蒸しタオルを使ったことはありますか？
蒸しタオルは別名「ホットタオル・温タオル」と呼ばれることがあります。
濡れタオルをあたためたものですが、エステサロンやマッサージ店でもよく使われていますね。
エステなどでは「おしぼり状」に蒸しタオルを用意することが多いようです。
そんな蒸しタオルは気持ちがいいだけではなく、様々な効果があります。
女性にはもちろん男性にも嬉しいスキンケアや美容にも効果があるとされているんです。
・顔に蒸しタオルを使うとどのような効果があるのでしょうか。
・また蒸しタオルは自分で作ると火事になる可能性はあるのでしょうか。
自宅の蒸しタオルについて詳しく解説していきます。
蒸しタオルを顔に…その効果とは？
目の腫れ・疲れ目
悲しい映画を見た、彼氏・友達と喧嘩をしたといった様々な理由で泣きすぎたとき次の日に朝起きると「目が腫れていた」なんてことは少なくありません。
日々の生活の中で目を酷使することによって疲れ目になってしまうこともあると思います。
目が疲れている時や目が腫れている時はお休みだったらいいですが、仕事や学校だと焦ってしまいますよね。
そんな時に活躍するのが蒸しタオル。
疲れ目には蒸しタオルをのせるだけ。
目の腫れには蒸しタオルと冷たいタオルを交互に目に当てるだけで、目の腫れを抑えることが出来るんです。
割と即効性があるので仕事や学校に行く前でも間に合います。
目のクマ
生活が不規則になっている状態が続くと、目にクマとなってあらわれてしまうことがあります。
特に最近はスマホやパソコンを使うことが多くなったので目の運動量が減って目の血流が悪くなり、クマが出来やすくなってしまっています。
目にクマがあると「疲れていそう」と印象を与えたり、暗く見える、老けて見えるなどマイナスイメージがついてしまいます。
簡単にクマがなくなればいいのですが、一度出来てしまうとなかなか消えないんですよね。
しかし目のクマにも蒸しタオルは効果的。
1日数分で効果があらわれますが、やっぱり毎日続けていくことが大切です。
毎日の習慣にすることで目のクマの悩みからも開放されます。
肌のトーンアップ
｢最近肌がくすんでいる気がする…｣と思うことってありませんか？
くすみとは、もともとの肌の透明感やツヤ、明るさがなくなってしまっていていつもより肌のトーンが暗くなっている状態ををさします。
この肌のくすみも血流不良によるものが多いんです。
血流が悪くなってしまうと、顔の皮膚の赤みが減ってしまうので、皮膚の黒さや黄色味が前面に出されてしまうので”肌がくすんでいる”状態になってしまうのです。
血流不良にはやっぱり蒸しタオルです。
蒸しタオルには肌を温めることにより、肌の血流を促進する効果があるので、肌のトーンアップが期待できます。
毛穴の汚れ
洗顔しただけでは落ちない毛穴の汚れって気になりますよね。
特に鼻のぼつぼつ毛穴。イチゴ鼻とも言いますね。
これは毛穴に角栓が詰まってしまっている状態。
実は毛穴の汚れが気になるのは自分だけではありません。
他の人からも自分が思っているよりもずっと見られている可能性が高いのです。
デートの時なんかは顔を近づける機会も多いので毛穴の汚れには気をつけなければいけませんね。
そんな毛穴の汚れは蒸しタオルが効果的です。
なぜなら蒸しタオルによって毛穴が開くので汚れが落ちやすくなるからです。
蒸しタオルを使って毛穴を開いたあとはしっかりと保湿をすることを忘れないで下さい。
シェービング
男性が毎日しているシェービング。
毎日シェービングをしていると肌荒れが気になりますよね。
そこでシェービングの前に蒸しタオルを利用します。
そうすることで水分が髭の部分に浸透して髭が柔らかくなり、剃りやすくなります。
さらに皮膚が蒸しタオルによって保湿されるので肌荒れしにくくなります。
化粧水などの浸透力アップ
蒸しタオルには化粧水や乳液や美容クリームなどの美容にかかせない保湿成分を肌に浸透させる効果があります。
なぜなら上記で説明したように蒸しタオルは毛穴を開く効果があるからです。
あとは肌を柔らかくする効果もあります。
お風呂上がりは肌が柔らかく、もちもちになりますよね。
それと同じことが蒸しタオルでも起こります。
それによって化粧水などの美容にかかせない保湿成分の浸透力がアップするのです。
電子レンジで蒸しタオルを作ると爆発する理由
「電子レンジで蒸しタオルをつくろうとして爆発した」なんてはなしを聞いたことはありますか？
