「人を呼ぶ人」または「お客を呼ぶ人」と言われる招き猫体質の人の特徴と周囲に人が増える現象の真意についてご紹介します。招き猫体質の人が引き起こす現象を科学的に考察しているので「招き猫体質かも」とお考えの人はぜひこの記事をお役立てください。
招き猫体質とは何か
「招き猫体質」とは、簡単に説明すると「人を呼ぶ人」または「お客を呼ぶ人」のことを言います。
どう呼ぶのかというと、招き猫体質の人がそれまで閑散としていた店に入ると客が増える現象を引き起こすのです。
招き猫体質の人は商売をしている人には有り難い「人を呼ぶ人」なのです。
具体的にお客を呼び込むような行動をしているのかというとそうではなく基本的に何もしません。
何をするのかというとそこにいるだけです。
いるだけで自然と人を集めてしまうのです。
そのため招き猫体質の人は「人招き体質」または「サクラ体質」とも言われます。
招き猫体質の人の特徴
招き猫体質の人に共通してある特徴をご紹介します。
素敵な笑顔
招き猫体質の人に共通する最大の魅力は「笑顔」です。
笑顔が自然とこぼれるような素敵な人が多いです。
前向きな性格
招き猫体質の人は明るく前向きな性格の人です。
くよくよ悩まない
前章の「前向きな性格」と重なるところですが、招き猫体質の人は失敗や間違いがあっても悪い面を見ていつまでも引きずることがありません。
物事の良い面を見て次の新しい出来事にワクワクしながら過ごす人が多いです。
社交的で友人が多い
社交的で友人が多いのも共通してある特徴です。
ちょこちょこと運がいい
宝くじで大金を当てたり、福引で1等を当てるといった大きな運ではなく、ちょこちょこ少額を毎回当てるくらいの感覚で運がついています。
招き猫体質が起こす現象
招き猫体質の人が引き起こす具体的な例をご紹介します。
お店が急に混みだす
昔から招き猫体質な私。昨日も20時頃にすき家に行ったら…。
— にゃっちゅ (@nnZSFAu69TPm9Fh) April 29, 2021
2組しか入ってなかった店内に、私が入店して間もなく15人くらい来店して大忙しに…( º∀º )#招き猫体質
招き猫体質の人が一般的な夕食の時間を避けて20時に飲食店へ入店したとき、お客さんは2組しかいなかったのに、間もなくして15人ほど店内に新しいお客さんが入ってきて店が混みだしてしまうのです。
せっかく人が来なさそうなお店に入った(実際0人だった)のに、その後立て続けに5人連れと2人連れが来て、たった5分で計8人になってしまった…。
— エスムラルダ ビジネス書『ロジカルメモ』発売中 (@esmralda001) August 7, 2021
割とよくこういうことが起こるんだけど、自分にとって利害関係のない場所で発動されることが多いので、何のメリットもない…#招き猫体質
お客さんが0人の店内も招き猫体質の人が入店してしばらくすると立て続けに8人新たに入店してくるということもあるのです。
招き猫体質の人は「一人で静かにゆっくり過ごしたい」という願望を持っていることが多いです。
なぜなら一つの場所に留まると間もなく人が集まりだしてしまうからです。カフェや飲食店であれば店内は込み合ってくるので食事など済ませたら早く店から出てあげなければなりません。
人を引き付けてしまう陽気なオーラは本人の自覚なく発してしまう、それが招き猫体質なのです。
閉店時間かなと思った #サーティワン で
— ぴぃちか (@peachika2920) June 1, 2021
2号と来店して5分しないうちに7人来店させてしまった#招き猫体質 #サクラ体質
閉店時間のように閑散とした夜のアイスクリーム屋さん。招き猫体質の人が入店したら5分としないうちに7人もお客さんがお店に入ってきてしまったのです。
アイスクリーム屋さんなので後から7人も入ると店は大変な混雑ですね。
後ろに行列ができる
#招き猫体質
— 🇻🇳💙🇯🇵みじゅ(Đại)🇯🇵💙🇻🇳 (@ZuMiNv3) July 27, 2020
