知らないうちに紙に油染みがついていてなんていう事はよくある話。
- あるときは食事中に紙に油が飛んでしまった。
- またある時はテーブルをよく拭かずに紙類を広げて油染みがついてしまった。
などなど、紙に油染みがついてしまうのは色々な場面が考えられます。
すぐに捨ててしまう程度の紙類であれば問題ないのですが、それが重要な書類となってくると捨てるわけにもいきません。
では紙についた油染みはどのようにしたらよいのでしょうか?
本記事では紙の油染みの取り方について解説しています。
果たして紙の油染みは綺麗に消すことができるのでしょうか。
紙についた油染みをとるときの注意点
破れのリスクは承知しておこう
紙についた油染みを消すときには注意点があります。
紙類はとてもデリケートで、破れやすいので油染みを消すときには細心の注意を払って取らなければなりません。
また、どれだけ丁寧に扱ったとしても、所詮は紙。
油染みを取る時にどうしても破れてしまう事も出て来るでしょう。
紙の油染みを取るときはダメ元でやってみるの精紙でやってください。
紙の油染みを取る時の紙の破れリスクは十分に理解しておきましょう。
薬品を使う時は十分注意して
紙の油染みを取るときは、強力な薬品を使うこともあります。
薬品を使うとどうしても刺激臭で鼻が痛くなったり、直接皮膚に触れると悪影響が出てしまいます。
ですから、薬品を使うときはゴム手袋をしたり、刺激臭や薬品の飛散から目を守るためにゴーグルをする事が大切です。
最終手段として考える
紙についた油染みを消すときは「最終手段」としてお考えください。
紙の油染みの取り方はありますが、その落とし方は完璧なものではありません。
予備の書類があるのであれば、心に余裕をもって紙の油染み言る事に臨むことができます。
逆に、予備の書類が全くなくその紙が1枚しかない場合は、下手に油染みを落とす努力はせずにそのまま提出する事の方が良い場合があります。
ポイント
「それはどのような書類なのか?」を理解する事が必要です。
そして初めて紙の油染みの取り方を実践していくことができます。
ではさっそく紙の油染みの取り方について解説していきます。
ウェットティッシュを使った紙の油染みの取り方
まずはウエットティッシュを使った紙の油染みの取り方を解説します。
紙の油染みに対してウエットティッシュが効果的な場合は、油染みがついた瞬間のみです。
完全に紙に油が染みついてしまった場合、ウェットティッシュはまるで意味がありませんのでご注意ください。
ウェットティッシュといっても、アルコールが含まれていないウェットティッシュでは意味がありません。
アルコールは油染みを浮かせることができるためです。
テーブルの上にウェットティッシュを常時しておいておくと非常に便利です。
また、テーブルの上にウェットティッシュを置いておくことで、お菓子や料理を食べた後にテーブルを拭く習慣が付きやすいので、紙の油染みが付きにくいという結果にもつながります。
また、ウェットティッシュを使用していなくても、普段使っている除菌アルコール剤でも構いません。
除菌剤をティシュに染み込ませ、トントンと油をとるように落としてください。
ウェットティッシュは長い間放置しておくと、水分がなくなってカピカピになって、ただの紙となってしまいます。
ウェットティッシュよりも除菌剤の方がその都度ティッシュにつけて拭くことができるのでコスパが高いと言えるでしょう。
ちなみにアルコール除菌剤の容器は、普通のスプレーボトルではダメです。
アルコール対応のスプレーボトルを使用しなければなりません。
ひび割れや変色の原因となります。
除光液を使った紙の油染みの取り方
次は除光液を使った紙の油染みの取り方です。
除光液を使った油染みの取り方は、「朱服についた朱肉の落とし方」や衣類の染み抜きと同じような要領で行っていきます。
つまり、油染みを取りたい紙の下に「敷物」を敷いて、これからトントン叩くというやり方です。
衣類の染み抜きの場合は、その下に布類を敷くかと思います。
しかし、紙の油染みを抜く場合は、布ですと紙類と布のなじみが悪くシャリシャリして、上手に密着させることができません。
ですから、紙の油染みを取る場合は、新しい用紙を使用します。
キッチンペーパーやコピー用紙など、文字移りしない白い用紙を使っていきます。
除光液は主にネイルをやっている方が持っているアイテムなので、使い方や使用上の注意はよく理解していますよね。
その注意点の元、除光液を使ってください。
具体的な方法としては
- 除光液の注意点を確認する。
- 油染みがついた用紙の下にコピー用紙やキッチンペーパーなどを敷く。
- ティッシュを手に取り除光液を染み込ませる。
- 油染みがついている部分をトントンと叩く。
これが除光液を使った紙の油染みの取り方です。
無水エタノールを使った紙の油染みの取り方
無水エタノールを使った紙の油染みの取り方が、家庭で行う方法の中で一番シミを取りやすくやりやすいと言えるでしょう。
無水エタノールが家庭にあるのは珍しいかと思いますが、薬局などで簡単に手に入れることができます。
簡単に手に入ることはもちろん、紙の油染みの落ち具合もそこそこ高いのでおすすめできる方法といえます。
エタノールには種類があり
- 消毒用エタノール
- エタノール
- 無水エタノール
この3種類がありますが、紙の油染みを落とすには無水エタノールを使用してください。
無水エタノールは、濃度が99.5%以上のものであるため、水をほとんど含んでいません。
水をほとんど含んでいませんから、紙の油染みを落とす際、文字のにじみが起きにくいというメリットがあります。
ただし、完全に滲まないとは言い切れないのでご注意ください。
無水エタノール以外ですと、水分を多く含んでいるため、文字が滲んでしまうので必ず無水エタノールを使用してください。