このはなしは蒸しタオル作りに失敗してしまったはなしになるのですが、どうして蒸しタオルを電子レンジで作ろうとして爆発してしまったのでしょうか？
原因として考えられるのは以下3つの理由です。
水分量が適切でない
まずは蒸しタオルをつくるときの水分量です。
まずはじめにタオルを水に浸すと思いますが、このとき水をしっかりと絞らずにひたひたな状態など水分量が多すぎるときには爆発する可能性があります。
水分量が多すぎると、電子レンジで加熱した時に高温になりすぎてしまうのです。
高温になりすぎてしまうとやけどなどの危険があります。
蒸しタオルをつくるときはかたすぎず、ゆるすぎず水がたれない程度に水を絞りましょう。
この絶妙な水分量が蒸しタオルをつくる時には大切なのです。
密閉してしまっている
電子レンジでタオルを温める時に密閉してしまう行為は大変危険です。
蒸しタオルをつくる時に「水分が蒸発してしまいそうだから」や「そのまま電子レンジにタオルをいれるのは衛生面的にちょっと…」という理由でタオルをジップロックに入れたり、ラップを巻くひとは多いですよね。
もちろんジップロックに入れることも、ラップで巻くことも、必ずしもいけないわけではありません。
しかし完全に密閉してしまうのは絶対にやめて下さい。
完全に密閉してしまうと濡れているタオルから出る蒸気の逃げ場がなく、ジップロック内に溜まってしまいます。
その蒸気の逃げ場がない状態でどんどん蒸気が溜まってしまうと爆発してしまうのです。
だから、ジップロックやラップを使う場合は蒸気の逃げ場をつくるように密閉はしないようにしましょう。
また、、そのジップロックなどが電子レンジ対応かどうかは必ずチェックして下さい。
電子レンジに対応していない場合、それが溶けてしまう可能性や有毒ガスが出てしまい人体に影響が出てしまう可能性があります。
発火点に到達
蒸しタオルをつくるときの電子レンジの加熱時間が、長すぎる場合や、加熱温度が高い場合も爆発の危険があります。
なぜなら、加熱時間が長すぎる場合や加熱温度が高すぎる場合はタオルの水分がすべて蒸発し、なくなってしまう可能性があるからです。
タオルの水分がなくなってしまうとどうなると思いますか？
タオルが水分がある状態で電子レンジであたためている間はタオルの温度は100度以下で保たれます。
しかしタオルの水分がなくなって、それでもタオルが電子レンジであたため続けると発火点に達してしまい燃えてしまうのです。
まとめて1分間あたためるのではなく、30秒ごとに様子を見て加熱をしていくのもおすすめですよ。
蒸しタオルが電子レンジ内で爆発した時の火事の危険性
蒸しタオルが爆発してしまったときの火事の危険性は、もちろんあります。
爆発の際に発火をしてしまう可能性があるからです。
爆発で必ず発火をするわけではありませんが、気をつけるに越したことはありません。
では、発火をしてしまい火事の危険が高まるのはどのようなときでしょうか。
発火の危険がある可能性高いものをいくつか紹介します。
タオルが燃える
みなさんは発火点という言葉をご存知ですか？
燃えることが出来るものには、必ず発火点という温度があります。
簡単にいうと、発火点とは空気中で火など直接燃やすものがなくても、発火する温度のことです。
上の項目でも説明しましたが、加熱時間が長すぎる場合や加熱温度が高すぎる場合は発火してしまう可能性があります。
これは、タオルの水分がすべて蒸発し、なくなってしまうことが原因です。
タオルの水分がなくなり、それでも電子レンジで加熱され続けるとタオルが発火点に達してしまいます。
これがタオルを燃やしてしまう要因となり、さらにひどくなれば火災の原因にもなってしまうのです。
濡れていない乾いたタオル
蒸しタオルをつくるためにタオルを水につけますよね。
その工程をうっかり忘れてしまうと発火の原因になります。
蒸しタオルをつくるのに水に濡らさないのは本末転倒ですが、人間ですから「うっかりしていた」ということはだれにでも起こりうることなのです。
実際に火災まではいかずとも、本当にごく稀に発火が起こることがありますので注意しましょう。
原理としては、上記と同じです。
乾いているタオルにも多少水分を含んでいます。
レンジの中の汚れ
みなさんが日頃お使いの電子レンジ。
電子レンジの中は、実は食品カスやこびりついている油などで意外と汚れているんです。
この電子レンジの内部に残っている食品カスやこびりついている油などが、加熱をされることにより火種となることがあるのです。
