暖かくなると出てくるゴキブリ。家の中では絶対に遭遇したくないですよね。
そのためには、対策グッズの効果的な使用が必要になります。
今回はおすすめのゴキブリ対策グッズである「ブラックキャップ」の使い方や、適切な設置場所などについて紹介していきます。
ブラックキャップとは
ゴキブリの対策グッズには様々な種類があります。駆除するためのスプレータイプのものや物理的に身動きを封じる粘着シート、化学成分によるバリアを作ることによってゴキブリの侵入を防ぐタイプのもの、ゴキブリが苦手なミントなどの天然成分を用いているものなどがあります。
その中でもおすすめなのは「ブラックキャップ」という商品です。
ブラックキャップは4cmほどの丸い形をしており、名前の通り黒いキャップのような見た目をしています。中にホウ酸団子という毒のエサが入っています。この毒のエサをゴキブリに食べさせることによって死滅させることができます。
複数個セットになっているので、1個1個を適切な場所に置くことでゴキブリ対策になります。
効果的な設置場所については後ほど詳しく説明します。
効果が1年間という長い持続性も特徴。
数あるゴキブリ対策グッズの中でもブラックキャップは評判がよく、実際に効果を感じている方がたくさんいるようです。SNSでもこのような投稿がたくさん見られました。
ここ数年家の周りでアレを見なくなった
— らすとし (@last_mk2) October 14, 2021
やっぱり前にやったブラックキャップ大作戦のおかげやね😎
ブラックキャップの効果
ブラックキャップの評判が良い理由、具体的な効果について紹介します。
巣にいるゴキブリごと死滅させる
ブラックキャップの中にあるホウ酸団子は毒の餌ですが、食べたからといってゴキブリがすぐに死ぬわけではありません。種類によりますが、5時間~1日後に死にます。
その死んだゴキブリの糞や死骸を、巣にいる仲間のゴキブリが食べることによって、仲間のゴキブリも死滅させることができます。よって巣全体に効果があるのです。
また、すぐに効果が出る成分が配合されているため、置いたその日から効きます。
大型ゴキブリ・スーパーゴキブリにも効果がある
小型のゴキブリだけでなく、より生命力の強い大型のゴキブリにも効果があります。
またゴキブリの生命力は非常に強く、薬剤に抵抗力のある種類も出てきてしまいます。「スーパーゴキブリ」と呼ばれたりもします。飲食店などのゴキブリが殺虫剤を使われ続けることによって、殺虫剤に免疫のある体に進化してしまうのです。
しかしブラックキャップは、そんな薬剤対抗性のゴキブリにも効果を発揮することができます。
それだけなく、メスのゴキブリが持っている卵にも効果があるので、成虫は死滅しても卵は孵化してしまう、ということはありません。
ゴキブリが好きな成分でおびき寄せる
ブラックキャップにはゴキブリの好きな5つの成分が入っています。その成分が近くにいるゴキブリをおびき寄せる効果も持ちます。
しかし誘い入れるのは半径1cm~2cmの範囲のみです。遠くのゴキブリが、ブラックキャップのエサの匂いにつられてやってくるということはありません。
エサはゴキブリが食べやすい半生になっているため、好んで毒のエサを食べてくれます。
ゴキブリが毒のエサにたどり着きやすい色・形状になっている
ブラックキャップは黒い色をしています。ゴキブリは夜行性なので、暗闇に紛れる色は警戒心が薄くなります。
またゴキブリが入りやすいような形にもなっています。ブラックキャップの隙間は、丁度ゴキブリ1匹が通れるような隙間が空いており、隙間に隠れることが多いゴキブリにとって思わず入ってしまうような作りになっています。
その隙間は全方向に開かれているので、どこからでもエサにたどり着くことができます。
一方方向からしか入れないということがありません。特殊なスロープ状になっているのも特徴のひとつです。入口からエサにまでたどり着きやすく。エサに誘われてやってきたゴキブリは迷いなくブラックキャップの中まで入り込むことになります。
たくさん置くことでより効果を上げることができる
ブラックキャップは、1箱で12セットまたは18セットが入っています。
様々な場所に置くことで、効果をよりアップすることができます。
ブラックキャップは体に悪い?
