記念硬貨は日本銀行から発行された硬貨で、流通しているお金と同じように使うことができます。
記念コインが使える場所について考察してみました。
記念硬貨はコンビニや自販機で使えるのでしょうか。また、両替を行いたい場合は郵便局や銀行で可能なのでしょうか。
記念硬貨が使える場所
コンビニ
便利で身近なコンビニ。商品を購入する際に、支払方法の種類を幅広く取り扱っていることから、記念硬貨での清算も受け付けてくれそうなイメージがあります。
しかし、コンビニも店員さんによっては記念硬貨の取り扱いが異なるのが現状です。
理由は、記念硬貨の材質や大きさが流通している硬貨と異なっていることです。
コンビニのレジスターは清算時にコイン投入口に一括して硬貨を投入します。現在流通している硬貨のみ対応しているものが多いためお金としてレジスターが受け付けられないのです。
また、1枚で10万円の額面を持つ記念コインもあるため、レジスターが額面通りに受け付けられるとは限りません。
更に、コンビニの店員さんによっては記念硬貨の存在を知らない場合もあります。
そうした理由から、精算時に記念硬貨の使用を断られることも少なくありません。
しかし、店員さんの中には、記念硬貨の存在を知っており、普通のお金として使えるように機転を利かせてくれる人もいます。
そのため、コンビニであればどこでも支払いに記念硬貨が使えるとは言い難いのが現状です。
もし、コンビニで記念硬貨を使おうと考えて入店した時は、精算前に記念硬貨を使って精算できるか店員さんに確認してから買い物をするとスムーズですよ。
自販機
記念貨幣も、通常の貨幣と同様に、使用することができます。ただし、記念貨幣は、いろいろな素材で作られていたり、大きさが異なったりするため、自動販売機などでは使えないことがあります。使用する場合には、お手数ですが、日本銀行や金融機関の窓口で通常の貨幣と引き換えてください。
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/money/c21.htm/
記念硬貨を発行している日本銀行のQ&Aには上記の内容が記載されています。
やはり、記念硬貨は材質が流通している硬貨と異なっていることや、大きさが異なることから、センサーで重さや大きさを測定する自動販売機では使えないものもあるようです。
例えば、額面が10万円の記念硬貨でも自動販売機のセンサーが500円と測定してしまった場合、99,500円分損をしてしまいます。
しかし、最近の自動販売機に投入されたコインを識別するセンサーは精度を増しているので、間違えることはほとんどなく、識別できないコインは返却されます。
損をすることはほとんどないと言えますが、記念硬貨を使うことができない自動販売機は多い可能性は高いでしょう。
自動販売機で記念硬貨を使用したい時は、日本銀行のQ&Aにもあるように、事前に銀行や郵便局の窓口で、額面通りに両替をしてもらうとスムーズに買い物をすることができます。
ただし、お持ちの記念硬貨が平成12年(西暦2000年)以降に発行されているもの、地方自治60年記念硬貨以外のものは自動販売機でスムーズに買い物ができます。
お手元の記念硬貨がいつ発行されたもので、何の記念硬貨であるかよく調べてから自動販売機で使いましょう。
百貨店
テナントも多く抱える百貨店。あらゆる商品がそろえられており、支払方法も様々な種類を受け付けてくれています。
テナントや各フロアのお会計で記念硬貨を使いたい時、テナントやフロアのお会計によっては記念硬貨での支払いを断られることもあるでしょう。
そんな時は、百貨店のサービスカウンターへ行きましょう。
記念硬貨での清算について相談に乗ってくれます。
百貨店で記念硬貨を支払い時に使いたい時は、買い物をする前に、どのテナントやフロアで記念硬貨を使いたいか、事前にサービスカウンターで相談してから買い物をするとスムーズで良いですよ。
記念硬貨は郵便局や銀行で両替できる?
記念硬貨は郵便局(ゆうちょ銀行窓口)や各銀行窓口で額面通りの金額で両替が可能です。
両替できる場所は、郵便局(ゆうちょ銀行窓口)と各銀行窓口しかないとも言えます。
郵便局(ゆうちょ銀行)にはありませんが、各銀行には両替機が設置されています。しかし、記念硬貨を両替するときは使えません。
必ず、窓口での手続きが必要となります。
郵便局(ゆうちょ銀行)や各銀行窓口にて記念硬貨を両替するために必要な書面を受け取り、必要事項を記入して、記念硬貨と書面を窓口に出します。
その際、印鑑や身分を証明する書類は不要です。
気になる手数料ですが、記念硬貨は無料で両替してくれます。
両替にかかる時間は、窓口の混雑状況にもよりますが、約30分から1時間程度です。
両替するために持ち込んだ記念硬貨の枚数によっても変わってきます。
たくさんの記念硬貨の両替をする人は時間に余裕を持って郵便局(ゆうちょ銀行)または各銀行窓口に足を運んでください。
特に、100万円に達する金額の記念硬貨を両替するときは、手続きを希望している郵便局(ゆうちょ銀行)や各銀行窓口に電話をかけましょう。
郵便局(ゆうちょ銀行)または各銀行で、交換できる現金の枚数を確保しておいてもらうためです。
大金であればあるほど、来店予定日、両替する金額を事前に相談しておくと、両替がスムーズにできますよ。
記念硬貨はATMでも使える?
