パルクールは派手な動きを必要とするため、練習する場所を選ぶのが難点。
この記事ではパルクールの練習場所や探し方を解説。また、家でもできる練習方法や初心者の練習はどうするなどについても解説しています。
パルクールの練習場所にする条件
どんな練習をしたいのか
パルクールは跳ぶ、登る、跳ねる、乗り越えるといった全身を使ったダイナミックな動きが特徴ですが、いざパルクールを始めようとしたときにどこで練習するか、場所に悩んでしまうことがあるのではないでしょうか。
パルクールはその実践方法も様々なのでどんなスキルを求めるのかでも最適な練習場所というのは、個々で変わってくるかと思います。
一箇所のスポットで全ての練習ができるというのはなかなか難しいので、どんなスキルを練習したいのか自分自身でリストアップしておくと、その条件に合わせて練習場所を探しやすくなるかもしれません。
屋外で探す場合
屋外で練習場所(スポット)を探す場合にまず考えておかなくてはならないのが、周りへの配慮ができるかというマナーとしての要素です。
自分の練習条件に合いそうな公園などが有ったとしても、普段の利用している人たちの邪魔にならないかといった配慮が重要です。
公園内の子供向けに作られている遊具を利用しようとした場合に、もし遊ぼうとしている子供たちがいるのであれば必ず避けるようにしましょう。
公共施設や建物をスポットにしてしまうと場合によっては不法侵入や器物損壊などのリスクが伴いますので、迷惑行為にならないためにも事前確認は慎重に行ってください。
専用施設や練習会など
初心者の場合はできるだけ安全に練習できるパルクールの専用施設や練習会に参加する方法も、条件の選択肢として考えるのも良いのではないでしょうか。
また、パルクールジムやアクロバットスタジオなどであれば屋外のように天候に左右されず練習に集中できるメリットも考えられますので、周辺地域に室内練習ができるパルクール専用施設を探してみるのも一つの手です。
パルクールの練習場所に必要なもの
障害物
高い場所からの着地や壁を乗り越えたりといった練習に必要な障害物を屋外で探す場合の殆どは、公園や公共施設が条件の範囲になるかもしれませんが、細かなチェックも忘れてはいけません。
自分のレベルに合った障害物であると共に着地周辺の安全対策、練習できる耐久性や不法侵入に触れていないかなどを十分に確認するようにしてください。
芝生
ランディングやロールの基礎的な練習や障害物を使って着地する場所が、芝生であると安全性の意味でも良いですね。
着地面がコンクリートであったり、硬めの土だと初心者にとっては少し不安要素になるかもしれませんので、芝生の面積が広く周りに人がいないもしくは迷惑にならない状況が理想的です。
砂場
砂場はコンクリートに比べて練習中の怪我のリスクも低くなり、公園にある砂場であれば近くの遊具や障害物と合わせて連続技(フロウ)の練習も可能になります。
砂浜
練習場所としては海が近くにあるという地域性が高くなってしまいますが、パルクールの練習としては周辺にある階段やゴムボール、台などを工夫して設置してジャンプや派手目のアクロバチックな技でも安心して練習できます。
シーズンによって海水浴場になるような場所は人混みやその時間帯を避けるなど、対策を考えるようにしてください。
マットがある場所
高所からのランディングやヴォルト(障害物を手の反動で乗り越える技)の練習など、着地の失敗を恐れずに何度も繰り返しできることでもマットがあると非常に安心です。
マットを個人レベルで用意するのは中々難しいかと思いますので、その場合は地域のアクロバットスタジオやパルクール専用ジムを探してみてください。
アクロバットスタジオは首都圏などに地域が限られてしまいますが、自宅から通えそうな範囲であれば見学してみるのも良いでしょう。
パルクールにおすすめの練習スタジオ
MISSION PARKOUR PARK
日本国内最大級のトレーニング施設になる東京都江戸川区にオープンした、MISSION PARKOUR PARKは東京本店と広島店の2店舗を展開しています。
東京店は未経験の初心者からプロまでどんなレベルの人にも対応できる環境が整っています。
二階建ての専用施設となっており多数の障害物や反り上がる大きな壁、3mの高所から飛び込める巨大なスポンジピットなどがあり、トピックも満載です。
第一線で活躍するトッププレイヤーからの本格レッスンを受けることができるだけでなく、オープンジムとして気軽に楽しむことも可能です。
サイトリンク:MISSION PARKOUR PARK
Tokyo PK Workshop
東京都内の新宿スタジオ、秋葉原スタジオ、永田町スタジオと3店舗を展開するTokyo PK Workshopには体験クラス、基礎クラスという2クラスを設けています。
