この記事ではペットボトルを燃えるゴミに入れるとバレるのか、ゴミを分別しないとどうなるのかについてわかりやすく解説しています。
お住いの地域のゴミ出しルールとは別にこの記事をお役立てください。
ペットボトルを分別しないとバレる原因
透明度の高いゴミ袋を使用している
ペットボトルを分別しないとバレる原因は中身が見える透明度の高いゴミ袋を使用していることにより何が入っているか一目で分かるようになっているからです。
自治体によっては色付きのゴミ袋が指定されていますが、ある程度透明度が高い袋を使っているので、燃えるゴミにペットボトルや燃えないゴミを混ぜるとすぐわかってしまいます。
重さや感触、音でバレる
しかし外から見えないようにゴミの内側にわざとペットボトルを入れたとしても、バレてしまいます。
その理由は、ゴミ収集のベテラン作業員さんはゴミを持ち上げただけでそのゴミの重さ具合、ゴミ同士が擦れた時の音、袋の中でゴミが動いた感触から中にどんなものが入っているのか想像がつくためです。
なのでペットボトルを見えないようにしても結局混ぜたことがバレてしまうのです。
ペットボトルを燃えるゴミに入れてバレるとどうなる
収集されない
ペットボトルを燃えるゴミに入れて混ぜたことがバレるとどうなるかというと、そのゴミはまず収集されません。
そうすることで次にごみを出しに来た時、シールが貼られて置いてけぼりにされたゴミ袋を見て「自分が出したゴミ袋だ!」と気づいた人が持って帰ってシールに書かれた指示通りゴミを分別し直し、翌週改めてゴミステーションにゴミを出せます。
しかし多くの地域では分別がきちんとされていないゴミ袋はただそのまま収集されずに置いて行かれます。
何週にもわたって分別がされていないゴミ袋はゴミステーションに残り続けます。非常に迷惑です。
取集されないゴミに生き物がたかる
置いてけぼりになった燃えるゴミに生ごみが入っていたりすると、カラスや猫によってゴミ袋が破られ中身は派手に散らかってしまいます。
残り続けたゴミ袋や中身が散らばってしまったゴミは町内会やマンションの管理人さんによって掃除されます。
その時、ゴミの中身を確認され、個人を特定できる情報が載ったゴミが見つかると、収集されなかったゴミが当人に返却され、「ゴミの分別をしっかりするように」と直接注意を受けます。
近所の評判が悪くなる
燃えるゴミにペットボトルを入れて出し続けると、出したはずのゴミが返却されてしまうので家の中にゴミがたまり続けます。
また、ゴミが返却されるたびに町内会やマンションの管理人から怒られ続け、周囲からは「ゴミを出すルールが守れないモラルがかけた人」という評判が立ち、住みにくくなっていってしまいます。
ペットボトルを分別しないといけない理由
ペットボトルを分別しないといけない理由を解説します。
環境への配慮
日本でもここ数年夏は猛暑が続いて冬が短くなっています。
西ヨーロッパでは熱波があったり、北極圏や南極大陸では暑さで氷が大量に溶け出し海水が増え小さな島は水没の危機に追い込まれ、そこに住んでいる人は住処を将来失うことになることはご存じでしょうか。
これらは人間の経済活動や生活で出した二酸化炭素によって温室効果ガスが発生し地球温暖化が進行しているのことに原因があるとされています。
昨今、二酸化炭素の排出量を減らそうと世界各国で様々な取り組みが行われています。
二酸化炭素の削減は政府や企業だけが取り組むものではなく私たち個人も取り組むべき課題とされています。
二酸化炭素を減らす方法の一つにリサイクルがあります。
ペットボトルはリサイクルが可能な資源です。燃えるゴミに混ぜて出してしまうとペットボトルは石油を原料にして作られているので燃えた時に二酸化炭素を出します。
焼却炉の延命につがる
ペットボトルに限らず、ゴミを分別するとリサイクルできるものが多いことに気づかされます。
お住まいの地域によって値段に差があるとは思いますが、ゴミを出すと指定のゴミ袋を買わなければいけないのでお金がかかります。
