幼い頃、我が家の母が風邪をひいた時には、かりんエキスをお湯に溶かし飲ませてくれていました。
でも、かりんでどんな食べ方があるの?ハチミツ漬けだけ?と思いませんか?
かりんはとても硬いのでなかなかレシピが思いつきませんよね。
そこで本記事では、かりんについて様々なことを解説していきます。
かりんの概要
かりんの収穫時期は一般的に秋~冬。
名産地とされるところは、長野山梨香川が有名ですね。
一般的にかりんはジャムやシロップとして使用されることが多いのです。
加工として使用されることが多いかりんですが、それ以外にかりんのレシピがないのでしょうか。
かりんはそのまま食べられる?
かりんはそのまま食べられますが、ハッキリ言ってまずいです。
ですから、砂糖などで加工して食べることが一般的。
それに加え、かりんをそのまま食べようとすると、硬くて食べられません。
頑張って食べたとしても、その次は強烈な酸味やえぐみを感じます。
良い香りはしますが、そのまま食べるのはハッキリ言って美味しくありませんので、以下で説明するようなかりんの食べ方をしてください。
自分でかりんを調理する事でその味わいは一転、まずくて全然食べられなかったものが、かなり美味しく食べることができますよ。
かりんの食べ方
コンポート
かりんのコンポートを作ってみましょう。
所要時間は約30分。
手順
かりんをお湯に浸してください。
いわゆる「湯がく」という事です。目安としてはかりんを指で押したときにやわらかくなっていると感じる程度。
その後かりんを細かく切り、中火で約15分程度煮込みます。
ある程度煮立ったら砂糖を加え甘みを調整しましょう。
酸味が強いかりんですので、お好みに合わせて砂糖の量を調整してください。
はちみつ漬け
かりんの食べ方としては一般的なはちみつ漬け。
かりんとハチミツの量は1:1。
たとえばかりんは500gであればハチミツは500g用意してください。
蜂蜜をつけるビンは、あらかじめ煮沸消毒やアルコール消毒をしておきましょう。
かりんを刻み水分を綺麗に拭き取ります。
かりんには種がありますが、この種も使用していきます。
かりんの種のスプーンでくりぬいたら、ティーパックに入れてビンに投入。
そして、水気を取ったかりんのビンに投入します。
そしてハチミツを入れましょう。
直射日光を避けて冷暗所で2、3週間かりんをつけるとかりんのはちみつ漬けが完成します。
このかりんエキスが溶け出した蜂蜜を、お湯に溶かして飲むと本当においしいです。
かりんジャム
こちらはかりんをジャムにする方法。
まずかりんを半分に切り、種を取り除きましょう。
その後ざっくりと大まかに切り分け、皮がついたまま圧力鍋に投入します。
その後弱火で圧力鍋の重りがガタガタとするまで煮込みましょう。
時間は約15分。
その後は圧力鍋の圧がなくなるまで放置してください。
少しドロドロになっているのでその後はミキサーでクリーミーに仕立て上げます。
その後は、砂糖を加えながら煮詰めることでジャムが完成。
ジャムはパンに付けてもよし、溶かして飲んでも良し。
かりん茶
かりんのはちみつ漬けがあれば、かりん茶を作ることもできます。
急須で濃い目のお茶を作り、かりんの蜂蜜しろと投入すれば完成。
お好みでしょうがを入れることで風邪対策もバッチリ。
かりん酒
かりんを8ミリ~10ミリ大のいちょう切りにします。
そしてビンを用意し、かりん、ホワイトリカー、氷砂糖、ゆずを漬け込み冷蔵庫で保存するとかりん酒は完成します。
お酒ができる期間は1ヶ月から。
もう少し長く期間をおいたほうがおいしいお酒ができますよ。
かりん煮
かりんを2、3個用意。
かりんの約30%の砂糖を使用します。
まずかりんの産毛を処理しましょう。
産毛を取り除いた後、水洗いしてください。
小口切りしたかりんを砂糖と一緒に鍋に入れ15分程度煮込みます。
その後煮詰まって水がなくなったら、かりん煮の完成。
おいしいかりんの選び方
色をチェック
かりんを選ぶ際はしっかりと熟しているかが重要。
それを判断するためには、色でチェックするのが効果的です。
また、熟していないかりんは、少し緑が混ざったような黄色「黄緑っぽい」のですぐ判断する事ができます。
艶をチェック
色で熟れ具合を判断したら次はかりんの艶をチェックしましょう。
かりんが明るい色に対して、まだつやつやしていない場合はもう少し期間をおいたほうが無難。
その後、ツヤが出てきたら食べごろ(使い頃)です。
香りをチェック
かりんを車の芳香剤代わりに置いておく人がいるくらい、香りが強いかりん。
かりんが熟成してくると、香りが強くなります。
ただし店頭であからさまにニオイのチェックをしていると、迷惑行為になりかねないので注意してください。
かりんの保存方法
かりんそのものは冷蔵庫に入れなくても問題ありません。
一般的な保存方法と同じで、湿気対策に新聞紙を使用し、冷暗所で保管するのが良いでしょう。
また、かりんの蜂蜜漬けを作った場合。
こちらの保存期間は約半年は持つと言われているので、冷暗所で保存しておきましょう。
かりんのはちみつ漬けは保存をしている間、発酵する事があるのですがこれは問題ありません。
発酵対策として、「まぜる」「蜂蜜の追加」という事をするだけで、長期間保存する事が可能。
かりんのはちみつ漬けが便利
喉に良いとされているかりん。
風邪をひいたとき、かりんシロップをお湯に溶かして飲んだり、かりん茶として飲むことで喉の殺菌をする事ができます。
また、お好みで生姜を入れることで体がポカポカしてきます。
特にお子さんがいる家庭であれば、かりんの蜂蜜漬けを一本持っておいて損はないですね。
お母さんに作ってもらったことがあるという経験が多いこのかりんのはちみつ漬け。
この機会に作ってみてはいかがでしょうか。
こどもに母の味を伝えていきましょう!
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