高校卒業した娘が本日「精勤賞」もらってきました!
でもいったい精勤賞って何?
皆勤賞ならわかるのですが…。
あまりなじみのない精勤賞の意味について解説しています
精勤賞の意味
精勤賞についてまずはざっくりと。
精勤という意味は、一生懸命自分の仕事に励むことを指します。
精勤賞とは属する組織により多少ルールは違いますが、つまり頑張って出席・出社した人に与えられる賞です。
3年間学校に通い、休んだ回数が1回や2回であれば精勤賞をもらえる可能性があります。
精勤賞は通っている学校や会社に確認しないとわからないので、出席の規定数は一概に決められてはいません。
ですから、自分の子供が学校から精勤賞もらったという事は、「それだけ頑張って学校に通っていた」という事なのでしっかりと褒めてあげましょう。
精勤賞は皆勤賞とは違う
精勤賞とは頑張った人に与えられる賞です。
明確な基準は自分が属している組織のルールを確認しないと分かりません。
その点、皆勤賞は全国共通のルールで無遅刻無欠席した人に与えられる賞です。
しかし皆勤賞も1年単位なのか、学校で言えば3年単位なのかそれぞれのルールがあるので、皆勤賞を狙うのであれば確認しなければなりません。
どちらかというと精勤賞よりも皆勤賞の方が難易度が高いと言えるでしょう。
しかしこの難易度の違いが、優劣が決まってしまうということで、現在では少しルールが変わりつつあるのです。
学校で皆勤賞はなくなりつつある?
近年の学校の傾向の話。
昔は生徒に優劣がつくのが当たり前でした。
たとえば運動会の50メートル走で言えば「1234」と順位がつくのが当たり前でした。
しかしながら、これは足の遅い子と速い子に明確な優劣が現れてしまうため、学校によっては手をつないで一緒にゴールなんていう事もある時代になってきています。
順位がついてしまうと「足が遅いのは悪いこと」というネガティブなイメージがついてしまうことや「親の口出し」という問題も背景にあるようです。
このようなマイナスイメージをなるべくなくしていくという傾向があるため、皆勤賞を廃止する学校もどんどん増えてきているようです。
その他にも、たとえば1日でも学校休んでしまったら皆勤賞は取れません。
すると皆勤賞をねらっていた子は1日休んだからと言って、そのことを後ろめたく感じて引きずってしまったら、成長に悪影響が出てしまうこともあります。
もちろんたった一日休んだだけなのはとても凄いこと。
しかし基準がある賞だからこそ、一度でも失敗するとネガティブなイメージもついてしまうという問題は避けられません。
ですからもう少しぼんやりとした「精勤賞」というもの取り入れているところが増えてきているのです。
また、皆勤賞を狙うあまり、風邪をひいているのにもかかわらずに出席するなんていう、全員にとって悪循環を招いてしまう可能性もあります。
会社で有給をとった場合
「休みを思うように取れない」、「残業が多すぎる」などといったブラック企業が存在するこの世の中。
たとえば、有給でも皆勤手当や精勤手当などは認めないという会社も出て来るかもしれません。
しかしそれは、認められる行為なのでしょうか。
結論から言えば、有給を取ったとしても本来もらえる賃金を減額してはならないという法律が存在します。
ですから、本来は給料には影響しないのです。
あなたが勤めている会社に皆勤手当や精勤手当があった場合、有給を取ると皆勤手当や精勤手当は出さないと言われた場合、減額されると同じことなのでそれは完全に法律違反です。
これを言われたら抗議する余地はあるでしょう。
しかし、それが会社で認められるかどうかは・・・・。
あまり無茶苦茶なことをいう人はいないと思いますが、たとえば会社を辞める時、引き継ぎ作業がありますよね。
