パスタはとても簡単にできる料理かつ、いつでも美味しく食べられる料理。
しかしパスタを茹でるとき、自分では少ししか入れていない気がしても実は意外と多かった、、、なんていう経験はありませんか。
パスタは時間がたてば伸びてしまいます。
伸びてしまうとパスタ本来のおいしさが損なわれてしまうので、何だか食べる気がなくなってしまいますよね。
また、こんなにおいしいパスタ。これを作り置きして後で食べることはできないのだろうか。
本記事ではパスタついての悩みが一番多い「作り置き」に関しての様々な疑問を解決していきます。
パスタの作り置きで麺が伸びる原因
ラーメンやうどんはそのままスープに入れて放置しておくと伸びてしまうというのは、「麺がスープを吸ってしまうため」というのは分かりますよね。
しかし、パスタの場合は湯切りをした後でもなぜだか麺がのびてしまう。
なぜ作り置きしてあるパスタの麺は伸びてしまうのでしょうか?
ほぼ100%を作り置きのパスタの麺がのびてしまう原因はコレ。
その他の原因としては、パスタの茹で時間が普段よりも長くなってしまったということが挙げられるでしょう。
パスタを作り置きするならまずはゆで時間から調節することが大前提
食べきれないパスタや、作ったパスタをまた翌日に食べたいと思っても、パスタが伸びてしまうためなかなか作り置きができません。
しかし、パスタの麺を伸ばさずに作り置きする事は可能です。
パスタを作り置きしても伸びない方法を実現する大前提として、あらかじめ茹で時間を短めに切り上げておくという事が大切。
パスタの茹で時間を短めにしておかなければならない理由は、上記の「パスタの作り置きで麺が伸びる原因」でも解説したように、少なからず表面に残っている水分を麺が吸ってしまう事を考慮しておかなければならないからです。
あらかじめアルデンテに近い状態にしておけば、多少表面の水分を吸ったとしても、「パスタが伸びずに長時間保存できる基盤」を作ることができるようになります。
パスタを作り置きしても伸びない方法の大前提!!
茹で具合はアルデンテ。
パスタを作り置きしても伸びない方法4つ
1.)ゆでるときに塩を多めに入れる
それでは「予め、ゆで時間を短くするという前提」のもとパスタを作り置きしても伸びない方法を解説していきます。
パスタを作るときのレシピとし「て麺を茹でる時には塩を入れる」という方が大半かと思います。
パスタに塩を入れる理由は、麺そのものにしょっぱさを加えるという効果があります。
しかし入れる塩を入れるのであれば普段通りの塩の量では意味がありません。
塩はかなり多めに入れるようにしましょう。
ポイント
塩はお湯の量の1.5%が目安。
お湯の量が1000mlであれば15g程度。
「塩をたくさん入れるとパスタがしょっぱくなり過ぎないか?」という不安があると思いますが、実はほとんど味に影響はありません。
むしろシェフたちは普段家庭で作るパスタの塩は少ないくらいと言っているほど。
2.)ゆで時間を短くする
何回も言いますが、パスタを作り置きしても伸びない方法の第一条件は茹で時間を短くする。
普段から柔らかめのパスタを食べている方は、「茹で時間を長くするのは少しくらいでいいかな?」と不安に思うかもしれませんが、大胆にアルデンテ気味に仕上げましょう。
3.)冷水でタンパク質を洗い流す
パスタが伸びない方法の中で一番重要なのがこのパスタを冷水で洗い流すという工程です。
せっかく熱々のお湯で茹で上げたパスタを冷水で一度洗うなんて不味くなってしまう気がしますよね。
しかし作り置きのパスタを伸びないようにするにはこの工程が欠かせないのです。
というのも、茹で上がったパスタが熱々の状態。
パスタが熱々の状態は表面についた水分が染み込みやすく、すぐに麺がやわらかくなっています。
やわらかくなってしまった麺を作り置きした場合、それよりももっと柔らかくなりグチャグチャになってしまうので、とても食べられたものではありません。
これがつまりパスタが伸びるということですね。
ですから、一度パスタの温度を下げないことにはパスタの作り置きはできないのです。
ポイント
冷水でパスタの温度を下げることにより、水分が染み込みにくい状態を作り上げます。
もちろんパスタの麺の温度を下げても水分が染み込むことは完全に防げないので、ゆで時間を短くしパスタを固めにしておくのが作り置き成功のコツ。
ちなみにパスタを作り置きしないのであれば冷水を使用して温度を下げる必要はありません。
そのまま熱々の状態で召し上がってください。
4.)作ったパスタにオリーブオイルやサラダオイルをかける
作り置きしたパスタにオリーブオイルやサラダオイルをかけるのがパスタを作り置きしてもおいしさを保つことができるコツ。
オイルをかける前に、作り置きしたパスタはよく水を切っておきましょう。
なぜオイルをかける?
