壁に白くて丸い物体がついている、蜘蛛の巣に白い玉のようなものがある、という時はありませんか。実はそれは蜘蛛の卵の可能性があります。今回は、蜘蛛の卵の特徴や、駆除の仕方などを紹介していきます。
蜘蛛の卵の見分け方
そもそも蜘蛛の卵はどのような特徴があるのでしょうか。
蜘蛛は卵嚢という、繭のような白い袋の中に産卵します。そのため、初めて見る方にはとっては、それが蜘蛛の卵だと判断つかない場合もあるでしょう。「気持ち悪い…」と思うような見た目をしています。
蜘蛛の卵の特徴を知らなければ、家の中で見つけても戸惑ってしまいますよね。
蜘蛛の卵の見分け方を紹介していきます。
大きさの特徴
卵嚢の大きさは、蜘蛛のサイズと同じくらいになります。そのため、大きい蜘蛛であれば卵嚢も大きく、小さい蜘蛛であれば卵嚢も小さくなります。
小さいものの場合、1cm未満の卵嚢もありますから、見つけることさえ難しいというケースもあります。
普段家の中や近くで大きい蜘蛛を見たことがある場合は、大きい卵嚢があっても、その蜘蛛が産んだものだと判断できるでしょう。卵嚢と蜘蛛の大きさは同じであるということを、まずは覚えおいてください。
形状の特徴
形の特徴としては、蜘蛛の卵は綿に似た見た目をしており、繭のように白い袋状なのが多いです。
蜘蛛の卵嚢ならではの、独特なものがあります。
しかし、蜘蛛は卵嚢を糸で作るのですが、糸の特徴は蜘蛛によって異なるので、卵嚢も蜘蛛の種類によって特徴が変わってきます。種類によって、蜘蛛の卵も様々な形状があるのです。
一般的によく見る蜘蛛の場合、以下のような種類があります。
- 壁などに貼りついた平べったい形
- 綺麗な球体
- 小さな突起がついている丸い形
平べったい形
よく壁や隙間などに、産みつけられていることが多い形です。
丸みを帯びていますが、球体ではなく、袋の中に入っているというよりは、卵を覆い隠しているような特徴があります。
綺麗な球体
これは蜘蛛の卵ですか?
— びわの花 (@wabi59) December 3, 2019
ちょっと大きめの蜘蛛でした
#教えて虫の人 pic.twitter.com/PErXNswtQd
芸術性を感じるような、綺麗な丸いタイプもあります。
卵を球体の袋で、包みこんでいるような見た目が特徴です。
突起がついた丸い形
客の車に謎の金平糖風な繭があったので調べたら南米やオセアニア原産の特定外来生物ハイイロゴケグモの卵のうのようです。
— りょ→すけ@サブ垢 (@ryo1569ux) January 26, 2016
車内で毒蜘蛛を繁殖させるのはやめましょうwww pic.twitter.com/0pNPn2l3kZ
少し珍しい形状ですが、小さい突起がついたものもあります。
形は球体ですが、周りにトゲのようなものがたくさんついています。
色の特徴
蜘蛛の卵嚢は、基本的に白もしくは、若干くすんだ白色をしています。
他には茶色や黄色、黄緑色のものもあります。
そのため、もし蜘蛛の卵かどうか迷った際は、色も判断材料になるでしょう。蜘蛛の卵のような形をしていても、黒や赤であれば、それはまた別の生物の卵もしくは別の物体の可能性が高いでしょう。
蜘蛛が卵む産む場所
それでは続いて、蜘蛛がどこに卵を産むのか紹介していきます。
卵嚢を体につけたまま運ぶという蜘蛛もいますが、それは珍しい種類で、基本的に卵嚢をどこかにつけます。
卵嚢をつける場所は、蜘蛛の巣であることがほとんどです。
普段蜘蛛の巣ができているような場所には、蜘蛛の卵嚢も産みつけられている可能性が高いです。蜘蛛の巣に白い玉のようなものがついているな、と思ったらそれは蜘蛛の卵だと思っていいでしょう。
そのため、蜘蛛が卵を産む場所は、人があまり行かない場所や暗い場所、巣を作りやすいような隅、物陰などが当てはまります。
蜘蛛の卵がいつの間にベランダにできていた、という経験はありませんか。それはベランダへの人の出入りが少なく、巣が作れるような物陰があるからなのです。
- 天井・壁の隅
- ベランダ
- ガレージの中
- カーテンレール
- 網戸
- タンスなどの裏
- 外に放置している物の隙間
具体的には、以上のような場所が要注意です。
蜘蛛が孵化する季節
蜘蛛は主に、種類によっても異なりますが、春から夏にかけてと、夏から秋にかけて孵化する傾向が強いです。
蜘蛛はこのシーズン内に産卵をし、孵化まで辿り着きます。
蜘蛛の卵が孵化するまでの期間は、短い蜘蛛で10日間ほど、長い蜘蛛で1か月ほどです。そのため、卵が出来ていることも気づかずに、蜘蛛が孵化していたというケースもあります。
さらに、この産卵と孵化を、シーズン内に何度も繰り返す種類の蜘蛛もいます。いつの間にか蜘蛛の卵がたくさんできていた、というパターンもあります。