ブラックキャップには殺虫剤の成分が含まれているため、小さいお子様やペットを飼われている方は気をつけなければなりません。
アース製薬の公式サイトでは、容器を触ったり舐めた程度では問題ないと説明しています。また口に入れると苦味を感じる成分が入っているので、大量に摂取する可能性は低いのだそうです。
しかし間違ってエサを食べてしまうようなことがあれば牛乳や水を飲ませ、量が3個以上の場合は医師の診察を受けてください。
ブラックキャップの匂いは気になる?
殺虫剤などの気になる点において、ひとつポイントになるのは匂いでしょう。殺虫成分や化学成分の独特な匂いが嫌な人は多いと思われます。
ブラックキャップにも匂いはあります。しかし、気になら程度の匂いです。
ブラックキャップを開封した瞬間は、独特の甘いような匂いがあることに気づくかと思われますが、ある程度距離が離れていれば気になるほどではありません。
日常生活において何も問題はないでしょう。
効果的にブラックキャップを使うために
ここまでブラックキャップの効果やメリットについて紹介してきました。ブラックキャップはゴキブリ対策において非常に効果的なアイテムで、私たちの心強い味方ということがお分かりいただけたでしょうか。
しかし、重要なのはブラックキャップの置き場所についてです。いくら最強アイテムであるブラックキャップを使っても、置き方を間違えてしまうと良い効果は得られません。
続いてはブラックキャップの置き場所について紹介します。
ブラックキャップには屋内用と屋外用があるので、それぞれ屋内の設置場所と屋外の設置場所に分けて紹介します。
まずは屋内の設置場所について紹介します。ブラックキャップを置く場所を考える際に重要なのが、ゴキブリの好む場所をしっかり把握することです。
以下のような場所がゴキブリが好きな場所です。
- 狭い場所、暗い場所
- 水を使う場所
- 湿った場所、暖かい場所
これらの条件に当てはまる場所に、それぞれ必要な数のブラックキャップを置かなければなりません。
水を使う場所で、狭い隙間や湿った所が多い場所といえば、キッチンですよね。キッチンは最もゴキブリが出やすい場所です。まずはキッチンを重点的に対策していきましょう。
屋内のブラックキャップの設置場所
キッチンのブラックキャップ設置場所
水回りや湿った暗闇、隙間、油汚れに、食材などゴキブリが好む最適な条件が揃っているキッチン。
まずはキッチンを重点的に置いていきましょう。
設置場所は以下のようになります。
- 冷蔵庫の隙間
- 電子レンジの隙間
- 流し台周辺
- 換気扇付近
- 食器棚の中
- ガスコンロ周辺
- 油や調味料の置き場所周辺
- 玉ねぎ・ジャガイモなどの食材置き場周辺
合計8か所になりましたが、それだけキッチンは対策が必要な場所ということです。それぞれの場所を詳しく見ていきたいと思います。
冷蔵庫の隙間
冷蔵庫の周辺には隙間が生まれ、ほこりもたまりやすいでしょう。それに加えて冷蔵庫は周りが暖かくなっています。
ゴキブリの活動における適温は20~25℃といわれています。暖かい場所が大好きなゴキブリにとって、冷蔵庫周辺は丁度いい休憩場所になっています。
そのため冷蔵庫周辺にできた隙間を埋めるように、ブラックキャップを置きましょう。
電子レンジの隙間
ゴキブリは雑食で油や水、ほこりまで何でも食べてしまいます。また生命力も強く油1滴で5日、水1滴で3日生き延びられるというほどです。
油汚れやほこりがたまっているであろう、電子レンジ周辺の隙間はゴキブリが大好物な場所になっています。
電子レンジの裏側や下の隙間などにブラックキャップを設置しましょう。
流し台周辺
先ほども述べたように、ゴキブリは水をもエサにし生き延びることができる生き物です。
水回りにブラックキャップは必須です。キッチンの下にある隙間や、シンク下にある棚の中などの流し台周辺に置きましょう。数に余裕があれば、複数個置いた方がより安全です。
換気扇付近
レンジフードなどの最新タイプの換気扇であれば、外と室内を結ぶ隙間というものはできません。
しかしプロペラが回るタイプの換気扇の場合、外と室内との隙間ができてしまい、外からゴキブリが侵入してきてしまう恐れがあります。