ATMでは使える記念硬貨と使えない記念硬貨があります。
平成12年以降に発行されているもの、地方自治60年記念硬貨以外のものであれば、記念硬貨であってもATMで額面通りの金額で入金することができます。
お持ちの記念硬貨が上記の条件と一致しているかわからない、または不安だという人は、郵便局(ゆうちょ銀行)または各銀行窓口で通帳と印鑑を使って入金手続きをしましょう。
記念硬貨の使い方
現金として使用が認められている記念硬貨。
記念硬貨を現金として使う他に、記念硬貨だからこそ価値がある使い方をご紹介します。
商品を買う
コンビニや自動販売機、百貨店などで、流通している硬貨や紙幣と同じ方法で商品の購入時に記念硬貨で清算します。
流通している硬貨や紙幣と記念硬貨は現金として同じ価値を持っているので、普通に精算時に使えます。
しかし、自動販売機では平成12年(西暦2000年)以降に発行されている記念硬貨、地方自治60年記念硬貨以外の記念硬貨は使えません。
また、コンビニのレジでは記念硬貨を認識できないことも考えられるので、精算前に店員さんに記念硬貨を使って精算したい旨を伝えましょう。
百貨店では、入っているテナントやフロアの売り場によって、記念硬貨を受け付けていない場合もあります。
そのため、買い物をする前に百貨店のサービスカウンターで記念硬貨を精算時に使いたい旨を相談してから目的のテナントやフロアに向かうと買い物がスムーズにできますよ。
査定に申し込む
記念硬貨は流通している硬貨や紙幣と同じように、額面通り現金としての価値も持っていますが、発行枚数が少ない希少価値があることから、古銭買取業者などでは、額面以上の金額で取引できることもあります。
しかし、どの記念硬貨も額面以上の金額になる保証はありません。
例えば、単体では額面通りの金額でも、セットで査定に持ち込むと額面以上の金額になる記念硬貨もあります。
商品を買ったり、両替をする前に、記念硬貨を取り扱う専門の買い取り業者で見積もり査定を受けていると、損をしないですむかもしれません。
記念硬貨を取り扱う専門の買い取り業者が近くに無いという方は、インターネット査定がおすすめです。
記念硬貨をスマホやデジカメで撮影して、データを送ると、見積金額を教えてくれます。
この他、宅配で現物である記念硬貨を買い取り業者に送って、見積査定を受けることができます。
しかし、査定料や宅配料金が別途かかってしまう業者を選んでしまうと、記念硬貨の額面よりも金額が下がってしまうことも。
そのため、記念硬貨を取り扱う専門の買い取り業者を選ぶときは、見積査定料が無料であったり、宅配料がかからない、デジタル画像での査定ができる業者をおすすめします。
額面以上の金額が付いたのですぐ売却してしまうのも実は損をする可能性があります。
インターネット査定ができる業者でも数社で鑑定を受けて、見積査定の料金を比較してから一番高く買い取ってくれる業者に売却をするのです。
そうすることで、損をすることなく、記念硬貨を使うことができます。
両替する
記念硬貨を取り扱う専門の買い取り業者を通して査定を受ける時間がもったいない、または、査定を受けたけれど、額面通りの価値しかなかった記念硬貨を持っていて、処分に困っているという人は、現在、流通している硬貨や紙幣に両替して普通のお金として使うこともできます。
両替は、最寄りの郵便局(ゆうちょ銀行)または各銀行窓口でのみ行えます。
自動の両替機では記念硬貨の両替はできませんのでご注意ください。
窓口で書面を受けとりましたら、必要事項を記入して、記念硬貨と一緒に窓口に出して両替してもらいます。
その際、印鑑や身分を証明する書類などは不要です。
両替手数料は記念硬貨の場合は無料です。
両替の金額が100万円、またはそれ以上に達する場合は、足を運ぶ予定の郵便局(ゆうちょ銀行)または各銀行窓口へ事前に、両替する金額と来店日時を電話で相談しましょう。
郵便局(ゆうちょ銀行)または各銀行窓口では、出し入れできる現金を多く抱えていることが少ないからです。両替できる現金の枚数を確保してもらうために、電話で事前に記念硬貨の両替をしたい旨を必ず相談しましょう。
募金する
恵まれない人や支援を求めている団体へ記念硬貨を募金するのも一つの使い方です。
コンビニやスーパーのレジ横や病院の窓口、市役所や役場の入り口などに設置されている募金箱に記念硬貨を投入するだけで、とても良いことをした気分になれます。
