食べ始めるとやめられない、独特の食感と味を持つお菓子、じゃがりこ。
じゃがりこは太る食べ物なのでしょうか。
はじめに、じゃがりこの種類別にカロリーを比較してみました。
じゃがりこのカロリー比較
味 | 内容量 | カロリー | gあたり |
---|---|---|---|
サラダ | 60g | 299kcal | 5.0kcal |
チーズ | 58g | 291kcal | 5.0kcal |
じゃがバター | 58g | 291kcal | 5.0kcal |
たらこバター | 52g | 257kcal | 4.9kcal |
九州しょうゆ | 52g | 259kcal | 5.0kcal |
バズるチーズ | 52g | 259kcal | 5.0kcal |
大人のじゃがりこ 麻辣ガーリック | 38g | 187kcal | 4.9kcal |
大人のじゃがりこ わさび醤油 | 38g | 187kcal | 4.9kcal |
カロリーは1包装あたり200~300kcal程度。味によりますが、1gあたりも4.9~5.0kcalです。
ダイエット中におすすめのじゃがりこの味はどれ?
ダイエット中にどうしてもじゃがりこが食べたくなる時はありますが、ダイエット中にじゃがりこを食べる際はよりカロリーが低い味を選ぶことをおすすめします。
上記のカロリー表をみると、最も1gあたりのカロリーが低いじゃがりこの味は、たらこバター味、大人のじゃがりこ麻辣ガーリック味とわさび醤油味です。
その他のじゃがりこは0.1kcal差ですが、カロリーが高いです。
よって、ダイエット中はカロリーが最も低い3種類の味がおすすめです。
- たらこバター味
- 麻辣ガーリック味
- わさび醤油味
また、じゃがりこを一度食べ始めるとやめられない、という方には大人のじゃがりこがおすすめ。
なぜなら、通常のじゃがりこ1包装の内容量が52~60gに対して、大人のじゃがりこは1包装の内容量が38gと少なめだからです。全部食べてもカロリーは187kcal。
これはたらこバター味1包装を食べるより70kcal低いです。
よって、大人のじゃがりこは、ほかの味よりも一気に食べ過ぎを防ぎ、その結果、摂取カロリーを抑えることができます。
じゃがりことジャガビーの太りやすさの違い
カルビーにはじゃがりこに少し似ているジャガビーという商品があります。
何が違うのか、どちらが太りやすいのか比較します。
カロリーの違い
ジャガビーのカロリーは下記のようになります。
味 | 内容量 | カロリー | gあたり |
---|---|---|---|
うすしお | 40g | 232kcal | 5.8kcal |
バターしょうゆ | 40g | 230kcal | 5.75kcal |
しあわせバター | 38g | 220kcal | 5.78kcal |
1包装あたりのカロリーはジャガビーの方が少ないです。
しかし、ジャガビー1包装の内容量は38~40g。1gあたりのカロリーは5.8kcal前後。
対して、じゃがりこ1gあたりのカロリーは4.9~5.0kcalなので、ジャガビーの方がカロリーが高いです。
脂質・糖質の違い
じゃがりことカルビーの違いについてカルビーは下記のように述べています。
Q:Jagabee(じゃがビー)とじゃがりこの違いは何ですか?