自称ではなく本当だと思う
(店員以外)誰も居ないコンビニに入って
出る頃には周りや外に人が居ることが多い
しかも時間問わず(夜が明けて間もない時でも)
ついさっきもコンビニ寄ったら
入った時おいどん1人だけだったのに
気づけば5-6人レジ待ちしてた
わかるわ~!って人居るかな😆
招き猫体質の人が誰もいないコンビニに入店して買い物を済ませたころ、振り向けば5~6人がレジ待ち。
小さなコンビニであれば5~6人レジ待ちしていると通路がふさがってしまう混雑具合です。
招き猫体質すぎる自分。
— るか。 (@aya85968266) July 21, 2019
わいが注文したときは誰もいなかったのに、注文終わった後から今も行列が絶えない。がんばれー厨房さん達よ~ #招き猫体質
招き猫体質の人が飲食店に入って注文した時、店内には誰もお客さんはいませんでした。
注文をし終わったころから人が集まり、行列ができ始め、それから絶え間なく人が並ぶようになってしまったのです。
おかげで厨房は大忙しになりました。
年末ジャンボは300円、スクラッチ1200円でした(。>д<)そしてオイラの後、宝くじ売り場が行列(-“”-;) #招き猫体質
— みぃてっく@Project・mi-tec (@nobuline31) January 9, 2019
招き猫体質の人は人を呼ぶ力の他に、良い運気も引き寄せると言われています。
そのため宝くじやスクラッチくじなども当たる確率が高いとも言われることがあります。。
そしてくじの換金に訪れた宝くじ売り場で、やはり人を集めてしまう性質のため招き猫体質の人の後ろには行列ができてしまうのです。
招き猫体質の逆
招き猫体質の人とは逆の体質の人のことを「逆招き猫体質」と言います。
「逆招き猫体質」とは簡単に言うと「人を離してしまう人」または「人を帰してしまう人」のことを言います。
例えば逆招き猫体質の人がお店に入るとお客さんが次々と帰り始め、その後お客さんの入りが悪くなります。
この他に逆招き猫体質の人が気に入って通い始めた店は半年後に潰れてしまうのです。
逆招き猫体質の人はお店に入って具体的に何かするわけではありません。
ただそこにいるだけで「人を離してしまう」または「人を帰してしまう」現象を引き起こしてしまうのです。
そのため逆招き猫体質の人は「人を帰す体質」または「貧乏神体質」とも呼ばれます。
招き猫体質はたまたまか
招き猫体質の人が引き起こす現象は偶然が重なって起きたものなのでしょうか。
「人を引き寄せる人」の実態を科学的に考察してみました。
招き猫体質の人の実態や真相をご覧ください。
招き猫体質の人とは直感に従って行動する前向きな人
ハートフォードシャー大学の心理学教授のリチャード・ワイズマンは「運のいい人」と「運の悪い人」を対象に調査を行い、両者の人生に異なる成果をもたらすのはまったくの偶然か、不気味な力か、それとも何か本質的な違いなのかを検証した。その結果、運は単なる偶然でも超常現象でもなく、その人の選択によるところが大きいことが明らかになった。
1000人以上の被験者を調査したところ、ワイズマンは、運のいい人の性質を発見した。彼らは、新しい経験を積極的に受けいれ、外向的で、あまり神経質でないことが示されたのだ。つまり彼らは直感に従い、何より前向きにものごとを試し、それがさらに直感を研ぎ澄ます。家に閉じこもっていたら、新しいことやワクワクさせてくれること、素敵なものにどれほどめぐり合えるだろうか? きっとチャンスは少ないだろう。
https://president.jp/articles/-/24594?page=1
イギリスにあるハートフォードシャー大学の心理学教授リチャード・ワイズマン氏は「運を引き寄せる人」について科学的に調査と研究をしています。
調査は1000人以上の被験者によって行われ、結果、運の良い人の性質は以下の通りでした。
- 新しい経験を積極的に受け入れる。
- 外交的である。
- 穏やかで楽観的である。
