圧力鍋の減圧・急冷のやり方!失敗するとどうなる?正しい方法を解説

時短料理なら圧力鍋!我が家のカレーは圧力鍋で作りますが減圧に10分以上かかります。これ「急冷」という時短ワザで回避できるそう。でもこの「急冷」、やり方を誤るととっても危険。なので、圧力鍋の正しい減圧と急冷方法を探っていきたいと思います。

目次

圧力鍋の種類

タイプ別

おもり式
  • 内部に圧がかかるとシュッシュッと勢いよく音と蒸気を出しながらおもりが揺れる
  • 音とにおいで状態を教えてくれる
スプリング式
  • 蒸気口に組み込まれたスプリングが内部の圧を調整する
  • 音がほとんどなく、においも漏れにくい
  • パーツが本体と一体化されているため分解して洗えないのでお手入れがやや面倒

材質別

アルミ製
  • 軽いので取り扱いがラク
  • 圧力がかかるのが早い
  • 冷めるのが早く、余熱調理や保温には向かない

アルミは熱伝導率に非常に優れた素材です。
熱伝導が良いということは逆に熱しやすく冷めやすいということでもあります。

ステンレス製
  • 圧がかかるのが遅い
  • 冷めにくいため保温や余熱調理が得意
多層式(アルミ+ステンレス)
  • ステンレスより軽い
  • ステンレスより圧がかかるのが早い
  • アルミより保温や余熱調理が得意

最近の主流はステンレス+アルミ+ステンレスの三層構造。両方の良いとこ取りですね。

電気圧力鍋

スタイリッシュすぎる!電気圧力鍋

火を使わずに電気で調理できるのが最大の特徴。

炊飯器のように出来上がり時間をセットできるタイマー機能付きの機種や、食材自体が含んでいる水分だけで調理可能な「無水調理対応」なんていうタジン鍋のような機能を持つ機種もあります。

炊飯器は炊飯に特化した圧力鍋とも言えますが、もちろんどちらの圧力鍋でも炊飯OK。
炊飯器より圧が高いので炊飯器より早く炊けます。ボソボソしがちな玄米だって、もっちもちに仕上がります。

電気圧力鍋には2タイプある

電気圧力鍋には下の2つのタイプがあります。

  • マイコン式
    • 節電重視派向き
  • IH式
    • 美味しさ重視派向き

2つの違いはヒーターの構造。どの家電でもそうですが、価格、消費電力、性能はまちまちです。

そうそう、電気圧力鍋の場合、使用場所の契約アンペアにも注意が必要です。同時に多くの電化製品を使うとバチン!とブレーカーが落ちる可能性も無いとはいえませんから。

電気圧力鍋の豊富な機能

電気圧力鍋の持つ主な機能は下のとおりです。本当に多種多様で驚きですね。

  • 自動調理メニュー
    • ボタンメニューを選ぶことでワンタッチ調理ができる
  • 保温&温め直し
    • 文字通りそのままの機能
  • タイマー機能
    • 出来上がり時間を指定できる
  • スロー調理 
    • 弱火でコトコト状態の調理ができる
  • 圧力調整機能
    • 料理や食材に合わせて圧力を低・中・高などに設定できる

変わった圧力鍋

特殊素材の圧力鍋「Silit シラルガン」

入手困難なSilit(シリット)シラルガン

ドイツのトータルキッチンウェアメーカー「WMF]の圧力鍋です。

「シラルガン」という特殊素材を表面に使ってる変わり種。「シラルガン」とは約30種類もの天然鉱石を加工した強化ガラスセラミック素材だそうで、つまりガラスとセラミック(陶磁器)なので金属アレルギーや金属臭、食材のニオイ移りなども心配がないということですね。

ちなみにこの圧力鍋、現在日本で流通しているのは中古品のみなようです。レアだとなおさら欲しくなるのは私だけでしょうか(笑)

電子レンジで使える圧力鍋「マイヤー 電子レンジ圧力鍋」

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こちらはマイヤーの電子レンジ圧力鍋。レンジでチン♪で圧力料理ができちゃうという、ある意味、夢のような圧力鍋。

圧力鍋の減圧とは

ところで、圧力鍋で言うところの減圧って何でしょう?

