駐車禁止だとわかっていても様々な事情の上で路上駐車をしてしまうという、自動車を日常的に運転している人であればそれなりに経験があるのではないでしょうか。
しかし、パーキングメーターなどがあり路上駐車の可能な場所以外では、時として通報によって取り締まりを受けてしまうケースも決して少なくはないようです。
この記事では路上駐車を通報されたその後はどうするのか、また報復をしているのか…など。
そして、こんな路上駐車は通報されるかもというケースを紹介します。
路上駐車を通報されたらどうなる?
駐車禁止場所に駐車していた場合は駐車違反で取り締まりの対象
道路の駐車禁止となっている場所で駐車していて通報され、警察官が来た場合は「駐車違反」として取り締まりを受けてしまう可能性があります。
例え車両に運転者や同乗者がいて、ハザードランプやエンジンがかかっていてもすぐに移動できない場合であったら違反切符を切られてしまうことがあります。
放置駐車をしてしまった場合も駐車違反の対象
駐車禁止場所で路上駐車した車両から運転者が離れると「放置駐車」の状態になり、ちょっとした買い物や公園でトイレを利用したという理由であっても駐車違反の対象となります。
通報されて駆けつけた警察官にちょっとした時間だったと言い分を伝えても取り合うことなく、取り締まりを受けることになる確率も高いと言えます。
駐車禁止や駐停車禁止などの標識がない場所であっても道路交通法に基づいた禁止指定区域であれば、違法駐車となり違反点数や罰金が課せられます。
駐車禁止違反で放置車両確認標章を貼らてしまったら
通報によって放置車両確認標章を貼られることもある
放置車両確認標章を通報によって貼られることも珍しくはないでしょう。
放置駐車確認標章とは駐車監視員や警察官が駐車している車両に対して、道路交通法の第五十一条(違法駐車に対する措置)によって違法駐車と判断された時に車両のフロントガラスに貼られる黄色い用紙になります。
駐車禁止場所、駐停車禁止場所において放置駐車してしまえば例え普段は駐車監視員が活動しないような場所であっても、通報によって警察官が出向いて確認作業を行い、放置車両確認標章を貼っていく場合もあります。
貼られてしまった時点で車両のナンバーや日時、場所などが控えられていますので違反を認めざるを得ない状態になります。
サイトリンク:道路交通法第五十一条(違法駐車に対する措置)
放置車両確認標章は剥がせる?
放置駐車確認標章が貼られた後は警察に出頭して違反金などの納付を行うことになりますが、標章をつけっぱなしにして車両を移動するのは非常に危険です。
移動のためにこの標章を剥がせるのは原則的に標章を貼られた時の「運転者」もしくは「車両の使用者や管理者」に限られるのでそれ以外の人が剥がすことは出来ません。
剥がした後にむやみに汚したり破り捨てたりせず、違反金の納付手続きが済むまでは保管しておきましょう。
放置駐車確認標章を貼られても警察に出頭せず放置した場合
放置駐車確認標章を貼られた時に運転者が離れていれば、取り締まりの際に誰が運転していたのかは確認できません。
放置駐車確認標章を警察に出頭せずにそのまま放置しておくと、車を持っている人のもとに「弁明書」と「仮納付書」が届きます。
運転者の乗っていた車両が仕事用で会社のものであったり、知人や友人などの所有で借りていた場合は車両の所有者に「弁明書」と「仮納付書」が届くことになります。
もし運転者が自分の車両で標章を貼られてしまい警察に出頭することが出来なかった場合は、借りていた車両の所有者へ事情をしっかり説明した方が良いでしょう。
放置車両確認標章で罰金は取られる?
駐車禁止となっていない場所での通報の場合は駐車している車両の運転者がすぐに移動できるようであれば、警察がきても注意で済むこともあるようですが、駐車禁止場所や駐停車禁止場所での通報であれば話は別です。
放置駐車違反として放置駐車確認標章を貼られてしまったり、駐車した場所が駐停車禁止区域であれば違反点数や罰金が発生します。
レッカー移動されることも
路上駐車で違反した時にその駐車状況をすぐに移動できないと判断された場合、レッカー車を呼ばれて車両を持っていかれることがあります。
レッカーの費用などはその違反金に加えられて「運転者」もしくは「車両の使用者、管理者」に納付義務が発生します。
レッカー移動はその地域の委託された民間会社などが業務にあたるので、費用も地域によって多少の値段差はありそうですが、おおよそ違反金と同等の費用(少なくとも1万円以上)と考えてください。
最近の都心部などでは一昔前に比べると駐車違反によるレッカー移動という風景もあまり見なくなりましたが、違反金とレッカー代が合わさってしまうと大きな負担になるので注意は必要ですね。
路上駐車を通報された人たちの口コミ
駐車禁止指定除外の標章は気休め?
