水加工は、使い続けていると弱まっていきます。
撥水加工が弱まることで傘に雨の水分が残りやすくなり、湿気によりカビが発生する為、臭いが発生するのです。
傘のお手入れの仕方
では、傘のカビや臭い、黒ずみを防ぐには、具体的にどうしたら良いのでしょうか。
結論からいうと、傘を定期的に拭いたり丸洗いすることで、汚れを取り除くことができ、傘のカビや臭い、黒ずみを防ぐことができます。
とはいえ、洗う頻度が多すぎると傘の劣化を進めることになりますので、適切な頻度としては1ヶ月から半年に1回を目安に洗うと良いでしょう。その為、普段は傘を使った後にタオルで水気を拭くだけでも、臭いや黒ずみを防ぐことができます。
尚、撥水加工が弱まってきた傘は、撥水スプレーを吹きかけることで撥水の効果を復元することができますので、傘を長く快適に使う為にもぜひやってみてください。
傘の汚れ
知らず知らずのうちに傘に汚れは溜まっているのですね。
傘の黒ずみ汚れを取る方法
それでは、傘の黒ずみ汚れを取る方法をご紹介します。
- 準備物
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- ブラシ
- ぬるま湯
- オシャレ着用の洗剤
- スポンジ
- 洗い方
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- 洗濯で使用するブラシで、傘表面の汚れを落とします。
- ぬるま湯にオシャレ着用の洗剤を入れます。(オシャレ着用の洗剤は、傘の色落ちや縮みを防止してくれます)
- 2をスポンジに含ませて傘の内側から骨組み、その後外側の汚れを取り除いていきます。
- 最後にしっかりと汚れを水で流しましょう。
- 清潔なタオルで傘全体の水気をしっかりと拭き取り、日陰で干しておきましょう。
- しっかり乾いたら、傘の外側全体に撥水スプレーを吹きかけます。
傘の黒カビを取る方法
次に、傘に黒カビがついてしまったらもう傘を捨てるしかないのでしょうか?
大丈夫です。キチンと正しいやり方をすれば、黒カビも落とすことができるのです。
アルコールスプレー
- 準備物
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- アルコールスプレー
- タオル
- 撥水スプレー
- 方法
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アルコールスプレーをカビに直接吹きかけ、清潔なタオルでカビごと拭き取ってください。
その後、日陰で乾燥させ、撥水スプレーを吹きかけましょう。
傘の種類によっては変色する可能性もある為、失敗したくない場合はアルコールスプレーをタオルに吹きかけ、
カビの部分をたたくように拭き取りましょう
重曹+酸素系漂白剤
アルコールスプレーでも取れなかった黒カビは、重曹+酸素系漂白剤で落としましょう。
通常の漂白剤と比べて酸素系漂白剤であれば、生地への負担や色落ちを減らせます。
- 準備物
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- ぬるま湯
- 中性洗剤
- 歯ブラシ(古いものでOK)
- 重曹
- 酸素系漂白剤(ワイドハイターEXパワーやオキシクリーン等)
- タオル
- 方法
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- 水に中性洗剤を混ぜておきましょう。
- 約38℃のぬるま湯をつくり、広げた傘にそのぬるま湯をかけます。
- 1でつくった液を歯ブラシにつけて、傘の汚れ部分をこすります。
- ぬるま湯と重曹と酸素系漂白剤を0.5:1:1:の割合で混ぜ合わせ、ペーストを作りましょう。
- 4を歯ブラシにつけ、汚れの部分にのせて約2時間置いておきます。
- 2時間経ったら、濡らしたタオルで水拭きをした後、乾拭きします。
- 汚れを取り除くことができたら、陰干しして乾燥させましょう。
通常の漂白剤と比べて、酸素系漂白剤であれば生地への負担や色落ちを減らせます。
カビ取り剤
ここまでご紹介した方法でとることができなかった汚れは、カビ取り剤(カビキラー等)を使うのが有効です。
ただし、色柄物の傘は色落ちする可能性がありますので、カビ取り剤を少量使用し、目立たない場所で試してみることをオススメします。
色落ちしないことが確認できたらカビ取り剤で汚れを取り除き、陰干しして乾燥させれば完了です。
傘全体を漂白剤で浸け置き
傘の広範囲にカビが生えてしまった場合には、簡単で楽にカビを除去できる方法が漂白剤での浸け置きです。
- 準備物
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- 漂白剤(キッチンハイター等)
- 水
- 浴槽
- 方法
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- バスタブに水をためた上で、漂白剤(キッチンハイター等)を入れましょう。
- バスタブの中に傘を約2時間付け置きします。
- 傘を取り出し、シャワーでよく洗い流します。
- カビが除去できていることを確認できたら、陰干しして乾燥させます。
こちらは漂白剤を使用する為、色落ちの可能性は否定できませんので、事前にご認識の上実施をお願い致します。
傘の臭いを取る方法
ここまで汚れの取り方をご紹介してきましたが「カビや汚れはついていないんだけど、傘が臭う・・・」
という場合に、試して頂きたい方法をご紹介します。
酸素系漂白剤を浸したタオルで拭く
- 準備物
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- 酸素系漂白剤
- 約40度のお湯
- バケツまたは浴槽
- タオル
- 撥水スプレー
- 方法
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- 酸素系漂白剤を約40度のお湯に溶かしましょう。
- 1にタオルを浸してしぼり、傘を拭きます。
- 約2時間、傘を陰干しして乾燥させましょう。
- 傘が完全に乾いたら水拭き後、乾拭きをし、撥水スプレーを吹きかけて仕上げます。
重曹につけ置き
- 準備物
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- 重曹
- 水
- バケツまたは浴槽
- タオル
- 方法
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- 水1ℓに対して大さじ1の重曹を加えて混ぜます。
- 1に傘を約2時間入れておきます。
- ぬるめのシャワーで傘を洗い流し、タオルで水分を拭き取ります。
- 傘を陰干ししてしっかり乾かしましょう。
普段から重曹を浸したタオルで傘の表面を拭くことで、カビの予防効果があります
傘を汚さない対策
ここまで傘の汚れを取り除く方法をご紹介してきましたが、そもそも傘を汚さなければ、面倒な汚れを落とす作業をしなくてもいいですよね。そこで、普段からできる汚れ対策や傘を長持ちさせる方法についてご紹介します。
使用したら、雨傘を陰干しする
傘を使ったら、陰干ししてよく乾かしましょう。冒頭でお伝えしたとおり、傘にはホコリや花粉等いろんな汚れがつきます。
濡れたまま傘を放置してしまうと、その汚れが原因でカビや黒ずみがつき、臭いが発生していしまう為です。
使用後、かばんに入れてそのまま忘れがちなのが「折り畳み傘」です。
自宅に帰ったら、忘れずに折り畳み傘を取り出して乾かしましょう。
日陰で乾かす
使用した雨傘を乾かす時、よく乾きそうだからと日が当たる場所に傘を置きたくなりますが、それはNGです。
なぜなら、長期間紫外線に当たるところにおいておくことで、色あせしやすくなってしまうからです。
傘を広げて乾かすスペースが取りにくい場合は「珪藻土マット」がオススメです。
省スペースで玄関に置くことができ、傘の水分を吸水しやすくなります。
傘(折り畳み傘)のカビや臭い、黒ずみ汚れを取る方法まとめ
今回傘のカビや臭い、黒ずみ汚れを取る方法をご紹介しました。
雨の日にいざ使う時になって、カビや臭い、黒ずみで憂鬱な気分になることがないよう、普段から使用した後に傘のお手入れをしていきましょう。
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