しかしゴミを資源やリサイクルに分別すると自治体から指定されているゴミ袋に入れる燃えるゴミはものすごく少ないのです。
分別するだけで燃えるゴミが少なくなるのでその分お金を節約できます。節約できるのは個人のお金だけではありません。焼却炉に使われる税金も節約できます。
ゴミが減ればその分焼却炉への負担が減ります。負担が減ると焼却炉の稼働寿命が延命されて新たに焼却炉を作るために税金が使われないのです。
ゴミ収集車の数を減らせる
毎週平日の決まった時間になるとやってきてくれるゴミ収集車。このごみ収集車を動かしているエネルギー源はガソリンです。
ガソリンは車を動かすエネルギー源ですが、同時に二酸化炭素を出し温室効果ガスを発生させ地球温暖化に拍車をかけます。
ゴミを分別しないでペットボトルを含むすべてのゴミを燃えるゴミに出していたら、収集してもらうゴミが増えますので収集車がたくさん必要です。
たくさんのゴミを収集するのに二酸化炭素を出すゴミ収集車の台数を増やすとなると二酸化炭素削減どころか増量につながってしまいます。
環境問題の他にお金の問題も大きくなります。
小型のゴミ収集車は1台約400万円~600万、大型の場合は約800万円~1000万円します。
更に、新型コロナウィルスの流行により世界中で経済活動が縮小している中、ゴミ収集車を動かすガソリン代も高騰しているのでゴミ収集車が増えるとその分走る燃料代も嵩むのです。
こうした費用は私たちが納めている税金から支払われています。分別してゴミを出せば、驚くほど燃えるゴミの量が減らせます。
ゴミの量を減らせたらゴミ収集車の台数も減らせ、走らせるエネルギー源であるガソリンも使いません。
ペットボトルを燃えるゴミに入れるのは違法
ペットボトルを燃えるゴミに入れるのは個人でも違法行為を犯すことになります。
何の法律に違反するのかというと『廃棄物処理法』です。その中の具体的な法律名は『昭和四十五年法律第百三十七号廃棄物の処理及び清掃に関する法律』の『(国民の責務)第二条の四』に書かれている内容に反してしまいます。
(国民の責務)第二条の四 国民は、廃棄物の排出を抑制し、再生品の使用等により廃棄物の再生利用を図り、廃棄物を分別して排出し、その生じた廃棄物をなるべく自ら処分すること等により、廃棄物の減量その他その適正な処理に関し国及び地方公共団体の施策に協力しなければならない。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000137
『廃棄物処理法』は処理業者にだけ適用されているイメージをお持ちの人が多いかもしれません。しかし、実際には国民一人一人、個人に対しても適用されている法律なのです。
法律違反が発覚して「不法投棄をした」と司法によって認められた場合は、根拠となる条文、法第16条、第25条 第1項第14号、第32条第1項第1号などによって5年以下の懲役もしくは1000万円の罰金またはこの懲役と罰金両方が科される場合があります。
町内会や管理人さんから注意を受けているうちにご自分の住む地域の分別ルールを覚えて、正しくゴミ出しができるようにしていきましょう。
燃えるゴミにペットボトルを入れるのはダメ
ゴミを分別すると有料ゴミ袋に入れる量が驚くほど減ります。
私たち一人一人のごみの量が減ると、地球温暖化の進行を食い止めたり、焼却炉の寿命を延命できたり、ごみ収集車の台数を減らすことができます。
それは税金の無駄遣いを減らすことにもつながっていきます。
お住まいの地域によって分別ルールは異なります。そのため、住んでいる場所によっては覚えるのが大変なことがあると思いますが、法律違反で罰金を払ったり懲役を科せられないためにもゴミの分別に協力していきましょう。
当たり前の話ですが燃えるゴミにペットボトルを入れるのはダメです。
そのために分別のルールが決められているのですから。
混ぜて出しても良かったら分別のルールなんてできないですからね。
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