オイルを作り置きしたパスタの麺にかけることによって、麺の表面に油のバリアが張らます。
この油のバリアにより、麺の水分を逃がさないようにする事ができるのです。
たしかに、麺の水分が多すぎるのはパスタが伸びてしまう原因。
しかし麺の水分が飛びすぎてしまうのも問題です。
パスタの水分がなくなってしまえば麺同士がくっついてしまい、さらにはパサつきが多くなってしまうため、せっかく作り置きしたとしても美味しく食べることができません。
ですからパスタにオイルをかけるというのは美味しく食べることにおいてとても重要。
せっかくパスタを作り置きするのですから美味しく食べたいですよね。
ただでさえカロリーの高いパスタ。
そこに大量のオリーブオイルを加えてしまうとカロリーの塊になってしまうので、オリーブオイルはほどほどに。
最後の仕上げとしてオリーブオイルやサラダオイルを絡めておきましょう。
ソースを入れてパスタの作り置きをしてもいい?
ソースは作り置きのパスタを食べる直前に!
パスタを作り置きするのであれば、ソースをいれてしまうのはおすすめできません。
基本的に作り置きのパスタが伸びない方法としては水分が少ない方が良いです。
茹でたパスタにソースを絡めてから作り置きしてしまうと、ソースの水分をパスタが吸ってしまう事により、パスタが伸びてしまいます。
手間を省くためにソースまでかけて作り置きをしておきたいという気持ちも分かりますが、伸びないパスタを作り置くのであれば、ソースは食べる前にかけるのが好ましいです。
【例外】「ソース入れの作り置き」はナポリタンに限りOK
お弁当に入っているパスタの定番としてナポリタンが挙げられます。
ナポリタンに限りナポリタンソースをかけてパスタを作り置きしておいても、美味しく食べることができます。
というのもナポリタンはアルデンテでもよし。柔らかめでもよし。どちらでも美味しく食べることができるからです。
お弁当に入っているナポリタンは、パスタの麺が柔らかくなっていてもおいしいですよね。
パスタの麺が柔らかくなっているのはつまりパスタが伸びている状態。
しかし美味しく食べられます。
ところが、ボンゴレビアンコやカルボナーラなどのパスタが伸びている状態を想像してください。
美味しく食べられるイメージは絶対にわかないはず。
ですから、基本的に作り置きのパスタは食べる直前にソースをかけるのが好ましいのですが、ナポリタンに限りパスタにナポリタンソースをかけて作り置きしておいても大丈夫ということになります。
つまり、唯一パスタの麺が伸びても美味しく食べられるのがナポリタン。
これは上記で説明したナポリタンも同様。
ナポリタンは水分を吸っても美味しく食べられますが、その分だけ消費期限が短くなるとお考えください。
消費期限については以下で詳しく解説しています。
パスタを作り置きした際の消費期限は?
では伸びないように作り置きしたパスタは、どのくらい保存がきくのでしょうか。
パスタの作り置きで伸びない最大の期限は一日とお考えください。
そして、消費期限に関しては最大3日と考えておくと良いでしょう。
ただし作り置きの期間が3日ともなるとパスタの食感はべちゃべちゃになり美味しく食べることができなくなってしまいます。
もちろん保存方法は冷蔵。
パスタを作り置きする期限としては十分だと思います。
もっとパスタを作り置きしておきたいという方は冷凍保存をしておくと良いでしょう。
作り置きしたパスタの冷凍保存については以下で詳しく解説しています。
作り置きしたパスタをおいしく食べよう!どうやって再調理する?
