電気毛布のつけっぱなしで火事・火災の危険性はある?手入れの方法は?

電気毛布のつけっぱなしで火事・火災の危険性はある?手入れの方法は?

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寒い冬に大活躍の電気毛布。

電気毛布で冷たい布団を温めたり、こたつよりも幅をとらないのでこたつ代わり使う人も多くいます。

電気毛布とは、電熱線が埋め込んである毛布のことで、電源を入れると温まるようになっています。

夜になるときに8時間程度使用しても、おおよそ月に200円の電気代ですむと言われています。

大まかに分けて「敷き毛布タイプ」と「掛け毛布タイプ」があり、ものによっては洗濯機で丸洗い出来るものまであります。

そんな便利な電気毛布ですが、安全性が気になるところ。

消し忘れてしまい、一日中つけっぱなしにしてしまった…というはなしはよく聞きます。

電気毛布の発火などの危険性について紹介していきます。

目次

電気毛布で発火する危険性

電気毛布で発火する可能性は限りなく低いです。

その根拠は平成20年から平成29年までの電気毛布での火災発生件数はなんとたったの1件。

これは”総務省消防庁”の製品火災に関する調査結果一覧で確認することが出来ます。

したがって、電気毛布によって発火する可能性は限りなく低いと言えます。

万が一、電気毛布をつけたままで外出してしまっても比較でき大丈夫そうです。
1日や2日であれば火災になる可能性はほとんどありません。

ただしこれは”正しい使い方で電気毛布を使用した場合”です。

そして電気毛布での火災は絶対にないとは断言することは出来ません。

なぜなら電気を使用しているからです。

使用している電気毛布の状態や電気毛布の使い方により発火してしまう可能性はあります。

火事になっている暖房器具の比率

暖房器具の中でストーブは火事になる比率が高いと言われています。

”ストーブ火災”なんて言葉もあるくらいです。

東京消防庁の「平成29年版火災の実態」から平成28年のストーブ火災の実態を確認すると、1年間で112件のストーブ火災があったことがわかりました。

その中でも電気ストーブは85件で76%、石油ストーブ12件で11%、石油ファンヒーター7件で6%、ガスファンヒーター5件で4%、ガスストーブ2件で2%、その他1件で1%という比率になっています。

また、東京消防庁の「令和元年の火災の状況」から暖房機器の火災による死者数が10年間で90人発生したことがわかりました。

その内訳が

  • 電気ストーブ60人
  • 石油ストーブ11人
  • ガスストーブ9人
  • 電気毛布3人
  • 電気こたつ2人
  • 電気あんか2人
  • 電気足温器1人
  • カーペット類1人
  • オイルヒーター1人

です。

ここでの結果でも電気ストーブが60人と最多で、電気・石油・ガスのストーブが原因の火災による死者は89%です。

この結果を見ても電気毛布の火災の可能性はかなり低いということがお分かりいただけるかと思います。

電気毛布のつけっぱなしで火事になる原因

正しい使い方をしていれば限りなく火事になるリスクが低い電気毛布ですが、どのような原因で火事になってしまうことがあるのでしょうか。

その原因は1つだけではありません。

正しい電気毛布の使い方をしていない

正しい使い方をしていない場合に電気毛布は火事に繋がる可能性があります。

正しい使い方とは電気毛布の取扱説明書に記載されていない使い方、もしくは注意喚起されている使い方をしてしまっている場合です。

例えば、スプレー缶やガスボンベ、電気毛布に負荷がかかる荷物などを長い時間電気毛布の上に置くなどの行為です。

制汗剤や殺虫剤の缶、ガスボンベの缶などもこれにあたります。

電気毛布の電源を入れている状態でスプレー缶やガスボンベを上に置いてしまうと電気毛布の熱により、膨張し爆発する危険があります。

電源を切っている状態であっても、荷物を置き続けてしまうと電気毛布自体に負荷がかかり、電気毛布の劣化が早まりますので注意してください。

電気毛布の劣化

電気毛布の劣化が原因による発火の可能性があります。

メーカーが推奨している電気毛布の交換時期はおおよそ3~5年です。

この期間を大幅に過ぎていても使われているかたは多いと思います。

そして電気毛布の劣化にも2種類あります。

電源プラグ、コードの劣化(破損)

電気毛布以外にもよく火災の原因とされている電源プラグ、コードの劣化。

電源プラグやコードの劣化や破損は、見逃してしまっていることが多いです。

電源プラグやコードの経年劣化により、内部の銅線が見えてしまっていることがあります。

その場合は大変危険なのでただちに使用を止めて下さい。

過去の事例でも、コードの中の芯線が断線状態になり、その結果発熱し発火した例もあります。

電気毛布自体の劣化(破損)

