いつの間にか貯まってしまう小銭。この小銭をお札に替えることができればよいのですが、近場のコンビニ両替できるのでしょうか。
その逆の、お札から小銭に両替する場合はどのような方法を取るべきでしょうか。
この記事では様々な両替について解説しています。
この記事でわかること
- 小銭からお札への両替方法
- お札を小銭に崩す方法
- 余った小銭を電子マネーにして貯める方法
コンビニで小銭からお札に両替できるか?
コンビニでの両替は断られる
急にお札が必要になって手元に小銭しか持っていない時、付近のコンビニで小銭をお札に両替は出来るのでしょうか?
残念ながら基本的にコンビニでの両替は、断られるケースがほどんどと言って良いでしょう。
店舗によっては店頭やレジ前に「両替お断りします」などの告知された張り紙なども見かけます。
小銭からお札、お札から小銭の両替も難しい
コンビニでの両替は、お札から小銭、小銭からお札への両替、どちらとも断られる可能性があります。
ではなぜコンビニでの両替は断られてしまうのでしょうか。
コンビニが両替を断る理由
防犯上の理由
コンビニが両替を断っている理由の一つが強盗などの防犯対策によるものです。
早朝や深夜などの店員が少ないタイミングで両替を装ってレジが開いたタイミングに、襲われるリスクを回避するためでもあります。
国内に限らずコンビニ強盗のニュースでは強制的な脅しでお金を要求するだけでなく、店員がレジを開けた瞬間を狙った事件も耳にしますよね。
接客サービスに支障が出る
限られた人数で運営している店舗などでは両替のために対応することで、レジ接客のサービス低下につながるというものです。
レジは買い物の支払いの場所であって、両替の場所ではないということを一つのマナーとして知っておいた方が良いでしょう。
売上に繋がらない
レジに用意されているお金は売上金のみならず、釣り銭用に準備されたお金がありますがこれらはコンビニが銀行の両替で用意したものです。
銀行の両替には手数料がかかり、コンビニはそれを支払ってレジ用のお金を用意していますので買い物をしないお客さんへ簡単に両替を許すことはできないのです。
レジに用意されたお札にも限度があるので、両替によってお札を減らすこともお店にとって負担になりますね。
硬貨の受け取り限度
お店で硬貨のみでの支払いをしようとした場合にも注意が必要で、硬貨の支払いには法律で枚数制限が存在します。
硬貨1種類につき20枚までとされており、それを超える枚数になった場合はお店側が断ることができます。
例えば1000円の買い物をした時に100円硬貨10枚などであれば問題ありませんが、これが全部10円硬貨のみで払おうとしたりすれば断られる可能性があるということになります。
これは大量の硬貨で支払われた場合にお店側が計算や保管などに手間を要することを避けるためでもあります。
コンビニで両替ができるパターン
両替機能があるATM
コンビニのATMに両替機能が付いているのはイーネットというATMだけ。
この両替機能付きATMを取り扱うのは
- ファミリーマート
- デイリーヤマザキ
といったコンビニになります。
ただし、このイーネットATMの両替機能は「一部両替」というものでATMの取り扱い金融口座を持っていることが前提となり、出金の際にできる機能となります。
例えば1万円を千円札10枚にして出金が可能ですが、硬貨(小銭)からお札への両替は残念ながらできません。
またATM機内に千円札が不足している場合は使用できないこともあるようですので注意が必要です。
イーネットATMの設置がないコンビニに注意
セブンイレブンやローソンなどのATMには両替機能はありませんので注意してくいださい。
小銭を大量に両替したい場合
銀行で両替
自宅で500円玉貯金や小銭貯金などで貯まった小銭を両替する場合には各銀行の窓口で対応してもらうのが無難。
ただし、銀行は15時に閉まることが多いので、注意してください。
これは銀行法施行規則の第十六条の(営業時間)で定められています。
また自分の持っている銀行口座へ入金してから紙幣で引き出す方法が良いでしょう。
銀行の手数料に注意
大手銀行などで両替をする場合には「両替手数料」「大量硬貨取扱手数料」などがかかり両替をする銀行口座を持っているかいないかで、かかる手数料も変わります。
三菱UFJ銀行を例に両替に限っていうと、「両替手数料」は口座を持っている場合1枚から10枚までは無料で、口座を持っていない場合は550円の手数料がかかります。