上記の性質を持つ人は自分の直感を信じ、それを受けて前向きに行動を起こすことを繰り返すうちに直感を研ぎ澄まし、それが運を引き寄せることにつながっていったのです。
招き猫体質の人も自分の直感に素直に従って前向きに行動した結果を積極的に受け入れてきた人たちと言えるでしょう。
招き猫体質は幸福体験から後天的に身につく
運は、生まれつきのものだろうか? そんなことはない。運の大部分は選択によってもたらされることを踏まえたうえで、ワイズマンは「ラック・スクール」という別の実験を試みた。運が悪い人を、運がいい人のように行動するように指導したら、幸運な人と同じ成果を得られるだろうかというものだ。
結果は上々だった。ラック・スクールの卒業生の80%が、運が良くなったと実感した。しかも彼らは運が良くなっただけでなく、幸福感も強くなったという。
https://president.jp/articles/-/24594?page=1
人を引き付けたり、幸運を呼び寄せる人の能力は生まれつきではなく、前章でもご紹介した通り、直感を信じて前向きに行動した結果、選択する直観力が冴えた人になった。つまり経験によって後から身についた能力なのです。
それを裏付ける実験があります。
イギリスにあるハートフォードシャー大学の心理学教授リチャード・ワイズマン氏が行った新たな実験「ラック・スクール」では、それまで運が悪かった人を運の良い人と同じように行動するように指導したところ、運の良い人と同じ成果を得られた人が8割いたのです。
しかも、その8割の人々の多くは自らの幸福感も強くなったと実感するようになったのです。
こうした実験結果からもお分かりいただけるように、招き猫体質はなろうと思い立って行動を起こせば多くの人が身に着けられる体質でもあるのです。
招き猫体質の人は周囲の人に自信を与えている
運のいい人は、失敗についてくよくよ悩まず、悪い出来事の良い面を見て、そこから学ぶ。そう、彼らは楽観的な説明スタイルを持っている。このことは多くの研究によって裏づけられている。
『幸運を祈って!』という気の利いたタイトルの研究では、おまじないやそれに類する行動(指を交差させて「頑張って(Break a leg)」と言うなど)、お守りなど、幸運を呼び寄せるとされる迷信は、実際にゴルフのスコアや、運動能力、記憶力、回文ゲームなどの能力を上げることが証明された。とはいえこれらは魔法ではなく、人びとに自信を与えることによって、そのパフォーマンスを向上させるのだ(だから友人の幸運を祈ろう。効果はてき面だ)。
こうした楽天主義は、運のいい人にいっそうグリット(何かに懸命に打ち込み、決して諦めずに最後までやり通す力)を与え、新しいことにより前向きに挑戦させるので、やがて時とともに、いっそう良い出来事が彼らに起こるようになる。よほど危険な試みでないかぎり、また、時折起こる悪い出来事を正当化できるかぎり、上昇スパイラルが続く。そしてあるときついに、大成功を呼び込むだろう。
https://president.jp/articles/-/24594?page=2
招き猫体質の人の多くは穏やかで楽観的な性質の人が多いです。
そのためくよくよ悩むことがなく失敗や悪い出来事にぶつかっても良い側面を捉え学びの機会にします。
招き猫体質の人が周りから(特にお店を始めたばかりの自営業の人から)重宝がられるのは、研ぎ澄まされた直観力と穏やかで楽観的な性質で常に学び取る姿勢でいることが周囲に良い影響を与えている可能性が高いからです。
招き猫体質の人自体が周囲の誰かにとってはおまじないやお守りのような存在になり、「招き猫体質の人がいるから大丈夫」という気持ちを起こさせ、周囲のモチベーションやパフォーマンスを上げ、結果、思っていた以上の成果がついてくることから各々に自信がつき、商売であれば繁盛につながるのです。
これが何もしなくても人を引き寄せる人である招き猫体質の人の真相だと言えるではないでしょうか。
招き猫体質に関する口コミまとめ