電気毛布を長年使っていると、内部の電熱線が重なってしまうことや、折り癖がついてしまい、断線してしまう可能性があります。

断線した部分がショートして発火する可能性や折れてしまった電熱線が身体に触ってしまい感電してしまう恐れもあります。

電気毛布自体の劣化や破損はペット専用で使われているかたはより一層注意してください。

なぜなら、ペットが電気毛布で爪でひっかいてしまったり、毛布を噛んでしまうことにより電気毛布を破損してしまうことがあるからです。

電気毛布の配線部分を確認してください。

ホコリによる火災

電気毛布をつないでいるコンセント付近にほこりは落ちていませんか?

このほこりが発火の原因となってしまうことがあります。

たこ足配線のしすぎ

よく見られるのが、たこ足配線です。

たこ足配線のプラグにも限られた電流の量があります。

それを超えてしまうと流れている電流が大きすぎることによって、コンセントが発熱して発火、火事に繋がるケースもあります。

電気毛布の火事以外の危険性

電気毛布は火事の危険性は他の暖房器具に比べて限りなく低いですが、火事以外の危険性があります。

それはわたし達の身体に関係する【低温やけど】です。

低温やけどとは、私たちの体温より少し高め(44~50度位)のものに長い時間触れ続けることによって出来る火傷のことです。

電気毛布は肌に直接あたる上に、寝ているときにつけっぱなしにすると同じ場所に長時間触れ続けてしまいます。

電気毛布の温度も低くて20度、高くて50度程度なので低音やけどを引き起こしてしまう可能性があるのです。

その低温やけどは見た目には症状がわかりづらく、痛みをあまり感じないケースも多いです。

それによって”軽症”と思われがちですが、低温やけどは皮膚の表面ではなく、皮膚の奥深くでゆっくりと症状が進行するので、通常のやけどよりも治りにくい特徴があります。

また、酷い場合には、手術が必要になってしまう時もあるので、通常のやけどよりも重症になってしまうことも多いのです。

したがって、電気毛布はつけっぱなしにせず、就寝前に布団を温め、そして布団に入るときに電源を切るような使い方をおすすめします。

電気毛布を24時間つけっぱなしにした電気代

電気毛布はサイズは約140×80cmに近いサイズで電気敷毛布を参考にします。

電気毛布で人気のメーカー5つを比較していきます。

コイズミ KDS-5007M 約140×80cm

消費電力50W
1時間あたり消費電力量(5)約35Wh
1時間あたり電気料金(5)約0.9円

(5)とは5段階中の5段階 最も強い段階での電気代。

一時間あたりの電気料金が0.9円×24時間=21.6円

コイズミの電気毛布[KDS-5007M]の場合、強モードで24時間使用した際の電気毛布の電気料金は21.6円です。

YAMAZEN YKSG-F30 約140×80cm

仕様2:温度調節強 / 適温 / 弱
仕様3:表面温度約53℃ / 約32℃ / 約21℃
仕様4:電気代(1時間あたり)※1約1.4円 / 約0.7円 / 約0.4円

一時間あたりの電気料金が1.4円×24時間=33.6円

YAMAZEN電気毛布[YKSG-F30]の場合、強モードで24時間使用した際の電気毛布の電気料金は33.6円です。

Panasonic DB-U12T 約140×80cm

1時間の標準電気料金(室温10℃)※1「強」約0.9円
「3」約0.6円

一時間あたりの電気料金が0.9円×24時間=21.6円

Panasonicの電気毛布[DB-U12T]の場合、強モードで24時間使用した際の電気毛布の電気料金は21.6円です。

椙山紡織  SB-S102 約140×80cm

消費電力量
(1時間あたり)
(強)約31Wh
(中)約18Wh
(弱)約3
電気代
(1時間あたり)
(強)約0.8円
(中)約0.5円
(弱)約0.1円

一時間あたりの電気料金が0.8円×24時間=19.2円

椙山紡織の電気毛布[SB-S102]の場合、強モードで24時間使用した際の電気毛布の電気料金は19.2円です。

電気代は安いが、強モードで熱々お布団にするにはややパワー不足かもしれません。

日本製 電気 敷毛布 SB-S102

日本製 電気 敷毛布 SB-S102

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アイリスオーヤマ EHB-1408-T 140×80cm

