インナーに便利なヒートテック素材。
便利だから毎日使いも当たり前。
使った後はもちろん洗濯をします。
「洗濯で伸びないようにていねいに…ヨイショヨイショ」ってやっているだけはダメ。
ヒートテックの洗濯は乾燥までが洗濯なのです。
この記事ではヒートテックを乾燥機で乾かすと伸びるか縮まるのか、また、ヒートテック素材の正しい乾かし方について解説しています。
結論:ヒートテックは乾燥機にかけてはいけない
ヒートテックは乾燥機にかけてもいいのでしょうか?
タグを見てみると、乾燥機禁止・アイロン禁止・ドライクリーニング禁止のマークがあります。
乾燥機にかけるのはやめておいた方がよさそうです。
ヒートテックは高温に弱い繊維でできているのですね…ではヒートテックとはどのような繊維から出来ているのでしょうか?
順番に見ていきましょう。
商品によって配合は様々ですが、たいていのヒートテック素材には
- ポリエステル
- ポリウレタン
- レーヨン
が使われています。
ヒートテックを乾燥機にかけていけない理由を考えていきましょう。
ヒートテックを乾燥機にかけてはいけない理由は縮む素材だから
ヒートテックを乾燥機にかけていけない理由は、使われている素材が熱に強いのか弱いかという事!
素材別に特徴と熱に対する扱いについてまとめました。
レーヨンは水に弱く高温に弱いため乾燥機はNG
レーヨンは自然の材料から作られていることから天然由来繊維と言われています。
シルクのように柔らかく肌触りが良いので、さらさらとした服はたいていレーヨンが多く使われています。
レーヨンは水が苦手です。
長時間水に浸ってしまうと、色落ちや縮みの原因となります。
そのため洗濯機での洗濯はあまりオススメできません。
洗濯をする際は、手洗いで優しく素早くが鉄則です。
高温の熱にも注意!
レーヨン素材を乾燥機や高温のアイロンを使用すると、衣類が縮む可能性があります。
乾燥機やアイロンが使用できるか衣類のタグ表示を確認してから行いましょう。
どうしても乾燥機を使う場合は短時間に、アイロンを使う場合には低~中温というように衣類を痛めてしまわないよう工夫が必要です。
ポリエステルは熱に強いが乾燥機は高温すぎる
ポリエステルは石油と樹脂を合わせて作られた化学繊維で、私たちが着ている服にはほとんど入っている1番メジャーな繊維です。
なんといってもシワや型崩れしない丈夫な繊維で、Yシャツやブラウスなどに多く使われています。
もちろんヒートテック素材にも使用されています。
速乾性もあり、洗濯してもすぐ乾いてくれるのでとても万能な繊維。
熱にも強いのでアイロンは問題なく使えます。
しかし、静電気や毛玉、汚れがつきやすいなどの問題も…
これらの問題にはネットに入れて摩擦を避けたり、汚れものと一緒に洗わないようにするなど、洗濯方法工夫してあげる必要があります。
熱に強いポリエステルですが、乾燥機はとても高温で乾燥させることから繊維が傷んでしまう事もあります。
タグ表示をしっかり確認してから行いましょう。
ポリエステルは速乾性が高いので、すぐに乾いてくれます。
ですから乾燥機を使わずに、風通しのいい場所で干すことがおすすめ。
ポリウレタン
ポリウレタン繊維はゴムのような伸縮性に優れていて、主にストレッチ加工製品やスポーツウエアに含まれています。
ポリウレタンはとても万能な物質で、身近なもので言えば繊維だけでなく防音材や断熱材、接着剤など色々なものに使われているのです。
衣類においても万能で、合成皮革や人工皮革などのフェイクレザーと言われる製品もポリウレタンによって作られています。
そんな万能なポリウレタンですが、耐久性が悪いことが最大の弱点!
ポリウレタンという物質は製造された時点から、空気中の水分や紫外線、熱などの影響を受けてどんどん分解されてしまいます。
そのためポリウレタン素材を使った衣類はの寿命は製造から2~3年が一般的。
洗濯などで劣化したヒートテックから白い繊維がブツブツと飛び出ているところを見たことはありませんか?