圧力鍋とは文字通り鍋の中に圧力をかけて調理する(できる)鍋です。

密閉された鍋の中に大気圧(日常空間の気圧)以上の圧力をかけて加熱することで、通常よりも短い時間で調理できるという仕組みです。そして減圧とは、通常以上になっている鍋内の圧力を、通常の圧力まで戻すことをいいます。

圧力鍋の仕事の流れは下のとおりです。

  1. 加熱
  2. 加圧
  3. 火を止める
  4. 蒸らす(自然冷却)または急速冷却 ←減圧中
  5. 減圧完了

上記4が減圧中の状態で、つまり、冷却することで鍋内の圧力を下げていきます。これを減圧といいます。

何のために減圧するの?

「で、いったい何のために減圧するの?」「減圧しないとどうなるの?」

はい、「百聞は一見に如かず」です。下をご覧ください。

天井まで蒸気が噴き上がったということからも、鍋内の圧力の強さが想像できますね。画像が見たかったところですが、当人それどころじゃないですよね(汗)。フタを開ける前には①蒸気が出ていないか②ピンが下がりきってるか、の確認を忘れないでくださいね!


「ピンの穴から噴水」経験あります。私のケースはフタがしっかり閉まっていなかったことが原因でした。なので、火にかける前に、きっちりフタが閉まっているかの確認も忘れないでください。噴き出す様子もですが、音がまた怖かったりするんですよね(汗)これを画像化すると、まさに下のような感じですね。


せっかくの時短クッキングが台無しに。。。これはもう事故ですよね。
内容量が多すぎたとのことですが、規定量以上入れたら絶対ダメです!溢れ出すどころか、蒸気口が詰まってしまったら爆発する可能性があります。
圧力鍋の内側には必ず目盛り線があります(カップめんの内側みたいに)。総量でそれを越えないように調節してくださいね。減圧作業も忘れずに!

と、減圧を怠るとこうなります。

圧力鍋の減圧(冷却)方法

繰り返しになりますが冷却=減圧です。

  1. 加熱
  2. 加圧
  3. 火を止める
  4. 蒸らす(自然冷却)または急速冷却 ←減圧中
  5. 減圧完了

圧力鍋の減圧の種類

そして、減圧には自然冷却急速冷却があり、それぞれメリット、デメリットがあります。

では、それぞれの減圧(冷却)方法について見ていきます。

圧力鍋の減圧(冷却)方法には2種類あります。

  1. 自然冷却
    • 火を止めたあと、そのまま放置して、ゆっくりと自然に冷ます方法
  2. 急速冷却(急冷)
    • 火を止めたあと、手を加えて人為的に急速に冷ます方法

さらに急速冷却(急冷)には下の方法があります

  1. 水で冷やして減圧する方法
    • 流水をフタにかけて冷やして減圧する
    • 水を張った桶などに鍋を入れて冷やして減圧する
  2. 圧力調整装置(おもり)を動かして蒸気を排出して減圧する方法

圧力鍋の急冷方法3つ

自然冷却による減圧については先述したとおり、放置して自然に冷ますだけなので、ここでは急冷(急速冷却)のやり方について説明していきます。

急冷とは急速冷却の略。人為的に急いで冷まします。つまり自然ではない方法で鍋の中を減圧するということです。

急冷(急速冷却)の方法は下の3つ。

  1. 流水で冷やす方法
  2. 桶などに張った水に浸す方法
  3. 圧力調整装置(おもり)を動かす方法

では、具体的にそれぞれの手順を見ていきましょう。

圧力鍋の急冷による減圧のやり方

では、3つの急冷(急速冷却)の手順をそれぞれ詳しく見ていきます。

①流水で冷やす方法

急冷で一番スタンダードな方法がこれ。

  1. 圧力調理の終わった鍋をキッチンのシンク内に移動
  2. 鍋のフタ部分に水道から流水をかける。目安は1分 ※蒸気口や穴がある場所は避ける
  3. おもりの穴から蒸気が出ていないことを確認
  4. ロックピン(圧がかかると上がってくるパーツ。フタ上部にある)がしっかり下がっていることを確認
  5. 3、4が確認できたら減圧完了