今まで使っていなかった有給を全て使い、引き継ぎ作業をせずに出社せずに辞めていくということも法律的には可能なのです。
これで通常通りの賃金をもらうことができます。
退職しない社員が有給を使う場合、事業の運営を妨げる場合は「時季変更権」といって時期をずらすことが可能。
しかし退職していく社員には「時季変更権」を執行する事ができないので、このような無茶苦茶が通用してしまうんです。
参照:年次有給休暇(Q&A)
休んでも皆勤賞が継続する場合としない場合
皆勤賞をねらっているお子さんは非常に多いと思います。
ですから何が何でも皆勤賞を狙うために学校へ出席しなければならないと意気込んでいる事でしょう。
しかしここで説明する欠席については皆勤賞が継続しますので学校を欠席しても問題ありません。
ただし私立や会社等、それぞれのルール(超絶ブラック…。)があるかもしれませんので、最終的には通っているところにご確認ください。ここで紹介する皆勤賞が継続するケースはあくまでも一般的なもの。
学校なら忌引きは大丈夫、会社はケースバイケース
突然おじいちゃんが亡くなってしまった場合の忌引きは、欠席扱いにはならないので皆勤賞は継続します。
忌引きが適用される範囲は通っている学校によってルールが違う可能性があるので、欠席扱いかどうかを必ず確認しましょう。
「親族が亡くなってしまった場合、何等身まで忌引が適用されるのか?」
あなたと身内との距離によっては欠席扱いになってしまう可能性もあるのでご注意ください。
ちなみに会社の場合は労働基準法でも忌引きは規定されていませんので、その会社によりルールが異なります。
あとでモメないようにあらかじめ確認しておくのが良いでしょう。
ポイント
会社といっても、身内の忌引きは欠席扱いになって皆勤賞を逃してしまう会社もあれば、忌引きは一大事として考えてくれる会社もあります。
その最たるものがペット忌引です。
会社によっては愛犬や愛猫がなくなってしまった時にも、欠勤扱いにならないという職場もあります。
参考:日本ヒルズ・コルゲート株式会社
インフルエンザの欠席も皆勤賞は継続
多くの方は風邪とインフルエンザを混同しているかもしれません。
しかし風邪とインフルエンザの症状は似ていても全くの別物。
風邪をひく多くの場合は自分の不注意が原因。
しかし、インフルエンザの場合は伝染病なので、自分から休むというよりは各校から「出席しないでくださいと言われる」ので欠席扱いにはならないのです。
インフルエンザの診断書が証明となり、欠席扱いにならないのです。
詳しくは各自学校にお問い合わせください。あくまでも一般的なお話です。
しかし、会社の場合は話が違ってきます。
会社に皆勤賞がある場合、インフルエンザでも欠勤扱いになってしまう場合があるのです。
インフルエンザと一言で言っても、「一類」「二類」など様々な種類があります。(参考:厚生労働省健康局-感染症の範囲及び類型について)
インフルエンザでも様々な種類があります。
その中でも「5類感染症のインフルエンザ」は季節インフルエンザといって、社員を強制的に休ませる法律は適用されないのです。
逆に、その他のインフルエンザであれば法律の下、予防措置としてで休ませなければなりません。(参考:社会福祉法人 岐阜県社会福祉協議会-インフルエンザによる就業制限)
精勤賞についての口コミ
遅刻をしても精勤賞はもらえた。
学校で精勤賞もらったー!!
遅刻1回らしいけど疑惑の判定である←— ぴえろ (@JhHr1r4) 2019年7月12日
無茶はやめて欲しいという意見
て言うか皆勤賞とか精勤賞の制度事態があほ
それ狙って風邪とかで熱あるのに来たりする人いるから控えめにいって迷惑極まりないよね— しろかわ れあ (@shirokawa_rea) 2019年7月11日
さすがに早い!
