寒い季節に重宝する暖かくて軽いボア・フリースのジャケット。おしゃれなデザインも増えたため大人から子供まで男女問わず人気があります。
特に高機能・高品質のアウトドアメーカーのボア・フリースジャケットはファッションアイテムとしても大人気です。
ボア・フリースの1番の魅力は、肌触りのいい「ふわふわもこもこ」の感触ですね。ところが着用しているといつのまにか毛先が倒れ、固くゴワゴワになることがあります。
こうなってしまうとボリュームがなくなり毛玉も付いて、保温性も落ちてしまい、見た目もみすぼらしくなります。
- 「なんだかぺちゃんこになってくたびれて見える」
- 「なんとなく暖かさがなくなった気がする」
- 「ゴワゴワに固くなって毛玉がたくさん付いてしまった」
このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
大切に着てるつもりでも自然とできてしまう、やっかいなふわふわの潰れと毛玉。原因は何気ない日常生活にありました。
この記事ではボアフリースのふわふわの潰れる原因についての説明。ふわふわを復活させる方法。洗濯やお手入れの方法までまとめています。
あの気持ちいいふわふわを復活させることができるかもしれません。数分で読める内容ですので是非ご一読下さい。
ボア・フリースのふわふわが潰れる原因
生地が圧迫される
イスに座ったとき背もたれに体重をかけることで、起毛が倒されて潰れる原因になります。
他にもテーブルにひじをつく、重ね着、ショルダーバッグをかける、クルマのシートベルトの着用などがあげられます。
このように何気ない日常の動作で圧迫され潰れてしまうのです。
摩擦の影響
脇など生地同士が擦れるところは、起毛が絡まることで潰れます。さらに皮脂や汗・汚れなどで固まりやすくなりゴワゴワになるのです。
他にも洗濯時の摩擦の影響により起毛の先が絡まり、毛羽立ちや毛玉もできやすくなります。
原因がわかっても着用中にずっと気を付けるのも大変ですよね。このやっかいな潰れですが、ふわふわに復活させるオススメの方法があります。
ボア・フリースのふわふわを復活させる方法
毛玉やほこりには毛玉取りブラシで表面をキレイに
生地についている毛玉やほこりは、毛玉取りブラシで落とします。強く押さえずに毛玉や糸くず、ほこりなどを取り除きます。
手動での毛玉取りの作業が面倒な場合は、毛玉取り器でちゃちゃっと行っていきましょう。
電池式で軽く、力の加減が必要なくスムーズにできるので作業がラクになりますよ。
ダイソーの毛玉取り機。フリースの首周りとか毛玉がみすぼらしいので買ってみたけどなかなかいいね。作りは値段なりだけど生地を噛み込むこともなくちゃんと毛玉取ってくれるわ。 pic.twitter.com/ikqboPhVbL
— 蒼炎の魔王ベトマックス( ●―● ) (@zakmustang) January 5, 2015
この工程は表面をキレイにしただけです。
まだボアは固い状態、もしくは起毛が倒れている状態なので以下の手順で復活させていきます。
台所用のナイロンスポンジでも毛玉が取れる
家庭にある意外なものでも毛玉が取れます。なんと台所用のナイロンスポンジです。スポンジを水につけてしぼり、軽くなでるようにこすると毛玉が取れます
ペット用ブラシでブラッシングで起毛を起こす
簡単な方法でボアのふわふわを復活させることができます。使用するのはペット用のブラシ。
ペット用のブラシはヘアブラシと違い、ひとつひとつが細いので絡まったところに先が入りやすく使い勝手が良いです。
またデリケートなペット用のブラシなので、ボア・フリースとの相性がよく毛並みがキレイになります。
まずゴワゴワで固くなっているところから軽くなでるようにブラッシング。
最初はブラシの先が起毛に絡まりますが、徐々になじんできます。
起毛が倒れている部分があれば、ペット用ブラシで優しく念入りに起こして整えます。
コツは強くすると起毛が抜けてしまうので、こすりすぎないこと。
優しくゆっくりとブラッシングをして毛先を起こし、いろいろと角度を変えながら整えていきましょう。
起毛の絡まりがなくなりキレイに毛先が立てば終了です。同じ要領でムートン素材やぬいぐるみ・毛布などでもできます。
このように実際に試された方の投稿を見ると、ペット用ブラシで十分な効果を得られるようですね。
ペット用ブラシも、毛玉取りブラシも通販で購入できるのでお手軽です。たったこれだけのシンプルな方法ですが、ふわふわもこもこがキレイに復活するのです。
- 毛玉がある場合は毛玉取りブラシで対処。
- ペット用ブラシは起毛を起こすためふわふわに復活
洗濯でボアフリースが潰れない洗い方