訪問介護の仕事をしてるのだが
— あめみつ(✋ ˘ ω˘ 👌)♥ (@kinpikanomanma) October 2, 2017
愛車のアテンザちゃんが
近隣の苦情で通報された
訪問の仕事は公用車が
整わなかったり
駐車場のないお宅だったりして
路駐やむを得ない場合がある。
お巡りさんが良い人で切符きられず注意で済んだのが不幸中の幸い。因みに切符切られたら個人負担です♥ pic.twitter.com/BIDtzX6dJD
訪問介護の仕事中の出来事のようですね。
写真からは判断が難しいのですが、歩行困難者を乗せた車両などに使用できる駐車禁止指定除外の標章を提示して路上駐車していたとしても、通報があれば警察官が出向きます。
実は標章の有効なエリアは非常に限られており、利用者が正しい駐車ができていても迷惑と感じる人たちからの理解は非常に低いのかもしれません。
バイクも駐車違反の対象です
バイクや原付は自動車と比べればサイズも大きくなく、2輪車ということで歩道などに乗り上げた状態で駐車している車両を見かけることもありますがバイクも車両の保管場所、駐輪場などの確保が必要になります。
アパートの前の車道は人目に付くという意味では、一戸建ての集まる住宅街よりもリスクが高いのかもしれませんね。
路上の仮眠
通報されたのは、運転してて眠くてヤバくて「このままじゃ絶対事故る」と思って20分くらい寝ようと思ってハザード炊いて路駐したら、爆睡して2時間経ってしまって、近所の人に「不審な車がずっと停まってる」って通報された
— 🙂🙃🙂🙃🙂🙃 (@fmyngmn) January 21, 2021
路上の仮眠は物流のトラックやタクシーなどを見かけることがよくありますが、もちろん一般の車両でも運転時間が長かったりして仮眠をとりたくなる気持ちも、非常によくわかります。
むしろ眠気を我慢して運転して事故につながっては大変なので、無理をせず仮眠ができる方が良いと思いますが駐車した場所や時間帯などによっては近隣住民による通報される可能性も十分にあります。
高速道路であればサービスエリア、一般道では道の駅などが近くにあれば良いのですが眠気に合わせて場所が選べるわけでもないので中々辛いですね。
路上駐車禁止の場所ではなくても
運転者さんの場所の確認もさることながら、警察官がその道路で通報が度々あると伝えてきたということなのでしょうか。
その地域に執着心のある通報者は迷惑だと感じれば、車両の事情は関係なく通報しているということかもしれませんね。
通報を宣言される
物流系のドライバーさんでしょうか、路上駐車を承知でテキパキと作業しているところに通報者が現れて通報宣言されたのですね。
駐停車禁止場所ではないところで駐車しての作業時間が本当なら、駐車違反に該当することもなく問題なさそうではありますが。
通報の対象車以外が取り締まりを受けてしまう
引越し作業での通報も状況次第では放置駐車扱いになって取り締まりを受けることもありますが、運転者を警察官が確認できたので和解となったのでしょうか。
それにしてもそのタイミングで周りの路上駐車が取り締まりを受けてしまったのは確かに気の毒ではあります。
仮にその周辺に常習的な路上駐車があれば、近隣住民が迷惑と感じているかもしれませんね。
近所の通報は気まずい雰囲気になることが
公道ではなく私道での駐車を通報されたというのは、近所の通報が想像できたかもしれませんがツイートを読む限りこれは警察にも問題があるかもしれませんね。
通報された人の見えるところで通報者の自宅に向かってしまうのは、守秘義務問題やその後の近所付き合いなどに影響があるかもしれないと考える必要があったのではないでしょうか。
路上駐車で通報されやすい場合の考察
市街地での駐車違反は民間の駐車監視員も多く、通報によって取り締まりを受けることは少ないかもしれません。
通報の多くは路上に駐車している車両が迷惑だと思われていることが多いようですが、通報されやすい状態というのもあるのではないでしょうか。
運転者の配慮は通用しない
例えば路上駐車をする運転者が「少しでも迷惑にならないように」配慮して道路の端いっぱいに駐車したというのは、通報者にとっては関係ありません。
車両がすれ違える幅を与えたとしても、駐車している車両に嫌悪感を抱く歩行者や近隣住民は一定数存在していると認識しておくことも必要ですね。
作業中でも通報される
荷物の積み下ろしをしているトラックで運転者が作業をしている状態でも、その状況が迷惑だと感じる人は容赦無く通報してきます。