ゴキブリは数ミリの隙間でも通れるといいます。換気扇の周辺ブラックキャップを置くことをおすすめします。換気扇は上にあるので、置く場所が無いという場合は、両面テープなどで壁に貼り付けるのが良いでしょう。
食器棚の中
夜行性であるゴキブリは、夜になると活発になって動き出しますが、それ以外の時間帯は暗闇に隠れていることが多いです。そのため湿気が多く、暗くて狭い場所は要注意です。
食器棚はその条件が揃っているため、ゴキブリが潜んでいる可能性があります。また棚の中にある排水管の隙間は、外からゴキブリが侵入してくるリスクが高いです。
そのため、ブラックキャップの設置は必須です。
ブラックキャップはもちろんですが、ビニールテープなどで排水管の隙間を防ぐなどの対策はより効果的です。
ガスコンロ周辺
ガスコンロの周りも、ゴキブリが大好きな油がたくさんついているので、対策は必須です。
もちろん油汚れを拭き取って、常に綺麗な状態を保つというのも対策のひとつですが、周辺にブラックキャップを置いておくとより効果が上がります。
油や調味料の置き場所周辺
油などの調味料は、台所周辺の棚の中に置いてあることが多いかもしれません。その周辺は油がついていたり、砂糖がこぼれていたりする場合はないでしょうか。もしそうであれば危険です。
油や砂糖などの調味料はゴキブリのエサになり、ゴキブリをおびき寄せてしまいます。
周辺をしっかり掃除すると共に、ブラックキャップを設置しましょう。
玉ねぎ・ジャガイモなどの食材置き場周辺
先ほども述べましたが、ゴキブリはなんでも食べてしまいます。基本的に食材はゴキブリのエサになってしまうということを頭に入れておくべきです。
特にゴキブリの大好物なのが、玉ねぎです。しかも玉ねぎの保存方法は冷蔵庫内でなく常温ですよね。玉ねぎを置いているだけのつもりが、いつの間にかゴキブリをおびき寄せてしまっていた、という可能性もあります。
食材置き場の周辺にもブラックキャップを置きましょう。
リビングのブラックキャップ設置場所
普段の生活で最もいる時間の長いリビングですが、知らぬ間にゴキブリの住みやすい環境を作り出している可能性があります。
リビングでブラックキャップを置くべき以下の場所について紹介します。
- 窓際
- テレビの周辺
- ソファの周辺
- 観葉植物の周辺
窓際
ゴキブリが外から侵入してくる可能性が高いのが、窓際です。ベランダに出入りできるような掃き出し窓は、特にリスクが高いです。
ゴキブリは数ミリの隙間があれば侵入できるといわれているからです。窓や網戸のズレなどによる、ちょっとした隙間が危険です。また、ベランダの出入りの隙に、いつの間にか侵入していたというケースもあります。
外から侵入してきたゴキブリの対策として、窓際にブラックキャップを設置しましょう。
テレビの周辺
テレビは熱を出すため、ゴキブリにとってちょうど良い温度の休憩場所になってしまう可能性がありますので、テレビの周辺にはブラックキャップを置くのをおすすめします。
テレビだけでなく熱を発するような家電の周りは、ブラックキャップを置く場所としては押さえておきたいポイントです。
ソファの周辺
ソファ周辺は、食べカスやほこりがたまっている可能が高い場所です。
ソファでお菓子を食べたり食事をしたりすることで、いつの間にか食べカスを落としてしまい、ゴキブリのエサになってしまうリスクが高まります。
ソファ下の隙間などにブラックキャップを設置するのが良いでしょう。
観葉植物の周辺
観葉植物には定期的に水をあげますよね。ということは常に湿った状態になっています。また植物の葉によって隠れることもでき、ゴキブリの好む条件が揃ってしまいます。
観葉植物の周辺にはブラックキャップを置くべきです。
ベランダで植物を育てている方もいるでしょう。そこが外から飛んできたゴキブリの隠れ場所になっている可能性もあります。室内・室外関わらず、植物付近は対策が必要です。
水回り(キッチン以外)のブラックキャップ設置場所
続いて、キッチン以外の水回りで設置する場所を紹介します。
設置場所は以下の通りです。
- 洗面所・脱衣所
- 風呂場
- トイレ
洗面所・脱衣所