洗濯表示を確認
ほとんどのボア・フリースはポリエステル素材ですので洗濯は可能ですが、中には洗濯のできない種類もあります。
誤って洗濯機を使うと縮んだり傷んだりしますので、はじめに洗濯表示で確認しましょう。洗濯可の表示や手洗い可の表示があれば家庭での洗濯が可能です。
洗濯ネットに入れる
洗濯ネットに入れることで、潰れや毛玉の原因になる摩擦を防止することができます。
注意点はファスナーを閉めてボタンをとめ、汚れが多い部分を外側にたたみます。
袖口などが時に汚れています。
大きめの洗濯ネットに入れると中のフリースが動き摩擦の原因になりますので、少しゆとりがある大きさの洗濯ネットで目の細かいものを使用します。
また色移りや摩擦を防止するために、他の衣類とは一緒に洗濯しない方が良いでしょう。
おしゃれ着用の洗剤を使う
デリケートなボア・フリースには弱アルカリ性の普通の洗剤よりも、生地に負担をかけないおしゃれ着用の中性洗剤がオススメです。柔軟剤も入れることで、ふわふわ感が上がり静電気の防止にもなります。
脱水に注意
洗濯コースは「ドライコース」か「手洗いコース」を選びます。脱水は時間が長くなると生地が傷むので30秒ほどで中断します。比較的乾きやすい素材なので短時間の脱水でも大丈夫です。
乾燥機は使わない
藤原ヒロシ氏が昔メンノンの連載で、エルメスのフリースを表示に逆らって乾燥機かけたら縮んじゃいました、ていうてた話をされた時は、懐かしすぎて涙出そうになったわ。
— 一応残しとく (@utsunaka) August 12, 2020
僕その時中学生やったわ。
ボア・フリースはポリエステル素材で熱に弱く、乾燥機の使用はオススメできません。高熱により縮みや傷みの原因になります。また摩擦の影響で静電気が発生しやすくなり、デメリットしかありません。
日陰で干す
直射日光にも弱いので風通しのいい日陰で干します。干す場所がない場合は室内で扇風機の風でも大丈夫です。
干すときはサイズに合うハンガーを使用することで型崩れの防止になり、軽くブラッシングをして毛並みをそろえると美しい仕上がりになります。
手洗いの方法
洗濯機が使えない場合や、洗濯機に不安がある方は手洗いをオススメします。
洗面器などに冷たい水と中性洗剤を入れてボア・フリースを浸けます。強くもんだり、こすると傷みの原因になるので優しく押し洗いをするのがコツです。
押し洗いの方法は、底に着くまで押して浮いてきたらまた押すの繰り返し。
これを20~30回ほど行い、洗濯機で30秒ほど脱水。再度洗面器に水を入れて泡がなくなるまで何度もすすぎます。
仕上げに10秒ほど脱水して、あとは陰干しをして乾くのを待つだけです。
手洗いは手間はかかりますが、その分満足のいく仕上がりが期待できますね。
ボアフリースの手入れや保管
使用後はブラッシング
品質を保つためには、日頃のケアが大切です。
着用後はハンガーにかけて、ブラッシングで生地に着いたほこりなどを落とし、潰れた箇所があれば修復しましょう。
洗濯の回数を減らす
洗濯は汗をかいたり目立つ汚れがなければ、1~2週間に1度で大丈夫です。洗濯の回数が増えると生地に負担がかかり傷みやすくなります。
逆に汗をかきすぎた後の放置は、皮脂で生地が傷んでしまうので、洗濯は必須。
表示に従って洗ってください。
もし自分で洗濯をして失敗してしまったら目も当てられません。
筆者もフワモコの衣装を自分で選択して失敗したことがありました。
その結果、フワモコは失われ、素材がよれてしまうという事がありました。
それ以来少々高い衣装はクリーニングに出すと決めたのです…。
保管時は必ずハンガーで
保管するときは、たたんで他の衣服と重ねてしまうと潰れの原因になるのでハンガーにかけておきましょう。できれば家の中でも湿気のない所が望ましいです。
ボア・フリースのふわふわのつぶれを復活させる方法まとめ
ボア・フリースのふわふわの潰れの原因や洗濯・お手入れ方法などについて説明しました。
ふわふわの潰れの原因は日常の動作が原因でおこることが多く、意識して防ぐことはなかな難しいです。
そこで重要になるのは着用後のブラッシングなどのケアになります。潰れた起毛を立ち上げて保温性を保つことができ、ほこりやゴミなどを落とすことで衛生面でも安心できます。
また適切な洗濯と乾燥をすることにより、ふわふわもこもこの気持ちよさと品質を長持ちさせることができるのです。
多少手間はかかりますが、お気に入りの服をいつもキレイな状態で着れると気持ちいいですよね。
ペット用ブラシでゴワゴワフリースを解消!
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