4月中に精勤賞すらなくなった僕には無関係ですね
— ばんば (@kyo01145222) 2019年7月14日
皆勤賞・精勤賞のQ&A
その学校、その会社により精勤賞のルールは異なります。
簡単に分かりやすく例えるとするのであれば努力賞の意味合いが強いのが精勤賞です。
むしろ精勤賞がないというところもあります。
そのような問題は各場所で懸念されています。
たしかに一日も休まず出席出勤するのはとても凄いことだと思いますが、皆勤賞や精勤賞を狙うあまり無理をして周りに迷惑をかけてしまう事例も存在しています。
皆勤賞や精勤賞を取ることで一番大事なことは、毎日の体のケアを怠らず、その結果健康に過ごすことができたということ。
無理をして皆勤賞や精勤賞とったとしても満足できるのは自分だけであり、周りは迷惑かもしれませんね。
皆勤賞や精勤賞については賛否両論があるところです。
皆勤賞を狙う人って迷惑じゃないですか?(出典:ヤフー知恵袋)
近所のママです。
兄弟とも同じ歳です。上の子2年生。
先日の授業参観で、ずっとマスクなしの咳をしていました。そのママに風邪?と聞いたら、昨夜は熱で、今朝も微熱だったんだけど、昨年は皆勤賞だし、新年度早々休みたくないからね。と。
賛否両論の精勤賞・皆勤賞
名誉な証であるだけに達成できなかった場合には、悪影響をおよぼしてしまう可能性もあります。
本来は頑張ったらそれだけで褒められるべきであるのに、達成できなくなるだけで何だか急に悲しくなりますね。
決勝で負けた悔しさ残る銀メダルより、何とか3位に入って表彰台に登れた銅メダルの方がニコニコの場合もありますし。
さらに、風邪をひいてでも学校にいってしまうなんていう問題も発生しかねないので、賛否両論はしょうがない気もします。
ムリをして風邪が健康な皆さんにうつってしまっては、名誉な賞もただの悪影響にしかなりませんから。
また、ムリをした本人も悪化させてしまう可能性もありますしね。
しかし、精勤賞をもらえたという事実はとてもすごいなこと。
これからもその調子で頑張ってくださいね!
本当の意味での皆勤賞とは
もちろん皆勤賞や精勤賞は名誉ある賞ですから、もらえたのであればそれはとてもすごいこと。
誰でも皆勤賞や精勤賞を取ることはできませんから、今後の生活において、その賞を取ったという事実はとてもすごいことなんだと誇りに思っていいはず。
しかし、その賞は本当に自分だけの力で取ることが出来たのでしょうか?
遅刻しそうなときに親に車で送ってもらったなど、誰か力を貸してもらって皆勤賞や精勤賞が取れたのではありませんか?
賞を受け取ったのはあなただけかもしれませんが、もし、誰かに手伝ってもらって皆勤賞や精勤賞を取ることが出来たのであれば、それはあなただけではなく協力してくれたみんなで取ることが出来た賞と認識しなければなりません。
また、風邪をひいてまで小学校や高校に行っていたなんてことはありませんでしたか?
もしそうであれば、みんなに迷惑になっていたのかもしれないということを再認識しましょう。
風邪をひきながらも無理して高校や学校に行っていたのであれば、ほかの人に移してしまっていたのかもしれません。
もしその人が皆勤賞や精勤賞を狙っていたのであれば、あなたはその邪魔をしてしまっていた可能性も考えられます。
逆にあなただって、ほかの人が無理して登校してきていた場合、うつされていた可能性だってあるのです。
確かに皆勤賞や精勤賞を取ることはすごいことだと思います。
しかし本当の意味で精勤賞や皆勤賞がすごいというのは、誰にも迷惑をかけずに受賞できた方なのではないでしょうか。
それ以外であれば、「皆さんの協力があってこそ受賞できた」と思わなければなりません。
また、皆勤賞や精勤賞が進学や就職に有利となるのも少し問題。
これがあるゆえに無理をしてでも高校に行ってしまうという人が大勢います。
採用基準に皆勤賞や精勤賞を除外するべきなのでは?と筆者は思ってしまいます。
実際に私の学校にも皆勤賞をかけてきている子もいましたから。
当時、私はすでに皆勤賞は取れなかったので能天気に「頑張れ!」としか思っていませんでした。
しかし皆勤賞は複数人いたため、皆勤賞がかっている人たちからしたらとても迷惑なのではなかったか?と今になって思います。
本人が悪気があって登校しているのではないのは先生たちもわかっていますから、なかなか注意しにくいということも懸念されます。
そんな時こそ自分や親御さんが休むという判断をするべきではないでしょうか。
本当の意味で皆勤賞がすごいといわれるべきは第三者を巻き込まずに取ること。
そういう意味では、無理をして受賞した皆勤賞よりも、風邪をひいて1回2回学校を休んでしまって精勤賞だった人の方がすごいといえるのではないでしょうか。
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