この記事ではジャケットの袖が長い場合の対処法を解説。ジャケットの袖を折ることはマナーや見た目的に大丈夫なのでしょうか。
また応急処置をする方法も解説しています。
ジャケットの袖が長すぎるのはダサい?
ジャケットの袖が長いのは、サイズ選びに失敗してしまっているため、服に着せられているように見えるのでダサい印象を与えてしまうでしょう。
スーツのジャケットなどは普段着るカジュアルな洋服に比べ、肩が窮屈に感じることもあり、ワンサイズ上げてしまうことにより、ジャケットの袖丈も長くなってしまいます。
スーツのジャケットやテーラードジャケットの袖丈は、ピシッと立った時に手首程の長さが好ましいので、それよりも袖が長いとダサい印象や、身だしなみにあまり興味がない、無頓着な人なのかなという印象も与えてしまうでしょう。
ジャケットの袖の位置
袖が長い場合
理想の袖丈よりも少し長いですね。
シャツ袖は全く見えていません。
ですが、袖詰めすれば素敵に着用できるくらいの長さではありますね。
通販などで購入すると、ジャケットはカジュアルな服とはサイズ感が違ったりしてしまうので、こうした失敗が起こりやすいかもしれません。
成長期の中学生などでしたらこのくらいなら卒業まで着られるかなと思えますが、大人のスーツの場合はサイズ間違いと判断されてしまうでしょう。
- 「萌え袖」
- 「あざと可愛い」
などの声がある一方、
- 「ダサい!」
- 「入学式の中学生」
などの声もありました。
ビジネスシーンでは、折り返しなどもできませんので、着用は不向きかと思います。
ですが、カジュアルなテーラードジャケットや春夏のジャケットなどでしたら、袖が長い場合、腕まくりしていただいても問題ありません。
袖が短い場合
ゾゾスーツがようやく届きました。パンツはいい感じでしたが、残念ジャケットの袖が致命的に短い!!さすがにこれは実用に耐えないレベルですな…返品とかできたんだっけ。。 pic.twitter.com/WWMG0HAL2e
— 音喜多 駿(日本維新の会 政調会長) (@otokita) December 30, 2018
これは確かに耐えられないレベルの短さですね。
シャツ袖の方が長い方が良いのですが、ここまで出てしまっているとビジネスシーンでの着用するのは厳しいと思います。
基本的にジャケットの袖は短いほどカジュアル感が増しますので、普段の着用の場合は、始めから袖が短いものを購入するのもいいでしょう。
通販は便利な反面、こうしたサイズミスはどうしても起こってしまいます。
ジャケットは人によって肩幅や胸囲などが違うため、なかなか既製品でぴったりなものを見つけるのは大変なことです。
適切なジャケットの袖の位置
オーダーメイドスーツのKASHIYAMA公式サイトによると、
ジャケットの袖丈は、腕を下ろしたときにシャツが約1㎝覗くものが正統です。正しいシャツの袖丈は、親指の付け根と手首のくるぶしの中間ほど。好みによって1~2㎝程度は許されます。
とのこと。
ビジネスシーンに限定した話であれば、これよりも長いとだらしのない印象を与えてしまうかもしれません。
逆に2cm以上シャツ袖が出てしまっていると短すぎるということになります。
袖の適切な長さの判断の方法として、気を付けのポーズで立って、手を床と平行になるように上に曲げてみてください。
この時に、ジャケット袖口が手の甲につくほどの長さがちょうどいいジャケットの袖丈の長さになりますので、お試しされてみてはいかがでしょうか?
ジャケットの袖が長い場合は折る?
ジャケットの種類によってはOK
ジャケットを着て過ごしていると、腕まくりしたくなるシーンもありますよね。
暑い時や、手を洗いたい時など様々かと思いますが、腕まくりをしてもいいのか疑問が湧くかと思います。
結論は、ジャケットの種類によっては折って腕まくりをしてもいいんです!