無水エタノールの使用方法は、上記で使用した「除光液での油染みの落とし方」と同じです。
- 無水エタノールの注意点を確認する
- 油染みがついた紙の下に白い用紙を敷く
- ティッシュに無水エタノールをつける
- 紙に油染みがついている部分をトントンと叩くように油染みを取る。
これで OK です。
また、室内に充満しないように換気を十分に行って、油染み落としてください。
ベンジンを使った紙の油染みの取り方
ベンジンは無水エタノールよりも購入のハードルが上がるため、めんどくさくなりますが、無水エタノールよりも紙の油染みを綺麗に落とすことができます。
ベンジンを購入するのは、薬局ではなく通販で購入しましょう。
薬局でベンジンを取り扱っているのは珍しいため、通販で購入するのがおすすめ。
ベンジンは、油性マジックや皮脂汚れなど油汚れを落とすことに優れています。
ですから紙についた油汚れも綺麗に落とすことができるのです。
無水エタノールは薬局で購入できたのですが、ベンジンは取り扱いがほとんどないので、何だか通販で購入するのはめんどくさく感じますよね。
しかし、しっかりと安全に紙の油染みを取るのであればベンジンを使うのが良いでしょう。
筆者もベンジンを使ってシール剥がしや本の清掃などに使用していましたが、文字が滲んだことはありません。
しかしとてもニオイが独特で嫌なニオイがするのでしっかりと換気をしてください。
筆者は一番多いときで、2015年に9個もベンジンをまとめ買いするほどのヘビーユーザー。
ベンジンを使った紙の油染みの取り方は上記で説明した「無水エタノール」と「除光液のやり方」と同じです。
通販で購入するのは少々面倒くさいですが、紙の油染みを取るのであればベンジンがおすすめ。
漂白剤を使った紙の油染みの取り方
漂白剤を使った紙の油染みの取り方は、古本屋などでも行われている昔ながらの手法です。
しかし、漂白剤を使った油染みの取り方はとてもリスクが高く、紙類の破れにつながる可能性があるので注意してください。
基本的には上記で説明した油染みの取り方と同じです。
- 漂白剤の注意点を確認する
- 油染みがついた紙の下に白い用紙を敷く
- ティッシュに漂白剤をつける
- 紙に油染みがついている部分をトントンと叩くように油染みを取る。
これで OK です。
漂白剤は文字通り白くするためのものですので、もともと白い紙である場合に使える落とし方です。
また、紙の破損につながることがあるという事は承知の上で行ってくださいね。
業者に油のシミ抜きをお願いする
とても重要な書類に油染みをつけてしまったという場合は、自分で行うよりも業者に紙のクリーニングを依頼する事が最も綺麗に落とすことができます。
業者に紙のクリーニングを依頼すると、数週間かかってしまうというデメリットはありますが、急いでいない限りこの方法が一番安全で確実です。
自分で油染みを落とすときは、「予備の書類がもう一枚あるのか」という状況によって実行するかどうかを決めていかなければなりません。
紙の油染みの取り方はこんな時に大活躍
古本を売るとき
紙の油染みの取り方を覚えておくと、古本を売るときにも役立ちます。
古本を売るときは少しの汚損でも売却価格が下がってしまいます。
もちろん油染みも例外ではありません。
本の油染みをとっておけば、今の売却時の査定額にも影響がなくなります。
また、油染みを取るときに、ついでに本の表面の汚れを取ることで査定額がアップする事にもつながるのです。
筆者の体験から言うと、本の清掃であればベンジンがおすすめです。
実際に筆者は本の清掃をベンジンを使って行っていましたから。
本の表面の汚れもベンジンなら驚くほど綺麗に取ることができますよ。
中古で買った本であれば値札シールが貼ってあるかもしれませんが、ベンジンであればそれも綺麗に剥がすことができます。
古本をたくさん売るのであれば、一度ベンジンで清掃してから売ることを検討してみてください。
ベンジンを購入した価格の元を取れるどころか、さらに査定額がアップするかもしれませんよ。
宿題のプリントの油染み
食後に子供が急にてテーブルで宿題を始めることは少なくありません。
食後はどうしても油がテーブルに飛び散ってしまいがち。
宿題のプリントを先生に提出する時に細かい油のシミがついていたなんていうことは誰でも経験があると思います。
子供の時はさほど気になりませんでしたが、親の立場になるとこれがどうしても気になってしょうがありません。
宿題のプリントに油染みがあると、担任の先生に対しても何だか申し訳ない気がしますよね。
また、油染みがついているプリントを提出し返却された後、シミがついている事に気づくと、先生にどう思われたか不安になってしまいますよね。
そんな時にも紙の油染みの落とし方を知っておけば、少しでも綺麗にしてプリントを提出する事ができるので安心。
紙を扱う前にはテーブルをキレイにしておく!
上記では紙についた油染みの落とし方を説明しました。
紙についた油染みを消す時は自己責任で行ってください。
さらに言えば、そもそも紙に油染みがついてしまうのもあなたの責任です。
ですから、これからは紙の油染みをとる方法を実践していくのではなく、そもそも紙に油染みをつかせないという対策を取っていくのが一番良いでしょう。
特にテーブルの上は油汚れが多い部分。
- 料理の油
- ポテトチップスの破片
- チョコレート
などなど私たちの身の回りには油が含まれているものがたくさんあります。
テーブルの上をこまめに清掃する癖をつけておくと、紙の油染みを防ぐことができます。
テーブルの油を綺麗に浮かせて取るならアルコール除菌がおすすめです。
テーブルの上には常にアルコール除菌剤を用意しておきたいですね。
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