茹で直しする場合
作り置きしたパスタを温めるときは基本的に茹で直しをする必要はありません。
冷めたパスタを温めるときは電子レンジを使う。もしくはフライパンを使って再調理してください。
その方法は以下で解説しています。
電子レンジを使う場合
作り置きしたパスタを電子レンジで温める場合は、そのまま電子レンジにかけるのではなく、水を少しパスタにかけてから電子レンジで温めるようにしましょう。
水をかける量は大さじ2杯程度。
大さじ2杯を基準に、パスタの乾燥具合を見て量を減らしたり多くしたりしましょう。
作り置きしたパスタはどうしても乾燥しがちですので、水をつけることによりパサつき押さえ、美味しくパスタを温めることができます。
フライパンを使う場合
フライパンで作り置きしたパスタを温め直す場合は、フライパンで温めたソースにそのままパスタを投入すればOKです。
ソースより先にパスタをフライパンで温めてしまうと、パスタが焦げてしまいます。
必ずソースを入れてからパスタを入れるという順番は守ってくださいね。
また、フライパンで再調理する場合は電子レンジのように水をかけないので、よりパスタが伸びないようにすることが可能です。
作り置きしたパスタは冷凍できる?
作り置きしたパスタは冷凍保存する事ができます。
すぐにパスタを冷凍保存する事でなるべく伸びないように保存する事ができますよ。
パスタを冷凍保存する方法は簡単で、本記事の上部で紹介した「パスタを作り置きしても伸びない方法」で、解説している手順のあとに小分けして冷凍庫に入れるだけ。
作り置きしたパスタの冷凍保存期間は最大で1ヶ月を目安に食べきりましょう。
1ヶ月以上冷凍保存する事は可能ですが、それよりも期間が延びてしまうと冷凍焼けを起こしてしまうので、パスタが伸びないとかいう次元ではなくなってしまいます。
美味しく食べられなくなって破棄しなければならない可能性も出て来るのでご注意ください。
作り置きしたパスタと相性の良いおすすめのソース
作り置きしたパスタと相性の良いソースはもちろんナポリタン。
ナポリタンはほとんどのお弁当に入っていると言っても過言ではないくらい、伸びても美味しく食べられるパスタです。
色々なバリエーションを楽しみたい場合は、まずはナポリタン以外の味を食べてください。
その後、作り置きしたパスタはナポリタンで消費するという手順が最もコスパが良いです。
作り置きしたパスタと相性の良いおすすめのソースはコレ
酸味がやや強く、麺にとても絡みやすいのが特徴のナポリタンソース。
作り置きしてもパスタが伸びないならお弁当にも最適!
今まで「パスタは作り置きができない」と諦めていた方は、上記で紹介した作り置きのパスタが伸びない方法を実践してみてください。
作り置きしたパスタが伸びないのであれば、お子さんがいるご家庭にピッタリのレシピとなります。
パスタはあまり費用がかからないので家計にも優しい料理。
そして量も多く作ることができますが、余りやすいのが難点でした。
お弁当を作るときに、あと一品あれば!という時がよくありますよね。
そんなときに伸びていない前日のパスタが役に立ってくれるのです。
家族の食事時間がバラバラならもともと伸びにくいパスタを使ってみよう
パスタを作り置きする方法は、あくまでもパターンの1つとして考えてください。
普段から家族の食事の時間がバラバラで、パスタを作っても誰かが口にする時は伸びてしまっているという状況が必ず発生するのであれば、もともと伸びないパスタを使用するのがおすすめ。
パスタといえば麺を想像するかもしれません。
しかしパスタといっても様々な形があるのです。
その中でもペンネ分厚くパスタの中でも伸びにくいです。
作り置きのパスタが伸びない方法を実践するというよりも、根本的に伸びないパスタを使用する方が良いこともあるので検討してみてください。
状況によってパスタの種類を使い分けられると料理の腕が1つ上がりますよ。
一番人気のペンネ
パスタを作り置きしても伸びない方法まとめ
パスタを作り置きしても伸びない方法は大きく分けて2つありました。
- オイルをかけて冷水で洗うこと。
- ペンネを使うこと
ざっくり言えばこの2つでした。
パスタは伸びやすいですが、作り方によっては伸びないようにする事もできるのです。
ライフスタイルに合わせたパスタの作り方を実践してくださいね。
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