例えば食品カスの場合は、食品カスを掃除しない限り何度も何度も繰り返し加熱されてしまいます。
その繰り返し加熱されることによって長い時間加熱され炭化状態となってしまうのです。
そこから火災を引き起こす可能性があります。
火災を絶対に引き起こさないためには。レンジの中の掃除はしっかりとすることを忘れないで下さい。
電子レンジでの蒸しタオルの作り方
電子レンジでの蒸しタオルの作り方は、注意点をしっかり守って行えば危険なことはありません。
それに加えてとても簡単に蒸しタオルを作ることが出来ます。
これから電子レンジでの蒸しタオルの作り方を紹介いたします。
準備するものは
- フェイスタオル
- ジップロック（ラップ）
- 電子レンジ
- 水
たったのこれだけです。
タオルを濡らす
まずは準備したフェイスタオルを水で濡らします。
あまり水に濡らすのを忘れるひとはいないと思いますが、万が一タオルを濡らさないと大惨事になってしまう可能性があるので気をつけてください。
バスタオルやハンドタオルでもフェイスタオルでも蒸しタオルを作ることは可能です。
しかし、タオルのサイズはフェイスタオルをおすすめします。
なぜなら、バスタオルだと大きすぎて重くなってしまう、ハンドタオルだと蒸気保てないという欠点があるからです。
このときタオルの水分量はかたすぎずゆるすぎず、水が垂れてこないよう適度に絞るようにして下さい。
水が垂れてくるほど水分を残してしまうと仕上がり時に高温で火傷の危険も高まりますし、タオルの温度にムラが出来てしまう可能性があります。
ジップロックやラップにつつむ
衛生面のことを考えてジップロックやラップにつつみましょう。
ジップロックやラップには水分の蒸発を防ぐ効果もあります。
上のほうでも説明しましたが、ジップロックやラップは電子レンジ対応のものかチェックするのを忘れずに！
このとき、爆発を防ぐためにジップロックに穴をあけておく、ラップの場合は完全には包まないなど空気の逃げ道を必ず作っておいて下さい。
もちろんジップロックやラップなしでも蒸しタオルを作ることは可能です。
電子レンジで加熱
電子レンジでフェイスタオルを加熱します。
長時間のあたためや加熱温度には注意しましょう。
大体500wか600wで１分程度が目安となりますが、お使いの電子レンジによっても変わってきますので様子を見ながら加熱をして下さい。
慣れるまでは、30秒に設定して、様子を見ながらどんどん加熱していく方法がおすすめです。
加熱しすぎるとフェイスタオルが熱くなりすぎてしまい、やけどをしてしまう可能性があるので気をつけて下さい。
完成
たったこれだけで蒸しタオルの完成。
取り出すときは熱くなっているので注意が必要です。
取り出した時にタオルを軽く叩くことで余分な熱をとることが出来ます。
ご自身の好みで適度な温度に合わせてみて下さいね。
蒸しタオルにはアロマも利用できますので、よりリラックスしたい時はアロマオイルを数滴垂らすのもおすすめです。
いい匂いがして癒されます。
電子レンジなしで蒸しタオルを作る
「電子レンジがない」「レンチンはちょっと…」「お風呂などでクレンジングの前に蒸しタオルを使いたい」といった場合でも安心して下さい。
電子レンジなしで蒸しタオルを作ることは出来ます。
まず洗面器などに45度前後の少し熱めのお湯を用意して下さい。
その中に用意したフェイスタオルをひたします。
十分にタオルにお湯をひたすことができたらタオルをしぼったら蒸しタオルの完成です。
このときタオルやお湯が熱いので火傷に注意して下さい。
電子レンジで作った蒸しタオルがすぐ冷める原因と対策
蒸しタオルはとても簡単で手軽に作ることが出来ますが、すぐ冷めてしまうのが欠点ですよね。
蒸しタオルは冷えると効果がなくなってしまいます。
どうせならあたたかさを長持ちさせたいですよね。
なぜ蒸しタオルはすぐに冷めてしまうのでしょうか。
原因として考えられるのは【フェイスタオルの熱が逃げやすい】【部屋が寒い】といったところかと思います。
では”蒸しタオルがすぐに冷めてしまう”という現象はどうしたらいいのでしょうか？
これからいくつか蒸しタオルを冷めにくくするための対策を紹介します。
少し生地が厚いフェイスタオルを使用する
生地が厚いフェイスタオルを使用するのがオススメです。
なぜなら、生地が薄いと蒸しタオル自体の熱が逃げやすくなってしまうからです。
「熱が逃げやすい＝蒸しタオルが冷めやすい」
だから、出来るだけ厚手のタオル使いましょう。