普段着としてジャケットを着用しようと考えている方は、袖が長すぎる時、ボタンがついているタイプのジャケットの場合は、外して頂き、大きく1度折り込んで、さらに1~2回綺麗に折り、始めに折った袖端が少し出ている状態になるとベストな着こなしになりますよ。
フォーマルジャケットの腕まくりはダメ
ですが、スーツのジャケットや、フォーマルジャケットの場合は腕まくりは好ましくありません。
また、素材が厚手の秋冬のジャケットも腕まくりしにくいだけでなく、生地を傷めてしまう原因にもなりますのでやめておいた方が無難でしょう。
ジャケットの袖が長い時の応急処置
購入したジャケットの袖が長い場合、袖詰めをする必要があります。
自分で縫い直すのも不安、お直し屋さんに出す時間もない、そんなときにできる応急処置をご紹介していきたいと思います。
袖詰めテープ
裾上げテープを袖詰めテープとして使用し、ジャケットの袖を短くすることも可能です。
こちらは袖の裏面を表に出して、短くしたい長さまで折ります。
決めた長さがわかりやすいように、アイロンをかけて折り目をしっかりつけましょう。
袖詰めテープをつけて、アイロンで接着して完成です。
アイロンだけでかなり強力に接着することができるので、応急処置ではありますが、洗濯しても外れにくいので安心して着用できると思います。
100円ショップでも取り扱いがあり、カラーも数種類あるので、ジャケットのカラーに合わせて購入すると、ちらっと見えてもわかりにくくておすすめです。
取れにくく、意外と丈夫に応急処置ができるのですが、ボタンの位置のバランスが悪くなってしまったりするので、やはりあくまでも応急処置ということで、時間を作ってきちんとお直しをしましょう。
手芸用ボンド
こちらも100円ショップにもあるものなのですが、アイロンを使用することでより強力に接着することができます。
テープタイプよりも細かい部分にも使いやすくて不器用さんでも扱いやすいでしょう。
洗濯もクリーニングも、アイロンをかけておくことで強力になるので、耐えることができますよ。
ただし、こちらもボタンの位置は変更していないので、早めに直してくださいね。
ジャケットの袖を自分で直せる?
応急処置については上記でお伝えしましたが、スーツのジャケットやテーラードジャケットの袖直しを自分で行うこともできます。
ですが、縫製の技術力は必要で、袖を丁寧にほどいたり、長い生地部分を切ったりと勇気も必要な作業になるでしょう。
自分で直そうと思った場合は、最悪の事態も覚悟しておこないましょう。
ジャケットの袖のお直し方法
袖丈のお直し方法が紹介されている動画を見つけましたので、じっくり見ながら作業してみてください。
基本の袖丈の直し方を丁寧に教えてくれています。
ジャケットの袖直し方法
- 袖のボタンを外し、袖をほどいていく。
- 袖詰めの長さを決めて、チャコペンで線を引く。
- 裏地のきじをほどき、ボタンホールか切羽(ボタンホールに見せかけた飾り縫いのこと)の糸もほどく。
- 全てほどいたら、アイロンでプレスして元の折り目を消す。
- 生地をカットし、裏地に接着芯を貼る。
- 新しい切羽やあきを作る。
- 裏地を縫って袖ボタンを元の位置と同じ間隔で取りつける。
ジャケットの袖詰めで大切なポイントは、「ボタンの位置」です。
元々の間隔を測っておいてから外さないと、袖の長さ調整の時にボタンの位置も上げないとバランスが崩れて仕上がりが良くありません。
ジャケットの袖を自分で直せないケース
ジャケットの作りによっては自分で直すことができない袖もあります。
どんな作りのものかといいますと、『本切羽』(ほんせっぱ)という袖のジャケットです。
本切羽とはボタンをとると、袖を開けることのできるデザインのもので、こちらは袖の長さを短くすることは素人では無理だと判断してください。
お直し屋さんに持ち込んでも断られてしまうこともあるようなので、おしゃれなデザインですが、本切羽のデザインのジャケットを購入される場合は、「袖詰めのお直しはできないかも」ということを頭に入れて、試着をして納得したうえで購入しましょう。
心配な場合は専門店に任せる
自分で袖のお直しをする方法もお伝えしましたが、普段お裁縫をあまりしないという方にはハードルが高く感じてしまいますよね。
頑張って自分でやってみたのに失敗してしまったら、お気に入りのジャケットだった場合は特に悲しいです。
やはり安心なのは、時間やお金はかかってしまいますが、お直し屋さんに持っていき、プロの方に直してもらうのが1番ではないでしょうか!
袖部分をカットして直せる場合は、3000円位が相場のようです。
ジャケットの構造上、肩からお直しが必要な場合は、もう少し料金がかかるようなので、お近くのお直し屋さんのホームページを確認されてみてくださいね。
おすすめ店は、イオンモールなどに展開している、『マジックミシン』という店舗が、お買い物のついでに持っていきやすいかなと思います。
まとめ
今回はジャケットの袖が長い時の対処方法についてまとめていきました。
袖の長さ1つで、ジャケットの着こなしがグッとおしゃれに上がるので、細かいようですが気を配りたいポイントですよね。
ジャケットの種類によっては、折り返しで対応したりも可能ですが、フォーマルスーツの場合は、腕まくりはしないようにしましょう。
お裁縫に慣れている方や、着用までに時間のない方は、応急処置や自分でミシンを使って直して対応していただければと思います。
そうすればお金も時間もそんなにかかりませんが、仕上がりを考えるとやはりプロには敵いませんので、時間を見つけてお直しに出して素敵なジャケット姿でお過ごしくださいね。
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