消費電力40W
1時間あたり消費電力量(強)約27Wh
1時間あたり電気料金(約1.1円

一時間あたりの電気料金が1.1円×24時間=26円

アイリスオーヤマの電気毛布[EHB-1408-T 140×80cm]の場合、強モードで24時間使用した際の電気毛布の電気料金は26.4円です。

筆者はこの電気毛布を使用しています。

電気代とパワーのバランスが丁度良く、布団も熱々、何より購入時の価格が安いので筆者は布団に使用、そしてデスクワーク時のブランケットとして2枚使用しています。

メーカーによる電気毛布の電気代比較結果

使用環境や電気毛布の機種によって電気料金は前後します。

強モードで電気毛布を使用した際の24時間の電気料金は

  • コイズミは21.6円
  • YAMAZENは33.6円
  • Panasonicは21.6円
  • 椙山紡織は19.2円
  • アイリスオーヤマは26円

でした。

しかし、常に強モードで使用することはほとんどないと思いますのでこれよりも電気料金は下がります。

4つのメーカーの電気代を比較するとYAMAZENの電気毛布がダントツで電気料金がかかることがわかります。

逆に椙山紡織は19.2円と僅かながら電気料金が安いです。

YAMAZENの電気料金は一番安い椙山紡織と比較すると14.4円の差があります。

そうはいっても月30日と仮定しても432円の差しかありませんので正直そんなに気になるほどではないと思います。

それにしても電気毛布の電気料金は非常に安いです。

電気料金が高いと言われる暖房家電オイルヒーターの場合、1000Wで1時間使用するとおおよそ27円の電気料金がかかります。

24時間に換算すると648円かかるので、椙山紡織の電気毛布と比較すると628円、月に換算すると18864円の差が出ます。

電気毛布はコスパもよく場所もとらず、火事の危険も少ないので冬の暖房家電として最も優秀であると言っても過言ではないのではないでしょうか。

電気毛布の寿命と耐用年数

電気毛布の寿命は上の方で説明したように、おおよそ3年〜5年と言われています。

大体そのくらいの期間で電気毛布を交換するように推奨しているメーカーが多いようです。

しかし、使い方やお手入れの方法によっても耐用年数は変わってきます。

いい加減な扱いや、正しい使い方をしていない場合はもちろん寿命と言われている3~5年も持たないこともあります。

しっかりとした使い方や、日々の電気毛布のお手入れまでしている場合は寿命よりも耐用年数がぐんと伸びることもあります。

もちろん10年だって持つこともあるのです。

電気毛布のお手入れ方法

電気毛布を毎日陰干し

人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくからです。
その汗を電気毛布が吸収してしまうので、しっかりと定期的におこなうことで水分を蒸発させましょう。

掃除機や布団クリーナーをかける

電気毛布にはほこりや髪の毛が付着しがちです。

掃除機や布団クリーナーをつかうことでほこりや髪の毛を吸い取り清潔な状態を保ちます。

冬がおわったら防虫防ダニ

冬が終わると電気毛布の出番も減ってしまいます。

電気毛布を収納するかたも多いと思います。

収納する際にそのまましまうのではなく、しっかりと防虫や防ダニの対策をしましょう。

保管時はダニ取りシートを忍ばせておくのが吉。

電気毛布の火事まとめ

今回は電気毛布のつけっぱなしでの火事や火災の危険性を紹介致しました。

電気毛布は正しい使い方さえしていれば、火事になる可能性は限りなく低いと言えます。

そのかわり、低温やけどなどの危険性はありますので、適切な使い方を心がけてください。

また、電気毛布の劣化による発火などの危険性もあるので、寿命をしっかりと見極めましょう。

それさえしっかり出来るのであれば電気毛布は安心安全です。

使い方次第で耐久年数を飛躍的に伸ばすことも可能です。

電気料金も安くコスパがいい、安全な電気毛布は寒い冬に大活躍間違いなしですね!

筆者も電気毛布を導入してからは電気代がグッと安くなりました。

デスクワーク時のブランケットとしての使用でストーブ代の節約と作業効率のアップ!
(ただしコードが邪魔…。)

何より寒がりの私は寒くて起きてしまうことが無くなりました。

ちなみに寒がりの私は、就寝時には1枚では寒くて起きてしまうため、電気毛布を2枚使用し、サンドイッチ状にしてホカホカで眠っています。

メチャクチャ暖かいです。背中やお腹がゾクッとして眠れないなんてことが無くなりました。

筆者用に魔改造されてしまったお布団。
ぬくぬく。

電気毛布は必ず生活を快適にしてくれます。
経済的にもお得ですしね!

筆者が使っている電気毛布

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