生地が厚いと、その厚みの分だけ熱が逃げにくくなりすぐに冷めるスピードをゆっくりにしてくれます。
部屋の温度を上げる
そもそも部屋が寒い、部屋の温度が低いと蒸しタオルもすぐに冷めてしまいます。
蒸しタオルを使った事があるひとは分かるかと思いますが、冬は冷めやすく夏は少し冷めにくいです。
いまはエコのために、暖房をなかなかつけないひとや、暖房をつけても温度を低めに設定されるひとが多いと思います。
しかし、蒸しタオルをするときだけでもお部屋をあたためて頂くことで蒸しタオルをいつもより長くつかうことが出来ますよ。
乾いたタオル
蒸しタオルの上に乾いたタオルをのせちゃいましょう！
例えば顔に蒸しタオルを乗せ、その上から乾いたタオルをのせます。
蒸しタオルは水分を含んでいるので、熱伝導が高く、冷めるのが早くなってしまうのです。
蒸しタオルの上に乾いたタオルをおくことで、熱がこもり冷めるスピードをゆるめることが可能になります。
ラップを置く
「乾いたタオルを使うのは洗濯物が増えてしまうからちょっと…」というかたはラップでも代用は可能です。
蒸しタオルの上にラップを置くことでも、蒸しタオルが冷めるスピードを遅らせることが出来ます。
これも原理としては、乾いたタオルを乗せるのと同じです。
もし電子レンジで蒸しタオルをつくる時にラップを使用したのであれば、再利用するのもいいと思います。
顔以外に使う蒸しタオルの効果とおすすめの使い方
顔だけでもすごい効果をもたらす蒸しタオル。
しかし、それだけではありません。
他の部位にも蒸しタオルは効果絶大です。
顔以外のおすすめの蒸しタオルの使い方を紹介致します。
デコルテ
デコルテにも蒸しタオルはおすすめです。
「デコルテってどこ？」というかたもいらっしゃいますよね。
デコルテとはフランス語で”襟ぐり”という意味をもつ［ローブデコルテ］が略された言葉になります。
胸元があいている服から見える胸の上部分から首筋にかけての部分と思っていれば間違い無いです。
実際は首筋から肩周りにプラスして胸元までのことをデコルテと呼ぶそうです。
このデコルテを蒸しタオルであたためると、からだに溜まってしまっている老廃物が排出されやすくなる効果があります。
それによってからだのむくみやからだの冷えにも効果が期待できます。
肩、首
日本での国民病とも言われる｢肩こり｣
デスクワークが多かったり、スマホやテレビを寝転びながら見ることが多いと肩こりになりやすいと言われています。
それは長い時間同じ姿勢でいることで首や肩の筋肉のが緊張し続ける状態になってしまい、そこから血液の流れが悪くなることが原因です。
このつらい肩こりには蒸しタオルが効果的。
蒸しタオルを作り、肩や首に蒸しタオルをあてるだけです。
これだけで、血液の流れが良くなり肩こりが改善します。
是非試してみて下さいね。
髪
寝癖直しに効果的な蒸しタオル。
それだけではありません。
頭に蒸しタオルを置くことで、頭の血流がよくなり、髪の毛などに栄養を届けやすくなる効果があります。
さらに、髪のトラブルの元になる頭皮の汚れや皮脂の詰まり。
蒸しタオルを置くだけで頭皮の汚れを落としやすくする効果も期待出来ます。
もっといえば蒸しタオルは、リラックス効果や髪の毛の乾燥対策も出来るすぐれものなのです。
蒸しタオルと電子レンジの爆発の危険性まとめ
蒸しタオルはとても手軽に用意が出来て、顔からからだまで効果も期待できます。
手軽に用意できるからといって油断していると蒸しタオルを作ろうとしたことによって、電子レンジの爆発や火災など大惨事になってしまう危険もあります。
しかし、しっかりと気をつけていればその危険はほとんど防ぐことが可能です。
手順や注意点をしっかりと把握するのを忘れないでください。
そうすることで蒸しタオル作りは危険なものではなくなります。
タオルの発火には十分ご注意ください。
手軽に出来るからこそ日々のケアに蒸しタオルを取り入れるのもおすすめです。
蒸しタオルを使ってあなたの日々の疲れを癒してくださいね。
手軽な蒸しタオルも良いですが、市販されている「蒸気のアイマスク」もとってもオススメ。
その理由は
- 常に適温
- 良い香りでリラックス
- お手軽
だからです。
レンチンで温度調整の失敗することもありません。
疲れている時こそ時短で、さらに休息を心地よくする方がコスパが高いのではないでしょうか。
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