11枚以上からは口座の有無に関わらず550円の手数料が発生します。
「大量硬貨取扱手数料」については100枚までは無料で、101枚から500枚までが550円、501枚から1000枚までが1100円となり1001枚以上から1650円で以降500枚毎に550円加算といった具合になります。
いずれの手数料も各銀行で若干の違いはありますが、窓口においてはこの手数料が発生することを念頭に置いておきましょう。
銀行の両替機
両替専用カード
頻繁に両替をするのであれば両替専用のカードというのがあり、各銀行で口座を持っていると作ることができて銀行の本支店内の両替機を使用できます。
営業時間に注意
両替機が使用できるのは銀行の営業時間に準じている事が殆どですので、平日の午前9時から午後3時となり土日、祝日は窓口同様取扱はしていません。
銀行のATM
銀行の本支店内のATMの場合はその銀行口座を持っていれば硬貨での入出金が可能ですが、無人ATMなどでは硬貨の扱いができません。
ATMの種類によっては硬貨の扱いができない場合もありますので、確認が必要です。
ゆうちょ銀行窓口
ゆうちょ銀行は基本的に両替そのものについては取扱がないため、小銭を預けて紙幣で引き出すという形になります。
ここでもゆうちょ銀行の口座を持っていることが前提の話になりますが
- 入金したい小銭を通帳もしくはキャッシュカードと合わせて窓口へ持っていく。
- 入金の旨を伝え、入金票をもらい記入欄に必要事項を記入(大量の小銭の金額が分からなければ空欄で大丈夫です)。
- 窓口で金額を計算してもらった後に間違いがなければ入金票に金額を記入します。
- その場で紙幣に変えて出金をすることもできます(手数料はかかりません)。
コンビニでお札から小銭に両替できるか?
レジでの両替はできない
先でお伝えしたようにコンビニでは小銭をお札に両替することを断られるように、お札から小銭に両替を頼んでも断られるでしょう。
先述の防犯上の理由に加えると偽造された紙幣の犯罪が考えられ、両替を装って偽札を渡されるのを防ぐ対策の一つともいえそうです。
両替に限ったことではありませんが最近では自動会計機の導入も増えてきたとはいえ、レジでの会計はまだ人の手で行われています。
お店側としては少しでも犯罪リスクを減らす対策を考えておかなければなりません。
買い物をしてお金を細かくする
コンビニでの両替はやはり少額でも買い物をして釣り銭で細かくするのが、最良の方法ではないでしょうか。
1万円札や5千円札を崩すのであればドリンク1本程度、千円札を崩すのであれば店内の10円ガムなどの駄菓子類でも良いと思います。
極端に考えることもないとは思いますが、紙幣の大きさに合わせて購入する商品を選ぶのもマナーの一つと捉えておくと良いでしょう。
買い物以外の場合
お札を小銭に両替する例外として考えられるのは店内のコピー機を使いたい場合や、店外に設置されたガチャポンをしたい時などです。
レジでコピー機の使用やガチャポンで使いたいなど、目的を伝えれば両替してもらえます。
安いものを1万円で買って両替していくことについて
ツイッターではコンビニの店員さんの感情やお客さんの立場での思いが見て取れます。
これはお客さん目線でしょうか、1万円を両替目的としてうまい棒1本は個人的にも気が引けてしまいます。
モラルやマナーのボーダーラインというのは人それぞれではあると思うのですが、このツイートでは考えさせられるものがありますね。
コンビニの店員さんのツイートのようですが、お店の事情を知るとコンビニでの1万円の使い方を改めて考えたいところです。
もちろんお店側も平日や土日を分けて考えているはずですが、想定範囲を超えてしまうと大変だという切実さが伝わりますね。
お店側としては何度も1万円を崩すのに100円台の買い物などで釣り銭が細かくなるのは、やはりリスクなのかもしれませんね。
とはいえお客さんが買い物をした上で1万円を出しているところに、断りきれないジレンマも続けばストレスになりそうです。
最近では電子マネーも普及しているのでこういった気持ちも理解できますし、時折5千円札が不足していますといった貼り紙も目にすることがあります。
時々買い物で1万円を出してお釣りが1000円札だけで返ってくることもありますね。
これはお店の事情を理解して思った感情なのがよく伝わります。
お店にとっての5千円札というのはレジ内の釣り銭を考えると貴重なのですね。
コンビニで1万円を両替感覚で支払いに使うことに思うところがあったのでしょう。