おもりやロックピンなど部分に水がかからないように要注意!!パーツの蒸気口や穴から鍋の中に水が入る可能性があります。

②桶に張った水に浸ける方法

あらかじめ桶など(熱に強い素材のもの)に水を張っておき、そこに鍋を入れて冷やす方法。

それ以外の手順は①とまったく同じです。

①と同じく水を使う方法とはいえ、①が流水であるのに対し②は溜め水です。鍋の放熱にしたがって桶の水温は上がりますが、桶と鍋の大きさのバランスによっては、鍋全体をまるっと冷やすことができそうですね。

それに、流水と違って水を出しっ放しにしないのでエコ!

さて、どちらも水を使って急冷する①と②ですが、あなたはどちらの方法を選びますか?

③圧力調整装置(おもり)を動かす方法

おもりを少しづつ動かして蒸気を抜いていき、鍋の中を減圧する方法ですが、正直、これはオススメできません。

なぜなら、ずばり!ハイリスク&ローリターンだから。

強引に減圧するので鍋内の具材にも良くないです。煮崩れはもちろん、最悪、穴という穴から中身が吹きだす(さっきの画像みたいに)リスクがあります。思わぬ事故に繋がりやすいのは断トツこのパターンです。

お気づきかもしれませんが、一見、一番手っ取り早く思える③の方法は、①や②の方法から水で冷やす手間を「はしょった」だけの方法です。そして、もし③で何かしらトラブったときには、振り出しにもどって①や②のスタートである水作業からやり直すわけです。

「だから、最初から安心安全な①の方法で減圧しましょ!」

と私は言いたい。「急がば回れ」です。

圧力鍋のふたを開ける時の注意点

では、急冷が無事完了した後、フタを開けるときの注意点を見ていきましょう。

やけどに注意

当然ながら鍋全体が熱いです。そして蒸気口であるオモリ周辺などは特に熱くなっています。急冷する際にシンクへ運ぶ時など、把手の熱さにも要注意です。キッチン用ミトンなど使うと安心ですね。

鍋を傾けない

鍋を運ぶさいには絶対に傾けないでください。内部の圧力バランスが崩れて中身が吹きだす危険があります。必ず水平を保ってください。重いけど頑張って!

しっかり減圧する

鍋の中に圧力が少しでも残っていると思わぬ事故を招くことも。

中身が吹き出したり、ひどい場合にはフタが蒸気圧で弾き飛ばされる可能性もあります。

とても危険ですから減圧完了のサインを必ずチェックしてから開けてくださいね。

減圧完了のサイン

①おもりの穴から蒸気が出ていない
②ロックピンが下がりきっている

圧力鍋の急冷のメリットとデメリット

自然冷却でも良さそうなのに、わざわざ手間ヒマかけて急冷するのはなぜでしょうか?

その理由は、加熱しすぎによるさまざまなデメリットを避けるためです。

具体的には下のようなメリットとデメリットが挙げられます

  • メリット
    • 何といっても時短
    • 煮崩れ防止
    • 麺類(スパゲティなど)のコシを損なわないため
  • デメリット
    • やけどや吹き出しなどの危険がついてまわる
    • 減圧するための手間がかかる

時短料理のためにあるような圧力鍋ですから、その存在意義を追求すると「急冷」はもはや宿命なのかも知れませんね(笑)

圧力鍋の自然冷却のメリットとデメリット

一方、自然冷却にだって、こんなにステキなメリットがありますよ!