洗面所・脱衣所は、水や湿気、暗くて狭い場所などの条件が揃っている場所ですね。ゴキブリたちの居場所になってしまう可能性が高い場所です。
洗濯機の周辺にできた隙間や洗面台の下にある棚の中などに、ブラックキャップが必要です。この場所はゴキブリの好きな条件が揃っているので重点的な対応が必要になります。そのため、できればブラックキャップを2つ以上置くことをおすすめします。
風呂場
入浴中にゴキブリと遭遇したことがある方は、ブラックキャップを風呂場にも置いた方が良いでしょう。
排水口からゴキブリが侵入している可能性や、水のある風呂場を住処としている可能性があります。
しかし撥水性がないため、普通のブラックキャップでは置くことができません。「屋外用のブラックキャップ」を使用してください。
「屋外用のブラックキャップ」については後ほど詳しく説明します。
屋外用だとしても、エサ部分に水がかかりすぎると効果が軽減してしまうので隅に置きましょう。
トイレ
湿気が多くジメジメしやすい場所であるトイレにも、ブラックキャップがあった方がいいでしょう。
下水管から侵入してくる可能性や、換気扇などの隙間から入ってきてしまう可能性などがあります。
寝室のブラックキャップ設置場所
寝室はキッチンやリビングなどに比べると、ゴキブリが出現する可能性は低いでしょう。寝室は他の場所に比べると、エサとなる物が少ない傾向があるためです。
しかし寝室にも湿った場所や暗くて隠れやすい場所は存在するので、対策するに越したことはないです。ブラックキャップが余っている場合はぜひ寝室にも、以下の場所に設置することをおすすめします。
- 押し入れ
- ベッドの周辺
- 家具等の隙間
押し入れ
湿気が多く、暗い押し入れはゴキブリ住処になってしまう可能性があります。
ゴキブリが厄介なのは夏だけに出てくるのではなく、暖かい場所に身を隠して冬を越すという点です。
姿が見えなくても、ブラックキャップを置いてしっかり対策しましょう。
ベッドの周辺
ベッド下のスペースなどは暗くて狭く、ほこりもたまっていることだろうと思います。
収納ケースなどを置いている方は、よりゴキブリの好きなスペースを作り出してしまっている可能性があります。優先順位は押し入れの方が上ですが、ブラックキャップの個数に余裕のある方はベット周辺にも置いた方が安全です。
家具等の隙間
ベッド下と同じように、暗くて狭い、ほこりのたまる場所です。置いておいた方が良いでしょう。
隙間が狭くて置けないという場合には、「ブラックキャップスキマ用」という隙間に置くことに特化した形の商品があるので、そちらもおすすめです。
その他の場所のブラックキャップ設置場所
以上のように室内のブラックキャップ設置場所は、まずはキッチン周辺を最優先に置き、その後洗面所・脱衣所などの水回り、リビングという順番で置いていきましょう。その後数に余裕があったら寝室にも置くという流れがおすすめです。
最後に今まで紹介した場所以外に、可能であれば置いておいた方が良い場所を紹介します。
玄関
外からの出入り口になる玄関は、可能であればひとつブラックキャップを設置しておいた方が良いでしょう。いつの間にか隙間から侵入していたなんてこともあります。
また下駄箱などは暗くてジメジメした場所なので、実はゴキブリが潜んでいるという可能性もあります。
段ボール置き場の周辺
実は段ボールは、ゴキブリが好きなもののひとつです。特に湿った段ボールは、ゴキブリが卵を産み付けている可能性が高いです。
そのためいらない段ボールを長期間放置するのは、非常に危険です。定期的に片づけましょう。しかし、ごみの日も限られていますので、ある程度たまってしまうのは仕方ないですよね。
そんな時は段ボールをまとめて置く場所の近くにブラックキャップを置くことで、対策するようにしましょう。
屋外のブラックキャップ設置場所
屋内のブラックキャップの置き場所を紹介してきました。ゴキブリは家の中で繁殖している可能性があったり、常にエサがあることを学習して定期的に現れたりします。その場合は屋内にブラックキャップを置くことで、巣にいるゴキブリごと死滅させるのが効果的です。
しかし、それだけではゴキブリ対策は完璧とは言い難いです。