体験クラスはパルクール未経験の人や運動神経に不安がある人でも安心してスタジオ内の障害物で、パルクールの基本動作が学べる60分コースになっています。
一方の基礎クラスでは体験クラスを一回体験した人や、もしくはパルクールの練習経験がある人を対象に体力アップやダイエットしたい人向けとなっており、少人数制テーマ別に練習メニューがあってスキルアップが目指せます。
動画は永田町スタジオで撮影されたようですが、とてもオシャレな雰囲気ですね。
*2021年4月現在、永田町スタジオは都合により休講中とのことですので詳細は下記のサイトリンクをご確認ください。
MAX ATTACK
愛知県長久手市にパルクール専用パークとして2021年1月にオープンしたばかりのMAX ATTACKは、名古屋を拠点に日本全国および世界で活動するSpace Monkey Fight Clubというパルクールチームのメンバーが講師となって、平日の夜に教室が開かれています。
またこのパルクールチームのメンバーは、NAGOYA PARKOUR FAMILYとして名古屋を中心に5カ所で定期的にパルクール教室を開催しています。
パルクールの練習環境を名古屋近辺で探している人は、是非チックしてみてはいかがでしょうか。
Power Arts
大阪府大阪市にあるアクロバットスタジオPower Artsでは、アクロバットをはじめパルクールやトリッキング、ヨガ&ティシューフィットネスなど様々なクラスがありそれぞれにレベルの高い講師がつきます。
天井が高く広いトレーニングスペースにスポンジプールなどもあり、更衣室やシャワー室も完備されています。
建物の2階にパルクール専用スタジオには色々な障害物も用意され、天候に左右されることなく練習に集中できそうです。
その他のアクロバットスタジオ
練習しやすい床であったり大きめなマットなど、集中できる環境が整っているのがアクロバットスタジオの大きな魅力ではないでしょうか。
パルクール専用にできている訳ではありませんが、トランポリンや大きなマットなどを使ってランディングやロール、スキルに合わせて練習ができそうですね。
東京都内をはじめ全国の都心部周辺で運営されている場合がほとんどかもしれませんが、一度住んでいる地域にあるのかチェックしてみてください。
各地のアクロバット教室
下記のリンクは全国のアクロバット教室やバク転などの練習ができる教室を検索できるサイトになります。
地方選択から各県ごとに検索が可能ですが県レベルでは検索結果がゼロという場所もありますので、それを認識した上でチェックしてください。
パルクールの練習ができる都内の公園
大きな公園では敷地の広さが魅力でそのエリア毎に色々なスポットを見つけることが出来るかもしれませんが、地域の小規模な公園でもパルクールの練習は可能だと思います。
規模ではなく個人のアイディア次第ではどんな場所でもパルクールの実践は可能なはずですので、日頃から散歩がてらにスポットとなる場所探しをしてみると良いでしょう。
ここでは都内の公園4カ所をピックアップしてみました。
東京 大塚公園
写真で見る限りでもパルクールの練習できそうなスポットがいくつもありそうですね。
噴水なども設置されている敷地にはストレッチなどができる大人専用の複合健康器具とかべ渡りがあるので、アイディア次第と行ったところですがマナーは守っていきましょう。
東京 両国高架下
東京は隅田川と首都高速が並行した両国と浅草の間付近の高架下にはいくつかこのような小さな公園が存在します。
浅草付近の散歩がてらにスポットを探してみるの良いかもしれませんね。
東京 清水坂公園
東京は北区にある清水坂公園は広い芝生や程よい起伏もあり、写真のようにスポットになりそうな箇所も見つけやすそうです。
公園内には長さが52mにも及ぶローラー滑り台などがあり週末には家族連れで賑わうこともあるので、マナーを忘れないように注意してください。
サイトリンク:清水坂公園
東京 平和の森公園
東京は大田区にある平和の森公園は敷地内にフィールドアスレチックコースやテニスコート、弓道場にアーチェリー場など有料施設もある大きな公園です。
公園でのパルクール練習前に確認しておくこと
公園での練習はとにかく周辺に迷惑がかからないよう気をつけなくてはいけませんし、障害物として公園内の遊戯や階段の手すりを使い場合も耐久性などを事前に確認するようにしたいところです。
公園以外のスポット探しではその場所が不法侵入などに触れていないかなども、マナーとして必須だといえそうです。
自身のレベルやどんな練習をしたいのかなどを事前に把握するためにリストアップしておくと、スポット探しがスムーズになる可能性もあります。
パルクールの練習は家でもできる?