世間では招き猫体質をどのように捉えているのでしょうか。
招き猫体質に関するTwitterの口コミをまとめました。
私の場合は、空いてる店が急に増えるのと、混んでたのに人払いになるのと両方ありますね〜
— J兄さん (@jpd_mam23) July 29, 2018
招き猫体質かどうかという前に、たまたま入ったお店が急に込みだしたり、先程まで満席だった店内のお客さんが一気に引いてしまう出来事は誰にでも一度や二度起こるものです。
数回お店での満席やレジの行列経験だけでは招き猫体質とは言い切れないのではないでしょうか。
多分、「誰もいないお店に入る勇気のある人」と、「誰か人がいないと見る気にならない人」や「誰かが見ていると急に気になりだす人」がいて、最前者がこの方の言う招き猫体質になってるんだろうなとは思う。私もそうだが。https://t.co/B17tu0FLUs
— ねい (@agplusl) April 13, 2021
招き猫体質の人がどうして人を引き付けてしまうのかというと、
- 新しい経験を積極的に受け入れる。
- 外交的である。
- 穏やかで楽観的である。
上記のような性質を持っている人が多いからです。
招き猫体質の人が閑散としたお店でもこれまでの経験上自分が良いと感じた通りの直観力で入店し、新しい経験に積極的なのでお店の人とも社交的に交流をし、穏やかで楽観的な性格からお店の良い点を見つけ出しその場を心から楽しんでいる姿は周囲から見ても好感が持てます。
そういった招き猫体質の人の雰囲気に誘われてそのお店につい入ってしまう人もいるでしょう。
雰囲気に引き寄せられて人が集まった様子に「あの集団はなんだか楽しそうだ」と魅力を感じてそのお店に引き寄せられる人も出てくるでしょう。
招き猫体質の人が直接すべての人に良い影響を与えているのではなく、周囲に広がる共感の輪の中心にいるのが招き猫体質の人と言えるのではないでしょうか。
伝わるかわかんないんだけど…。
— うめの (@_umenon) October 3, 2020
最近、空いてるな〜と思ってお店に入ったら、すぐにめちゃ混みする現象がめちゃくちゃ起きる…。
友達がそういう招き猫体質?の人で、ほんまに毎回激混みするからすげ〜って笑ってたんやけど、たまたまとは思えないくらい私もなる!なにこれ!
その共感の輪は不特定多数の人にだけ向けられるものではないのです。
例えば、普段から行動を共にするような仲の良い友達は接している距離や時間が長い分、共感する機会が多くなります。
ハートフォードシャー大学の心理学教授リチャード・ワイズマン氏の実験「ラック・スクール」で起きたように、友人も同じ性質を後天的に身に着けることができた結果、自らも「人を呼ぶ人」招き猫体質となったと考えられます。
華こそが招き猫体質
閑散としたお店に入店したとたんお客さんが急に増えたり、それまで0人だったお店に長蛇の行列ができるという現象は誰もが一度や二度経験するものです。
それが数回繰り返されても、様々な条件が重なった結果、偶然にもそういった状況に遭遇したにすぎません。
しかし「人が集まってしまう」状況が毎回安定して続くようならば、それは招き猫体質だと言っても良いのではないでしょうか。
不思議な力が働いていたり、生まれながらの特殊な特性ではなく、失敗や間違いがあっても良い面を見てそこから学んで身についた素晴らしい直観力の持ち主だからです。
そして常にワクワクとした気持ちで新しい経験に積極的な姿は周囲の人を魅了するのではないでしょうか。
華があるという表現がありますが、文字通り招き猫体質に一番近い表現は「華」かもしれませんね。
「華」といってもそのバックボーンには努力などの背景があるのでしょう。
招き猫体質の人の経験から紡ぎだされた表情や発言は多くの人に自信を持たせ、良いパフォーマンスの連鎖を生むことでしょう。
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