なぜなら、ゴキブリは外からもやってくるからです。家の周辺に巣があり、たまたま家の中に入ってきてしまったり、エサを求めて侵入してきたりします。また集合住宅の場合、隣の家からやってくる可能性もあります。家の外からくるゴキブリには、それ相応の対策があります。
それが「屋外用のブラックキャップ」です。
屋外用のブラックキャップは、コンクリートなどに紛れるようなグレー色をしていいます。屋内よりも少しスリムな形です。野外に置いても大丈夫なように、雨や風に強い仕組みになっています。
続いては、その屋外用のブラックキャップを設置するべき場所を紹介していきます。設置する場所は以下になります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
- エアコンの室外機の周辺
- 換気扇の排気口の周辺
- 玄関の周辺
- ベランダ内
- 外にあるプランターや観葉植物
- ゴミ置き場の周辺
- ガレージ内
エアコンの室外機の周辺
屋外で最も対策していただきたい場所が、エアコンの室外機です。エアコンの室外機は暖かくてゴキブリにとって過ごしやい環境が整った場所です。特に冬場は適温になり、そこで冬を越している可能性も高いです。
また室外機は隙間だらけなのが見て分かると思いますが、そこから侵入してしまうと室内のエアコンに通じてしまいます。エアコンからゴキブリが降ってきという悲劇のようなケースもあります。
そうならないためにも、室外機の周辺にはブラックキャップを設置しましょう。
換気扇の排気口の周辺
換気扇は屋内でもブラックキャップの必須ポイントでした。屋外と屋内の通り道になる換気扇はしっかり対策しないといけません。
また外にある換気扇の排気口は、熱を発しているので暖かくなります。そのためゴキブリが集まってきてしまう可能性が高い場所なのです。
換気扇の排気口付近にはブラックキャップを置きましょう。高い位置にある場合はテープなどで壁に貼り付けましょう。
玄関の周辺
屋内の設置場所の時にも説明しましたが、外との出入り口になる玄関は対策が必要です。
ちょっとした隙間でもゴキブリは侵入してきてしまうので、玄関の周辺にブラックキャップを置き、近くにやってきたゴキブリをやっつけましょう。
ベランダ内
1階の部屋にあるベランダはもちろんのことですが、2階の部屋のベランダにも設置した方が良いです。なぜなら2階程度の高さであれば、ゴキブリは平気で飛んでくるからです。
ベランダに植物などがあればそれを目当てにやってきますし、エサになるようなものがあればそれを探しにやってきます。そのためベランダにもブラックキャップを置いて外から侵入してくるゴキブリを対処しましょう。
外にあるプランターや観葉植物
玄関近くやベランダ、庭などに植物があったりプランターを飾っていたりするお家もあるかと思います。
先ほども説明しましたが、湿った土があり隠れ場所にもなりやすい植物はゴキブリが好む場所です。その周辺にはブラックキャップを置きましょう。
ベランダに植物がある場合は、ベランダ用と植物用のブラックキャップは兼用でも構いません。
ゴミ置き場の周辺
近くにゴミ置き場がある場合は、非常に危険です。
ゴミの山はゴキブリにとっての大量のエサになっているので、そこにやってきたゴキブリが家の中に侵入してくる恐れもあります。
アパートやマンションの場合は、ゴミ置き場が自室の近くにあるという場合もあるでしょう。共同スペースではありますが、近くにブラックキャップを置かせてもらった方が良いでしょう。
ガレージ内
暗くて隠れ場所が多いガレージですが、特に段ボールが積み重ねっている場合は危険です。
ただでさえジメジメとした空気になりやすいガレージに、ゴキブリの好きな段ボールを放置してしまうと、そこが住処となり卵を産み付けられる可能性が高くなります。
段ボールを処理するのが一番良い方法ではありますが、ブラックキャップも置いておくべきでしょう。
アパートやマンションのブラックキャップの設置場所
基本的にアパートやマンションなどの集合住宅でも、ブラックキャップを設置するべき場所は変わりません。しかし、一戸建ての家と異なる点は、隣の部屋と繋がっているという点です。