銀行で両替する時に手数料がかかることを知って、支払いの時のお金の出し方をほんの少し考えてみるのは良いと思います。
銀行以外で両替できる場所
スーパーや飲食店
コンビニでの両替はお話ししてきたように買い物をしてお札を崩すという方法が、一番スマートなやり方ではないかと思います。
コンビニに関わらず、スーパーや飲食店においてもやはり買い物をした上でお釣りをもらうという方法がマナーとして考えても最良なのではないでしょうか。
自動販売機
千円札を小銭にしたい時には、近くに銀行やコンビニなどがない場合に自動販売機を探してみるのも一つの方法です。
注意したいのが、お釣りが必ずしも細かくしたい小銭にならない時があるということです。
例えば千円札から全部100円硬貨にしたい時に130円のドリンクを購入して返ってくるお釣りは870円になりますが、800円が必ずしも全部100円硬貨になってくるとは限りません。
500円硬貨1枚、100円硬貨3枚と10円硬貨3枚といったお釣りになる可能性もあります。
千円札と10円硬貨3枚を投入して900円のお釣りだとしても可能性は同じです。
また自動販売機によっては釣り銭切れなどで千円札が使えないこともありますので、お金を投入する前に釣り銭切れになっていないか確認するようにしましょう。
ゲームセンター
ゲームセンターには両替機があり種類によっては1万円札や5千円札に対応しており500円硬貨、100円硬貨それぞれの枚数を指定できるものもあります。
ただし両替機はあくまで店内の遊戯を前提としているので、純粋な両替はお店としても迷惑になるため避けた方が良いでしょう。
こちらは基本的にマナー違反です。
嫌がるゲームセンターもあるので注意してください。
実際にゲームセンターで両替だけして帰ろうとしていた若者が、店員さんに強めに注意されていたのを見かけたことがあります。
小銭しか対応していないコインパーキングの近くだったので小銭が必要な人が多く、結構な人数がこのゲームセンターで両替していたのでしょう…。
電子マネーに入金して両替する方法
チャージして現金を細かくする
最近ではSuicaやPasmo、nanaco、WAONなど様々な電子マネーの普及で現金を出さずに、交通機関の移動やショッピングができてしまいます。
1万円札や5千円札を千円札で細かくしたい時に電子マネーにチャージする方法です。
例えばチャージで千円だけカードに入れる際に1万円札や5千円札を使えば千円札でお釣りが返ってきます。
前払い式と後払い式に注意
電子マネーはプリペイドタイプの前払い式とクレジットカードと併用するタイプの後払い式がありますが、自分でチャージするタイプは前払い式になります。
注意したいのが前払い式でもオートチャージ機能が付いたものは、金額が不足している場合に自動的に設定された金額がチャージされるので現金を細かくしたいなどの使用には向いていません。
硬貨をチャージして処理する
現在では小銭や硬貨を電子マネーにチャージできるものも普及しています。
たとえば近年、小銭から電子マネーに入金する際のシェアを獲得しているのはポケットチェンジが有名です。
財布に貯まってしまった小銭はポケットチェンジから電子マネーに交換するのがおすすめです。各所に設置してあるのでそう米の地域を確認してください。
日本硬貨だけではなく、海外の硬貨も入金することが可能です。
日本円と海外マネーを混ぜて入金することもできます。
簡単に小銭の処理ができるだけではなく、海外の硬貨をチャージする際にはクーポンコードを入力することで取引レートが優遇されるのもポイント。
クーポンコードはコチラの番号を入力下ください:9978823
こちらでもお得なクーポンコードが確認できます。
小銭(硬貨)の両替まとめ
両替を思い立った時の、付近に銀行がなかった場合コンビニを思い浮かべるかと思いますが、店内にATMや両替機がない限り純粋な両替は厳しいと考えておいた方が良いでしょう。
銀行以外の両替も基本的に手数料がかることを認識しておけば、コンビニのレジで両替だけを頼むことは出来なくなるのではないでしょうか。
近くにコンビニしかなくて仕方なく両替をしたい場合でもお札の大きさに合わせて買い物をしてお釣りを貰えば、お互いに気分を悪くすることも減るかもしれませんね。
銀行以外の両替は「マナー」を考えて行動することをおすすめします。
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