トラックはその大きさから荷物の積み下ろしのための駐車場がない場所で作業することも多いかもしれませんが、駐車監視員だけでなく通報者にも注意する必要があります。
住宅街の路上駐車
住宅街の路上駐車は駐車禁止の標識がない場所を選んだとしても、近隣住民の通報を受けやすいと言えるかもしれません。
道幅の狭い場所であれば車両だけでなく自転車や歩行者の通行を妨害し、迷惑駐車と思われて通報されることも大いに考えられます。
自宅前の路上駐車
自宅の前だから車両はいつでも移動できるなどの安心は、路上駐車という条件下で果たして通用するのでしょうか。
路上の幅は車1台すれ違いが可能だから自宅前に駐車しても大丈夫、ということは本当に安心でしょうか。
自宅の路上駐車で通報されるのは隣近所だけではなく、そこを通行する車両や自転車、歩行者が迷惑だと思っている可能性もあります。
私有地への駐車
周辺に駐車場がなく道路も交通量が多く駐車ができないなどの理由で、事情を知らず空き地に見えるような場所に駐車して通報された場合はその土地の所有者や私有地の事情を知る近所の住民といった可能性がありますよね。
また一度駐車して通報などが無かったからといって常習的に駐車してしまうと通報されて警察が来た場合、駐車違反などの違反ではなく「不法行為」「不法侵入」といった民法に触れることになります。
場合によっては損害賠償などが発生するリスクを負うことになるかもしれませんので、所有者の確認ができない私有地への駐車は避けたほうが賢明と言えるでしょう。
路上駐車を通報された人たちは仕返ししたのか?
仕返しは八つ当たりに?
家の前に止めていたバイクを道路に止めていると通報されたので、これから近所を回って、全ての路上駐車を通報してまわります😊
— やみ姐さん🔪 (@Yamine1San__) October 18, 2020
バイクの路上駐車を通報された所有者さんは日頃から近所の路上駐車を目にしていたのでしょうか。
周りにも路上駐車の車両があるにもかかわらずなぜ自分だけ、という感情が湧いてしまったのかもしれませんね。
通報された仕返しが酷い
ツイッターでYouTubeの動画を紹介していたのですが、その内容は自宅前に近所の車両が数台に渡って駐車したことが発端で通報した主人公がひどい仕返しをされるというものでした。
玄関前の駐車で出入りできない
駐車していた車両には通報者の家の玄関前にまで及んでおり、玄関の出入りが困難になっていたりと中々な迷惑駐車にしびれを切らして主人公は警察へ通報しました。
その後逆ギレした住民たちが通報した主人公の家に押し寄せて、玄関を叩いたり主人公の携帯を投げ捨てたりと犯罪と呼べる行為に及びます。
利己的な気持ちが先行
通報者の主人公が困っているところを近所の人が警察に連絡して助けに入り、仕返し行為に及んだ人々は警察に連行されました。
このストーリーが実際にあった場所は田舎といった程度で具体的な地域を示すことはありませんが、通報された人々の仕返しは利己的で犯罪レベルになっており度が過ぎています。
女子大生の彼氏が通報者の車両に醤油をかける事件
こちらは一昔前の話題になりますが、路上駐車を通報された女子大生の彼氏が通報者の車両に醤油をかける仕返しを行ったことをブログに上げたことで「2ちゃんねる」などで相当批判されたようです。
ブログに上げた女子大生に反省した様子がなかったことも批判の原因になっていたようですね。
路上駐車を通報された場合のまとめ
路上駐車はリスクが高い
結論で考えると路上駐車は通報だけでなく場合によっては駐車違反で取り締まりを受けるなど、非常にリスクが高いと言えるのではないでしょうか。
路上駐車として認められるのは、パーキングメーターやパーキング発券機などが設置された場所や駐車指定の標識が設置された場所など限りがあります。
通報の後に罰金ということも
駐車禁止でない道路だとしても近隣住民や歩行者によって通報されてしまうことがあります。
駐車禁止区域などで駐車しているところを通報されれば、場合によっては駐車違反として取り締まりを受けて違反点数や違反金が発生する可能性もあります。
路上駐車を避ける選択
通報されて嫌な思いをしてしまう運転者も少なくなく、通報者へ仕返ししてやりたいという気持ちが込み上げてしまうこともあるでしょう。
目的地の目の前や、近い場所に路上駐車することをちょっと我慢して少し離れてでもコインパーキングなどを探すといった選択肢を持つことで通報や駐車違反のリスクを下げられると良いかもしれませんね。
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