これがゴム状繊維のポリウレタンが劣化して、伸縮性もなくなりダルンダルンになった状態なのです。
またポリウレタンは熱に弱く、乾燥機は苦手です。
熱が加わると劣化がさらに早まってしまうので注意しましょう。
ヒートテックにはレーヨン、ポリエステル、ポリウレタンの3つの素材が使われているため、高温で乾燥させる乾燥機は向いていないことがわかります。
ヒートテックを乾燥機にかけると伸びるのではなく縮む
乾燥機が苦手なヒートテック素材はセーターやウール、絹、皮革製品、レーヨンなどが挙げられます。
これらを乾燥機にかけると繊維が痛んでしまい、収縮して縮んでしまいます。
乾燥機を使っているご家庭では、一度は経験したことありませんか?(笑)
Tシャツを乾燥機で乾燥して、着てみたらピッチピチになっていた!!なんてこと…
私はズボラな性格なため表示の確認をせず乾燥してしまい、何回もやらかしてしまいました(;^ω^)
ヒートテックにもレーヨンが入っているため、乾燥機にかけると縮んでしまいます。
なるべく乾燥機は使わないようにしましょう。
縮んだ後は傷んで伸びる、ダルンダルンになる
ヒートテックにはポリウレタンというゴム状繊維が使われており、とても伸縮性があります。
たとえば、ポリウレタンというゴム状の繊維が、熱や劣化などにより伸縮性がなくなってしまうとダルンダルンの状態になってしまいます。
ダルンダルンの状態になるとヒートテックの温める機能も衰えてしまうので、買い替えた方がいいでしょう。
着る頻度が高ければ高いほど劣化が進みやすいので、できれば何着かを着回しして下さい。
そうすることで2~3年は問題なく使えるはずです。
ヒートテックを乾燥機にかけてもよい場合
「わざと」伸ばしたい場合
中には肌にピタッとした感じが気になる人や、家の中用としてゆったり着たいという方もいると思います。
サイズを大きめに買ったりした方がいいとは思いますが、買って着てみたらピチピチだったなんてこともありますよね?
また買いに行くのもめんどくさい…そういう場合はわざと乾燥機にかけて伸ばしてしまうのもありかもしれません。
しかしヒートテックの温かくしてくれる機能が十分発揮されるのかは不明です!
というかきっと低下すると思います…それでもいいという方はやってみてください。(笑)
もうすぐ買い替える場合
もう1年~2年くらい使用してそろそろ買い替えようかなぁと考えているのであれば、ガンガン乾燥機にかけて乾燥してしまってもいいと思います。
実際に数回ヒートテックを乾燥機にかけたことがありますが、形状や効果にさほど変わりはありませんでした。
1年程で買い替えると思っている方、機能が衰えても洗濯の手間を省きたいと思う方は乾燥機にかけてもいいかもしれません。
あくまで自己判断でお願いします!
ヒートテックの正しい乾かし方
平干しがヒートテックを長持ちさせるコツ
温かい機能がついたヒートテック
より長持ちさせる為に干し方はどうしたらいいのでしょうか。
洗濯表示では釣り干しOKと書いてあるものもありますが、伸縮性のあるヒートテックは釣り干しすると伸びてしまう可能性があります。
大事に長く使いたいという方は釣り干しではなく、平干しをしましょう。
平干しネットという、干物や干し野菜を作るときに使うネットの様な商品があるのでそれを使ってみてください。
ヒートテックを干す場所にも注意点あり
ヒートテックに使われているポリウレタンは熱、紫外線が苦手です。
そのため直射日光にはあてず、風通しのいい日陰干しにしてください。
少しの手間が長持ちさせるコツです。
試してみてください。
平ぼしができる便利アイテム
ちなみにこのような平干しネットは「梅干しの土用干し」にも応用することができます。
ヒートテックの乾燥だけではなく、様々な部分に応用ができるので一家に一台あると便利。
ヒートテックと乾燥機についてのまとめ
・ヒートテックは乾燥機には不向き
ヒートテックにはレーヨン、ポリエステル、ポリウレタンの3つの素材が使われているため、高温で乾燥させる乾燥機は向いていない
・初めは縮む
ヒートテックにはレーヨンが入っているため、乾燥機にかけると傷んで縮んでしまう
・次は傷んで伸びる
ポリウレタンというゴム状の繊維が、熱や劣化などにより伸縮性がなくなってしまうとダルンダルンの状態になり伸びる
・乾燥機は使わず平干しで
伸縮性のあるヒートテックは釣り干しすると伸びてしまう可能性がある
大事に長く使いたいという方は釣り干しではなく、平干しを
さらにヒートテックに使われているポリウレタンは熱、紫外線が苦手なので風通しのいい日陰干しに
基本的にヒートテックは乾燥機にかけてはいけません。
正しい乾かし方を覚えて少しでも長持ちさせていきましょう。
ユニクロ製ではなくとも通販なら温かいインナーは山ほどあるので買い替えの際はお得な通販がおすすめ。
コメント