  • 火を止めた後も鍋の中はしばらくはあ高温高圧状態です。
    つまり余熱状態なのでほったらかしOK。エコですね!
  • カレーやシチューなどの煮込み料理も、何時間も弱火をつけたまま煮込む必要はありません。
    自然冷却の余熱でOK!!だって、この自然冷却時の余熱状態は「コトコト煮込む」の状態そのものなんですから。
  • 肉じゃがでも角煮でも煮魚でも、煮物に味が染みこんでいくのは冷めていくときです。
    自然冷却はまさに理想的。ほったらかしで美味しく味がしみしみになるわけです。

デメリットは・・・急冷と比べると時間がかかることでしょうか。でも、私の経験では自然冷却での減圧にかかる時間て、季節にもよりますが20分もかからないですけどね。

おすすめの圧力鍋・電気圧力鍋のご紹介

圧力鍋には火にかけて調理する圧力鍋と電気圧力鍋があります。

圧力鍋といえば有名どころのフィスラーやティファール、日本が世界に誇るPanasonicや象印マホービン、リーズナブル路線ならコイズミ、アイリスオーヤマ、シロカなど、多くのメーカーがこぞって自社製品を出しています。

ここでは特徴のある製品をいくつかご紹介していきます。

圧力鍋の容量から見る何人用かの目安:容量L+1 (例:容量4.0Lなら4.0+1=5 ⇒ 5人用サイズと考える)

パール金属 IH対応 3層底 切り替え式 クイックエコ

スタンダードな圧力鍋です。「便利機能は必要ない」「出費を抑えたい」という方向け。

低圧・高圧の切り替えはできます。ガス、IHをはじめ各種ヒータにも対応しているので、転居したときなどにも便利ですね。

アイリスオーヤマ 電気圧力鍋 4.0L

「せっかく買うなら、それなりに便利なやつを!」という方にはコレ。テレビや雑誌でも話題になったアイリスオーヤマの電気圧力鍋です。ボタンをポチっと押すだけでOKな自動メニューが80種類!火を使わないので調理中は自由時間です。

食材の水分を逃さない無水調理蒸し調理低温発酵など多種多様な調理が可能。おまけにグリル鍋としても使えて便利。仕上がり時間を指定できる予約調理もOKなので、出勤前に夕飯をセットなんてこともできますね。もちろんレシピブック付き

ティファール 電気圧力鍋 クックフォーミー エクスプレス 6.0L

こちらティファールの電気圧力鍋です。先にお伝えておきますが、お高いです(笑)でも、それに見合うだけ(以上?)のハイスペック機種だと思います!(実際に使ったことないですが・・・)「どうせ買うならスグレモノを!」「ハイテク大好き!」なんて方はこの一台どうでしょうか。

上でご紹介したアイリスオーヤマ電気圧力鍋の性能を全て備えているほか、さらに保温、再加熱も可能

有名な料理雑誌ESSE(エッセ)と共同開発した1週間分のレシピが季節ごとに内蔵されているので毎日献立に迷いません。その数なんと210レシピ。これは嬉しい!容量3.0L。

圧力鍋選びに迷ったら

「どれにしよう?」と迷ってしまったら、まずは自分のライフスタイルと照らし合わせてみましょう。

具体的には

  • 何人家族かで容量を決める
    • 目安:容量L+1=人数
  • 時短を追求するなら
    • 熱伝導の良いアルミ素材 ※主流は良いとこ取りの三層構造
  • コストを抑えたいのなら
    • あれこれオプション機能がついていないシンプルなもの
  • 調理方法は火がいいなら
    • 電気圧力鍋はダメ!火にかけられません
  • ほったらかしがいいなら
    • スイッチONであとは放置OKな電気圧力鍋
  • 推しのメーカーがある!
  • 家電もルックスにこだわりたい!

などなど、自分が優先したいことをハッキリさせることで理想に近い圧力鍋に出会えると思います。

水を使っての急冷が可能なのは「圧力鍋」だけです!「電気圧力鍋」は電化製品なので水はNGです!!

まとめ

それでは最後に注意点をまとめておきましょう。

  • 水を使って急冷できるのは圧力鍋のみ。電気圧力鍋はNG。
  • フタを開ける前にしっかり減圧!蒸気が出ていないか、ロックピンが下がりきっているかをしっかりチェック!
  • 密閉は圧力鍋の命!パッキンは1年を目安に交換を。

正しく使えばとっても重宝する圧力鍋です。上手に使ってガッツリ時短しましょう!「時は金なり」。

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