- 先日栗拾いに行った。
- 遠くに住む親から栗が送られてきた。
たくさん栗があるのはとても嬉しいことですが、余ってしまうことも多々あります。
保存方法をしっかりとしなければ味が落ちてしまうどころか腐ってしまう原因に。
多くの方は生栗をそのまま常温で保存しているかもしれませんが、それは本当に正しい保存方法でしょうか。
本記事では一日でも長く鮮度の良い生栗を保存するための方法を解説しています。
生栗の常温保存はダメ!
おすすめできない理由
一番多いのが生栗の常温保存だと思います。
しかしこの保存方法は、一番実践されているにもかかわらず、一番オススメできない保存方法です。
理由は様々ありますが、常温保存がおすすめできない理由は栗の糖分が失われてしまうことにあります。
じつは栗は常温にさらされ続けていると、糖分が少なくなってしまうのです。
せっかく甘い栗が家にあるにもかかわらず、美味しく食べられない栗では意味がありません。
そういった意味がありますので常温保存はやめましょう。
また、常温での保存は、虫食いの被害が大きくなってしまう可能性もあるのでオススメできません。
ゆで栗や焼き栗の場合は、熱により虫が処理されていますが、生栗の場合はまだ虫が生きている可能性があります。
常温でそのまま保存しておくことにより、虫の活動が抑えられずに、せっかく綺麗で新鮮な栗も、虫食いの栗なってしまう可能性があるので注意が必要です。
これらの事も相まって生栗の常温保存はオススメできないのです。
常温保存をする方法
あまりオススメできませんが、冷蔵庫に入りきらない場合は常温で保存するしかありません。
常温保存方法
生栗の汚れをよくふき取り、冷暗所で保存する。
湿気対策に新聞紙にくるんで、ジップロックに入れる。
常温保存をする方法はこれだけ。
消費期限は約1週間程度なので、すぐに消費する事が大切です。
あくまでもこれは応急処置としての保存方法なので、できれば以下で説明する冷蔵や冷凍で保存をしてください。
では、冷蔵庫に入れる冷蔵保存はどうでしょうか。
生栗を冷蔵保存する方法
消費期限と方法
生栗を冷蔵保存する事により、消費期限を1ヶ月から3ヶ月まで延ばすことができます。
この消費期限は生栗の新鮮度に依存します。
生栗を冷蔵保存する方法は、まずは生栗の汚れを取ります。
このときに水洗いをすると、栗を保存する時に余計な水分が残ってしまい、生栗にカビが生えてしまう原因となるので水洗いは避けましょう。
ですから、生栗を冷蔵保存する場合は、綺麗な布で拭き取るのがベスト。
また汚れがひどく水洗いをしなければならなかった場合は、天日干しをすると確実に水分を取り切ることができます。
生栗の汚れを綺麗に拭き取ったら、ジップロックで密封してから冷蔵庫に保存しましょう。
また、ジップロックがない場合は湿気対策として生栗を新聞紙でくるんでビニール袋などに入れて保存すると良いでしょう。
冷蔵保存のメリット
生栗を冷蔵保存するメリットとしては、温度が0℃から1℃に保たれているチルド室ならば、栗の性質を利用して甘みが増すことができる。ということが挙げられます。
消費期限も延びますし、甘みも増すことから生栗は常温保存ではなく冷蔵保存がおすすめ。
生栗を冷凍保存する
消費期限と方法
生栗を冷凍した場合の消費期限は約半年まで延びます。
生栗を冷凍保存する方法は、水でよく洗います。
その後しっかりと水気をとりましょう。
その後はジップロックに入れ密閉して冷凍庫で保管します。
冷凍保存は凍らせて保存する方法なので、水分を気にする必要はあまりなく、水道水で洗うことができるので一番簡単。
解凍して使うときはなるべく形を崩させないように、半解凍の状態で使用すると形を崩さずに栗を使用する事ができます。
冷凍保存のメリット
冷凍保存をするメリットは何と言っても消費期限が半年まで延びること。
これにより食べきれない栗も長期間保存する事ができます。
また、冷凍庫に余裕があれば、回転率の高い冷蔵庫の圧迫をする事がないので心にも余裕ができますよね。
冷凍保存のデメリット
冷凍保存は解凍する時に若干ながら水分を伴い、べちゃべちゃになってしまいます。
ですから、形を重要視する甘露煮やむき栗などにはあまり向きません。
生栗を冷凍保存した後は、ゆで栗かペーストに使用する事がおすすめ。
消費期限をゆで栗、むき栗などと比較
ゆで栗やむき栗は、一度調理の過程を踏んでいるため、常温保存、冷蔵保存では約3日と保存期間が短い傾向にあります。
ただし生栗の場合、常温保存でも約1週間、冷蔵保存でも1ヶ月以上持つなど、日持ちしやすいということが分かります。
生栗を保存するなら
冷蔵庫に入りきらない場合はやむを得ず常温保存という形をとりましょう。
生栗は1週間以内に食べきってしまうか、冷蔵庫に入れて保管、食べきれない場合に冷蔵保存をしましょう。
また、保存する場合どれくらいで食べきることができるかを把握しておくことが大切。
2、3ヶ月程度で食べきれるのであれば、冷蔵保存がおすすめ。
冷蔵保存であれば、使用する時に栗がベチャベチャになることはならずにむき栗や甘露煮など使用する選択肢が広がります。
また、長期保存をするのであれば、冷凍保存をしなければなりませんが、解凍する時は形を重視する甘露煮などには向かないということがあるので、使用方法を見極めてください。
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