A:製法が異なります。Jagabee(じゃがビー)はスティック状にカットしたじゃがいもをフライして、味付けしております。
それに対して、じゃがりこは蒸かしたじゃがいもに味付けし、スティック状に形を整え、フライしております。
このように製法が異なるため、見た目や味、食感に違いが出ます。
カルビー
どちらも製造している途中で油で揚げられていますが、タイミングが異なります。
脂質と糖質は体内に取り込まれたあと、エネルギーとして消費されなければ脂肪として蓄えられます。製造方法の違いは糖質と脂質の違いに影響を及ぼすのでしょうか。
じゃがりことジャガビーの糖質と脂質を比較すると以下の表のようになります。
味 | 糖質 | 脂質 |
---|---|---|
じゃがりこ たらこバター | 32.7g(1gあた0.62g) | 12.5g(1gあたり0.2g) |
じゃがりこ 麻辣ガーリック | 23.9g(1gあたり0.62g) | 8.9g(1gあたり0.23g) |
じゃがりこ わさび醤油 | 24.2g(1gあたり0.63g) | 8.9g(1gあたり0.23g) |
ジャガビーうすしお | 20.0g(1gあたり0.5g) | 15.9g(1gあたり0.39g) |
ジャガビーバターしょうゆ | 20.6g(1gあたり0.51g) | 15.5g(1gあたり0.38g) |
ジャガビーしあわせバター | 19.6g(1gあたり0.51g) | 14.8g(1gあたり0.38g) |
糖質はじゃがりこが平均0.6gに対し、ジャガビーは0.5gとジャガビーの方が0.1g少ないです。
脂質はじゃがりこが0.2g前後に対して、ジャガビーは0.39g。脂質は約0.2gジャガビーの方が多く含まれています。
糖質と脂質どちらを少なくすると、ダイエットに効果的かについて、管理栄養士大石三紗氏は以下のように述べています。
脂質オフ、糖質オフのどちらがダイエットに効果的かは、医師や学者の中で議論が分かれており、明確な答えが出ていないというのが現状です。
管理栄養士の食トレ学
糖質と脂質どちらか少なくすることでダイエットに効果があるのではなく、糖質と脂質を目標カロリー以下に抑えることがダイエットに重要です。
糖質と脂質量だけではジャガビーとじゃがりこのどちらが太りやすいとは言い難く、基本的には食べ過ぎないように注意するのが最善策と言えます。
食感の違い
じゃがりこが固い食感なのに対して、ジャガビーはサクサクと口どけのよい食感が特徴です。
よく噛むと人間は満腹感を早期に感じることができます。ジャガビーの食感はくちどけがよいため、より噛む回数が少なくなります。
対して、じゃがりこは固いのでよく噛む必要があります。
よって、じゃがりこの方がより少ない量で満腹感を感じることができる可能性が高いです。
上記から、じゃがりこの方が太りにくいお菓子といえます。
ジャガビーの方がじゃがりこより糖質が少なく、脂質が多いですが、一番大事なのはそれぞれの目標カロリー量以内に摂取することが重要です。
じゃがりことポテトチップスのカロリー比較
カルビーにはポテチと略され、慣れ親しまれているポテトチップスという商品があります。
ポテトチップスとじゃがりこはどちらが太る原因になりやすいのでしょうか。カロリーを比較すると下記の通りです。じゃがりこは平均値を使用しています。
味 | 内容量 | カロリー | gあたり |
---|---|---|---|
じゃがりこ(平均値) | 51g | 253.75kcal | 4.97kcal |
ポテトチップスうすしお | 85g | 477kcal | 5.6kcal |
ポテトチップスコンソメパンチ | 60g | 334kcal | 5.56kcal |
ポテトチップスのりしお | 85g | 474kcal | 5.57kcal |
1gあたりのカロリーは圧倒的にポテトチップスが高いです。
これは、油の吸収率による違いと考えられます。
管理栄養士のおくだじゅんこ氏は、ジャガイモの油を吸収する比率を切り方で比較した実験を行いました。
結果は下記のとおりです。
■切り方を変えたときの吸油率の違い
https://www.bodybook.jp/slim/112053.html
じゃがいもで検証(すべて5cmの長さで、太さを変えて)
1cm角の棒状(太め)に切って揚げた場合 → 4%
5mm角の棒状(細め)に切って揚げた場合 → 5%
1.5mm角の棒状(かなり細め)に切って揚げた場合 → 19%
1.5mmの薄さにスライスして揚げた場合 → 15%
吸油率の違いは、単純に表面積の違いです。細かい千切りにすればするほど油を吸う面積は増える、ということです
ポテトチップスはジャガイモを薄くスライスしたもの。
一方で、じゃがりこは蒸かしてスティック状にしたものであるため、表面積はポテトチップスより小さくなります。
薄くスライスしたジャガイモの吸油率は15%と棒状に切ってあげたジャガイモの3倍油を吸いやすい性質があります。