家での練習は基礎練習がメイン
パルクールの練習は屋外や専用施設で出来るのがすべてではないです。
屋外では天候に左右されることもあれば自宅付近に良いスポットが無く、少し離れた場所まで行かなくてはならない場合もあるでしょう。
怪我をしないためのスクワット
パルクールでは障害物を乗り越えるために跳んだり跳ねたりする場面がよく出てきますが、その際に重要になってくるのはその先に到達する着地の仕方になってきます。
怪我をしないために柔軟な足腰を鍛えてバランスを得ながら、膝への負担をなるべくかけないことが大切になります。
筋力トレーニングとしてのスクワットではなく、着地で怪我をしないためのスクワットというのが非常に興味深いですね。
自宅のスペースで飛んだり跳ねたりするのは無理だとしてもこのようなトレーニングであれば、目的意識もはっきりしているので継続しやすいかもしれませんね。
前宙の練習
前宙の練習というと屋外や広い場所でしかできないイメージがありますが、動画では自宅で前宙においての身体の使い方などのイメージトレーニングや、上半身と下半身の連動の仕方などわかりやすく説明してくれています。
空中技が自宅の中でイメージトレーニングできることをとてもわかりやすく解説しているだけでなく、この練習であれば騒音なども抑えられて同居している家族や近所迷惑にもなりませんね。
自宅の壁を使って練習
こちらの動画では自宅の壁を使ってフロウ(Flow)という、技と技の連続性をスムーズに行うための動作の練習を行っています。
パルクールというのは本来軍事訓練をルーツとして発展しており、移動動作を使って自身の身体能力を高めることが目的になるスポーツです。
どんな状況下でも対応していく能力であったり、発想力も大切になるはずですから自宅環境もパルクールの練習はできるというのが動画で証明されている気がします。
自宅でパルクールの練習する時の注意点
騒音や振動に注意
ここでは紹介していない自宅でパルクールを練習する動画の中には、ソファを使ってヴォルト(Vault)という障害物に手をついて乗り越える技やバク宙、バク転といった大技の練習なども見つけることができます。
練習において自宅環境が十分に整っているのであればそれほど問題はないかもしれませんが、生活スペースがほとんどであるマンションやアパート、自宅での大技の練習は条件的に難しいと思います。
限られたスペースで跳んだり跳ねたりすることは同居する家族や近隣への迷惑になるリスクも高くなるかもしれませんので、やはり周りへの配慮というのはしっかり考える必要があります。
とはいえパルクールの練習が自宅で全くできない訳ではなく、動画のように基礎トレーニングの応用次第で十分にパルクールにつながる練習は可能です。
家での練習は基礎プラスα
家でパルクールの練習は大技は出来ずとも、それにつながる基礎練習やイメージトレーニングをメインにしていくのが良いでしょう。
練習環境やスペースが限られていた場合でも筋力トレーニングや基礎練習、イメージトレーニングをする際はそれがパルクールにどうつながるかの意識を持って行うようにしましょう。
参考動画も合わせて観ながらアレンジを加えることができれば、練習メニューも増えて楽しく継続していけるのではないでしょうか。
そして、どのような場所や環境においても無理をせず怪我には充分注意してパルクールを楽しんでくださいね。
パルクールの練習場所まとめ
今回はパルクールの練習場所について色々とお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。
パルクールに対する認識はここ最近徐々に広まりつつあり、プロアスリートに限らず実践する人たちが増えていく中で練習場所の問題は避けて通れない課題にもなっているように思います。
初心者の場合は独学でパルクールを実践するときにやはり、不安要素として怪我などの心配も出てくることでしょう。
可能であればパルクール経験者と一緒に練習する方が安心なだけでなく、モチベーションを高める意味でもおすすめと言えます。
自宅周辺にアクロバットスタジオやパルクールジムがあるのであれば、見学するだけでも良い経験になるかもしれませんね。
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