いくら自分の部屋の対策を完璧にしていても、隣の部屋から侵入されてはゴキブリに遭遇してしまいます。
続いては、集合住宅における設置した方が良い場所を紹介します。
隣の部屋との境界
隣の部屋のゴキブリが自室に侵入してきてしまう経路は、やはりベランダなどの繋がっている部分を通しての可能性が高いです。
隣の部屋との境界に、屋外用のブラックキャップを置いて、侵入を防ぎましょう。
共有部分
先ほどゴミ置き場周辺の項目でも説明しましたが、共有部分がゴキブリを寄せ付ける原因になっている場合があります。自分の部屋がそのスペースに近いほど、リスクが高くなってしまいますよね。
ゴミ置き場や廊下、物置スペース、植物が植えてある部分など、アパートやマンションによって様々な例があるでしょう。
そのような場合は、他の住人の邪魔にならない程度にブラックキャップを置くべきです。
設置するブラックキャップの個数
10㎡あたり1~2個
ブラックキャップは部屋が広いほど、必要な個数も増えます。それでは、1部屋あたり何個のブラックキャップが必要になるのでしょうか。
ブラックキャップは1箱12個入りと18個入りがあります。1箱で足りるのでしょうか。
公式サイトの説明によると、「10㎡あたり1~2個置いてください」との記載があります。
10㎡というのは、約3m×3mであり、大体6畳ほどの面積なります。この目安を参考にしていただければと思います。
ブラックキャップを多めにおいても良い
ただそれぞれの家によって、ゴキブリの出現する場所の傾向は異なると思います。多めにブラックキャップを置けば、その分より効果が上がるのは間違いありません。キッチンに出やすいというご家庭は、キッチンに多めに置い方が良いでしょう。
全体的にまんべんなく対策したいという方は、12個セットの2つ分である合計24個でも、全然多すぎるということはありません。
最強なのは「ブラックキャップ×〇〇」の組み合わせ
これまでブラックキャップの設置場所について紹介してきましたが、より効果的なゴキブリ対策は組み合わせです。
ブラックキャップは周辺にいるゴキブリをおびき寄せ、毒のエサによって巣ごと死滅させる目的のアイテムでした。ゴキブリ対策グッズには目的別に様々な種類があるので、それを組み合わせることによってより強力な対策となります。
ブラックキャップと併用で使える対策グッズを紹介します。
天然ハーブのゴキブリよけ
このグッズの目的は、ゴキブリが嫌いな成分を使って遠ざけるというものです。ブラックキャップと同じくらいの大きさで、置くタイプです。
ゴキブリが嫌いな天然ハーブの成分を使っており、殺虫の効果はありません。そのため小さなお子さんやペットにも害がありません。
これらのゴキブリを寄せ付けないアイテムは、第1のバリア的な役割で用いるのが相応しいアイテムです。まずゴキブリよけでゴキブリを近づけないようにしましょう。
そして、そのバリアをかいくぐってきたゴキブリに対して用いるのが、ブラックキャップです。ブラックキャップを第2のバリア的な役割で使い、エサや隙間に寄ってきたゴキブリに毒のエサに食べさせ、巣にいるゴキブリごと死滅させるのです。
ゴキブリはアロマが苦手
ハーブやミントなどのアロマ匂いは、ゴキブリにとっては強烈な刺激臭になるため、嫌う傾向があります。ゴキブリ対策グッズとして販売されているものだけに限らず、市販のアロマオイルを使用することもできます。
アロマデュフューザーや無水エタノールにアロマを数滴入れたスプレー、アロマを染みこませたコットンなどを用いることによって簡単にゴキブリ対策になります。
ゴキブリに効果のあるアロマの種類は以下になります。
- ベチバー
- ハッカ・ミント
- シナモン
- ローズマリー
- ラベンダー
- レモングラス
バルサン
バルサンは燻煙・散布タイプの対策グッズです。殺虫効果のある煙を部屋全体に散布することで、すでに存在するゴキブリは死滅させる効果と、ゴキブリの侵入を防ぐという予防効果があります。
散布する前には部屋を片付けなければなりませんが、大掃除のついでにバルサンを使い、その後ブラックキャップを配置すればより効果が得られます。
ゴキブリがいなくなるスプレー