蜘蛛は一度にたくさんの卵を産みます。一つの卵嚢の中には数百の卵が入っています。
卵の段階で駆除することの重要さを、分かっていただけたでしょうか。
蜘蛛の卵の駆除方法
では、以上をふまえ、蜘蛛の卵嚢の駆除方法を見ていきましょう。
卵嚢の駆除方法は、1つずつ過程をふんで行います。
- 殺虫スプレーを使う
- 卵嚢を取り外す
- ビニール袋に入れて捨てる
この順番で駆除をしましょう。
それぞれについて詳しく説明します。
1.殺虫スプレーを使う
まずは、卵嚢に殺虫スプレーを使い、中の蜘蛛を死滅させましょう。
蜘蛛は一度にたくさん産卵します。そのため卵嚢の中には、数百匹の蜘蛛の卵があります。もしその卵が孵化したら、と思うとゾッとしませんか。
早い段階で蜘蛛を退治してしまうのです。
虫全般に使える殺虫スプレーでも効果はありますが、蜘蛛専用の殺虫スプレーもあります。家の周りに蜘蛛がたくさんいる、という方は蜘蛛専用の殺虫スプレーを1本買っておいても損はないでしょう。
2.卵嚢を取り外す
殺虫スプレーを吹きかけ、中の蜘蛛が死滅したら、次は卵嚢を取り外す作業をしましょう。
使うアイテムは、ピンセットや割り箸などの摘まんだり、挟んだりしやすいものが最適です。
ピンセットや割りばしを使い、卵嚢を取り外していくのですが、ここで注意しなければいけないのが卵嚢を潰してしまわないことです。
卵嚢の中には、数百匹の蜘蛛の卵があります。1つ1つの小さな蜘蛛の卵がたくさん集まっているのです。潰してしまうとどうなるか想像つきますよね。そう、数百の卵が中から溢れて出てしまい、大変なことになってしまいます。
くれぐれも、卵嚢は潰さないように、そっと取り外しましょう。
3.ビニール袋に入れて捨てる
取り外した卵嚢は、まずはティッシュペーパーなどでしっかりくるみましょう。
その後ビニール袋に入れるのですが、取り外した卵嚢をビニール袋に入れる過程で落としてしまうと、卵嚢が壊れてしまい、先ほど言ったような中から数百の卵が出て来てしまう、という事態になりかねません。
割り箸などで卵嚢を取り外し、まずはティッシュペーパーでくるみ、そして最後にそれをビニール袋に入れて捨てます。
殺虫スプレーは使いましたが、万が一生き残っていた蜘蛛が孵化しても出てこないように、ビニール袋はしっかり縛ってから捨てましょう。
このように、3つの工程をふんで、蜘蛛の卵嚢を駆除していきましょう。
卵嚢の駆除後の処理
蜘蛛の卵嚢を無事駆除した後は、以下の処理だけはしておきましょう。
- 卵嚢があった場所を綺麗にふき取る
- 卵嚢があった場所に殺虫スプレーを吹きかける
卵嚢があった場所には、小さい卵が残っている可能性があるので、綺麗にふき取りましょう。また、近くに成虫の蜘蛛がいる場合もあるので、殺虫スプレーを使うとより効果的です。
蜘蛛に卵を産みつけさせない対策
蜘蛛の卵を産みつけさせないためには、蜘蛛の巣を張らせないことが重要です。
理由は説明したように、蜘蛛は巣に卵を産みつける場合が多いからです。
最も効果的な対策は、蜘蛛に効く殺虫スプレーです。蜘蛛用の殺虫スプレーは蜘蛛を退治するだけでなく、蜘蛛の巣を作らせないようにする効果もあります。
蜘蛛の巣消滅ジェット
アース製薬の「蜘蛛の巣消滅ジェット」は、蜘蛛に直接かけると蜘蛛を退治できますし、巣を張られてたくない場所に吹きかけることで、蜘蛛の巣の予防もできます。
ベランダや軒下、タンスの裏など、蜘蛛が巣を張りそうな場所に使って対策しましょう。
それが蜘蛛の卵を産ませないことにもつながります。
おすだけクモアーススプレー屋内用
こちらもアース製薬の商品です。
一人暮らしなど、屋外の対策が必要ない人にとっては、この屋内用がおすすめです。
家の中の、蜘蛛が巣を張りそうな場所にワンプッシュするだけで、蜘蛛の巣予防ができてしまいます。効果は1か月ほど持続しますし、1本のスプレーで60回分使うことができるので、コスパも良い対策グッズです。
蜘蛛の卵は退治ではなく予防がベスト
今回は、蜘蛛の卵の駆除方法などを紹介してきました。
蜘蛛の卵は、卵嚢という綿のような白い袋の中に入っています。大きさは蜘蛛と同じくらいで、形は種類によって様々です。
駆除方法としては以下のような順番で行うのが良いでしょう。
- 殺虫スプレーを使う
- 卵嚢を取り外す
- ビニール袋に入れて捨てる
また、駆除後は、卵嚢があった場所に小さな卵が残っている可能性もあるので、綺麗にふき取ったり殺虫スプレーを吹きかけたりしましょう。
蜘蛛の卵を産み対策としては、蜘蛛は卵を巣に産みつけるので、蜘蛛の巣を張らせない対策が効果的です。
蜘蛛を退治することもでき、巣の予防もできる殺虫スプレーを使いましょう。
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