人のために役立てたいと考えている人は、募金箱を見つけて記念硬貨を投入してみるのはいかがでしょうか。
インターネットオークションに出品する
顔の知らない相手とのやりとりはリスクがありますが、記念硬貨を取り扱う専門の買い取り業者を通さないやり取りは、記念硬貨の価値をさらに上げてくれる可能性があります。
買い取り業者は記念硬貨を買い取った後、インターネットで売却します。そして買い取り価格と、販売価格の差額で儲けを出しています。
記念硬貨を持っているあなたが、記念硬貨を高く買いたいという人を直接見つけられれば、買い取り業者を通さずに、額面以上の価値でやり取りすることができるのです。
しかし、まずは、お持ちの記念硬貨がどのくらいの価値があるのか一度は買い取り業者で査定を受ける必要があります。
いくつかの買い取り業者で査定を受けた後、ご自分で金額を設定してオークションに出品しましょう。
忘れがちなのが送料のことです。金額を設定しても送料が別途かかるように設定しなければ、儲けが減ってしまうので注意してください。
オークションにかける期間と金額のバランスが良くなければ、買い手はなかなか見つかりません。
安ければ、すぐ買い手が見つかりますが、高すぎるとオークションで設けた入札期間を過ぎても買い手が見つかりません。
お持ちの記念硬貨が個人間ではいくらでやり取りされているか十分リサーチしてから値段の設定を行いましょう。
一番身近でやりやすいオークションと言えば、インターネットオークションです。
中には、貨幣のやりとりを禁止しているインターネットオークションもありますが、貨幣のやりとりをできるインターネットオークションであれば、大きな儲けにつなげられます。
出品登録の前に、規約をよく読んでから、インターネットオークションサイト選びをしましょう。
リサイクルショップに売却する
取り扱っている記念硬貨の種類が決まっていますが、持ち込んだ記念硬貨の種類によっては買い取ってくれることがあります。
持ち込み予定のリサイクルショップへ事前に電話で記念硬貨の取り扱いがあるか確認してから足を運ぶと売却がスムーズに行えます。
特に、いつ発行された記念硬貨で、なんの記念硬貨であるかを説明して、取り扱っているか確認してください。
取り扱いがあることが確認出来たら、来店し、査定を受けましょう。
査定を受けて、思ったよりも金額が小さかった場合は、売却を中止できるので、リサイクルショップでご自分の記念硬貨の価値がどのくらいか調べるだけでも収穫があります。
査定を受けて提示された金額に納得された場合は、そのまま売却して記念硬貨を使ってしまいしましょう。
フリーマーケットに出品する
フリーマーケットであれば、記念硬貨を持っているあなたが決めた金額で、記念硬貨が欲しいという人と直接やりとりができます。
インターネットを使ったフリーマーケットの場合は、貨幣のやりとりを禁止しているサイトもありますので、利用する前に、規約などをしっかり読んでから利用してください。
青空市のような野外のフリーマーケットに出品する場合は、露店での盗難に注意してください。
設定する金額は、記念硬貨を取り扱う専門の買い取り業者などで査定を受けたり、リサイクルショップの査定を受けたり、インターネットの個人売買でどのくらいの値段が付いているかを参考にすると良いですよ。
記念硬貨が使える場所まとめ
記念硬貨は普通のお金として様々な清算に使うことが認められています。
しかし、自動販売機やATM、スーパーやコンビニのレジのように、センサーで重さや大きさを計る機械にコインとして投入する場合は使えない記念硬貨もあります。
この他、お金として使えるはずが、実は精算時に利用を断られることもある記念硬貨。
ですが、使い道は商品の購入だけではありません。
記念コインを専門に買い取っている業者やリサイクル業者へ売却することもできますし、この他、個人でやり取りができるオークションやフリーマーケットに出品することもできます。
郵便局(ゆうちょ銀行)または各銀行窓口では額面通りに両替することも。
人のために役立てたい人は記念硬貨を募金箱に入れることもできます。
もちろん、記念硬貨として大事に保管することもできますが、自宅で使い道に困っている記念硬貨があれば、様々な活用方法があるのです。
記念硬貨をご自分に合った方法で使ってみましょう。
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