近年販売されている香典袋には中袋がないタイプのものが多くなってきました。
今までは中袋があったため、住所の書き方や金額の書き方などは知っていましたが、「中袋がないタイプはどう書けばよいのかわからない。」という事がありますよね。
中袋がなければ書く場所がないのですが実はマナーがあり、中袋がない香典の書き方というものが存在するのです。
そもそもなぜ中袋がなくなった?
以前は当たり前のように香典袋には中袋が存在していました。
ですがなぜか最近は中袋がないタイプのもの方が多く見られます。
これはなぜでしょうか。
これは「重なる」という言葉がキーワードとなっています。
香典をお渡しする時は不幸があった時。
香典と中袋が重なることで、不幸が重なるという事を連想させてしまうので、中袋がなくなってきているんですね。
そもそも香典の書き方やルールなど、学校で教えてくれるようなものではありませんから、こういった変更は非常に困ります。
ましてやその地域独特の風習すらありますから、香典などのマナーは非常に頭を悩ませるものでもあります。
中袋がないのはマナー違反?
ここで多くの方が勘違いしてしまいそうですが、中袋がないからと言って決してマナー違反なわけではないのです。
今や中袋がない香典は全国各地で販売されています。
時代と共に、中袋という習慣はどんどんなくなってきているのです。
葬儀の受け付けで、香典を受け取った際、最終的に金額の確認をしなければなりません。
経験がある方はお分りかもしれませんが、中袋があると袋がたくさんになってしまいます。
「親戚一同で集計を始めたら、袋がごちゃごちゃになってしまった」なんていう経験はありませんか。
中袋がないことで、外袋のみで金額を確認できるため、確認の手間が1つ省けることになっているのです。
ですからマナー違反と思うより、手間が省けたと思う方の方が多いというのが現状。
ただ、やはり一部のご年配の方の中では中袋がないというのが受け入れられない方もいるかもしれませんので、その人柄に合わせた香典を用意するのが一番です。
要するに、中袋がない理由は
- 不幸が重ならないように
- 手間が省けるように
この2つの意味が込められているのです。
香典の中袋がない場合の書き方
用意する香典袋
香典の表には宗派により様々な書き方があります。
用意すべき便利な香典袋は「御霊前」と書いてあるもの。
これは宗派により左右されない書き方なので、「御霊前」と記載されてあるものがおすすめ。
住所の書き方
住所は香典の裏側に書きましょう。
縦書きのほうが好ましいです
金額の書き方
金額も裏面に書くようにしてください。
住所の左側に書くことが良いでしょう。
ここで金額の書き方の注意点がありますが、「一」「二」という数字ではなく、「壱」「弐」という数字を使用するようにしてください。
これは金額の改ざんを防ぐためです。
会社の場合
外袋の表に会社の名前を書きましょう。
書く順番も左右あるので注意してください。
- 右が目上。
- 左が目下。
となるように書いてくださいね。
3名以上の場合
3名以上の場合は表側に代表者の氏名を書いてください。
それだけでは、他には誰が出してくれたかがわからないので、香典の中に名前と住所がある紙を別途用意して入れてください。
香典の外袋にそのまま入れて大丈夫です。
夫婦で出す場合
香典の表側に夫婦の名前を書きます。
右側に夫のフルネームを。
左側に妻の名前のみを書きます。
金額を書く場合横向きでもいい?
横向きでも大丈夫ですが、その際は、漢数字ではなくアラビア数字を使用してください。
お札の入れ方
お札の入れ方は、中袋がない香典やある香典に限らず、香典が表を向いている場合、お札の人物が下側を向くように入れてください。
もちろんお札が複数枚ある場合、向きをそろえてくださいね。
中袋がない香典は今や常識
急いで香典袋を買いに行って、いざ自宅でお金を入れようと思った際、中袋がないと焦りますよね。
そんな時は上記の中袋がない場合の香典の書き方を参考にしてみてください。
急いでいるからと言って、マナー違反をしてはいけません。
かといってわざわざ中袋がある香典を買いに走る必要もないのです。
上記の方法をぜひ参考にしてくださいね。
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