つまりじゃがりこよりも、油を吸いやすいポテトチップスはカロリーが高く、太りやすい食べ物といえます。
じゃがりこが止まらない、食べすぎてしまう原因
どうして、じゃがりこは食べ始めると止められない特徴があるのでしょうか。
原因は塩のもつ中毒性とお菓子を食べたときにもたらされる幸福感が関連しています。マルカワみそは下記のように述べています。
ポテトチップスや炭酸清涼飲料水など、身近な食べ物でも中毒性がある食べ物があります。
『マイルドドラッグ』とは覚せい剤よりは脳への依存、刺激は少ないが、規制も規律もなく、中毒性のある食べ物や飲み物という事です。
ポテトチップス、チョコレート、清涼飲料水、ジャンクフードなどです。
これは、実は『砂糖』『塩』『油』『うま味調味料』などが高精製されており、脳に快楽を与えて中毒のような常習性を持つのです。
マルカワみそブログ
塩と油が含まれるお菓子はポテトチップスだけでなく、ポップコーンや、ポテロングなども挙げられます。確かにどの食べ物も食べ始めるとついつい食べ過ぎてしまうお菓子です。
また、マイルドドラッグがどのようにして起こるのか、お茶の水健康長寿クリニック院長白澤卓二医師は以下のように述べています。
お菓子を食べたとき、人は「おいしい」「幸せ」といった快感を覚えます。快感を覚えると、脳内ではドーパミンやエンドルフィンが分泌され、やる気や集中力がアップし、一時的にストレスを忘れることができます。
こうした脳のメカニズムは「報酬回路」と呼ばれ、報酬回路が適切に働くことで仕事や勉強の効率が高まります。その結果、成績や成果が上がり、周囲の人から褒められるとさらに快感を覚えて、ドーパミンやエンドルフィンが分泌されるという好循環が生まれます。
東洋経済
じゃがりこには塩、油だけでなく、美味しくするためにうま味調味料が含まれています。
じゃがりこを食べたときに止められなく原因は、じゃがりこに含まれている塩やうま味調味料による中毒性、お菓子を食べたときの幸福感が脳に快楽を与え、中毒のように食べることを止められないからです。
それゆえ、食べ過ぎてしまいます。
じゃがりこで痩せる場合
じゃがりこで痩せる場合はどういうときか。じゃがりこで痩せた人の意見も踏まえて考えていきます。
1日の上限カロリーを抑える
じゃがりこを食べて痩せた人には、上記のように1日の上限カロリーを抑えている意見が多かったです。
じゃがりこ1包装あたり250~300kcalなので、1食置き換えるとの摂取カロリー量をかなり抑えることができます。
しかし、注意が必要な食べ方があります。それは、毎食の食事をじゃがりこに置き換えないこと。じゃがりこだけでは栄養バランスの偏りが生じるからです。
栄養不足は、消化や吸収に必要な栄養素不足をもたらします。
- 栄養不足が続くと基礎代謝が落ちて、太りやすいからだになります。
- 逆に、バランスよく食事をとることで脂肪燃焼しやすい体となります。
よく噛む
じゃがりこで痩せた人の特徴としては、よく噛むという意見もありました。
じゃがりこにはカリカリとした食感があるので噛み応えがあります。
よく噛むと人間の満腹中枢は満腹感を感じるので、少量食べただけで満腹感が得られます。
よって、噛むことがダイエットに効果的であったと考えられます。
小袋タイプの活用
ダイエット中の間食に小袋サイズのじゃがりこを活用しているという意見もありました。
厚生労働省が推奨している間食の摂取カロリーは200kcal。
じゃがりこサラダとポテトサラダどっちが太る?
じゃがりこサラダとポテトサラダどっちが太るのか?
結論をいうとじゃがりこサラダの方が太りやすいです。
自宅で作るポテトサラダの場合、工夫によってはカロリーを抑えることができるためです。
一般的なポテトサラダのカロリーは180kcal。
しかし、カロリーが高いじゃがいもの一部をおからに置き換える、カロリーが高いマヨネーズの量を少なくしてみるなど工夫次第で30kcal前後は減らすことができます。
加えて、ポテトサラダにはじゃがいも以外の野菜が含まれています。
1食のポテトサラダには当然野菜が含まれており、じゃがりこで摂取できない栄養素の摂取も可能です。
上記より、ポテトサラダはダイエットを助けてくれる一品にもなりえます。
加えて、養価が高く工夫次第でさらにカロリーを低くできます。
つまりポテトサラダを食べるよりも、じゃがりこサラダの方が太りやすい食べ物であるといえます。
じゃがりこは太るのかについてのまとめ
じゃがりこは、じゃがいもを使用した他製品に比べると堅さもありながらカロリーが低く太りにくいお菓子の一つ。
また、食べ方や小袋の選択といった工夫でダイエットにつながる場合もあります。
加えて、たらこバター味や大人のじゃがりこなど味の種類によって若干カロリーが違います。
じゃがりこなどのお菓子は食べ始めるとやめられない中毒性もありますので、食べ過ぎに注意しながらダイエット中も楽しんでお召し上がりください。
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