スプレータイプで、ゴキブリを寄せ付けない目的の対策グッズです。天然ハーブのゴキブリよけと同様に、第1のバリアとして使うのが良いでしょう。
キッチンやベランダなどのゴキブリが寄り付きそうな場所に、スプレーを噴射することで薬剤によるバリアを作ってくれます。噴射場所はブラックキャップの設置場所と変わりはありません。
スプレーによるバリアを突破してきたゴキブリに対してブラックキャップによる毒のエサで対抗しましょう。
またスプレーの薬剤はゴキブリを駆除する効果もあります。
ゴキちゃんストップ
ブラックキャップと同じように置くタイプのものですが、プロも使うような超強力の駆除剤を使用しています。
ゴキブリがたくさん出てしまうような場所があれば、重点的にゴキちゃんストップを使用し、それ以外はブラックキャップを置くという組み合わせもできるでしょう。
ゴキちゃんストップは、狭い場所でも置くことが可能な薄い形をしています。置き場所はブラックキャップと同様の場所になります。
スプレータイプの殺虫剤
そして、頑張って対策したけれど、どうしてもゴキブリが出てきしまった時はスプレータイプの殺虫剤を使用するしかありません。ご家庭に1本は準備しておいた方が良いでしょう。
キッチンや子どもがいるリビングなど殺虫剤を使いたくない場所は、凍殺ジェットというスプレーがおすすめです。冷却剤によってゴキブリを殺すため、有害物質や殺虫剤の成分が含まれていません。
ゴキブリを対策する季節はいつ?
最後に、ゴキブリが出やすい季節や効果的な対策の時期などを紹介します。季節におけるゴキブリの動きを把握し、より効果的に対策をしましょう。
ゴキブリの出やすい季節は梅雨から夏
ゴキブリにとっては、20℃~25℃が適温です。また湿度が高い環境も好みます。
そのため最も活動が活発になるのは夏です。では他の季節は何をしているのでしょうか。
春は、昨年に産みつけられた卵が、適温の20℃程になった頃に孵化します。この時期にゴキブリを見かけることは少ないですが、小さな幼虫が潜んでいます。
その幼虫も成虫になり、夏に最も活動が活発になります。
秋は、冬を越す準備や卵を産む準備をします。その際によく使われるのが、暖かさと適度な空間のある段ボールです。
そして冬は、暖かい場所に隠れて春になるのを待ちます。そのため熱を発する家電周辺など、20℃~25℃の温度の場所には1年中生息していることになります。
効果的な対策の時期は春と夏
以上のことから、ゴキブリの対策は1年中必要になりますが、特に春と秋の対策が重要です。
春は冬を越したゴキブリが動き出す頃です。エサを求めて家の中に侵入してきます。この時期はまだ動きが鈍く、数も多くいません。活発に活動を始める夏を前に、春のうちに対策をしておきましょう。隠れているゴキブリを死滅させるバルサンやブラックキャップ、ゴキブリの侵入を防ぐ対策などが効果的です。
秋は、ゴキブリの産卵場所や住処をいかに減らすかが大事です。段ボールを片付けるなどして、冬を越すゴキブリの居場所を無くしておきましょう。またブラックキャップをゴキブリが好む場所に置くのも効果的です。
まとめ
今回はブラックキャップの効果や、設置するべき場所について紹介してきました。
ブラックキャップは置くタイプの対策グッズで、毒のエサにより巣にいるゴキブリごと死滅させる効果があります。
ゴキブリは水回りやなどの湿った場所や暗くて狭い場所を好みます。また何でもエサにしてしまい油や砂糖、玉ねぎなどが大好物です。それらのゴキブリの習性を把握し、ブラックキャップを置く必要があります。
効果的な置き場所はキッチンの流し台周辺や食材置き場、リビング、洗面台、観葉植物付近などです。
また屋外用のブラックキャップも使い、ベランダや室外機の周辺にも設置しましょう。
ブラックキャップだけでも効果はありますが、より効果を上げるには他の対策グッズとの併用がおすすめです。
対策する季節は、ゴキブリが活発に動き出す前の春、冬を越す準備を始める前の秋が重要です。
ぜひ効果的な対策を行い、ゴキブリのいない家を目指してください。
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